白夜行(ドラマ)の無料動画を1話からフル視聴する方法【最終回まで】

白夜行(ドラマ)の動画を無料視聴する方法

「白夜行(ドラマ)」

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白夜行(ドラマ)の見逃し動画まとめ

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<見逃し動画>最終回(第11話)
 
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最終回(第11話)の公式あらすじ

全国に指名手配された亮司(山田孝之)。「R&Y」2号店のオープン日、店を張り込む笹垣(武田鉄矢)の前に、サンタクロース姿の亮司が現れた。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

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<見逃し動画>第10話
 
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第10話の公式あらすじ

礼子(八千草薫)の葬儀場で、親切に接してくる篠塚(柏原崇)に疑惑を抱いた雪穂(綾瀬はるか)は、電話で亮司(山田孝之)にそのことを報告した。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

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<見逃し動画>第9話
 
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第9話の公式あらすじ

大学病院の調剤薬局に勤める栗原典子(西田尚美)に近づいた亮司(山田孝之)。小説を書くために必要だからと、青酸カリを持ち出すよう典子に頼む。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

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<見逃し動画>第8話
 
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第8話の公式あらすじ

高宮(塩谷瞬)と結婚した雪穂(綾瀬はるか)は、友人と一緒に会員制ブティックを始めた。だが、高宮から離婚話を切り出させるために、あえて嫌がらせを行う。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

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<見逃し動画>第7話
 
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第7話の公式あらすじ

姿を消した松浦(渡部篤郎)の携帯電話着信履歴から、雪穂(綾瀬はるか)の名前を見つけた笹垣(武田鉄矢)は、彼女に亮司(山田孝之)との関係を追及する。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

第7話のネタバレはここをクリック
幸せを
亮司は園村に昼の世界に戻って欲しいと言った。笹垣に事情を聞かれる園村。
「松浦さんの腰巾着っていうか、一緒に動いていたみたいですけど…」
と、園村は白を切った。
 
高宮は初めて雪穂を夕飯に誘ったが、
雪穂に電話がかかってきた。亮司からだった。
「大丈夫?」
と、雪穂。
「今から言う通りにしてくれ」
「やだ…、それだけは絶対に…」
「もう走り出してるからさ、やってもらわないとつじつまが合わなくなるんだ」
「それだけは嫌だ…。それは嘘にしたくない」
「ちゃんと幸せになれよ…」
亮司は電話を切った。そして、携帯を捨てた。
「もしもし、唐沢雪穂さんですか?」
雪穂のもとに笹垣がやってきた。
 
「なんで松浦から君のところに電話が入るんやろうか?君、松浦と親しかったみたいやね。いちばん親しかったのは桐原亮司だろうか?居酒屋とかラブホテルで君と松浦を見かけた人、ぎょうさんおんねん」
「しりません…」
「とぼけとったらあかんど!!」
と、笹垣は叫んだ。
「ずっと脅かされてたんです。お金取られたり、ホテルに連れて行かれたりして。お前はお嬢さんのふりしててもすぐわかるんだから 脱げって言われて。あの桐原亮司だと思うんですけど、来ることあって、ふたりで。松浦に余計なこと言うなって電話……。松浦と、桐原亮司を捕まえてください…」
雪穂はそう言った。
笹垣は目をそらした。すると、雪穂は微笑んだ。
笹垣は雪穂の頬を思い切り叩いた。
「笹垣さん!!」
と、捜査員が止めた。
「こいつ!!今俺の顔をみて笑ったんや!!」
「どうして私が殴られるんですか?!警察は犯人捕まえてくれって言ったら殴るんですか!?」
「どこまで芝居したら気が済むんや!!あ!?」
笹垣は怒鳴った。
 
「昔のこと隠していたのも、こういうのが怖くて…」
と、雪穂は雪穂の母親に手を握られて言った。
「堪忍ね、雪穂。そこまで考えてんの…」
「お義母さんは何も悪くないわよ」
「笹垣さんはなんでそないにあんたを疑うの??」
「私にもよくわからないんだけど、昔から目の敵にされているんだ…」
 
笹垣は雪穂をマークすることをやめることはなかった。それからも備考を続けていた。
 
「ストーカー??」
笹垣は上司に言った。警察は何をやっても許されるのかって、唐沢雪穂の母親から
苦情が来たんだ、と。
「おれはお前を外さなきゃならなくなるんだ…」
と言った。
「松浦の地元の交友関係洗ってくれよ」
と、言われ、笹垣は苛立った。
「被害者やない……」
 
 
被害者と加害者
こうして亮司たちは嘘を重ねた。雪穂は被害者になった。売り払ったのは人生に残されたたったひとつの美しさだった。
雪穂は被害者で、亮司が加害者だということを約束させたのだった。
 
「私の幸せって何かなって」
と、雪穂は母親に語った。
そこに電話がかかってきた。高宮からだった。
 
高宮は、親の関係で土地とか株を持っているのだと言った。雪穂はそれをすごいですねと言って聞いていた。高宮が東京に行くと聞いて、寂しくなっちゃうと言った。
「あの、新幹線で二時間半の遠距離って、可能性ありますか?」
と、雪穂は微笑んだ。
「それって付き合うってこと?」
 
2年後。2002年東京。
雪穂は高宮と結婚することになった。
無理やり呼び出されたから、高宮は篠塚に会いにいった。
 
「俺が結婚辞めるって言ったら?」
と、高宮は言った。
高宮は篠塚に結婚をやめたいといった。
相手は派遣の三沢だった。
「そんなに好きならさ、1週間前ってときになんで…」
「付き合ってすぐの頃だったんすけど、雪穂、妊娠させちゃったんですよ」
おろしたほうがいいよね、と雪穂は言っていた。明日病院行ってくるよ、と。
高宮は一緒に行くと言っていた。
「だから雪穂とは一緒に結婚しなきゃと思ってて…。雪穂のこと嫌いになったわけじゃなくて。
100%ってわけでもなくて。篠塚さんならどうします?」
「お前がどうしたいかだろう…」
と、篠塚は言った。
 
「気のせいかな…」
雪穂はそう呟いた。そのとき、高宮が帰ってきた。
「おかえり!篠塚さんなんの話だったの?」
「世間話」
「嘘つくと自分で頷く癖があるよね。変な世間話していたんじゃないの?」
「え、もう帰るの?次来るのは式の日だよね…」
と、高宮は言った。
 
雪穂が漫画喫茶にいると、亮司がいた。
亮司は笹垣の格好をしていた。
「高宮の女関係調べようと思ったんだろう?」
と、亮司は言った。
同じ職場の女に片思いしているだけだよ、と亮司は雪穂に説明した。こんな気持ちで雪穂と結婚していいのかと。
「ふふ、迷惑だな」
「まぁとにかくあいつ見てるから、雪穂は物騒なことしないで帰ってよ…」
「なんかすごく穏やかになったね…前だったら絶対怒ってたよね…」
「感情に振り回されるのも疲れたし。雪穂の幸せは俺の免罪符だから」
「免罪符?」
「せめて一人は幸せにしましたって思いたいんだよおれは…」
 
高宮が片思いしている三沢は突然届けられた花束を持っていた。
亮司は花束を持った三沢を尾行する。
「あいつか…」
と、亮司は呟いた。
三沢は実家に帰って見合いするのだと言った。高宮は三沢に自分が結婚をやめると言ったらどうするか?と尋ねた。
「何言ってんの!奥さん大事にしなさいよ!」
そう言って三沢は去っていった。
高宮は三沢に告白するのだと篠塚に打ち明けた。
「雪穂といると、どこか緊張してるっていうか」
高宮は篠塚に相談していた。
亮司は聞き耳をたてていた。
そして、それを雪穂に報告した。
 
「あんたはもしかしたら結婚せえへんような気がしてた」
と、雪穂の母親は言った。
「家族はええもんやということを教えてあげられへんかったような気がしててな」
と。
「大丈夫だよ、私、ちゃんと幸せになるよ…」
と、雪穂は言った。
 
高宮のマンションに雪穂が訪れる。
「あれ?来るのは明日じゃなかったっけ」
と、高宮。高宮は慌てた様子で、篠塚に電話をした。
 
その頃三沢は引越しの荷物を送っている最中だった。
 
「一体何を買うの?」
と、高宮。
「本当はね、買い物なんてないの。独身最後の日にデートしたいなって思って。ダメだった?」
「ダメじゃないよ」
高宮は雪穂と並んで歩いた。
 
亮司が待っていると、三沢がマンションから出てきた。大雨が降ってきていた。
 
「雨降ってるし戻ってもうちょっと飲まない?」
高宮のもとへ、篠塚が車で現れた。
「おう、高宮。唐沢久しぶり」
篠塚は白々しく演技して、高宮を連れ出した。
雪穂も行こうとしたが、ダンス部の集まりじゃないからダメだ篠塚に言われた。
 
 
幽霊
三沢がやってきたホテルに亮司もついており、雪穂に電話を入れたが、そこには笹垣も現れていた。
「笹垣が…」
「逃げて、リョウ」
「大丈夫、なんとかする」
 
亮司がどうしようか考えていると、三沢がタクシーに置き忘れた折りたたみ傘を
取りに来た。亮司はその隙に話しかける。
「すみません、こちらにお泊りですか?」
亮司は警察手帳を見せた。
「お部屋お譲りいただけませんか?」
亮司は指名手配犯が止まっているので、部屋を譲って欲しいと説明する。
高宮と篠塚がホテルを訪れた時にはキャンセルと言われていた。
「あの、キャンセルですか?」
「ええ…」
高宮は雪穂と結婚する運命だったのだと言って、トイレに行ってしまった。
「あの…あの方…唐沢雪穂と結婚する方ですか?」
笹垣は篠塚に話を聞いた。
笹垣は亮司の写真を見せた。そして、見かけたら連絡をほしいと言った。
「この人と唐沢なにかあるんですか?」
「幽霊みたいなもんですわ、雪穂さんに取り付いている…」
「幽霊……」
 
雪穂はこうして結婚した。何事もなかったかのように。
おれはこうして生きていけばいい。雪穂にしか見えない幽霊として。
亮司が見送っていたが、そこに女性が電話していた。
「奥さんと幸せにね」
そう言って女性は電話を切り、泣いた。
雪穂がほんとうに幸せになってしまったら、俺の名前を呼ぶ人はいなくなってしまう、と
亮司は思った。
「リョウ…」
雪穂は亮司に近づいた。
「お返し」
亮司は高宮のIDを雪穂から渡された。
「それ手土産に持っていけば、どこかの会社に潜り込めるよね。それ、リョウの役にたたないかな」
「こんなもんのために結婚したの?」
「あと、お金。約束したじゃない。リョウが私にしてくれたこと、全部返すって。私みたいな小娘が金つくるには金持ちと結婚して離婚するしかないし」
亮司はIDを投げた。
「もういい加減、普通に幸せになってよ。きりがないから」
「この結婚は売春なんだよ、私にとって。そんなこと考えもしなかったけど。結局
やってること同じじゃないかって昔の私に責められたりしてさ。ごもっともだよね。
一緒なんだよ、リョウ。リョウの幸せが私にとって免罪符なんだよ。もういいじゃない、
ここまできて格好つけなくたって。リョウがやったことは私のためにして、私がやったことはリョウのためにしてさ。そうやってやったこと正当化しまくって生きていこうよ」
「最悪だなそれ…」
「元から最悪じゃない、私たち」
雪穂はそういった。
「元から何も持ってない、リョウ以外…。だから、もう幽霊はやめて。私に約束守らせてよ」
雪穂は亮司の手を握った。
「おかえり」
「ただいま」
 
笹垣は弥生子を訪れた。
松浦の写真を店に貼っていた。
「息子に会いたくなったら電話してこいや」
名刺を置いていった。
 
「ブティックって?」
「友達とブティックやらないかって」
と、雪穂が言った。
「それでね、店舗探しているんだけど…」
雪穂は高宮に相談を持ちかけた。

第7話の感想はここをクリック
亮司が雪穂のために影となり幽霊となり生きていっていることが切なくなるような回でした。しかし、雪穂は亮司が幽霊となって自分を支えている様子が嫌なのだろうなと思いました。篠塚は心のどこかで雪穂に不信感を抱いていることも伝わってきました。

<見逃し動画>第6話
 
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第6話の公式あらすじ

亮司(山田孝之)は、仕事の金を松浦(渡部篤郎)が黙ってピンハネしていることを知る。同じころ雪穂は、松浦の存在が自分たちの邪魔になると感じ、ある決心を固めた。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

第6話のネタバレはここをクリック
親の心
弥生子は、亮司について語り始めた。
「元々うみたくなかったのよね」
「親としての責任は感じないんですか?」
「いちばんの被害者は私よ」
弥生子は古賀に詰め寄られていた。
 
「お前、どないしたんや」
と、笹垣は帰りに古賀に言った。
「おれ、来月転勤なんすよ。だから恩返ししようかなと思って。探偵ごっこでもやってみます」
「お前それでホンマにええんか?」
と笹垣は言った。
 
弥生子は、古賀に言われた言葉が突き刺さっていた。亮司の切り絵をみて悲しんだ。
古賀は弥生子を尾行していた。
弥生子は松浦を追って探偵を雇おうとしていた。
 
「恩を着せられるのも気分が悪いので」
その置き手紙を残して、亮司は通帳を渡されていた。雪穂がやってきたことも罪悪感を逆手にとった脅しだ、
と、亮司は思いながらも何が正しいのかわからなくなっていた。二人でいると沈み込んでしまうことに気づいた。
 
亮司は松浦と話した。
「このネガがなけりゃ俺と縁を切れると思ってるんだろ」
松浦は雪穂になにしてもいいのかと言ったが、亮司はそれなら自首すると言った。
「亮ちゃん、白夜って知ってる?夜なのに昼みたいでさ、だらだら続くって話さ」
 
なぁ、雪穂。白夜ってさ、奪われた夜なのかな。与えられた昼なのかな。夜を昼だと見せかける太陽は悪意なのか善意なのか。そんなことを考えた。いずれにしろ、嫌気がさしていたのだ。昼とも夜ともわからない世界を歩きつづけることに。
「何してんの?」
と、園村。
「昼間歩きたい。俺の人生は、白夜の中歩いてるようなものだからさ」
終わりにしよう、あなたのために、俺のために。
 
 
綻び
「あ、篠塚さん!何やってるんですかこんなところで」
「仕事の関係で薬学部に」
「川島。全然来ないんですよ、言っておいてもらえます?」
高宮は悪気なく篠塚に言った。
「いっておいてもらえる?友達なんだし」
と、雪穂は篠塚に真顔で言われた。
 
亮司は榎本から金が入らなくなっていた。松浦からの圧力だった。
「前から思ってたんだけど、おまえ松浦さんにだけ異様に弱くね?」
園村が亮司に言った。
「恩があるからな。商売やってたんだよ。店切り盛りしてくれてたんだよ」
「店員やってたの?」
と、園村が興味を持ったが、亮司はそれ以上口を開かなかった。
 
園村はおでんやに行き、松浦のことを尋ねていた。
 
図書館スタッフは雪穂にその後どうなったのかを聞いた。うまくいかなったのだと雪穂は説明した。10年も20年も同じ気持ちではいられないけれど、ときめくといっても、もし旦那がいなくて何の余裕もなかったら、果たしてそう思っていたかな?と、
図書館スタッフは答えた。
「その話、友達にしてあげたかったなと思って」
 
亮司がおでんやにやってきたときに、園村は松浦にボコボコにされていた。
「いい機会だから教えておいてやるよ、こいつな…」
「やめろ!」
亮司は園村を助け起こそうとする。
「わかったから、やめろ」
「あ?わかりましたからやめてください、だろ」
と、松浦。
 
雪穂は江梨子と一緒に帰っていたが、江梨子は寄り道したくないと足早に帰ってしまう。
そこへ現れたのは、松浦だった。
「あいつさ、自首するとか言い出してさ。あんたも今更困るよね?こんな暮らし捨てたくねえよな。ヨリ戻してくんない?」
「言うこと聞かなかったら、私がリョウと同じ目に遭うんですよね?売春したり、たかられたり」
雪穂は篠塚に連絡した。
 
「殴られたのは俺がわるいんだよ。普通に話してくれてたんだよ」
と、園村は説明した。
「なんて?」
「おれはリョウとリョウの母親を守ったって言ってた。リョウはなんだかんだいって
俺がいなければ生きていけないんだって。でもさ、おれ、そうは見えなくて、それって松浦さんじゃないんですか?って言っちゃったんだよ、そしたらお前、おれなんていないほうがいいって言いたいのか!?って怒り出しちゃってさ」
と、園村は説明した。
 
「勇ちゃんさ、おふくろさんが浮気してできた子なんだってさ。実子として育てることにしたわけさ。あんたは遠慮しろってそう言い含めながら育てられたらしくてな。反抗するようにパチモンの商売はじめて、へたうってあげられてね。兄貴がお前なんていないほうがいいって言ったんだってな。そのおふくろさんと兄貴を刺して傷害くらったんだよ」
と、おでんやが説明した。
「お前に見捨てられんの、怖いんじゃねえかな、松浦さん」
と、亮司。
「脅したり、殴ったりするのはさ、愛情の裏返しっていうか」
「だからってそれを受け入れ続けなきゃいけねえのか」
「俺が想像しているお前が考えてる方法よりかはそのほうがマシだと思う。お前な、本当の強さってのは、うたれてもうたれてもまた立ち上がる強さのことだぞ」
と、園村は言った。
 
雪穂は篠塚に睡眠薬をもらっていた。
「江梨子の写真が焼きついて眠れなくて。なんかこの間から変じゃありませんか?」
「関係者だからな」
「関係者なんですか?私」
「事件を知ってるって意味でね。それバレないようにしてよ」
そう言って、篠塚は去っていった。
 
亮司と園村は銭湯に来ていた。
「夜なのに昼なんだな…」
と、亮司は銭湯の絵を見て言った。
亮司と園村は銭湯でじゃれあった。
もう少し歩いてみようと思った。終わらない白夜はきっとない。
 
 
終焉
亮司のもとに榎本の部下がやってきて、榎本のもとに警察が入ると言われてしまう。
亮司はデータを確認して削除をしていた。松浦に確認をしようとしたが、電話に出ない。
そこに現れたのは、弥生子だった。そしてそれを追う古賀。
雪穂はハサミを手に部屋を出て行く。
 
松浦は弥生子と会った。
「買取りたいの。写真とネガよ」
「人聞き悪いな。旦那の恥になるからって言ったのあんたじゃない」
「あんたあれであの子脅しているんでしょう?」
「言われたとおり処分しましたって」
と、松浦。
「ねえって…!」
弥生子は棚じゅうを探した。
「私全部喋ってもいいのよ。こんな生き方させられるんだったら、刑務所行ったほうがましよ」
二人はもみ合うが、そこへ古賀がやってくる。
「何やってんだ、松浦!婦女暴行の現行犯で!!」
松浦は古賀を刺してしまった。
やってきた亮司は松浦を刺した。
「マジ…なんで…」
と、松浦は顔を歪めた。
「ずっと…おれ本当はずっと…こうしたかった。あんた来てからおかしくなったんだよ、うち。俺も親も…ふふ…死んで、もう…。
あんたなんかいないほうがよかったんだよ」
「俺さ、おれ…、お前がおやじ刺したときさ、こいつ俺に似てると思って…。
だからさ、誰にも言わなかったじゃん。あのことだけは!もう…、ひどいよ、
亮ちゃん…。あれ…、あれ…、あれ綺麗だろう…」
それは白夜の写真だった。
「亮司……あんた…」
と、弥生子。
「松浦がこいつ殺したってそれだけ言ってくれるか」
「それでいいの?そうやってずっと…!」
弥生子は泣きながら言った。
亮司はそのまま現場を後にした。ネガを持って。
 
亮司は雪穂にネガを見せた。
「どうしたのこれ」
「落ちてた…」
「落ちてたって!」
「これでもう、ほんとうに全部終わるんだよな」
と、亮司。雪穂はハサミを亮司に突き立てたら、
「やろうと思ったらやっちゃうんだもんな」
と雪穂は言った。
「私だって、あの男死ねばいいと思ってた…。ふふ、だからやったのは私だよ」
と、雪穂が言った。
「ねえリョウ、考えたんだけどさ、私だって、偽造はできないけど金くらいふんだくって来れると思う。リョウが好きな女の男を寝とるくらいは出来ると思うんだけど、どうかな」
と、雪穂は亮司を抱きしめる。
「お返しにリョウをもう一度太陽の下に戻してあげるからさ、そういうのは
どうかなぁ?」
亮司は涙を流した。
そしてふたりは抱きしめあった。
「大丈夫だよ、リョウ…」
亮司は泣いた。
 
笹垣は古賀の死について、古賀の妻に説明した。
古賀の妻は笹垣を慕っていたと語った。
 
雪穂は図書館スタッフに、友達はやり直すことにしたと言っていたと話した。

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松浦のバックボーンがわかる回でした。松浦は最後まで亮司を守ろうとしていたと思います。それが自分が見捨てられたくないからなのかはわかりませんでしたが、松浦は亮司のことを思っていたところもあったのかなと思いました。

<見逃し動画>第5話
 
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第5話の公式あらすじ

亮司(山田孝之)は、松浦(渡部篤郎)に無断でゲーム関係の裏ビジネスを始める。それに腹を立てた松浦は、雪穂(綾瀬はるか)の前に姿を現し…。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

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日の当たらない場所
亮司は雪穂と一夜を過ごす。
その日も雨が降っていて、昔のことをおもいだすのだった。雪穂が幸せじゃないと、自分が死んだ意味がないといって、亮司は去っていった。
 
雪穂のためと言うなら身を引く以外に道はなかった。完全に日のあたらない世界にいたのだから。
 
雪穂は図書館で本を読んでいた。
「彼のほかに好きな人ができたみたいで」
「友達」
「だけど、彼のことを嫌いになったわけじゃないし」
と、雪穂。
「私も隣の家の息子をすきになったことはあるよ…」
そう言って、いなくなった。
 
亮司は新しい榎本からの仕事を請け負っていた。園村は深くは聞かなかった。
 
なぁ雪穂、知ってる?輝くその月の裏側がどうなっているのか、知ることはできなかった。
 
篠塚に会えるかと思い、雪穂はカフェにいた。そこに篠塚がやってきた。そして、そこへやってきたのは、なんと江梨子だった。
「もしかして…」
「唐沢にいってなかったな…」
と、篠塚。
「ありがとう気遣ってもらっちゃって」
「でも、雪穂だって…」
「嘘よ、そんなの」
と、雪穂はいった。
 
雪穂は篠塚に江梨子という恋人がいたことにショックを受けた。
 
「無理やり仕事に没頭してる感じがするんですよね」
と園村は、亮司の様子について松浦に打ち明けていた。
「仕事?まだカード作ってるのか?」
「いや、なんかゲーム作ってるんですよ。榎本の仕事みたいで」
「あ?なんだよそれ。俺を通してないってどういうことだ?」
と、松浦は園村の胸ぐらをつかむ。
 
雪穂の母は手を怪我していた。
「何それ。施設の子?お花の?」
「他にあたるところがなかったんよ。あんたもあたっていいのよ」
と、雪穂の母親。
 
「おい!どういうつもりだ!」
松浦は亮司のもとへやってきて食ってかかった。
「俺になんにも言わないで」
「あとで言うつもりだった…」
「電話一本で済む話だろう?」
「俺の方を松浦さんより信用してるみたいだよ、榎本」
「脅しかよ、それ。俺とお前はイーブンだとでも言いたいわけ?ふーん。あ、そう。あとで後悔するなよ」
と言って、松浦は去っていった。
 
雪穂は江梨子に嫉妬していた。
「応援するしかないよなぁ…」
と言った。
 
 
月の裏側
「そないに心配してくれなくてもあの子は元気にしてますよ」
と、雪穂の母親。
笹垣がやってきていた。雪穂のことを心配してやってきて、自殺してしまった方に似ていると言った。雪穂には幸せになってほしいと泣き真似をした。心の傷のためにも、メンタルケアカウンセリングを受けて欲しいと言った。催眠療法を受けてもらいたいのだと。
 
江梨子は、川島に因縁をつけられ仕事を押し付けられていた。
「私やっとくから行きなよ」
と、雪穂が言った。
 
園村は新聞記事を見せて、亮司に焦る気持ちを訴えた。
「お前がさ、信じてるモノって何?奈美江さんが言ってたんだよ。お前には信じられる希望があって、だから強いんじゃないかって」
「あればいいよな」
と、亮司は遠い目をした。
 
「いいなぁ、江梨子…」
と、雪穂は言った。そこに電話がかかってきた。それは篠塚からだった。
 
篠塚は江梨子と会食中だったが、雪穂を呼んだ。篠塚は、窮屈な思いをしていたから、江梨子に惹かれたのだと言った。雪穂は惨めな気持ちになっていた。
「遊びじゃないんですよね?江梨子のこと」
「え?雨の日にね、江梨子に半分傘化したんだよ。そしたらいきなりさ、妊婦さんに貸して自分はさって言っちゃって。そういうまっすぐさって金では買えないだろう?」
「いろいろご馳走さまでした!」
雪穂はむっとしながらタクシーを見送った。
そして雪穂の憎しみは募っていくばかりだった。
 
亮司のもとを訪れた。
「うまくいかなかったんだ…篠塚さん…。私の友達と付き合い始めて」
「そう…で?どうすればいいの?おれは愚痴を聞けばいいの?あんまり冷静でもいられないんだけど…」
「やっちゃってくんないかな…その子、藤村都と同じ目に合わせてくんない?もう篠塚なんてどうでもいい。あの子を不幸にしてほしいの」
「冗談やめろよ」
「だって篠塚さんがその子を選んだ理由って、いい子に育ったってただそれだけよ。
本当幸せなのよ、その子。思ったこと思うように言えて、そしてそれが幸せだって
ことに気づいていないのよ。ねえ、リョウだってそう思うでしょう?」
「ねえよ。思ったとしても、わざわざ人の幸せ壊そうなんて思ってねえよ。本気で思ってんだったら病院行ったほうがいいよ」
「ねえ、ほんとうにそう思うことないの?」
「ねえよ」
「ほんとに?」
「しつこいな!ねえよ!」
「そっか…」
そう言って雪穂は去っていった。
 
雪穂は家に帰ると花を握りつぶした。それを雪穂の母が見ていた。
 
「笹垣のノートのコピーです」
古賀は亮司の母に渡した。
「考えていただきたいんです。親としてこんな生き方…」
「あの子もう死んでるんですよ」
「とにかく読んでください」
 
亮司は園村に不公平だったことはあるかと聞いた。
あるよ、と言った。
 
雪穂の母は、メンタルヘルスケアについて話した。
「しんどいことないの?そないに嘘ばっかりついて。ほな、あんた、ほんまのお母さんのことをどう思っているの?」
「辛い目にもあったけど、産んでくれて感謝してるよ」
「用意された答えみたいだなと思うのは私の勘違いか」
雪穂の母はそう言って、去っていった。
 
雪穂の携帯に電話がかかってきた。
「松浦と申しますが…」
 
「雪穂が言ってたように子供が親を選べないのは不公平だと思います。理解出来ると思う。でも…、理解はできてもやっぱり賛成はできない。今日ね、自分のどうにもできない悩みをネタにしてる奴の話を聞いたんだよ。
笑いとばせとは言わないけど、不幸振りかざしても仕方ないし、やったとしても雪穂後悔するだけじゃない?落ち着いたら電話ください…」
そう言って、電話を切った亮司だった。
 
雪穂はイライラしていた。
 
松浦は雪穂に会っていた。
「あれ?見ないの?」
「見ないでもわかりますから。昔の写真ですよね」
「話早くて嬉しいわ。あんたいくら持ってんの?どうせリョウ、あんたに金振り込んでたんだろう?」
雪穂が携帯を貸してくださいと言って、亮司に電話をした。
「留守電聞いた。組むべき相手はあんたじゃなかったってこと。さよなら。今までありがとうね」
雪穂はそう言って電話を切った。
「何あんた、俺と組もうっての?」
「私とあんたでリョウをカモる方法ってないのかな…」
雪穂は松浦の膝を撫でた。
「あんた最悪なガキだね…」
 
亮司は松浦と雪穂のもとにやってきた。
そして雪穂は微笑んだ。
「リョウは正しい。でも正しいことは言われなくてもわかってんの。それでもやってほしいのよ、わたしは。リョウには理解できないでしょう?」
 
松浦は部屋から出てきた。
「途中から投げ出しやがってよ…面倒くさいね」
と、いって松浦はいなくなった。
亮司は部屋に入る。
「帰ろう、雪穂…」
「これ見て」
雪穂は渡された封筒を見た。
「見てよ!ちゃんと見てよ!!」
撮影された幼いときの写真を叩きつけた。
「やってやるよ!雪穂の人生ぼろぼろにしたの、俺と俺の親父だから…」
 
雪穂は母に家を出ていくと言った。
「違うんや、もっと楽になったらええと思って…堪忍な…」
と母は雪穂を抱きしめた。
 
亮司は江梨子を襲った。
 
篠塚は雪穂を呼んで、警察に届けると言った。江梨子や両親の希望で、写真を届けないでと言った。
「江梨子や江梨子のご両親にしたら、篠塚さんにだけは
何も言われたくないと思います、今は…」
そう言って雪穂は泣いた。
「楽しかったです。今までありがとうございました…。江梨子からの伝言です」
 
「話って何?」
「松浦の携帯から電話したのは、そうすれば俺が来ると思ったんでしょう?全部俺がいうこと聞くと思ったから…」
「完全に計算づくの芝居かって言われたら違う。他の人にするものとは全然違う」
「どう違うの?」
「リョウにはわかって欲しいって思う。他の人にはそう思わない」
「それ同じだろう。相手の気持ちはどうでもいいってことは結局」
「私にはリョウしかいないの」
「何言われても騙されてるようにしか思えないんだよ。信じられねえんだよ、雪穂のこと」
「なら、私も言わせてもらうけど。全部計算だったからってなんなの?自首しないって
決めたのも、死んだのも、強姦も、最終的に決めたのはあんたでしょう?あのおやじだって私が殺してって頼んだわけじゃない、悪いけど」
そう言って雪穂は去った。
「リョウ、騙されるほうが馬鹿なのよ…」
亮司は植木鉢を壁に打ち付けた。
第5話の感想はここをクリック
雪穂の切ない気持ちが伝わってくる第5話でした。雪穂の恋が叶わず、それで裕福な人のことを羨む気持ちもわかる気がしました。
<見逃し動画>第4話
 
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第4話の公式あらすじ

亮司(山田孝之)は、自分が死んだよう工作して身を潜める。そして、銀行員・奈美江(奥貫薫)たちと協力して、偽造キャッシュカードを作り大金を引き出していた。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

第4話のネタバレはここをクリック
悪事
1999年春。
雪穂は花に水をやっていた。
雪穂は別れ際、亮司に「他人のままでいたほうがいい」と言われていた。
 
笹垣は船に乗って死んだという亮司の墓を訪れ、死んだことを信じないと言った。
 
一方、亮司は園村と会っていた。
「花岡ゆうこの体内にはAB型の体液が残されていたんだよ」
「ありえねえよ…」
「ありえねえよな…、たったひとつの可能性除いては…」
と、亮司。
園村はぎょっとした顔で亮司を見た。
「お前まさか…、え?死体…。俺さ、俺一生お前のためならなんでもするよ」
「ま、当然だな」
と、亮司。
園村は奈美江を呼び出すよう指示されていた。
園村は奈美江を訪ねるために銀行にやってきた。
 
「そんなことできない…」
と、奈美江は亮司の電話にそう言った。
客のデータを横流ししろよと指示された。
 
「あのさ、一体何するつもりなんだよ」
と、園村。
園村はマンションを園村名義で借りるように言った。
 
雪穂のもとにひとつの通帳が送られた。
そこには亮司からの手紙があり、ここに毎月金を振り込むとあった。余計な心配はせず、楽しい大学生活を、と。
 
「なんでこんなビルに住むんだよ?」
と、園村。
亮司は大学へと登校する雪穂を窓から見つめていた。
 
亮司はなにかあったときのために、園村智彦の名を語っていた。
 
雪穂は精華女子短期大学に入学して、ソシアルダンス部に興味を抱いていた。
 
「死んだんじゃありませんでしたっけ?」
と、古賀は、調べる笹垣に言った。
「誰が信じるかっていうんだよ」
と、笹垣。
 
月日は穏やかに流れていった。お互いの電話を鳴らす必要もないほどに。
 
亮司はビルから雪穂を眺めていた。
俺、信じていたんだよ。俺たちは永遠なんだって。それが黒い絆でも。
 
そんな中、雪穂はソシアルダンス部に入る。
 
奈美江を巻き込み、亮司はカード詐欺事業に手を染めていっていた。
そしてある日突然その絆はなくなっていった。本物の太陽の前に。
 
OBの篠塚がソシアルダンス部に現れた。
雪穂は高宮に誰だか尋ねた。篠塚製薬の御曹司だと高宮が説明した。
 
倉橋と篠塚はいずれ結婚する間柄だと飲み会で言われていた。
飲み会の時に、高宮は雪穂に「どんな男がタイプなのか?」
と尋ねた。
「レッドバトラー」
「レッドバトラーって風とともにさりぬの?」
と、江梨子。
「それってどういう男?」
「そこにTSUTAYAがありますよ」
と、雪穂が高宮に言った。
 
 
兆候
「本当は二人できてんだろう!?」
と、園村は、奈美江と亮司に言う。
「なんで?」
と、奈美江。
「だって、奈美江さん、初めて会った時から別人みたいに明るくなったもん。おれは結局何も知らない。だってお前自分のこと全然喋ってくれないじゃん。おれは寂しい」
と、言って園村はいなくなった。
「自分がやってることって犯罪だってわかってるのかな」
と、亮司。
「だからよ。だから、リョウを信頼して信頼されたいのよ」
と、奈美江。
「大学のサークルじゃないんだけどな」
「リョウは、彼女いないの?」
「いないよそんなの」
「ふーん。じゃあ好きなタイプは?」
「スカーレットオハラ」
「リョウってMだったんだ」
ふと、雪穂の声が聴きたくなった。
笹垣の目は節穴じゃないだろうし、と思い、亮司は電話できなかった。横に誰かがいれば、雪穂は些細でもまた嘘をつかなければならない。こんな些細なさみしさに負けてはいけないと思っていた。
 
雪穂は亮司が振り込んでくる通帳を眺めた。
 
笹垣は雪穂の母を訪ねてきていた。
「どういったご縁で?」
「あの子ね、花の名前を一生懸命覚えて一生懸命話しかけてきたのですわ。私をもらってくれ、もらってくれって言ってるのがわかりますのや。わたしはそういうたくましい子が好きなんですわ」
と、雪穂の母。
 
雪穂はソシアルダンス部の部屋にやってきた。そして、倉橋がいないことに気づいた。
 
 
ヤクザ
亮司は松浦に上納金を渡した。そのとき、換気扇の点検ですと言って、ヤクザが入ってきた。
「西口奈美江、どこ?」
ヤクザにそう聞かれたが、亮司は答えなかった。
「奈美江の場所わかったら、ここに連絡して」
とヤクザは言った。
 
そのとき、亮司に電話がかかってきた。
それは奈美江だった。榎本に不正送金していて、真壁は不正送金に気づき、奈美江に相談し、真壁が殺されていた。奈美江は二千万円持っていると言った。園村は、奈美江を匿うように指示された。
 
「リョウ?お金なんだけど、何やってるから一応教えてほしい」
「大丈夫だよ」
そう言って、亮司は電話を切った。
 
亮司はヤクザを訪ねて、ボコボコにされてしまう。
 
「前の男にすっからかんにされてね、貯金をおろされて、挙句の果てにお前が悪いんだって言われたの。なんも言い返せなくて。
松浦さんと知り合ったのもその頃。榎本にあったのは、リョウに誘われてから一ヶ月くらい立ったとき。私がチンピラに絡まれたときに助けてくれたの。あの頃の榎本は本当に優しくて。男に騙されてばっかり…」
「俺たちは裏切らないよ。男じゃなくて仲間だからさ」
と、園村。
 
奈美江の家は荒らされていた。
笹垣が家をたずねる。
 
「あんなのに睨まれたらこっちがやられるに決まってるだろう」
と、松浦。
「警察に捕まってみろよ。俺らのことだってすぐに喋られちゃうよ。お前がさ、捕まったり殺されたりしたらさ、困る人いるんじゃないの?」
と。
 
雪穂は倉橋から厳しく指導されていた。それは篠塚に別れ話を持ちかけられたから、八つ当たりしているのだった。雪穂は表情を変えた。
 
雪穂は図書館を訪れた。スタッフが「違ってたらごめんなんだけど、昔来てなかった?」
雪穂は来たことがないと言った。
 
 
恋心と嫉妬
雪穂は、あくる日、倉橋が篠塚に怒鳴っているところを見てしまう。
「はは…見ちゃった?」
と、篠塚。
篠塚の車に乗り、送り届けられる雪穂。
「中途半端に優しくするよりは相手にとって親切だと思います」
「いい友達になれそうだね、俺たち」
「あの…いざとなるときにダンスのひとつもできるやつが生き残っていくって
いい言葉ですね」
雪穂は壁の落書きについて話した。
「よく見つけたな」
「風とともにさりぬ、好きなんですか?」
「うん」
「私も好きなんです。原書は読んでないけど」
「じゃあもってっていいよ」
と、篠塚。
「あの、私のこと嫌いですか?さっきから全然話を広げようっていう気がないですよね?」
「さっきから困っていてさ、こんな可愛い子車に乗っけて、気がありそうなこと言ってて、たまたま俺と似てるだけなのか、気を引こうとしてくれてるのか…」
「………わかった」
「ん?」
「似てるんだって言ったら、自分に似てる人間には興味がないんだって、気を引こうとしてるって言ったら、今はそういう気分じゃないっていう。すごい自信ですね」
雪穂は篠塚に送られていて、そこには亮司がいた。
「あ、唐沢。これ、風とともにさりぬ。あげるよ、それ」
「返しますよ」
「じゃあまた会えるね」
と、篠塚。
その様子を見ていた亮司は、雪穂が恋をしたのだということに気づいた。
信じられなかった。雪穂は恋をしていた。俺が泥水の中を這い回っている間に。
「馬鹿じゃねえの、おれ…」
亮司は傷つけてやろうと思った。守りたいと思った時と同じ強さで。
雪穂は亮司からの連絡を受けた。
「頼みたいことあってさ」
と、亮司。
 
園村は亮司がやっている悪事について、怖くないのかなと言った。
「リョウだってこわいと思うよ。でもきっとなにかあるんだよ。信じられる希望みたいなものかな…」
 
亮司は奈美江に変装グッズを渡し、ホテルの地図を渡した。
「大丈夫?」
「頑張る、私」
奈美江は亮司と園村を抱きしめた。
「せっかく二人に助けてもらった命だもん」
「リョウはこの世で信じられる唯一の人だって、奈美江さん言ってたよ」
と、園村。
「別に。隙を見せたやつが負けなんだって言っただけだよ」
と、亮司。
 
亮司はすれ違いざまに雪穂に荷物を渡した。
 
奈美江がついたホテルに、雪穂もやってくる。雪穂は偽造したカードで金を下ろした。
そのとき、奈美江はホテルの部屋でヤクザの応酬に遭ってしまった。奈美江が殺されたニュースを、園村が見つめていた。
 
雪穂に引き出させた2000万円を、亮司は数えていた。
「信じるから裏切られるんだよ」
と亮司。
「なんか変わったね、リョウ」
「そりゃこれだけ会わなければ変わるよ、俺もあなたも」
亮司はそう言った。
「ペーパーバックは読み終わった?」
そのとき電話が鳴る。
「携帯買ったんだね?」
「それはそのほうが連絡取りやすいと思って」
雪穂は携帯に出ようとするが、亮司に手を抑えられてベッドに押し倒されてしまった。
「ちょっと!何すんのよ!!」
「許さねえからな、自分だけ都合よく一抜けなんて。なんつう顔してんだよ。なんでなんも言わねえんだよ」
「リョウには嘘つきたくないから…。今は何も言いたくない…」
「おれしかいないって言ったじゃない!死んでたって俺がいるって忘れないって言ってたじゃない!人にこんだけさせといてこんなことありえねえだろ」
亮司は泣いた。雪穂は起き上がる。
「そんなこと私がいちばんよくわかってるよ。だからってどうしろって言うのよ。
理屈じゃないんだもん。仕方ないじゃない。なんとか言ってよ…」
雪穂は亮司に抱きつく。
「なんとかしてよ、リョウ…」
第4話の感想はここをクリック
亮司がすっかりキャラを変えて、犯罪にどんどん手を染めていくようになる姿を見ているのがつらいなと思いました。また、一方で雪穂は着実に普通の道へ歩き出そうとしている、その対比が切なかったですし、そんな雪穂への亮司の嫉妬心もひしひし感じました。
<見逃し動画>第3話
 
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第3話の公式あらすじ

笹垣(武田鉄矢)が藤村都子(倉沢桃子)の事件を立件し、7年前の事件まで蒸し返そうとしていることを知った雪穂(綾瀬はるか)は、亮司(山田孝之)の元へ駆け込む。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

第3話のネタバレはここをクリック
笹垣の影
1998年12月。
笹垣は、事件を調べていた。
雪穂と亮司が事件に関わっていることに、
笹垣はますますきな臭さを感じていた。
「お前ら、逃がさへんぞ…」
 
幼い頃、父を殺し母を殺した俺たちは
過去のことを話そうとする人々の口を塞ぎ、
時効の日まで生きていくことを決めていた。
しかし時効までの8年をどう生きていくかを
イメージできなかった。
「小さい頃の夢は?」
図書館スタッフに聞かれたが、海賊、と亮司は言った。
 
藤本都子はあの日から、ひとりで帰れなくなり、雪穂と雪穂の友人である江梨子に送ってもらっていた。雪穂は笹垣の姿を認め、足をすくめた。
 
一方、亮司は園村という同級生らとともに売春パーティのバイトをしていた。その中には奈美江というおとなしい女性が含まれていた。暗いと言われ、帰ってしまう。亮司は気にして、見届ける。
 
亮司の部屋に雪穂がやってきた。
「昔のアリバイをネタに、松浦って人に売春を強要されてるって解釈でいいのかな?」
「怒ってるよね?」
「はぁ…、りょうくん。藤村都子の写真ってまだある?ちょうだい。笹垣が藤村都子の事件を立件しようとしているの。7年前の事件まで蒸し返そうとしているの。
この写真は私が持っていたほうが動きやすいかなと思って」
「動きやすいってまたなんかすんの?」
「だって、なんとかしないと捕まるでしょう?」
「それってまたこの間みたいなこと…。だってほら、罪に罪重ねても…ね。できれば穏やかにいきたいじゃない、時効まで。何事もなく…」
「いいよ、じゃあ私がなんとかしておく。ごめんね、やりたくもないことさせて…」
「そんな怒ること!?」
「ほっといたらなんとかなるなんて、よくそんな自分に都合のいいこと考えられるわよね」
「だって昔だってなんとか収まって、それから7年なんとかできたわけだしさ」
「……りょうくんにとっては、そういう7年だったんだろうね。とにかく笹垣がいつここにいてもおかしくないんだから。それだけは自覚してください!あなたがこけたら、私も終わりなんで…」
雪穂はそう言って、部屋を出て行った。
 
弥生子のもとへ、笹垣がやってきた。
「悪いけど、こっちには帰ってこないわよ」
「息子どこにいてんねん」
と、笹垣。
「こっちが聞きたいくらいだわ」
「息子、なんで家出してんねん」
「わかるでしょう、そのくらい」
 
「辞めたいってまたかよ。しつこいねお前も」
松浦が亮司に話す。
「笹垣、嗅ぎまわってるんだって。松浦さんだって、こんな小遣い稼ぎで、ぱくられたくないだろう?」
松浦はその言葉に激昂して亮司に掴みかかった。
「そういうことはさ!お前が決めることじゃねえんだよ。俺が決めんの!だいたいさ、俺に説教たれる前に、やることあるんじゃねえのか?もしさ、俺がお前の共犯だったら怖くてやってらんない!」
亮司は松浦に首をしめられてしまった。
証拠を捨てない犯人なんて、愚かしいにも程がある。亮司はカメラなどを川に投げ捨てた。しかし、切り絵の鋏だけは捨てられずにいる。
 
 
被害届
「被害届は出したくない。他の事件につながってるかもって刑事さんに言われて、まよっちゃってる…」
と、江梨子。
「他の事件って何かって聞いた?」
と、雪穂が真剣に都子に尋ねた。
「教えてもらえなかったんだけど…、犯人は
罪に罪を重ねている可能性があるって…。
社会のためにも犯人のためにも捕まえなきゃいけないって言われた…」
「雪穂…」
「優しい人なんだろうなと思って。その刑事さん…」
 
亮司は売春パーティのマンションにやってくるが、そこに笹垣が現れたが逃げられてしまった。松浦がいた。
 
笹垣は売春の現場になっていた部屋を訪れる。そこには「風とともにさりぬ」がある。
「ちょっと、ひどいじゃないですか」
と、松浦が現れた。
「おお、松浦。えらい調子いいみたいやな。
聞きたいことがぎょうさんあんねん」
と、笹垣は松浦を睨みつけた。
 
雪穂の家の電話が鳴った。
「俺……。笹垣がきて、俺、今逃げて……」
「逃げたってどういうこと?なにかやってるようなもんでしょう?ハサミは?」
「ハサミは持ってる」
 
雪穂は苛立って声を荒らげてしまった。
こんなところで…、と呟いた。
 
都子の下駄箱には写真が入っているようだった。雪穂がそばにいた。
「私、被害届出さないほうがいいと思うんだ…。私の話聞いてくれる?」
と、雪穂。
雪穂は都子を家に送った。
「実は…」
そこに出現したのは、笹垣だった。
「被害届は出しません。捕まったとしても、
すぐ出てくるんでしょう!?出てきたら、逆恨みされる」
都子の母は、笹垣にお引取りください!と言った。
「ありがとう、唐沢さん」
そう母親がいったので、笹垣は彼女が雪穂だと確信して振り向き、あわてて雪穂を追いかけた。
「お前!あの子になにしたんや?」
雪穂の手を掴む。
「え?なんですか?」
「とぼけたらあかんよ!なにかやったんやろう?あの子に」
「笹垣さんですか?」
「大きくなったのう、西本雪穂。桐原亮司は元気にしとんのんか??」
「桐原ってあの被害者の方の?」
「あの息子悪いことしとってな、ありゃもうすぐパクられるで」
「へぇ」
「別にスカーレットとしては何の興味もないんか?」
「興味も何も、知らない方なんで」
「君と同じ本好きやったみたいやで…」
「ふふ…皮肉な話ですね…被害者の息子さんと加害者の娘が同じ本好きだったなんて…。すいません、学校があるんで」
雪穂はそのままいなくなった。
 
 
亮司の覚悟
「笹垣には何にも言ってねえよ。別にお前のこと売ったって金にも何にもなりゃしねえからな…で、どうすんだよ」
「あのおじさんさ、悪い奴刺して逃げたんだって。明日が時効だから娘が迎えにくるって言ってんだよ。俺もあんなんなるのかな」
「お前さ、うっとおしいんだよ。お前人殺しなんだよ?しかも自首することもしないんだよ。いつまでも善人ヅラしてねえで、認めろ。おれはそんな奴じゃないんだって認め
たくないんだろう。不幸な自己だって思いたいんだろう。うざいね、お前。自首しろ、自殺しろ」
松浦に電話がかかってきた。
「死んじゃったんだよ、今、花岡ゆうこさん」
亮司と松浦が駆けつける。
園村が自首すると言ったが、松浦は、亮司の責任だからなんとかしておけと言って、いなくなった。
「なんとかしてやるから、帰れ」
と、亮司は言った。
 
雪穂がやってきた。
「会ってたのは園村って人じゃないってことにすればいいんだよね」
と、雪穂。
「もう、一緒に自首しない?こんなこと続けて8年ももたないよね」
「ねえその人とりょうくんって血液型一緒?」
「違う」
「だったら、完全に別の人に会ってたことにできるよね?」
「え?俺に死体とヤレって?あのさ…俺のことなんだと思ってんだよ!ここでやめなきゃきりがないだろう」
「じゃあなんでわたしはお母さんを殺したの!藤村都子を襲ったの?ここでやめたら意味なくなるでしょう!?」
「ふざけんなよ、バカ女!はぁ…一緒に太陽のしたとかいうけど、んなこと幸せなわけねえだろう?」
「わかった…一緒に行く」
 
「私ね、同じこと言われたの。笹垣にも、お母さんにも。過去を隠して生きる幸せなんてありえないって。りょうくんに言われたらもう終わりだよ。その通りだよって認めるしかない…」
亮司と雪穂は街を歩いていた。
「ねえ、私たち、普通のカップルに見えるかな?」
亮司は雪穂に手を差し伸べたが、雪穂は笑った。そして、手をつないだ。
「りょうくん、私最後にやりたいことあるんだけど!」
雪穂は亮司を教会に連れて行き、落書きをした。
「結婚して、とか言うと思った?私のいた施設ってこっち系だったからさ、毎日お祈りしていたんだよ。あの人に媚び売っても幸せになれなかった…。この人の目の前で施設のおっさんにいたずらされそうになっただけ…。私も結構な嘘つきだけどさ、この人もたいがいだよ。神の前では皆平等とか、信ずるものは救われるとか、求めよさらばえられんとか、嘘ばっか…。嘘ばっかついてんじゃねえよ!!」
雪穂はロウソクを倒した。
「頼んだ?生まれたいっていつ頼んだのよ!!なんであのとき終わりにしてくれなかったのよ!!」
雪穂は暴れた。亮司は止めることもできずに俯いた。
雪穂が生きてきた7年を亮司は思った。
俺…一体、好きな女に何をさせてんだろう…と亮司は思った。
「すっきりした…」
と、雪穂。
「ごめんね、付き合せちゃって…」
「俺さ、強くなるよ。こんなの二度と見たくないからさ。ごめんな。今まで…ひとりで頑張らせて…。俺、頑張るから。雪穂がもう二度とこんなことしなくていいように。もう二度と手を汚さなくても済むよに、俺がんばるから」
「後悔するよ。取り消すなら今だよ」
「誓う。唐沢雪穂に…」
 
笹垣は異様に亮司と雪穂が事件に関わっていることを主張していた。古賀もその異様さに驚くほどだった。
 
亮司と松浦は海に来ていた。
「生んだ人にはわかってるよ、あれで結構さ、お前のこと心配してんのよ…」
「知ってるよ…」
と、亮司。
 
 
海賊
弥生子は亮司に卒業証書を渡した。
「カッコ悪かったわよ、親だけなんて」
「もうひとり子供でも作ったら?」
「急にどうしたの」
「こんな馬鹿息子一人じゃ浮かばれないかなと思って…」
と、亮司。
亮司は死亡届を提出しようとしていた。
亮司は夜中に出ていこうとした。
「あんたさ、昔海賊になるって言ってたの覚えてる?お父さんがさ、頼むから海賊はやめてくれって。船乗りになってくれって…。そういうことでいいんだよね?だから船に乗って死んだんだ、そういう話でいいんだよね?」
「うん……母さん、ありがとう」
亮司は出て行った。
弥生子は布団の中で泣いた。
 
「俺ね、ここ出ることにしたんだ。それ…」
亮司は図書館スタッフに会って証書を渡した。
「俺レッドバトラーになるよ」
そう言って亮司は去っていく。
雪穂は入れ違いに図書館に入り、手紙を読む。
そこに死亡届が挟まっていた。
 
「船に乗ってて死んだって書類が送られてきたわ」
弥生子は笹垣に渡した。
「もう二度と会えない…」
 
雪穂、俺、夢が見つかったよ。俺、レッドバトラーみたいに生きてみようと思う。その金で雪穂を甘やかしたい。大きな宝石をあげたい。そしていつか安らかな夜と心浮き立つ朝をあげたい、なんもかんもあげたい。
実はこの話にはおまけがあってさ、小さい頃海賊になりたかったんだよ。バトラー船長は海賊みたいなものだから。
 
雪穂は走って亮司を見送りに来て、キスをした。
「ありがとう…りょう…最高の卒業祝いだよ…。でも、いるから。いるじゃないここに。りょうがいることを私がずっとずっと知ってるから…」
「よかった…」
18歳だった。
 
亮司のところに園村が現れた。
第3話の感想はここをクリック
亮司がこの回を境に強くなるのだということを伺わせるストーリー展開でした。教会で雪穂が暴走するシーンはあまりに怖かったです。ああすれば亮司が言うことを聞くことも全て計算ずくだったのかなと思うとさらに恐ろしくなりました。
<見逃し動画>第2話
 
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第2話の公式あらすじ

事件から7年…。17歳になった亮司(山田孝之)は同級生の菊池(田中圭)から、7年前の事件をほのめかす写真を突きつけられ、ゆすられてしまう。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

第2話のネタバレはここをクリック
過去の綻び
1998年の冬。
亮司の前に笹垣が現れた。
すれ違ったが、二人は言葉を交わすこともない。しかし、笹垣は気づいていた。
笹垣は「やえこ」を訪れる。
 
「笹垣って?」
と、亮司から笹垣に会ったことを知らされる松浦。
「ああ、転勤になったんじゃなかったっけ?」
「だから、俺当分辞めたいんだけど」
「犯人があがったも同然なんだし、笹垣がいたって、再捜査するほど暇じゃねえだろ」
 
あれから7年。雪穂は連絡をよこさなかった。完全に亮司と雪穂は他人となっていた。
「あんた学校は?」
図書館スタッフは、亮司にいい加減雪穂は忘れていると言った。
雪穂がこの駅に降り立つことはないだとそう亮司は思い始めていた。事件など関係ないところで幸せにやっているなら、よかったねと言ってあげようと亮司は思っていた。
 
「7年もずっと気にしていたんですか?」
古賀は事件を調べる笹垣に話しかけた。
 
雪穂はといえば、クラスメートからいじめに遭っていた。
 
亮司は、父親が雪穂とビルの工事現場に入っていく一枚の写真をきっかけにゆすられていた。
「俺のこと、覚えているか?お前の親父発見してやったんだけどな、俺」
菊池が亮司を呼び出す。
「菊池くん。菊池くんと秋吉は知り合いだったのか?」
と、秋吉を見る亮司。
「この間、死んだあいつのおじさんのカメラが出てきた。写真が趣味でさ、それで…」
「おう……」
「とぼけんなよ!お前の親父さんこんなビルに女の子連れ込んで何してたんだ?」
「さぁ?何やってたのかね」
「100万」
「ないよ、そんな金」
「母ちゃんと相談でもしろよ」
そう言って、菊池は去っていった。
 
「しかし、こんなことしたの誰だろう」
と、雪穂の友人の江梨子。雪穂のロッカーにガイチュウと書かれていた。
「あんな手紙、信じないから」
と、江梨子。
「手紙って?」
「知らないの?」
江梨子は手紙を雪穂に見せた。
それは雪穂が、「西本雪穂」であると書かれたものだった。
 
「あんたね、ほかにやることないの?」
図書館に足繁く通う亮司にスタッフが話しかけた。
「便りがないのは、いい便りなんだよな」
と、亮司。
「殺人犯。そういう親の子に世間は甘くないからね。あんたまだ思い出にできる部分があるかもしれないけど、触れられたくない過去でしかないというか…。私なら二度とあんたに会おうとは思わないかな。いい加減前向いたほうがいいよ…」
と、スタッフが言った。
 
雪穂は電車から亮司の姿見えなかったので、「いない」と言った。
 
亮司は「やえこ」を訪れた。
笹垣が久しぶりに現れたことを話す、弥生子。
「ドアがどうのって…。ドア、外開きに変えたんやなとかなんとか言ってたけど」
と、弥生子。
亮司はあのときドアの前にブロック塀などを積み上げていて、ダクトしか通れなくなってしまったことが誤算だと感じていた。また、亮司は菊池からのゆすりを思い出してしまった。雪穂に借りを返さなくてはいけないと思っていた。
 
亮司は菊池のあとをつけた。
 
雪穂は自分の「西本雪穂」時代の写真がそこらじゅうに貼られてしまっていた。
 
亮司は菊池のロッカーをあさった。
そして、菊池の家の中もあさっていた。
 
雪穂のいじめは激化していた。
「雪穂、先生に言おうよ」
そんなとき、ガイチュウ!と呼びながら女子生徒の藤村都子が、カメラ小僧の秋吉を追いかけた。
藤村が犯人ではないか?と江梨子は言った。
「本当だから?だから黙っているの?でも、でもさ、本当だとしても何の罪もない話じゃないの?知られたくないのはわかるよ。
そこまでして隠すなんて…、名前変えてうまくやろうとしてますって言ってる
気がするっていうか…待って!待って雪穂、ちゃんと話そうよ」
「何を?」
と、雪穂。
「雪穂のことわかりたいの」
「江梨子もうわかってるじゃない。ずるくてみっともないのよ私」
 
 
再会
雪穂は電車に乗ったが、もう一度降りた。
雪穂が家に帰ってくると、いたずら電話がかかってきていた。
「うちの番号、いたずらで駅とかに書かれてんだよね…もう…」
「雪穂、学校行こう。どうせずっとやられてんねやろ…一生そうやって逃げるん?過去を消すことなんてできひんのよ。もし消すことができたとしても、あんたはそれで幸せなんか…」
と、雪穂の母。
「大げさだなぁ、もう。大丈夫だから…」
雪穂は落書きを探してくると言って出かけた。
 
「菊池君、事件のことなんやけどね。ブロックや建築資材が積まれててドアがあんまり開きませんでしたって。どのくらい開かなかったか教えてくれへんやろか」
菊池の家を笹垣が訪れる。菊池の庭のゴミを漁っていた亮司は、聞き耳を立てた。
「全然開かなかったような気がする…」
菊池はそう答えていた。
 
雪穂の電話番号が公衆トイレに書かれていた。
「うるさい…うるさいうるさい!」
と、雪穂は叫んだ。
亮司はハサミを手に、菊池のことを殺そうか悩んでいた。
「なんでだよ…ゆきちゃん…なんで誰もいないんだ…。なんで俺こんな一人なんだよ…」
雨が降る中で、亮司は地面にうずくまって泣いた。
亮司はホームの上に立つ。
すると、雪穂の姿を見た気がして、追いかける。公衆トイレだった。
雪穂がトイレの落書きを消していた。
「あの…あの…それ…」
「友達がいたずらされてて…」
「タイムマシンがあったら、過去に行く?未来に行く?チャゲとアスカ、どっちが好き?ドブに咲く花って知ってる?」
雪穂は落書きを消しながら、手を止めた。
「本当はないんだよ…でも…綺麗だった…すごくすごく綺麗だった…」
亮司は雪穂を抱きしめた。
「ゆきちゃん…俺……」
「汗すごいよ…」
「ごめんね…」
 
亮司は雪穂を家に招き入れた。
「なぁ、俺もう自首しようか…」
「だめ、ハサミはお母さんのだって言っちゃってるし」
「ごめんね…俺ずっと後悔していてさ。あの時俺が自首してれば。ゆきちゃんの人生をぼろぼろにしたのは、俺と俺の親父だから…。
幸せにしてやろうと思ってないけど、不幸せにならない方法はないかなって。菊池もぶっ殺して、俺も死ねばいい話だろ」
雪穂が亮司をビンタした。
「各駅だとあんたがいる駅に降りちゃうから、急行で帰ってるのよ!何言われても何されてもニコニコ笑って、何のために7年も他人のフリしてきたと思ってんのよ。
もう一回、あんたと歩くために決まってるじゃない!!時効がきたら、そしたら、もう一回太陽の下、りょうくんと歩くんだよ。昔見たおじいさんとおばあさんみたいに。手つないで。あれは仕方ないよねって慰め合ったりして。
そんな相手一人しかいないよ…りょうくん以外、私には誰もいないんだよ…」
 
「7年も前の話だし、警察としては動けないと思うんだよね」
この場をなんとか切り抜ける方法を考えた。
「本当にできる?」
と、雪穂に聞かれた。
 
 
悪事
藤村都子の下駄箱に、雪穂は手紙を入れた。
亮司は菊池にタイタニックのチケットを渡す。
「ふざけてんのかよ。金は?」
「実は俺オヤジの隠し子なんだよ。もうちっと待ってくれよ。今日はこれで頼む」
藤村都子は手紙を受け取ると、倉庫へと向かった。倉庫では、亮司が待ち伏せている。
 
雪穂は江梨子との帰り道に、制服を拾った。
すると、そこには藤村都子が倒れており、帽子が落とされていた。
 
雪穂たちは警察で事情を聞かれていた。
「大栄工業の人が隠し撮りして、脅迫してるって藤村さん言ってなかったっけ。たしか、秋吉?」
菊池と秋吉が疑われていた。
菊池のもとに亮司が現れた。
「金、できたんだけど…」
「金ならいらないから、アリバイを証明してくれないか」
「なんかあったのか…?」
 
雪穂と江梨子は藤村都子のもとへお見舞いに訪れていた。
「なんにも覚えてないって。あの子の将来のために告訴はしないほうがいいだろうって…」
と、都子の母。
「私たち絶対誰にも言いませんから」
と、雪穂。
「こんなこと平気でできるなんて人間じゃないわね」
と、江梨子は帰り道に言った。
 
亮司は手に入れたネガを燃やした。
なんのことはない、気が付くとオヤジと同じことをしていた。もし、わかるやつがいるなら教えて欲しい、どうして俺たち、生まれてきたんでしょうか。
亮司は混乱して泣き出した。
こんなことばかり繰り返すためなのか…と。
何のためにこれから生きていけばいいのか、と。だけどいくら考えても答えは見つからなかった。
 
亮司は屋上にいた。
 
雪穂は亮司に探しに行った。本の中に切り絵が挟まっていた。そこに現れたのは亮司だった。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫」
亮司と雪穂は手を握りあった。
 
菊池が笹垣のもとを訪れた。

第2話の感想はここをクリック
高校生になった2人でしたが、事件を隠すために他人を続けているのが切なかったです。また、犯罪を隠すために犯罪を重ねなくてはならないのもつらくなりました。

<見逃し動画>第1話
 
TVerでの無料配信は終了しました
 
第1話の公式あらすじ

質屋の主人・桐原洋介(平田満)が殺された。妻の弥生子(麻生祐未)に確かなアリバイはなかったが、11歳の息子・亮司(泉澤祐希)が母のアリバイを証言する。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

第1話のネタバレはここをクリック
運命の出会い
2005年クリスマス。
R&Yと書かれた店の前。
雪穂がきらびやかな格好をして、ありがとうございました
と繰り返し言っている。
そこにいたのは刑事の姿。そして、亮司だった。
「亮…」
と呟く雪穂。
亮司は血まみれでサンタクロースの格好をしていた。
雪穂は近づこうとする。
 
俺たちの上に太陽など、なかった。
いつも夜。だけど暗くはなかった。
太陽に変わるものがあったから。
亮司は血まみれのまま倒れ込んでいた。
夜を昼だと思って生きることができた。
明るくはないけれど、歩いていくには十分だった。
あなたは、あなたは俺の、太陽だった。
まがい物の太陽だった。だけど、明日へと登ることをやめない
俺のたったひとつの希望だった。
「亮…」
亮司は手を伸ばそうとする。
あなたは、あなたは私の太陽だった。
偽物の太陽だった。だけど、その身を焦がし、道を照らす私のたったひとつの光だった。
「明るい…明るいよ」
と、雪穂は言って歩き出す。
それは、あの日から…。
 
14年前の太陽を失ったあの日から。
「雪穂……」
亮司は薄れていく意識の中道に大の字になっている。
 
1991年秋。
刑事の笹垣がいかやきを買っていた。
工事現場で子供たちが遊んでいる。
「あれ、なんですか?」
「バブルがはじけて作りかけになってて、今じゃ子供たちの遊び場ですよ」
と、道行くおばさんが教えてくれる。
 
少年時代の亮司が、子供達と遊んでいる。
みんな塾ですぐに帰ってしまう。
「風とともにさりぬ」を読む雪穂と出会った。
亮司の家は質屋だった。「きりはら」といった。
亮司の母親である弥生子は、店員の松浦と不倫をしている。亮司はそれを知っていた。
 
夕飯の時、質屋も変わっていくものね、と亮司の父親と母親が話している。
「潰れるんじゃない?」
と、亮司が言った。
 
雪穂はその頃、酔っ払った母親を連れて歩いていた。
「雪穂、母さんのことお荷物だと思ってんだろう?」
と、雪穂の母は毒づいた。
 
図書館。
亮司は本を返却する。百科事典だった。
「ねえ、こんなのばかり借りて何してんの?」
と、図書館のスタッフは聞いた。
「いいですよね、悩みのない人は…」
そう言って、図書館の中に入ると、雪穂が読書をしていた。ランドセルを見て、名前が西本雪穂だと知った。亮司は近くに座り、読書を始めるが、雪穂が気になってずっと眺めてしまった。
「あの……、にし…にしも…」
スタッフにとめられ、亮司はもう閉館だと言われてしまう。
雪穂が帰ろうとしたので、呼び止めた。
「ちょっと!西本さん!」
と。
亮司は雪穂を追いかけて一緒に歩き始める。
「みんな英語塾いってるよね。あ、もしかして日本語忘れちゃった?」
「うち、貧乏なの。貧乏人が出世するには勉強しかないと思わない?」
「昨日はそこでなにしていたの?」
「ドブに咲く花があるって聞いたから、探していただけ。もういい?」
雪穂はそう言って去った。
「ドブ?」
 
雪穂はアパートに帰宅した。
そこにはハーモニーという店のケーキが買ってあった。帰ろうとするが、雪穂の母に止められる。
「雪穂、頼むよ。お母さん雪穂しかたよる人いないんだよ…」
嫌がる雪穂を雪穂の母は説得した。
 
 
雪穂の花
図書館。
「昨日言ってた花のことなんだけど!」
無視されたので、亮司はそのまま図書館を去った。雪穂が帰っていると、「おーい!西本さん!!」
亮司はドブに咲く花を見つけていた。
「今のなに?なんて花?」
「なんでしょう?」
蓮だと思う、と亮司は言った。泥に咲く花だと思う、と亮司。ないというのも夢のない話じゃない?と亮司は言った。すると、川を流れていってしまった。雪穂は追いかけた。
「すごいよ!すごかった。すごいすごい綺麗だった!私あんなの初めて見た!」
と、雪穂は言った。
「こんなことってあるんだな…」
そう言って雪穂は泣いた。
それは亮司が得意な切り絵で作った花だった。
「雪。雪穂だから…」
亮司は雪の切り絵をプレゼントした。
「あのさ、なんであたしに親切にしてくれるの?」
「ちょっと僕と似ているような気がして…」
「どこが?」
「チャゲとアスカってどっちが好き?」
「アスカ…」
「チャゲ的な悲しさには用がないか…」
「タイムマシンがあったら、未来に行く?過去に行く?」
「過去!!」
「そうなんだ……」
「未来に行くんだね」
「後悔って嫌いなんだよね…」
「じゃあさ、嫌なことあったら暗記する」
「暗記するよね?」
と、雪穂。
「嫌なことばっかってことでしょう?」
と雪穂は言った。
「そうだよね!だめだな、俺…」
「ねえ!あれ!!」
川に映った月が花に見えると雪穂は言った。
「すげーー!」
と、亮司は川の中で暴れた。
 
図書館。
雪穂が読書していると、亮司が現れた。雪穂は嬉しそうに微笑んだ。その様子を微笑ましそうに、図書館スタッフが見ていた。
亮司と雪穂が歩いていると、そこに亮司の父親が通りかかった。
「亮司、何やってるんだ?」
「お父さんこそ」
すると、雪穂は拒絶するように後ろを向いた。
「私、帰るね!」
亮司の父親と雪穂の間にはただならぬ事情があった。
 
「亮司、さっきの子、二度と会うな。あの子の母親は店の客でな…、のんだくれでタチ悪いんだ」
「そんなこと、別に親に関係ないし」
「いいから!!二度と会うな!!」
と、亮司の父親は怒鳴り声をあげた。
亮司は食卓からいなくなった。
「どうしたのよ…」
と、弥生子。
 
「ハーモニーの人、きりはらって名前なのね…」
と、雪穂。
 
亮司と雪穂はその日をきっかけにして顔を合わせなくなった。ある日、小学校の前で雪穂に出会うが雪穂は逃げてしまう。
「俺、なんかした?なんかしたんなら言って」
しかし、雪穂は押し黙る。
「もしかして親が会うなって…」
「気持ちわるいんだよ!!りょうくん!!」
と言って、雪穂は逃げ出してしまった。
 
 
私だよ
部屋に帰ると、またハーモニーのケーキの箱が置いてあった。
「私もう嫌だよ!!」
と、雪穂。
「200万もらったんだよ」
と、雪穂の母親。
「父さんが死んで、あんた抱えて、母さんだって同じことやってきたのよ」
と、母親は泣き始めた。
 
亮司は雪穂のことを図書館スタッフに相談していた。
「手紙とかどう?手紙ならさ、読んでくれるかもしれないじゃない」
と、亮司はアドバイスを受けて手紙を書き始めた。
亮司は雪穂がビルの工事現場に連れて行かれるのを見たので、追いかけた。母親は雪穂を閉じ込めていた。亮司はその部屋の中をのぞき見るためダクトに入る。
亮司は雪穂は裸の写真を撮られている現場を見てしまう。そして、それを撮っているのは、亮司の父親だった。
「何やってんの…、なにこれ…」
亮司は涙をこぼした。
「この子だって納得づくなんだ。嫌がったりしていないだろう?大したことじゃないんだよ…」
亮司は父親をハサミで刺し殺してしまった。
「どうしよう…どうしよう…どうしよう…俺、お父さん俺…殺し…」
「殺したんじゃない!りょうくんには悪いけど、私だって殺してやりたいと思ってた。何回も頭の中で殺した…」
雪穂は亮司からハサミを受け取った。
「だから、やったのは、私だよ」
雪穂はハサミを持った。
亮司は涙を流した。
亮司は雪穂と話した。
「会ったこともない話したこともない全くの他人ってこと、約束してくれない?」
「なんでそんなこと…」
「そのほうがいいから。必ず連絡するから」
雪穂は指切りをした。
このときの俺にはこの奇妙な約束を問いただす勇気はなかった、
ただい一秒でも早く一メートルも遠くこの場から遠ざかりたかった。
亮司は一心不乱に手を洗って、松浦はそれを眺めていた。
 
翌日。
ビルの現場に刑事の笹垣が到着した。
身元の確認に弥生子がおとずれる。
「心当たりなんてありません。マジメだけが取り柄で」
「誰かに恨みを買われてたり…」
と、刑事の古賀。
「たまに変なお客さんはいますけど、それで殺すなんてことは…」
と、松浦。
顧客名簿の要請にも素直に応じた。
「息子さん、お父さんと仲良かったんですね…」
と笹垣。
笹垣は息子と話したいと言った。
「亮司くん、ちっとええかな…」
亮司は笹垣を部屋に招き入れた。
「これ、君が作ったんか」
と、笹垣は切り絵を見る。
「話って、なんですか?」
「おじさん、犯人絶対捕まえたるから、協力してほしいんだ。お父さん、建築中のビルにおったみたいなんやけど、なんか知らんか?お父さんなんであんなところおったんか、気になって。あそこ、よう小学生がダクト遊びしとるやろ?よくお父さん見かけたりしたことなかったんか?」
「ありません…」
「そうか、ありがとう…。またな」
笹垣はそう言って去っていった。
松浦がお茶を持って現れると、亮司は写真立てを投げるところだった。
 
「なんで私とあんたと亮司が口裏を合わせないといけないのよ」
と、弥生子は松浦にいう。
「一応だよ。警察にさ、あの日何やってたかなんて本当のこと話したくないでしょ?あいつらなんでも疑うからさ。浮気がバレたらさ、桐原の家からもらえるものももらえなくなっちゃうよ…」
と、松浦。
 
こうして俺のうすら寒い日々が始まったと、亮司。
親を殺しておきながら、親を殺された子として振舞う毎日。隠せば隠すほど、葬ろうとした真実は夢の中で膨れ上がった。だけど全てを吐き出せるただひとりの相手からの連絡は何もない。そんな中で、雪穂と出会ったことを後悔し始めていた。
もし、雪穂と出会わなければ人殺しにならなかった。もしかしたら騙されているのではないだろうか。あのハサミを手に警察に駆け込むつもりではないか…。何もかもが信じられなくなり、雪穂に太陽を奪われた気がしていた。
 
雪穂のもとへスタッフが近寄った。
「スカーレットは天国に行けたのでしょうか?生きるためならそこまでしても許されるのかなって…」
「どうだろうね…。でももし、この子が殺されちゃうって思ったら、私もやっちゃうかな…そういうことは桐原君と話せば?今は離せないのか…。
事件のこと知ってるよね?」
「落ち着いたら手紙でも書こうかなって思ってるんですけど…」
と、雪穂。
 
捜査会議。
警察は雪穂の母親のところまで突き止めていた。
雪穂のアパート。
「なあ、わしやったら殺さへんで。愛人やろう?金くれるんやろう?殺さへんけどな」
と、笹垣は古賀に言う。
 
そこに雪穂が帰ってきた。
「どちら様ですか?」
雪穂は笹垣たちを家に入れると、お茶を振舞った。
「お母さんもうすぐ帰ってくると思うので…」
と言った。
「何読んどん?」
「風とともにさりぬです」
「どう思う?」
「憧れます。強くてたくましくて、絶対にあきらめなくて」
「ふーん…」
そこにはハーモニーの紙袋があった。それをじっと眺める笹垣と古賀。
そこへ雪穂の母親が帰ってきた。
雪穂の母親は、亮司の父親が殺されたことを知らなかった。
 
「妙やなかったか?」
と、帰りに笹垣。
「あの女、うそついてますよね」
「あの子…、母親のこと庇わなかったやろ?疑わせたかったんか…」
と、笹垣。
警察は雪穂の母親を疑っていた。
 
警察は松浦と弥生子と話していた。警察は亮司にも話を聞いていた。話のつじつまがあっていた。
「この間とはえらい違いやな…」
「なれたんで…お父さん殺されたことに…」
亮司は微笑んだ。
笹垣は、そうか、ありがとう、またなと言って去っていった。
口裏が合っていることでアリバイの証明は成されていたが、笹垣は怪しんでいた。
笹垣はいちいち捜査に水をさしていた。
 
「お母さん、どうしたの?」
雪穂は尋ねた。
「明日来いってさ、警察。やってらんないよ、私がなにしたってんだよ」
と、雪穂の母親は言った。
笹垣は過去の誤認逮捕に恐怖を感じていた。
 
一方、亮司は悪夢を見続けていた。
雪穂はもう終わるからね、りょうくん、と言って、雪の切り絵を川に浮かべた。
そして、ハサミをうつらうつらしている母親に握らせた。
「雪穂、やったのってあんただろう?」
と、雪穂の母親。
「大丈夫だよ、誰にも言わないから…」
 
 
計画
雪穂の母親が子供と無理心中を図ったと言われ、
笹垣は現場を訪れた。ガス中毒だった。
 
雪穂は病院で目覚めた。
そこには笹垣がいた。
「病院…?あの…」
「お母さんは君と無理心中しようとしたんだ、ガスで。だけど君は命をとりとめた」
「あの…お母さんは…」
「辛いと思うけど…」
「そうですか…私だけ生き残って…」
と、雪穂。
「これ、お母さんのかな?」
それはハサミだった。
「そうです…」
 
学校では雪穂のことが噂になっていた。
雪穂はそのことでいじめられるようになった。
 
笹垣だけは事件の真相を疑っていた。
「まだすっきりしないんですか?」
と、古賀。
「逃げられるところはダクトしかあらへん。
犯人は子供ちゃうかと思ってん。被害者の子供か、加害者の子供や…。おぞましい話やろう!?
動機がわからん」
「あの子は母親と一緒にガス吸ってたんですよ!?」
「そうや…」
笹垣は全く納得ができていなかった。
 
「スカーレットっておかしいよ。人殺しても生きていくなんてたくましいよ。人殺しのくせに」
亮司は図書館のスタッフと話した。
「でも彼女はさ、夢を見るんだよ」
「夢?」
「あなたのお父さんを殺した犯人も悪い夢見てると思うよ」
と、スタッフが語りかけた。
「ねえ、あの子から手紙きた?……あ、なんでもない」
と、スタッフ。
亮司は駆け出した。
 
 
別れ
家の電話が鳴る。捜査本部がなくなったと連絡あった。凶器も見つかって、犯人が娘と無理心中したって、と言った。
「娘は?」
「助かったって…」
亮司はそのとき、雪穂が全てを背負ってくれたことに気づいた。あの奇妙な約束の意味にやっと気づいた。
 
雪穂は警察からハサミを取り返した。
いい思い出もあるから、ハサミを受け取りたいと言った。
「わしになんかいうことないんか」
と、笹垣は雪穂に言う。
「いろいろお世話になりました」
雪穂はそれだけ言うと、去った。
「なぁ!君やったらなれると思うで、スカーレット」
「ありがとうございます」
 
亮司は雪穂からの手紙を見つける。
手紙にはこう書かれていた。
「いつかこの手紙見るかな。何があったかたぶんりょうくんが思っている通りです。後悔なんて全然していないけど、本当は私自身も
一緒にいるつもりだった。私とりょうくんをつなぐものはとにかく
全部消えてしまったほうがいいと思ったから。だけど、肝心の私だけは
残ってしまいました。ごめん。どうも、わたしは神様から嫌われているみたいで。
死んだら全部終わるんだっていうズルを見逃してもらえなかったみたい。
だけど、こうなったらどこまでも生きてやろうと思います。親を殺してまでの人生だから。場所は言わないね。もうりょうくんは被害者の息子で、加害者の娘です。私たちが仲良しだったらおかしいし、今までもこれからも会ったこともない、名前も知らない
他人でいよう。ふたりのために、他人でいよう。あれはもらっていいかな。あれはりょうくんだから。ドブのような毎日の中で、白い花を咲かせてくれたりょうくんだから。いいことなんて何もないと思ってた私を、笑うことを教えてくれたりょうくんだから。何よりあのとき、私を助けてくれたりょうくん
だから。りょうくん、ありがとう…。私、あの時本当に嬉しかった。生まれてきて良かったって、十分だってそう思ったんだ…りょうくんは私の太陽だったよ」
 
雪穂は電車に乗り込む。そこに現れたのは亮司だった。
「待って……!ゆきちゃんだってドブに花咲かせてくれじゃない。月の…。俺、ゆきちゃんと出会って笑えるようになったよ。いいことあるんだってそう思った。ゆきちゃんが言ってくれたことありがとうって思ってるよ。ゆきちゃんだって、ゆきちゃんだって俺の太陽なんだよ。行かないで…。行かないでよゆきちゃん!俺強くなるから。ゆきちゃんがこんなことしないでいいように。逃げたりしない」
雪穂は指さした。
「行って?行って!もう暗くなるから…」
 
いつのまにか、俺たちの上に太陽はなかった。他人でいること以外、お前にできることは何もないんだと笑われている気がした。
俺たちは11歳だった。
 
1998年冬。
亮司は高校生になっていた。
たった7年のうちにほとんどのことが変わった。きりはらは潰れた。松浦が店の金を使い込んだからだ。ビルは建築が再開された。
そこでスナックを始めた弥生子。
雪穂のことなどもう誰も覚えていないだろう。たぶん図書館スタッフと、亮司以外は覚えていない。そして、松浦以外。
「りょうちゃん、こっち三人になりそうだから、可愛い子よろしくね」
と、松浦は亮司と食事をしていた。
このまま他人として生きていくのか?と亮司。
もう交わることのない道を歩いていくのだと思っていた。
 
雪穂は唐沢という家の娘になっていた。
「あんた、ボーイフレンドとかおらへんの?」
「いきなり何言うかな…」
「私のご飯作って、お教室手伝って、それは若い人の生活と違うんやないの?」
「じゃあこんど温泉行こうよ。流行ってるんだよ、温泉…」
 
雪穂は、うまくやれてるよね?と切り絵に語りかけていた。
 
雪穂の写真を撮るファンが登場していた。
 
亮司は全て終わったと思っていた頃だった。
現れたのは笹垣だった。
第1話の感想はここをクリック
緊迫感のあるミステリー。とても重厚感がありました。特に雪穂の頭の良い計画と裏腹の亮司のまっすぐさが切なくて、見ていてやりきれませんでした。雪穂が子供ながらに大人びていて、それでいて不安定なところも切なくなりました。これから2人はどんな人生を歩いていくのだろうと気になるようなつらいようなそんな第一話でした。

白夜行(ドラマ)の内容

公式サイト

東野圭吾の名作ミステリーを山田孝之・綾瀬はるか主演でドラマ化。「白夜行(びゃくやこう)」は、あまりにも残酷な運命を与えられた少年と少女の物語。
幼い頃、初恋の少女を助けるために父を殺した少年と、少年をかばうために母を手にかけた少女が、その後14年間、手に手を取って生きていく。人生のすべてを捧げ続けた少年と、すべてを懸けて応え続けた少女。あまりにも“残酷で、孤独で、純粋な”二人の魂を、14年の愛の軌跡を、山田孝之・綾瀬はるかの、ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)のゴールデンコンビで丁寧に描いていく。
 
<出典>白夜行(ドラマ)公式

<出演者>

桜井春恵:田中美佐子
桜井達也:玉山鉄二
桜井陸:速水もこみち
桜井純平:中尾明慶
桜井勤:赤井英和
田村知里:国仲涼子
田村圭:石黒英雄
田村房子:上村香子
田村昭吾:角野卓造

<各話の視聴率>

第一話 少年はなぜ父を? 少女はなぜ母を? 14.2%
第二話 閉ざされた未来に 13.4%
第三話 さよならの光 11.0%
第四話 罪と罰 10.7%
第五話 決別する二人 11.8%
第六話 白夜の終わり 10.7%
第七話 美しき亡霊の決意 12.3%
第八話 泥に咲いた花の夢 12.3%
第九話 こぼれ落ちた過去 12.0%
第十話 開く過去の扉 12.6%
最終話 白夜の果て 14.1%

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白夜行(ドラマ)の感想

20代女性

まだ若かりし山田孝之の演技がしっかりと見られるドラマとなっていますが、彼の若いながらハイクオリティーで魅力的な演技に釘付けになってしまいました。綾瀬はるかもとびきり演技が上手いので、この二人が主演を務めて大正解だなと思いながらずっと見ていました。山田孝之に関しては、第4話のシーンであった喫茶店で園村に死姦のことを告げて脅すときに場面が個人的に一番お気に入りで印象的に残っています。他にも挙げるとキリがないというくらい心に残ったシーンがあり、本当に無駄に感じた場面がひとつもないなと思いました。終わり方についてはハッピーエンドだとは断言できないですが、でもある意味これがハッピーエンドなのかもしれないとも同時に感じました。そして罪は一度でも犯してしまった際には、それがバレなくとも人生が大きく良くない方向に進んでいってしまうのだなと学べたような気がします。また、柴咲コウの歌うこのドラマの主題歌は、ストーリーや雰囲気にとても合っていて作品そのものをより良くしているなと思いました。ドラマを見終わってからも当分メロディが頭から離れなかったことを今でも覚えています。けっして明るいドラマだとは言えないのですが、キャストの演技、演出、音楽など全てにおいて「白夜行」の独特の世界観が魅力的だったのでまた見返したいです。

40代男性

山田さんと綾瀬さんのコンビと言えば、この作品の数年前に放送されたドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」でも共演をしていました。それだけに作品の雰囲気が全く違うので、衝撃的なはじまりと相まって最初の方は違和感がありました。しかし、綾瀬さんに恋をした山田さんが彼女のために尽くすという構図はどちらの作品も同じなので、物語が進むにつれ受け入れられるようになりました。ただ、この作品での2人の関係を、純愛かどうかと問われれば違うと答えるでしょう。自分が持つすべてを相手の為に捧げることを、多くの人は無償の愛と呼びます。しかし、結果としてだけでなく途中ですら本当に幸せそうな顔を雪穂が見せることはありませんでした。彼女をそんな人にしてしまった亮司の行動を愛情と呼ぶことには、かなり抵抗があります。そして、抵抗の気持ちを持つ理由にはもう一つの理由があり、それには亮司と笹垣の感性性が大きく影響しています。笹垣もまた、自分のすべてをこの事件の解決のために捧げました。そして、その積み重ねが記されたノートは、幽霊のように生きてきたことに苦しみはじめた亮司を救うだけの力を持っていたのです。あの亮司の号泣シーンを見た時、彼を本気で救いたいと思っていた笹垣の愛情を感じることができました。この作品を純愛と呼びたいのであれば、雪穂と亮司の間にも同じような場面が必要だったのではないでしょうか。

30代女性

「正しいことなんて、言われなくてもわかってるんです」重くて暗くて辛いし歪んでるけど、美しかったし確かに愛だった。雪穂には弱気で言いなりの亮司が、他の人を脅すときに物凄く悪になるのが魅力的に見えた。あんまり共感してくれる人いないかもしれないけど、亮司が4話の冒頭で喫茶店で園村に死姦のことを告げて脅すときの山田孝之の芝居がすごく好き。銀行員や薬剤師を脅すときの口調も。
他にもあげたらキリがないけど、無駄なシーンが一切なくて苦しいのに目が離せなかった。雪穂は結構な悪い女なんだけど、セリフや状況に共感できる部分も多くて、ただ思いっきり甘えたいのに甘え方を知らないのが切なかった。見てるときは笹垣に余計なことしないで、そっとしといてよ、、、って思ってたけど、幽霊だった亮司をずっと見てきたのは笹垣だけで…でも笹垣があんな追いかけ方しなきゃ2人があそこまで罪を重ねる必要もなかったんじゃないかな。亮司は間違ってるけど自分が雪穂を幸せにするために必死に頑張ったことを見てくれていた人がいたことに少しは救われたかな…一人ひとりの役者、一言ひとことのセリフ、一つひとつの表情、全てのシーンが印象的で頭にこびりついて、素晴らしくて、没入しすぎて引きずる。河野さんのサントラと脚本の森下さんのタッグ強い。鑑賞するのにパワーが必要だけど、見てよかった。大好きな作品。

50代女性

今は大人の俳優として活躍している泉澤祐希さんが山田孝之さん、福田真由子さんが綾瀬はるかさんの子供時代を演じました。悲しいと言うか切ないと言うか、ちゃんと子育てをしない親のせいで子供は親を殺すことになってしまいました。2人の子供は「そのこと」を隠すために非情な大人になってしまいました。親を殺さずにそのまま育てられていたらとんな子供になっていたのか、結局は育ての親まで殺してしまう非情さには驚きました。親は替えられないなら変えられないなら殺すしか無いと言う思想にどうして辿り着いてしまったのか。確かに自分の娘を男に差し出す母親も、小学生の少女を買う少年の父親も鬼畜です。逮捕されて刑事罰を受けるべき大罪を犯しています。大人になってからの自分の人生を守るために育ての親まで殺し、結婚しても夫にも非情にならざるを得なくて、少年は自分の人生をかけて自分の生活をも捨てて少女の為に罪を重ねる。もしかして、自分の父親がしたことの償いのような思いがあったのかもしれませんね。母親は事故死とされ、父親の犯人は不明と子供が犯した罪とは誰もが思わなかった。松本清張『天城越え』の様に、ある時にあの時の子供が犯人ではと気づく人がいるのは幾つもの点が繋がって線になるまでに時間が掛かったからだろうと思う。悪い親のせいで子供は早くに大人になってしまった悲しいお話でした。

40代女性

何度も見ました。見終わった後の後味が悪いと感じる方が多い作品かもしれませんが、名作だと思います。まるで『小さな恋の物語』を見ているかのような、幼い子供だった桐原君と雪穂が殺人を犯かしてしまう・・・。最初はお互いを守る為に犯した犯罪、この時点ではまだ『純愛』と思って見ていました。しかし成長して出会った二人は、罪のない人を殺し、雪穂に関しては桐原君までをもあざむきます。雪穂は思い通りにいかないとふて腐れる、ある意味だだをこねる子供のようにも見えました。そして後半、桐原君と雪穂の幸せを願っていた私にとっては、最も悲しい結末となってしまいましたが、生きる屍となった雪穂を見ていると、胸が詰まる思いでした。そしてこのドラマのもう一人の重要人物は武田鉄矢さんが演じる刑事の笹垣です。過去の事件をむし返し、執着する姿に『もう二人を放っておいてあげて欲しい!』と思うくらいの嫌な存在でした。ただ最終的には二人は笹垣に全てを暴かれ幸せだった、笹垣も全てを暴くことで二人を救いたかったんだ。という人間愛を感じました。テーマも重く、ハッピーエンドで終わる作品ではないのですが、究極の純愛を是非多くの人に見てもらいたいです。

50代男性

二人は家庭に恵まれなかったので犯行に及んだ気がします。少女を助けるために父親を殺害してしまい、少年をかばうために母親に仕向ける行為をしました。何年か過ぎて当時の担当刑事だった人が覚えていなかったことに安心感を抱きました。このまま時が過ぎてしまえばいいと思ったはずですが、そうはいきませんでした。怖いのは慣れであり一人殺すも二人殺すも関係なくなっていました。初めての殺害で何とも思わなくなった少年は罪を繰り返します。すべては少女を守るためであって、怪しいと思う人、ゆすりにかけてくる人など容赦しませんでした。生きるためですが、いつまでも続くはずがありません。少年は自分は死んだことにして、少女を守ることに専念します。ここまで愛することができるのは、もはや家族以上の関係です。二人は似たような環境で育ったために意気投合するものがあったと思います。あまりにも残酷で、孤独な一面もあり、純粋な愛もありました。14年間にわたり愛を貫いたのは壮絶な人生がそうさせています。白昼堂々と交際できる関係なら二人は幸せな生き方だったかもしれません。少年が全国に指名手配になった時、すべてが終わる感じがしてなりませんでした。

50代男性

原作の小説を読んだことがあり、原作はとても面白かった分、ドラマへの期待も高かったのですが、率直に感想を言うと、もう少しだったかと言うところです。幼少の頃のシーンは、本当に恵まれない少女・雪穂と少年がほのかな恋を芽生えさせるシーンを切なく描いており、すごく良かったです。そして期待をさらに高めるものがあったのですが、その分、大人になった後、主人公の雪穂は綾瀬はるかさんが演じていましたが、原作とイメージが違いすぎた感じがしました。原作の雪穂は、絶世の美人ながらどこか影がある、という設定でしたが、綾瀬はるかさんのイメージとは違いすぎたかなと思います。他のドラマでは明るい役が多かったせいもあり、どうしてもそういうイメージで見てしまったのかもしれません。もし原作を読んでいなかったら特に気にならなかったかもしれませんが、その時点でストーリーの世界が別の物になってしまったと思います。あと、刑事役で武田鉄矢さんが出演されていましたが、金八先生と大きく異なり珍しく嫌な役だったのが新鮮でした。刑事なので悪人ではないのですが、執拗に雪穂と少年を追い詰める姿は、見ていては思わず感情移入してしまいほど、素晴らしい演技で、十分彼の世界を作り上げていたと思いました。

30代女性

お互いを守るために交換殺人をした2人が罪を隠し続けるという、中々ヘビーなストーリーがインパクト大でした。秘密の共有で結びつく2人から目が離せなかったです。主演の山田孝之さんと綾瀬はるかさんが難しい役どこにチャレンジされていたのにも関わらず、圧巻の演技力に魅了されたのを今でも覚えています。もちろん、現在も活躍されていますが、この時期ならではの2人が見れる貴重な作品にもなっています。あと、武田鉄矢さんの鬼気迫る演技も印象的で本当に素晴らしかったです。さすがベテラン俳優さんだなぁっと痛感しました。そして、主演の2人以外にも、麻生裕未さんや渡部篤郎さんや八千草薫さんなど、脇役のキャスティングの豪華さも感じられました。あと、作品自体のセリフがどれをとっても重くて、考えさせられるような胸を打つような言葉が多かったです。そして、柴咲コウさんのドラマのために描き下ろしたような楽曲がの歌詞に綴られていた感じがして、映像と合っていてドラマを盛り上げていました。これまで色々なドラマを見てきましたが、ここまで人の持つ悲しさが伝わってくるような作品はあまりないようにも思います。感動というよりも淋しさの感情の方が正直強くて、毎回涙しながら見ていたのを思い出します。

30代女性

幼少期に初恋であった亮司、雪穂の二人の関係性が事件によって被害者の息子と容疑者の娘となってしまう展開に胸が痛みました。亮二の父親が雪穂に行っていた性的虐待に対して助けるために亮司が父親を殺し、亮司を庇うために自分を売った母親を雪穂が殺してしまうという、幼いながらに導き出した選択にどれだけの傷を心に負ってしまったのだろうと苦しくなりました。それを抱え続け、過去が現状を壊してしまう事態が繰り返し起きても耐え続けていた日々の中で再会した二人に運命を感じながらも、起こしてしまった負の連鎖に歯止めがかけらず、嘘を嘘で塗り固めることで破滅へと歩み出していく様子は辛く、過去の出来事から逃れられない苦しみが起こした残酷さに悲しみが溢れました。幸せを求める行動が周りに不幸を与えてしまう狂気性の根本にある幼さに事件当時で二人の時間は止まってしまっていると感じ、どうしたら終わることが出来るのかとハラハラが止まりませんでした。唯一、二人が被害者、加害者となった事件は亮二と雪穂が絡んでいると執着を見せる刑事・笹垣の存在が二人を追い詰めていく展開は見ていて力が入り、逃げることができないと悟った亮司が自ら命を絶つ結末は衝撃でした。死に間際に光に手を伸ばし、救われたように笑顔で死を迎える姿に、死でしか苦しみからの解放とならなかった運命に涙が溢れます。一方、残された雪穂は亮司を助けることも出来ずに再び嘘を重ねて事件から逃れていく姿に、歪んだ亮司への愛情を感じ、亮司の分の苦しみも共に抱えて生きる覚悟を感じさせました。最後は事件で利用した女性と亮司との間にできた子供の手をとる雪穂の姿で結末となり、終わらない苦しみを感じさせました。事件によって与えられた苦しみが残り続ける様子を目の当たりにした作品であり、悲しみや苦しみの中でも幸せを探し続ける姿に切なさを感じた作品でした。

40代女性

今まで視聴した中でベスト3に入るくらいお気に入りのドラマです。まず、子役も含めて出演する俳優の演技力、役へのはまり度がとても高いです。特に主役の山田孝之さん、綾瀬はるかさんは闇を抱えた複雑な役を見事に演じています。山田さんに関しては演技を越えて役そのものを生きている、そんな気がしました。また、人と人との関係が敵味方、好き嫌い等に簡単に二等分できない事をこのドラマを視聴していると思い知らされます。敵で大嫌いな相手でも、絆があったりするのです。主役の亮司と亮司を追う刑事の間には深い絆があり、刑事の亮司に対する愛に感動しました。あまりにもドラマが気に入ったので、小説版も読みました。小説も良作ですが、ドラマ版の方が主役の雪穂と亮司の絆が深く人間味を感じさせる内容になっていると思います。そのせいか、不幸な生い立ちから周りの人を不幸にしていく2人ですが、どうしても憎む気持ちにはならないと思います。それよりも、そういう不幸な選択をせざるおえない2人が可愛そうでたまらなくなってしまうでしょう。ドラマで使われている音楽も素晴らしいです。柴崎コウさんが歌う主題歌「影」はおそらく亮司の気持ちをそのまま歌詞にしたような曲なので、聴いているととても切なくなります。素敵なドラマを製作してくださった方々に感謝します、