IQ246~華麗なる事件簿~の無料動画を1話からフル視聴する方法【最終回まで】

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IQ246~華麗なる事件簿~の見逃し動画まとめ

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<見逃し動画>最終回(第10話)
 
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最終回(第10話)の公式あらすじ

マリア・T(中谷美紀)の策略で警察からマリア・Tの仲間と見なされてしまった沙羅駆(織田裕二)は奏子(土屋太鳳)や賢正(ディーン・フジオカ)と共にアジトから逃げ出したマリア・Tを追いかけようとするが、その矢先に警視総監の棚田(篠井英介)が発動した“沙羅駆射殺許可命令”によって現れた機動隊に取り囲まれてしまう。
問答無用で追い詰めてくる機動隊員たちを賢正が何とかやり込め、沙羅駆たち3人は取り囲んでいた機動隊からの脱出を図る。だが3人が車に乗り込もうとしたところ、物陰で沙羅駆の命を狙っていた警察のスナイパーに気がついた奏子が沙羅駆を庇い、撃たれてしまう。腹部に被弾し倒れる奏子の姿を前に、スナイパーへ激しく憤る沙羅駆。賢正はそんな沙羅駆に奏子の治療をすることが先決だといさめ、二人は奏子を連れて病院へと駆け込むのだが……。
 
一方、政財界では御前会議あてにマリア・Tから「日本中の電気の中枢をハッキングした」との脅迫状が届き、御前様(井上真樹夫)や御前会議の幹部・黒木(上杉祥三)が一刻も早くマリア・Tの行方を突き止めるよう棚田を急き立てる。
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

最終回(第10話)のネタバレはここをクリック
マリアTの罠
機動隊が近づいてくる。
「何かの間違いです!わたしは警察です」
と、奏子は警察手帳を見せたが、機動隊は容赦しない。
「どうすれば…。私の人生、まさか機動隊に囲まれる日が来るなんて」
と、奏子。
「法門寺沙羅駆!10秒以内に出てこなければ力をもって制圧する!!」
機動隊からの声。
「タイム!!」
と、奏子は言ったが、聞く耳を持たれなかった。
沙羅駆は逃亡し、沙羅駆に賢正が擬態する。
「あなたたちのお相手は私が務めましょう!」
賢正は機動隊と対決する。
「賢正さん…」
と奏子。
沙羅駆は、賢正なら大丈夫だ!と言って逃走する。
「待ってください!」
と、沙羅駆を追いかける奏子。
 
一方、賢丈は病院で目が覚める。
「若様は…」
と呟く賢丈。
賢丈と沙羅駆は電話で話す。
「若様、今どちらに?」
「暇つぶしだ…。ではな…」
と、沙羅駆は電話を切る。
 
「私の話を聞いてください!」
と、奏子は電話で上司に掛け合っていた。
警視総監に直接確認しますと言ったが、警視総監と話させることはできないと言われてしまう。
奏子は沙羅駆を逮捕するように命じられるが、断る。
「ひとりの人間として法門寺さんを信じています!」
と、奏子は言って電話を切った。
「ああ、言っちゃった…」
と、奏子は落ち込む。
 
その頃マリアTは何やらパソコンを操っていた。
 
街中では停電が断続的に起きている。
電力会社は停電の原因について調べていた。
 
警視総監は法門寺沙羅駆に射殺許可命令を出していない、と言った。
黒木は、法門寺沙羅駆を抹殺すると言った。
 
「法門寺沙羅駆は過去にテロリストだったという記録まで残っている」
と、警視総監は賢丈にいう。
 
奏子は沙羅駆がテロリストだったという過去を見つける。これもマリアTによる改ざんだった。
「帰れ」
と、沙羅駆は奏子に言うが、奏子は護衛係だから帰らないと言った。
「法門寺さんのイヤミにももう慣れました」
「わかったよ…。ああ、お腹が空かないか…。うーん…」
沙羅駆はバウムクーヘンを奏子に渡した。
奏子はバウムクーヘンを食べようとしたが、眠ってしまうのではないかと思い、
食べるのをやめた。
「この事件が解決したら、好きなものを食べに連れて行ってやろう…」
「特上カルビ!」
「いいだろう!!」
すると、物音がする。そこへ賢正がやってくる。しかし、狙撃隊がそこまで近寄っていた。
無線機はマリアTによって操られていた。
「本部から狙撃隊へ。安全装置を解除!撃て!」
マリアTからの命令で銃から弾が出て、奏子はそれを受けてしまう。
「奏子さま…お気をたしかに……」
と、賢正は撃たれた奏子を抱えた。
「て……鉄板入れてたのに外れちゃいました…」
「しゃべるな!!」
沙羅駆は奏子にジャケットをかけた。
「特上カルビ、たべたかったな…」
「好きなだけ食べさせる!!」
「私死にたくない……うう…」
奏子は涙を流した。
「若!!」
沙羅駆は立ち上がると、機動隊を見る。
「君たちの目は節穴か!?このように純粋でバカ正直な人間を撃つとは…!!」
命令を確認、待機せよと機動隊は命令される。
「何も考えるな!そう訓練されているんだろう…。だが、君たちは人間だ。あの者を見て何も感じないか?」
「だまれテロリストが…」
と、機動隊。
「賢正…」
賢正は奏子を運んだ。
 
 
奏子を救うために
沙羅駆は病院に連れて行くが、見てもらえない。
「和藤奏子は純粋な日本人だ。そのような人間を見殺しにする世界など、続けていく意味があるのか…」
沙羅駆は奏子を救うために交渉すると言い出す。
「交渉にいちばん適しているのは軍事機密…」
と、沙羅駆。
「犯罪に手を染めてはだめです…」
と、奏子は苦しそうにいう。
「ああ……あああああ!」
と、沙羅駆は叫んだ。
 
マリアTが見つからず、黒木は焦っていた。
「マリアTに個人情報のパスワードを渡す!」
と、黒木は言った。
 
沙羅駆は解剖室に奏子を連れて行き、頭を下げた。そして、目を閉じた。そこは囲碁盤の前だった。
 
 
最後の対決
マリアTはその頃、個人情報の機密にアクセスしていた。
「私の勝ちね…。法門寺沙羅駆…」
すると、もう一つパスワード画面が現れた。
「まさか…パスワードは3つのはずでは…」
その画面に現れたのは、沙羅駆だった。
「ごきげんよう。4つ目のパスワード設定をしたよ」
「どうして私の邪魔をするの?目的な同じなはずよ。あなただってさっき言っていたじゃない。こんな国を続ける理由があるのかって」
「それが君の狙いだった。私を怒らせ、我を忘れさせること。そして、犯罪者に身を落とさせること…」
「和藤奏子を殺せばあなたはそうなると思った」
「あぶないところだったよ。ただひとつだけ誤算があったようだ。和藤奏子は君が思うよりしぶといんだよ…」
「そのようね…。和藤奏子を救うためにパスワードを設定したわけ?」
「君の思うようにはさせない!」
「泣けるわね。最後の勝負といきましょう」
「君が今いる場所は…」
「当ててみて」
それは、沙羅駆の屋敷だった。
「私がいない間に屋敷に潜り込んだのか。北鎌倉に帰る」
 
個人情報のデータベースのアクセスは確認できたか?と黒木。
「場所は?」
「それが…北鎌倉。法門寺家」
「法門寺家!?」
 
沙羅駆たちは屋敷に帰ってきたが、そこには眠った家政婦たちしかいなかった。沙羅駆は篭もり部屋に足を踏み入れる。
そこにいたのは、マリアTだった。
「さて、どんな方法で戦うとするか?」
「今まで何度も戦ってきて、勝負がつかなかったのよ。最後は大いなる意思の力によって
勝敗を決めてもらいましょう」
「ほう」
「この中に毒薬がひとつ入っているわ。相手の飲む薬を指定して同時に飲むの」
「増やしてくれ、毒薬を二つに」
「面白いわ。わたしはいいわよ、あなたが望むなら」
賢正は水を用意すると、いなくなった。
「この水の中に毒が入っているということはないわよね?」
「そんな野暮な真似はしない」
「では最初に飲む薬を指定しましょう」
互いに薬を指定した。
そしてそのカプセルを口に含んで、水を飲んだ。
「なんともないようだ…」
ふたたび二人は薬を飲む。
「君の目的はなんだ?」
「全てをゼロにしたいの。新しい価値を作るのよ」
「それがIQ300の出した結論か?」
「そうよ」
「大したことはないな。それは目の前の現実から逃げ出しているだけだ」
 
法門寺家の表には機動隊が集結している。
いざとなったら、全員を排除しろと命令を受けていた。
 
「大意の前に多少の犠牲はつきものよ」
「そのためには人を殺すことも厭わない。それを認めるわけにはいかないな。和藤奏子は死にたくないと言っていた。すなわち君は悪だ」
沙羅駆とマリアTは薬を飲んだ。
「私とあなたは似た者同士だと思っていたのに、そうじゃなかったのね。残念だわ。周囲の人間のせいね」
「人間は愚かだ。何度でも失敗をする。だが、同時に成長もする。昨日できなかったことが今日できることもある。わたしは君には勝てないのかもしれない。IQのことだけを考えればわたしは負けている。ただ、わたしには仲間がいる。一人一人が集まれば、IQ300にも立ち向かえる力になる」
「詭弁だわ」
「どうかな…」
薬を飲み続ける二人。
「これで最後だ…」
三錠残された薬のカプセル。
「最後にひとつだけ質問してもいい?」
「どうぞ…」
「この世界に未来はあると思う?」
「この世界は、いいところも悪いところもある。だが、諦めれば未来は終わる。
必要なのは諦めずに考え続けること」
「凡人がいくら考えても無駄だわ」
「凡人の一歩は小さな一歩かもしれないが、前を向く一歩であればそれでいい。全ての人間に考える価値があり、その違いが豊かな価値観や感性をうむ。人間の可能性を否定する君の考えは………、ああ、醜い。醜悪至極なり。君はずっとひとりで生きてきた。もし誰かを信頼できれば君の人生も違っていたのではないか。人は一人では生きられない…」
「甘いわね…。わたしはそんな言葉には丸め込まれないわよ」
「では仕方がない」
「勝負ね」
二人は錠剤を口に含んだ。
 
 
終幕
マリアTは倒れた。
「なぜ、私を殺さなかった…。この方法なら私を道連れにすることもできたはず…」
「こんな世界…未練はないから…、でも…、あなたは…。さよなら私が愛した脳細胞…」
マリアTはそのまま息を引き取った。
 
黒木のもとへ賢丈がやってくる。
「射殺許可命令を取り消していただきたい…」
「無駄だ。帰れ!」
「こちらをご覧ください」
賢丈はパソコンを見せた。
「これが世に出れば、何かと不都合かと…。
このデータとて、マリアTから取り返したものでございます。個人情報のデータも奪われずに済みました。それはすべて若様のおかげ…。もちろん政府の手柄にしていただいて構いません…」
と、賢丈。
「法門寺沙羅駆への射殺許可命令を取り消せ!」
と、黒木は警視総監に連絡した。
 
奏子は手術を終えた。
「もう二度とこのような目には合わさない…」
と、沙羅駆は言った。
「法門寺家で、マリアTと一緒だったようだな」
警視総監から電話が来る。
「彼女は死にました。先程荼毘に付しました」
「なぜ勝手なことを!!」
と、警視総監は言った。
 
沙羅駆の屋敷では奏子の快気祝いで焼肉パーティが行われていた。
「和藤奏子、ただいま帰りました!」
「帰ってきて欲しい!とは頼んでいないが、まさか、きみに助けられるとは…。
ありがとう」
と、沙羅駆。
「はい!わたしは法門寺さんの護衛係ですから」
と、奏子。
 
沙羅駆の他にも、山田や今市、助手も来ていた。賢丈も来ていた。
 
「あの、聞いていいですか?法門寺さんとマリアTはお互いに好きだったんでしょうか…」
と、奏子は賢正に尋ねた。
「私にはわかりません。ひとつだけ言えるのは、あのふたりにしか分かり合えない部分があった、ということです…」
と、賢正。
 
あの後。
「賢正!すぐに胃を洗浄しろ!!」
と、沙羅駆は倒れたマリアTを見て叫んだ。
駆けつけた賢正。
「このまま死なせれば…」
「死なせるということがどういう意味か」
「わざわざ助ける意味が…」
「賢正、生かす意味を…わからぬお前ではあるまい…」
「失礼しました」
 
「目が覚めたか?」
沙羅駆はソファに眠っているマリアTに声をかけた。
「屈辱だわ。なぜ、助けたの?」
「まだ贖罪は住んでいない」
と、沙羅駆。
「なぜ私が殺人現場に足繁く通っていたか、わかるかね?」
「暇つぶしじゃ、なかったの?」
「もちろんそれもある。ついでにいろいろ閃いてしまった。プレゼントだ」
沙羅駆はマリアTの首に首輪をつけた。
「殺人衝動を感じると、君のIQを下げる。犬並にな…。殺してきた人々に対する重い十字架だ…」
と、沙羅駆。
 
「ネックレスのつけ心地はいかがかな?」
と、沙羅駆はマリアTに後日尋ねた。
「この首輪のこと?あなたの飼い犬になったみたいでゾクゾクするわ」
「ふん、いつまでここにいるつもりだね」
「あなたが未来に絶望するまで」
「それはちょっと違う。その装置はポジティブな気持ちなら反応しない。君は警察に突き出したところですぐ脱走するだろう」
「だからあなたに責任をとってもらわなくちゃ…」
「責任…」
「あなたがよりより未来にできるかどうか…監視しなくてはね」
最終回(第10話)の感想はここをクリック
奏子が撃たれたり、マリアTと最終対決したり、ヒヤヒヤしました。沙羅駆はマリアTに手を下さず、そばに置くということが贖罪になると考えた、そのことに感服しました。世の中、嫌なことも多いけれど、沙羅駆の言うように
<見逃し動画>第9話
 
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第9話の公式あらすじ

奏子(土屋太鳳)の活躍により、殺人事件の容疑が晴れた沙羅駆(織田裕二)は無事に北鎌倉の屋敷に戻るが、戻った矢先、沙羅駆たちのもとに刑務所に拘留されているマリア・T(中谷美紀)が服毒自殺を謀り、搬送先の病院で息を引き取ったとの連絡が入る。
 
すると時を同じくして御前会議のメンバーの黒木(上杉祥三)が法門寺家に来訪。対面した沙羅駆は黒木から政財界のある要人が手術で極秘入院することになった為、秘密裡に警護の指揮を執って欲しいと要請される。賢丈(寺島進)は黒木の要請を引き受けるよう沙羅駆を促がすが、沙羅駆はマリア・Tの件を解くことが優先だと、黒木の申し出を即座に拒否する。
 
その後、沙羅駆は奏子と賢正(ディーン・フジオカ)を伴い、法医解剖室へマリア・Tの遺体を確認に訪れる。遺体と対面した沙羅駆はマリア・Tの遺体を一目見た途端、あることに気付く。そして、マリア・Tが自分たちを監視していると察した沙羅駆が解剖室の監視カメラに呼びかけると案の定、解剖室のパソコンにマリア・Tが姿を現し、「あなたの大切なものが、私の手の中にある」との意味深な言葉を残して消えてしまう。マリア・Tの挑発に憤る賢正。と、そんな賢正に賢丈が車にはねられ病院へ搬送されたとの連絡が入り、沙羅駆ら3人は病院へと急行する。沙羅駆たちが見守る中、賢丈の手術が始まるのだが、その矢先、病院内の電気が停電。沙羅駆は病院の電源が何者かによってハッキングされ、オペ中の賢丈の命はもちろん、病院の患者全員の命がマリア・Tに掌握されてしまったと悟る。
 
と、そんな沙羅駆に、警視総監の棚田(篠井英介)から沙羅駆が警護の指揮を依頼されていた要人つまり御前様(井上真樹夫)が入院する病院の電源がハッキングされてしまった為、沙羅駆に病院へ来て欲しいとの連絡が入る。
奇しくも御前様が入院した病院とは賢丈と同じ病院であった……。
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

第9話のネタバレはここをクリック
御前様
マリアTは錠剤を口に含んで倒れ、病院へと運ばれた。
沙羅駆は屋敷に帰ってきた。
奏子は沙羅駆にお礼を言って欲しくてたまらなかったが、簡単にお礼を言われることがなく落胆する。
そして、奏子のもとへ電話がかかってきて、マリアTが亡くなったことが知らされた。
「若様、黒木様がお見えになりました」
御前会議の黒木が訪れた。
「あの方が入院することになりまして…。秘密裏に警護の指揮をとっていただきたいのです」
と、黒木。
「わたしは他の謎を解くのに忙しい。この件は私が解く。警護こそ、警察に任せるべきだ」
「御前会議の、あの方ですよ…」
「くどい!」
と、沙羅駆は言って去る。
 
解剖室。
そこにマリアTの死体があった。
「マリアT…」
と、奏子は呟いた。沙羅駆は手袋をとると、その顔に触れた。
「はがしてください」
と、沙羅駆は言う。
助手が顔をはがすと、はがれ、それはマリアTではなく別人だった。
「ご覧のとおり、マリアTではない。霊安室で他の死体とすり替えたのだろう」
「ではマリアTはどこへ…」
と、奏子。
「行先はわからないが、会話ならできる」
と、沙羅駆。
「ごきげんよう、マリアT。死体の山に紛れ込み、ようやく逃げられたようだが、ご気分はいかがかな…、マリアT」
と、沙羅駆は開いたパソコンに話しかけた。
すると、パソコンの画面に残像が現れ、そこにマリアTの姿が浮かび上がった。
「マリアT」
と、奏子は驚いた。
 
 
復活のマリアT
「手口はいささか稚拙で卑怯だ」
と、沙羅駆は煽る。
「挑発しても無駄だわ。だってあなたの大切なものは私の手にあるのよ。他人に心を許し、仲間が増えていった。それがあなたの弱点になった。人はいずれ死ぬものよ…。そのことだけは全ての人に平等。遅いか早いかだけの違い…」
「ふざけるな!」
と、賢正。
「落ち着け、賢正。家に電話を…」
すると、賢正のもとへ電話がかかってきた。
「ええっ!?わかりました…。父が車にはねられて病院へ運ばれました」
と、賢正は報告した。
「賢丈が……」
と、沙羅駆。
 
「警視総監、自ら御足労いただきありがとうございます」
御前様は病院へ運ばれてきた。それを警護する警察の姿。
 
一方、賢丈も同じ病院に運ばれてきた。
「父は、若様を息子以上に大切にしてきました。それは若様も同じでしょう…」
と、賢正は奏子に語りかける。
「今、もしかして、屈折した自己表現をしちゃったりなんかしたりしてます?」
と、奏子。
「若様は口ではいろいろおっしゃいますが、護衛係以上にあなたを大切に思っていらっしゃるのですよ」
「どうしてわかるんですか?」
と、奏子は怪しむ。
「それは……私も昔……」
と、賢正は回想を始めた。
 
沙羅駆に銃を突きつける若き日の賢正。
「君はマリアTにだまされているだけだ」
「言い残すことはそれだけか?」
「それに賢丈の息子だろう?小さい時一度会ったことがある」
「それがどうした」
「君と出会ったとき、私にはわかった」
「動くな!」
「君は真理を見定められる人間である、と」
「貴様に何がわかる!」
「覚えていないか?あのとき君が言った言葉を…」
 
「昔?」
と、奏子。
「なんでもありません…」
と、賢正は言った。
 
 
不穏な気配
すると病院の明かりが点いたり消えたりする。沙羅駆はああ、と言った。
 
「停電でしょうか…」
「マリアTの仕業だな。モールス信号だ。この病院の電源をハッキングした。患者全員の命をマリアTに握られた…」
と、沙羅駆。
 
「原因不明の停電だと??」
と、あわてる病院関係者たち。
 
「非常用電気に切り替わった…」
しかし、モールス信号の点灯は続いている。
マリアTは怪しく微笑む。
「いよいよね…、法門寺沙羅駆…」
 
賢正は手術室に急いだが、手術室のドアがあかなかった。賢正は扉を叩いてうめき声をあげた。
 
「もしかして何者かがシステムをハッキングしているのかもしれません」
と、警視総監。
マリアTから脅迫状が届いていると警視総監が言った。御前様を救いたければ、日本銀行のデータベースのパスワードを教えろと。
 
奏子のもとに電話がかかってきた。
「警視総監です…」
「今すぐ病院に着ていただけますか?御前様の命が人質にとられた」
「目に見えるものが真実であるとは限らない」
「とにかく力を貸していただけませんか?」
「お断りします。わたしは忙しい」
「断ることになったら、どんなことになるか」
「それは脅しととらえてよろしいか?」
「警視総監である私からこれだけお願いしても…」
「肩書きなど…」
「わかった!もうあなたには頼まん!」
そう言って警視総監に電話を切った。
「どうするんですか?警視総監怒っちゃいましたよ」
「君は左遷になるかもしれないね…」
奏子は頭を抱えた。
「ていうか、問題になっているのはこの病院のことなんですよね?」
「うむ」
「この病院に警視総監が頼むような大事な人が入院しているということですよね?」
「うむ。わたしはわたしの大義のためにのみ、この頭脳を使う。そしてマリアTを倒す」
「そこを分ける意味がわからないんですけど!?」
「それならば、すなわち殺してもいいということですね!?」
と、賢正。
「早まるな!」
「若は奴に甘すぎます。いくつもの命を救えたと思います。マリアTだけはこの命にかえても
殺します」
「ならん!」
「その命令だけは聞けません」
「ならんと言ったらならん!!」
「待った!!」
と奏子。
「私に逆らうなら仕方ない…」
と、沙羅駆。
「マリアTはどこか別の場所からモニタリングしているはずだ」
と、沙羅駆は言った。
 
奏子は賢正に電話をかけたが、つながらなかった。
患者がひとり苦しそうにしており、手術が延期になっていた。
それをそっと見ている沙羅駆。
大山という患者だった。
 
 
院長の思惑
院長室。
沙羅駆が入ってきた。
「なんですか、あなた」
「法門寺沙羅駆といいます。知り合いが入院しておりましてね」
「ほほう、存じております」
沙羅駆は院長に頭を下げられる。
「申し上げにくいのですが、私を助けてください…」
「ほう…」
「あの方を助けないことにはどうにも…」
「ではご協力いただけませんでしょうか…」
と、沙羅駆。
「もちろんです…」
「どうもこの病院の内部にハッキング犯がいるようなんです…。恨みを抱くような者に心当たりはありませんでしょうか?」
「あの方が恨みなのでは…」
「主犯の狙いはそうですが…、共犯であるハッキング犯は、この病院に関することかと。確認したところ、今日の手術のキャンセルを指示した医師がいませんでした。命を大切にする犯人。例えば医療ミスによって、家族を奪われた人物とか…」
「心当たりは、ないですな…」
と、院長。
 
沙羅駆は警察無線を傍受しようとしていた。
「およそ人間の作るものにセキュリティなど存在しない」
と、沙羅駆。
 
 
沙羅駆vsマリア
警察ではマリアTの居場所を探していた。
射殺許可命令が下されていたことに驚く奏子。
「権力が常に正しいことをするとは思えない。保身のために暴走するものだ…」
と、沙羅駆。
 
マリアTからメールが届いた。
「わたしの射殺許可命令を出したわね。警察がそこまでするなんて。意外だわ。取引をしましょう」
それはマリアTからのメールではなかった。マリアTはその様子を見て、沙羅駆だと知って驚いていた。
 
「パソコン打てるんですね…」
と、奏子は沙羅駆を見て言った。
 
警察に無意味なデータを送りつけ、サーバーをダウンさせた、と沙羅駆は奏子に告げた。
「それってサイバーテロってことですよね?」
「これから警視庁宛のメールの中に必ずマリアTが現れるだろう」
 
「さっきのメールは偽物よ。わたしは射殺許可命令なんて恐れない」
 
「そしてそのメールを全てこのパソコンに送らせる」
と、沙羅駆。
「やってくれたわね」
 
「白を見れば黒を打ちたくなる」
と、沙羅駆。
マリアTの場所はわからないが、必ず現れる、と沙羅駆は奏子に言った。
「彼女は自分が殺されるなんて考えていないだろう。むしろ、殺されたいと望んでいる。長男は寿命が短い。時の権力者に殺されたり、残りの三分の一は自殺だ」
「自殺なんていちばんしてはならないことです。残された人の苦しみを考えたら、
自分で自分の命を捨てるなんて…」
と、奏子。
「ふむ。数学者のラプラスはこういった。全ての物質の位置は力学的な状況は今この瞬間決定している。すなわち、未来はその物理学的結果にすぎない。未来はすでに決まっているんだと。そして絶望のままその生涯を終えた。IQ246の私でさせ、未来に対して明るい展望は持ち得ない。IQ300のマリアTにとって、今この世界はどう写っているんだろうか…」
「それは間違っています。間違ってる間違ってる!わけわかんないこと言ってもわたしは信じません。正しいことは正しい。間違ってることは間違ってるんです。せっかくお父さんとお母さんにもらった大事な命なんです。
自殺はもちろんだめだし、他人を殺したりするのも絶対だめです…」
沙羅駆は微笑んだ。
「君は正しいな。とても正しい…。さすがはわたしの護衛係だ」
と、沙羅駆は奏子の肩を叩いた。
 
賢正は葉巻を吸い、拳銃を準備していた。
 
 
ミス
手術の再開はまだか!と黒木。
黒木は院長に君のミスだ!と叫んでいなくなる。院長は薬を口に含む。
そこにやってきたのは、沙羅駆だった。
「先ほど職員の方にお聞きしたのですが、大学病院で外科医をされていたんですね。外科医というのは大変でしょうね。もし手術中にミスをしたら、ミスだと言われることも
あるんでしょうね……」
と、沙羅駆。
「あなたはミスという言葉に反応して手が震えてしまうようですね…。財界との写真の中に弁護士の方との写真もありますね…ではそれはなんですか?精神安定剤ですね」
と、沙羅駆。
沙羅駆は院長に過去にミスをしたと指摘した。
「私を逆恨みをした遺族がハッキング犯だと??」
と、沙羅駆は分析していた。
 
沙羅駆は犯人を突き止めた。共犯者を刺激すれば必ず君にたどりつけると思ってね、と沙羅駆。
「どうして私だと?」
と、共犯者がいった。
「医師にしては、格好が不自然でした。すぐにハッキングを解除してくれますか?彼は私にとって家族。あなたにとって奥さんと同じような存在なんです…」
と、沙羅駆はいった。
共犯者はハッキングを解いた。
「ありがとう…」
と、沙羅駆。
共犯者は写真を眺めた。
「妻はあいつに殺されたんです」
「手術ミス」
「でもあいつは認めなかった。わたしはどうしていいかわからなくなって。
そのときメールが来たんです。大きな力の前で私のような庶民は無力だ。
泣き寝入りするしかなかったんですか!?」
「気持ちは分かりますでも…」
「他人を巻き込むべきではありませんでした…」
「警察へ行きましょう…」
と、奏子は共犯者を連れていく。
そこに現れたのは院長だった。
「そいつが犯人ですか?」
「ええ」
「言いがかりをつけるのはやめてもらおう…。あれはミスではない。よくあることだ…」
「あんた…」
「ええ、よくあることのようですね、あなたにとっては。患者の心配より自分の保身を優先する。ああ…醜い醜い、その思考、醜悪至極なり!!」
と、沙羅駆は叫んだ。
「あなたのしたことは多くの人が知ることになるでしょう。あとは世間が判断するでしょう」
 
 
対決
マリアTの行方がわかった、と沙羅駆は画面越しのマリアTに話しかけた。
「おいしい紅茶を用意して待っているわ…」
 
沙羅駆はマリアTがいるところへ近づいた。
「ごきげんよう…」
と、部屋に入っていく沙羅駆。
「いらっしゃい…。待ちくたびれたわ」
「おいしい紅茶はいただけるのかな」
「ご所望なら」
「君の負けだ。病院は開放された」
「別にかまわないわ。私がなぜ日本銀行のパスワードを要求したと思う?」
「君にお金に興味があるとは思えない」
「やっぱり。あなたは私のことがわかるのね。ただの数字にすぎない。でもカネによってこの世は優劣がついている。わたしはそれをなくしたいの。声の大きなものに真実がごまかされている。武田さんをみたでしょう?弱者は強者にくいものにされ、泣き寝入りするしかないの。それを是正するために殺人は必要悪よ」
「君の行っていることは矛盾している。殺人を肯定すれば、強いものがより力をもち、弱い者は口をつぐむことになる。弱者ばかりではなかった」
「わたしはただ殺したいという気持ちの背中を押しただけ。何が悪いの?」
「わたしはそうは思わない。思いとどまる理性というものがある。君が背中を押さなければ崖っぷちで立ち止まっていたかもしれない」
「どうして殺したらいけないの?法律で決まっているからなんて言わないわよね。法律なんて、私やあなたよりIQが低い人間が決めたことよ」
「人は何のために言葉を話すのか」
 
 
何のための言葉
そこに現れたのは賢正と奏子だった。
賢正は銃を突きつける。
「やめろ!賢正!」
沙羅駆は賢正の銃弾を受けて倒れた。
「法門寺さん!!」
「なぜですか!?やはりあなたはその女のことを…」
「人は何のために言葉を話すのか。お互いを理解し、コミュニケーションを図るため。
獣のようにお互いを殺し合う必要などない。お前がしようとしていることはマリアTと同じだ。わたしはお前を人殺しにはしたくない…」
賢正は銃を下ろした。
「申し訳ございませんでした。もう二度と同じ過ちを繰り返すようなことはしません…。若!」
「あの時のことを覚えているか…。お前が子供の頃、初めて会った時、こういったんだ…。剣というものは人を守る道具にも殺す道具にもなる。使い方を間違えれば意味がないと…」
「生意気なことを申しました」
「いや…わたしは子供ながら真理を突くお前に関心した。だから再会したとき、行き場をなくしたお前を、我が家へと招いた」
「若…」
「賢正…。お前は私の唯一無二の執事だ…」
「法門寺さん!!しっかりしてください!!」
と、奏子は叫ぶ。
「護衛係か…正直で純粋な……」
「法門寺さん!!死なないでください!!法門寺さん!!!」
「勝手に殺すな、役立たず…。君は純粋な役立たずだといったんだ!!」
と、沙羅駆。
そうこうしているうちにマリアTは姿を消していた。
 
サーバーが復旧した。
マリアTのアジトがわかり、沙羅駆が一緒にいる、と警視総監は言った。警視総監は彼らは裏でつながっていたのだと言った。
法門寺沙羅駆の射殺許可命令を出すと言ったのは、声を変えたマリアTだった。
「さよなら…」
と、マリアT。
 
沙羅駆を支えて歩く賢正。
「法門寺沙羅駆の射殺許可命令が出た。お前たちはマリアTの仲間だと思われている。命令が出てる。法門寺には、気をつけろと言っておけ…」
と、山田は奏子に電話をした。
 
「あの!法門寺さんに射殺許可命令が出たようです…」
奏子が報告するやついなや、そこにやってきたのは機動隊の群れだった。
「遅かったようですね…」
「マリアTの仕業だな…」

第9話の感想はここをクリック
大きな権力とマリアTと警察組織、そして沙羅駆たちの戦いが激しさを増してきたなと思える展開でした。沙羅駆が奏子を認める場面に胸を打たれました。少し、賢正の過去も明かされていて、そう言う経緯があったのかということも分かりました。マリアTを倒すことができるのか、機動隊に囲まれた沙羅駆たちはどうなるのか、クライマックスに向けて気になります!

<見逃し動画>第8話
 
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第8話の公式あらすじ

沙羅駆(織田裕二)の護衛係を務める奏子(土屋太鳳)のパソコンが何者かにハッキングされ、奏子が書き留めていた沙羅駆に関する調査報告書が世間に流出。“マリアT”が裏で操っていた一連の殺人事件を沙羅駆が解決していたことがマスコミに取り上げられ、沙羅駆の存在が一躍世間に知れ渡ってしまう。
 
そんな矢先、都内のとある一軒家で爆発が起こり爆発跡からその家の住人でフリーライターの九鬼(小島康志)という男が刺殺体で発見される。現場にあった凶器のナイフから沙羅駆の指紋が検出され、そのうえ周辺の目撃情報からも沙羅駆を見たとの証言が多数あがり、なんと沙羅駆が殺人容疑で警察に連行されてしまう。茫然とする奏子や賢正(ディーン・フジオカ)をよそに、警察に拘留されても一人落ち着き払い飄々とした態度の沙羅駆。殺された九鬼はスキャンダルをネタに金を要求するいわゆる“ブラックジャーナリスト”で、実は沙羅駆についても告発記事を執筆し週刊誌に発表する予定だったことが判明。それにより二人の繋がりも見つかり、警察では益々沙羅駆への容疑が深まっていく。
 
そんな中、奏子は沙羅駆の無実を主張し、真犯人を見つけ出そうとするが、捜査本部からは事件への関与を禁じられてしまう。
 
一方、捜査本部では捜査を指揮する警視庁捜査一課管理官・牛田寛人(稲垣吾郎)が、沙羅駆に対し九鬼殺しの容疑者としてだけではなく、これまでのマリアTが黒幕だった一連の殺人事件の真の首謀者ではないかという疑惑を向けていた。実は牛田と沙羅駆は8年前、牛田が指揮を執っていたある事件から続く因縁があったのだ。その事件で沙羅駆に苦い経験を味合わされた牛田は、沙羅駆の人並み外れた頭脳に関して身をもって知るがゆえに、沙羅駆であればその叡智を駆使して犯罪を操ることは可能だと考え、沙羅駆が犯罪者だと固執。沙羅駆は牛田から取調べを受けることになり、二人は運命の再会を果たす。
 
その頃、捜査への関与を禁じられていた奏子は独自に捜査を始めるが……。
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

第8話のネタバレはここをクリック
マリアTの不在
沙羅駆はレコードを聞いていた。
賢正はその様子を眺めていた。
奏子のスマホが鳴る。そこには課長の着信履歴が残っている。
「ハッキング…?私の捜査報告書が流出している…?」
 
沙羅駆の別荘にマスコミが殺到していた。
華麗なる名探偵として有名になってしまっていた。
「すみません!私のせいでこんな騒ぎに…」
「ハッキングの犯人は誰かわかりましたか?」
と、賢正。
「犯人を捕まえます!」
賢正が沙羅駆のことを心配していた。
「表にいらっしゃる方々もそのうち飽きるわよ」
と、瞳。
「ところで、お兄様は?」
「お篭もり中です」
と、賢正。
「マリアTが逮捕されてからは、こもる時間が増えたみたい…」
と、奏子。
 
 
沙羅駆が犯人?
とあるイルミネーションの点灯式。
どこかで爆弾が爆発した。
捜査会議に現れたの、ひとりの男だった。
男は沙羅駆の写真をはる。捜査一課の牛田だった。
 
屋敷にやってきたのは、山田と今市たち。
沙羅駆を逮捕しようとした。
「ご同行、願えますか?」
「ほう、これは面白い。少しは退屈から逃れられそうだ…」
 
沙羅駆と思われる人がカメラに写っていたという。
「これまでも君というお目付け役の目をくぐっていたな…」
と、山田。
沙羅駆は警察へと搬送されていった。
 
「証拠もあがっている…」
と、警視総監は賢丈に言った。沙羅駆を不起訴にするのは難しそうだ、と。
 
奏子が沙羅駆と接見する。
「あの、賢正さん来ていないんですか?」
と、沙羅駆に聞く奏子。
「君はなぜここにいるんだ?」
「護衛係ですから…」
「おめでとう。君はお役御免だな。指紋に目撃情報、カメラ、全ての証拠が犯人が私だと示している。私が犯人であろうとなかろうと、君の出る幕はない…」
「無理だと思っているんですね?私だって捜査一課の刑事ですから!」
「期待しているよ…」
と、言って沙羅駆は去っていく。
 
奏子は警察手帳を見せたが、なかなか事件現場に入ることはできなかった。
 
捜査会議。
奏子はその会議にしのびこんだ。
奏子は牛田の姿を見つめる。
「ワインを飲みながら、被害者が死んでいくのを眺めていたと…」
と、牛田。
さまざまな報告を聞いていた奏子だったが、いてもたってもいられず、言い返してしまう。役立たずの護衛係だと言われ、奏子は連れ出されてしまった。
 
「くやしい…」
と、奏子は屋敷で悲しんでいた。
賢正は銀食器を磨いていた。
「どんなときにでも私には私の仕事がありますので…」
と、賢正。
 
 
見ることと観察
奏子は沙羅駆にふたたび会いに行き、ぶつぶつとつぶやいていた。
「事実をいくら積み重ねても、真実にはたどりつかない。指紋もDNAもたしかに事実ではある。それは必ずしも真実ではない。考えろ…。頭を使え…」
と、沙羅駆は奏子に言った。
「推理こそが真実にたどりつく道だ。見るだけでなく観察しなくては。見ることと観察することは大違いだというのに…」
 
奏子はあらゆる事実を照合して、捜査を続けていた。沙羅駆の幻影が見える奏子。
「なぜ犯人は人気の少ないところではなく、人気の多いところへ逃げたのか…」
と、奏子。
「法門寺さん…どんどん悪者にされている…」
「被害者はどんな人間だった?」
と、沙羅駆の幻影は語る。
 
被害者は、いつもでっちあげギリギリの記事を書くジャーナリストだったことが、奏子の捜査で明らかになりはじめた。
 
「よろしいでしょうか?今回の事件、どうしても法門寺の犯行とは思えないのです…」
と、今市が牛田に話しかけた。
「根拠は…?」
「法門寺が、現場に指紋やDNAを残すとは思えないのです…。アリバイさえ用意されていないなんて」
「それが狙いだとしたら?天才が殺人現場に証拠を残すのが不自然。きっと誰かに仕組まれたに違いない、そう考えないか?頭のいい犯人は注目されたがる…。称賛され、注目されたいんだ。君たちはその法門寺の助けで7件の殺人事件を解決し、マリアTも逮捕した…実に情けない…」
「あなたもまた、法門寺の助けで事件を解決したのではないですか?」
と、山田が言うと、牛田は勢いよく立ち上がった。
「わたしは誰の助けも借りていない!!お前らと一緒にするな!!真実にたどりつけるのは、私だけだ。すぐにわかる。あいつは君らのいい友達か、悪い友達か…」
 
 
牛田VS沙羅駆
牛田は沙羅駆のもとにやってきた。
「キャンディーを噛み砕く癖と似合っていない赤いネクタイは相変わらずだ」
と、沙羅駆は言った。
「チャーチルの正義のネクタイだ」
「シャツは普通。妻は家を出ていったが、娘との関係は悪くない。イニシャルいりの
カフスをプレゼントしてくれるくらいだ。二匹の猫と朝食をとるのが唯一の心の慰め」
「そうやって相手をコントロールしたがるのは、幼児性の現れらしい。私は殺人の取り調べをするつもりはない。私が知りたいのはマリアT事件の真実だ。マリアTが手引きした7件の殺人事件を解決に導いたとか。マリアTがどういう人物なのか、法門寺さんの所見をお聞きしたい」
「殺したい人間がいる人間を見つけ、殺害方法を指南する、決して自分では手をくださない」
「彼女の目的はなんだとお考えに?カネか?歪んだ自己顕示欲か?」
「君らしいな。自分の尺度でしか物を測れない。彼女は、醜悪な犯罪者だ」
「醜悪か…。まぁいい。彼女の犯罪を示すものはメールの履歴、金の出入り。でもそんなものはデータを書き換えればいつでも偽造できる」
「ようやく、君の本音が見えたよ」
「では質問を変えよう。法門寺。君の目的は金か?それとも歪んだ自己顕示欲か?法の外にいると思ったら大間違いだ。マリアTはお前が作り上げた幻想だ…」
 
牛田が出て行く時に、奏子がいた。
「鈴は、鳴らなかったようだな」
と、牛田。
「あの人は首に鈴をつけられるような人間ではありません」
「そのとおり。だからあいつは殺人をおかした」
「法門寺さんは無実です」
と、奏子は言った。
「わたしは、真実を見つけます!必ず!!」
 
賢正はホームレスのもとを訪れていた。
「…若様はどうした?」
「こまったことに…。12人の警官より先生おひとりのほうが有益な情報を与えてくださると…」
「おだては無用!」
 
 
奏子の決意
奏子はひとりで捜査を続けていた。
そこに現れたのは、賢正だった。
「ゲリラ戦で最も重要なものはなにかご存知ですか?靴です。これでは戦えませんよ…どうしてこんなになるまで…。あなたの
役目は既に終わったはずなのに」
「終わってなんかいません!!やってもない殺人のせいで、世間からは悪魔みたいに
言われて。わたしは護衛係なのに。みんなに世間に証明したいんです。私の知っている
法門寺さんは絶対に人を殺したりしないって。私法門寺さんを信じていますから…」
「やはり、あなたはただのお目付け役ではなかったんですね…。わたしはこれまで
救う手立てを尽くしてきました。これからは一緒に調べていきましょう。この自体は
私の失態でもあります。真犯人が誰であれ、絶対に救ってみせます」
と、賢正。奏子はお腹が鳴ってしまう。
奏子は近くのキッチンカーで食事を買うと、賢正のもとへ戻った。
いきなり看板を運んでいる人を呼び止めた。
「これ、事件のあった日です!」
と、賢正に言った。
 
「やつに伝えたいことがあったら伝えてやってもいいよ。あんたは法門寺に操られていたんじゃないのか?大嘘つきか、聖女か…」
と、牛田は檻の中のマリアに語りかけた。
「私が愛した脳細胞……」
 
奏子は事件の日の写真を集めたくて、ファンサイトに書き込んでいた。
「奏子さま、これを見てください」
配達員が偽物で、法門寺沙羅駆のスーツを盗んだのかもしれない、と。
沙羅駆の指紋について考えていた。
「イメージの法門寺さんがいいアドバイスをくれるんですけど、私の名前を呼んでくれないんです…」
「そういえば、護衛係の方の名前を呼んだことはないわね…」
と、瞳。
 
「ああ、君が例の。知ってるよ…マリアT事件に関して嗅ぎまわっているようだね…」
と、牛田が署内で出会った賢正に話しかけた。
「監察医の森本と何度も会っていたんだろう?森本は法門寺の脳細胞に惚れこんで手先になった。あいつは殺人の指南だけでは物足りず…」
「いい加減にしてください!」
「法門寺の正体はマリアTだ。君もそう思っているんだろう?」
賢正はそう言われて、ついかっとなって牛田を殴りつけた。
「おい!!」
「賢正さん!!」
「連れて行け!!!」
賢正は連れて行かれてしまった。
奏子と沙羅駆と接見していた。
「泣いたか?これは推理じゃない。鼻は赤く声は枯れて…」
と、沙羅駆は奏子の様子を見て言った。
奏子は被害者が過去に発表した記事と書籍の一覧を見せた。
「ほう……」
と、沙羅駆は言って立ち上がった。
「賢正に伝えてくれ…殴った手と頭を冷やせと…」
 
奏子が賢正を迎えに来た。
「賢正さんが殴ってくれなかったら、私が殴ってました」
「奏子様、ありがとう…」
そこへ山田がやってきた。
「8年前、ある事件でであっているらしい。ある資産家の娘が誘拐された。一週間たっても進展はなし。法門寺に依頼し、解決した。唯一傷がついたのは牛田管理官のキャリアだった…」
「そんなことが…」
と、賢正。
沙羅駆とマリアTの間に何もないことが証明できれば、無実を晴らせるだろうと
山田と今市は言った。
「法門寺はああいうやつだが…」
「悪人ではない」
と、山田と今市は言った。
「善人でもないがな…」
 
 
真相
奏子は刑事魂だけじゃダメだなと思った。
「見るのと観察するのとでは大違いだというのに…」
と、沙羅駆の言葉を思う。
奏子は突然水色のジャンパーの男を取り押さえる。そして、水色のジャンパーのシミを解剖室の男に見せた。
「それが法門寺さんの無実の証明になるんですか?」
と助手。
 
「法門寺さんは犯人じゃありません!!犯人はここにほくろのある男です!」
と、奏子は賢正に伝えた。
スリの男は盗む相手を物色していたんです。そのときに人々を観察していたのだった。
 
奏子と賢正は揃って、沙羅駆のもとを訪れた。
「久しぶりに見る顔だ」
「若…」
「大丈夫だ。大丈夫か?」
「法門寺さんは犯人じゃありません!!」
と、叫ぶ奏子。
 
奏子はファンサイトで集まった写真を沙羅駆に見せた。黒いコートの男がどこからどこまで写っているのかを考える沙羅駆。犯人はここでコートを脱いでいる、なにか同じものを持っていた。
「なるほど…」
と、沙羅駆。
沙羅駆は目を閉じてイメージすると、イメージに碁盤が現れた。
 
「休みは終わりだ!」
と、沙羅駆は言った。
 
久喜というジャーナリスト、ご存じですよね?と賢正はキッチンカーの男に聞いた。
「これはあなたですね?」
奏子はキッチンカーの男に聞いた。
「あなたが久喜さんを殺した理由は復讐。この記事のせいで、あなたのレストランは潰れたんですよね…」
「世論も彼を追い詰めた」
「記事が出てから半年後です。妻が自殺したのは…。妻も店も失った。でも私には娘がいる。娘のためにもなんとしても再起しなければならなかった。それなのに、ひと月前あいつが現れた」
久喜はどんな食材を使っているかわからないと言いながら、付きまとった。
一度、噂を流されたらどうしようもない、と言われた通りの金額を用意して、キッチンカーの男はスタンガンとナイフで殺したのだった。
「このコートはあなたがある場所に封印したものです。法門寺沙羅駆の手袋を使っていたから、指紋がついていたんです」
イヤープレートがあった。大戦中のものは3枚。うち2枚美術館にあるはずだ。久喜はコレクターだったのだろう、と。違和感は真実につながる。
「あのイヤープレートは私のものだったんだ。久喜にゆすりとられた。妻がプレゼントしてくれたものだったのに。あれは私たち家族の幸せの象徴だった。だから…」
「なぜあなたは法門寺沙羅駆に罪を着せようとしたのですか?」
「メールが来た。13からのメールが。全て用意してくれた」
「ありえない……だって……」
「まさか!」
 
沙羅駆は廊下で牛田と合う。
「お前の疑いが全て晴れたわけではない」
「君は優秀だ」
「お前は八年前の事件で俺が負けたと思っている」
「私の周りには信頼たる人間がいた」
「必要ない」
「それが君と私の差だ。チャーチルは赤いネクタイなどしていない。
ケネディだ」
「いや、私がしている。だからこれは正義のネクタイなんだ。待っていろ、
狩りはいつか返す」
「いつでもどうぞ」
沙羅駆はそう言って去っていった。
 
 
和藤奏子
沙羅駆は警察を出た。
そこにいたのは、沙羅駆ファミリーだった。
「いい暇つぶしができた」
沙羅駆は奏子に話しかけた。
「2か月間、君が護衛係としてそばにいたのは初めてだ。どうして私が犯人じゃないと考えた?」
「そんなの当たり前じゃないですか」
「当たり前か。非合理的な考えだ。極めて愚かな考えだ」
「若様は謝辞を示しているのですよ」
「謝辞?」
「お礼です」
「黙らないとおいていくぞ!和藤奏子!」
「今、私の名前…」
 
マリアTは留置所で錠剤を口に含んだ。

第8話の感想はここをクリック
まさかの沙羅駆が犯人として逮捕されてしまう今回、奏子が沙羅駆を救おうとする姿に胸を打たれました。マリアTは捕まっているにもかかわらず、遠隔でも人を操り、沙羅駆に濡れ衣を着せようとしていて恐ろしいなと思いました。最後に沙羅駆が奏子の名前を呼ぶところにほっこりしました。

<見逃し動画>第7話
 
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第7話の公式あらすじ

これまで沙羅駆(織田裕二)が解決してきた一連の事件の元凶で、『13』と名乗っていた、『M』こと、犯罪の黒幕“マリア・T”。その“マリア・T”が監察医の森本朋美(中谷美紀)に成りすましていたことが判明。姿を消した彼女追う沙羅駆と賢正(ディーン・フジオカ)は入手した朋美のパソコンから経度と緯度を示す数字の羅列を見つける。それが“マリア・T”からの何らかのメッセージだと考えた沙羅駆は奏子(土屋太鳳)や賢正と共にその羅列数字が示す地点にあるテレビ局の撮影スタジオへと向かう。
 
沙羅駆らが訪れたTVスタジオでは若手女優の千草あやめ(佐野ひなこ)が主演を務めるTVドラマ『麗しの探偵』の撮影が行われていた。あやめは現在人気女優としてブレイク中で、スクープを狙うマスコミから常に追われる身だったが、その一方で同じドラマの犯人役を演じる女優・美園麗子(山口紗弥加)は狙っていた主演の座をあやめに奪われ、一世風靡したかつての人気も陰を潜めていた。そんな二人が水面下で新旧女優バトルを繰り広げる中、スタジオ内を見て回っていた沙羅駆たちは“マリア・T”が何かを仕掛けているはずだと手がかりを探し回るのだが、徒労に終わる。
 
ところがその夜、警察に「美園麗子を殺した」という通報があり、事件を聞きつけた沙羅駆たちは“マリア・T”が関わっていると察し現場へ急行する。すると事件の被害者は通報とは異なり、何故か麗子の装いをしていたあやめだった。事件の夜、あやめは自分をマークするマスコミの追跡を巻くため、麗子とお互いに衣装や車を交換してスタジオから帰宅したのだった。麗子が近頃、ストーカーから脅迫されていたことが判明し、現場の状況からあやめは麗子のストーカーに麗子と間違われて殺害されたと判断されるのだが……。
沙羅駆は麗子の動向に興味を抱き始める。
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

第7話のネタバレはここをクリック
沙羅駆、生き延びる
沙羅駆は倒れていたが、マリアの足首を掴んだ。
「新種のウイルスを仕込んだとは。だがしかし、私もまたワクチンを開発済だ。既に摂取してある!!」
と、沙羅駆は叫んだ。
沙羅駆はマリアに覆いかぶさった。
「何のために、君がいる解剖室に言っていたと思う?」
「お見事。まるであのときみたい」
「全身整形。別人になりきるとはね。体中から溢れ出る品性だけは隠しようがない…」
「これでも結構苦労したのよ…少しも引っかかってくれなくて残念だけど」
マリアは沙羅駆に銃をつきつけた。
「銃…。それは頭脳での負けを認めてるということか?」
沙羅駆は倒れこみ、咳き込んだ。
「ワクチンが効くまでおとなしくしていて。今日のところは止めを刺すのはやめておくわ」
そう言って、マリアは去った。
 
屋敷。
沙羅駆は眠っている。
「若!若!!」
と、賢正。
「若の身に何かありましたら、おめおめと生きてはいられませんでした」
「このワクチンは、あまり優秀なものとは言えないな…」
と、沙羅駆は咳き込む。
「私がついていながら、若を危険な目に合わせてしまい申し訳ありませんでした」
と、賢正が謝った。
「本当だ!!」
と、そこへ現れた賢丈がいう。
そこへ大声をあげながら、奏子が登場する。
「あまり大声を出すな…頭に響く…」
と、沙羅駆は頭をおさえた。
「賢丈…、相手は、マリアTだ…」
「マリアTって、一連の事件の黒幕!」
と、奏子。
「ああ、13だのMだの…」
「まさか、監察医の森本朋美になりすましていたとは…!」
と、賢正。
「も、森本先生が!?」
と、奏子。
「君は気づいていたんだろ?ドMとずっと言っていたじゃないか」
「若は、気づいていたんですか?」
「ああ、気づいていたさ。だが、証拠がなかった」
「証拠など必要ありません!教えて下されば私が即刻射殺しましたのに」
「だからお前には言わなかったんだ…。出かける…」
「若様、まだお体が…」
「わたしはこのとおり。彼女は無傷だ。こんな屈辱があるか!」
 
 
女優と女優
拳銃をうちまくる女性。
「カット!オッケー!」
とカットがかかる。
麗子の撮影だった。
「週刊誌見ましたよ、ストーカーから脅迫されているらしいじゃないですか」
そこへ現れたのは、売出し中の若手女優のあやめだった。
麗子と同じマンションに引っ越したのだ、とあやめ。
40階に引っ越したのだと自慢するあやめ。
あやめを呼び出したのは、ヘアメイクの矢代だった。
その姿を見て、麗子はじっと見つめる。
矢代と指輪がお揃いであることを、麗子は指摘した。
「実は付き合ってるんですけど…、誰にも知られてないので」
と、あやめ。
麗子は古い映画の話をしたが、あやめには伝わらない。麗子は楽屋に戻ると、台本の一部ページを破った。
スマホを取り出すと、そこにメールが来ていた。
 
「もしかして、そのパソコン!」
と、奏子。
「森本が使っていたパソコンです」
「あの、マリアTって一体何者なんですか?」
「許されないことをした人です」
と、賢正。
「君には関係のないことだよ」
と、沙羅駆が口を挟んだ。
「ちょっと…。仲間はずれはやめてください」
「君と仲間になったつもりはない」
「感じ悪い」
「犯罪コンサルタントで、IQ300と言われています」
と、賢正が説明した。
パソコン画面に現れたのは、緯度と経度だった。テレビ局のスタジオがあります、と賢正。
「出かける!」
と、沙羅駆。
 
テレビ局に入っていく沙羅駆。
「すごい!!本物だ!!」
と、奏子。
受付で警察手帳を見せる。
 
沙羅駆は廊下を歩いていたが、まだウイルスの後遺症があり、具合が悪い。
「しばしお休みになっていてください…」
と、賢正。
 
賢正と奏子だけで捜査を行うことになった。
マリアTがメールを発信したことに気づく賢正。急にスタジオに有毒ガスが発生というメールが届き、混乱するスタジオ。
 
 
麗子の作戦
あやめの楽屋に入る麗子。
麗子とあやめが話をしている。
「でもさぁ、あやめちゃんのほうこそマスコミに追われて大変でしょう?」
「週刊誌の記者って本当にしつこいから、困っているんです」
「ねえ、こういうのどう?私の服とあやめちゃんの服を交換して、車も交換して記者を巻くの。引っ越したばっかりならマンションも
バレてない…」
記者たちは、美園麗子の車をみかけても、珍しそうにせず追わなかった。麗子もあやめの車をマネージャーに渡して、タクシーで帰った。
あやめは矢代を呼び出して駐車場を歩いていた。そこに現れた麗子はあやめをボウガンで撃ち殺す。そしてゴミ捨て場に置いて去った。
麗子はそのまま女子会に行った。
そして時間を見計らって、電話をした。
「たった今美園麗子を殺してやった!自宅マンションを見ろ」
と、変声器で通報した。
 
「何か事件ですかね?」
テレビ局の騒がしい様子で、賢正が言った。
しかし、沙羅駆は具合が悪そうだ。
「若、ここで少しお待ちください…」
「ああ」
 
あやめが殺されている現場。
現場検証が行われていた。
「女優の千草あやめか…」
と、今市。
「それが、変なんです。犯人は千草あやめではなく、美園麗子を殺したと言っていたようなんですが…」
と、山田。
「全然、変じゃない!」
と、沙羅駆たちが現れた。
「そんなこともわからないのか?」
「なんで、車椅子なんだ?」
と、沙羅駆に言う今市。
「それよりも君、この現場を見て気づくことはあるか?」
「女優の千草あやめが殺されている。背中を矢で貫かれている」
「…それだけか?」
と、沙羅駆。
「賢正!」
「このワイドパンツは、微妙にサイズがあっていません。ブランドのロゴがあります。この車には灰皿はありません。持ち主は喫煙者ではない。しかし被害者のカバンにはタバコとライターが入っています」
「あの靴とあの車は、被害者のものではないということだ!」
と、沙羅駆が言った。
「この車の所有者は、美園麗子だそうです」
と、山田。このマンションには美園麗子が住んでいることもわかった。
「行ってみよう…」
と、沙羅駆。
 
 
麗子の部屋にて
沙羅駆たちは美園麗子の部屋を訪れた。
「何かあったんですか?」
「このマンションで女優の千草あやめさんが殺されましてね…」
と山田が説明した。
奏子は麗子に会えて喜んだ。
「皆さんは警察の方ですか?」
「いえ、わたしは法門寺沙羅駆と申します。単なる貴族の末裔で、暇つぶしにこの事件に首をつっこんでおります」
「??」
と、麗子が不思議そうな顔をする。
 
「彼女、週刊誌の記者にマークされていたので、私と間違えて殺されたんじゃ…。私、ストーカーから脅迫されていたんです。俺の思いを無視して。殺してやるって。熱狂的なファンがストーカーになるのはよくあるので」
と、麗子。麗子は脅迫状を警察に提出した。
奏子は麗子からサインをもらって喜ぶ。
「あの写真のころから、髪を切ったんですね。何かあったんですか?例えば、彼と別れたとか…」
「……ええ、実はそうなんです」
「相手は美容師ですか?それともヘアメイク」
「担当のヘアメイクさんと最近まで付き合っていました。矢代さんといいます」
と、麗子は説明した。
「写真はありますか?」
と、今市。
麗子は集合写真を見せた。仮装パーティのものだった。ウイリアムテルの格好をしていた。
「クロスボウ……」
「元彼がストーカーになることもある」
と、山田と今市。
 
麗子は会見していた。
「これは世間的には好印象なのか…?」
と、沙羅駆はテレビを見て言う。
「毅然とした対応をする麗子さん、健気じゃないですか!」
と、奏子。
「これじゃ法門寺さんの出番はありませんね」
「ふふふ…、面白くなってきた!」
と、沙羅駆。
 
解剖室をおとずれる。
「解剖結果はいかがでしたか?」
と、沙羅駆。
森本の助手が答える。
「背後からクロスボウをうたれ、心臓貫通による死亡です」
「ここに皮下出血した跡がありますね」
と、沙羅駆は指のあとを指摘した。
 
 
脅迫状
麗子のもとに再びメールが来た。そこに現れたのは、沙羅駆たちだった。
「法門寺さん嬉しいわ。またお会いしたいと思っていたのよ」
と、麗子。
「またこうしてあなたとお話しできるなんて嬉しいです。ただ、事件の話をちょっと…」
と、沙羅駆。
「事件?終わったんじゃなかったの?」
「警察はそう思っているようですが、わたしはどうも細かいところが気になりました。
犯行を告げる電話があり、すぐに駆けつけました。ですが、千草あやめさんが乗っていた
車のボンネットは、なぜかすでに冷え切っていたんです」
「つまり、犯行時刻はもっと前だったってこと?」
「矢代さんが逮捕されてから、脅迫状はぱったりと止んだそうですね」
「そうなんです。まさか矢代さんがストーカーだったなんて…」
「ところが、矢代さんは警察では、千草あやめさんと付き合っていたと供述していたようなんです。彼とお揃いの指輪を彼女ははめていたようなんですが、死体の彼女ははめていなかった…つまり、犯人が持ち帰ったようなんです。ちょっとおかしなことなんですね。そんな近くまでいったら、人違いとわかるはずなのに…」
「私には、わかりません。でも…、こうやって、後ろから指輪を外すことだってできますよね。ちょっとまって…動かないでください…」
と、麗子は沙羅駆のネクタイを直した。
「私を疑っていらっしゃるなら伺いますけど、どうして私なんですか?」
「そうですね、やはり愛憎のもつれでしょうか…。後輩の女優に恋人をとられたという…」
「そんなことで相手を恨んでいたら女優なんてやっていられません。そんな動機の犯人役はお断りします」
「なるほど…」
「楽しかった!またいらしてくださいね!」
と、麗子は笑った。
 
 
瞳の元を訪れたのは、宝石商を装ったマリアT。沙羅駆たちが屋敷に戻ると、碁盤に赤い碁石がのっていた。
「瞳!瞳!瞳はいるのか!?」
と、ものすごい勢いで呼ぶ沙羅駆。瞳はそっと現れた。
「何?お兄様」
「無事なら、いいんだ…」
と、沙羅駆。
すると、スマホが鳴る。
「私だ」
「ごきげんよう…うちの屋敷に何の用かな」
「ご挨拶に伺っただけよ」
「ほう、私の留守中にか?」
と、沙羅駆。
「恩返しよ」
「恩返し?」
「あなただってそうよ。私がいなかったらあなたは退屈してしまう」
 
 
惹かれ合う2人
沙羅駆は碁盤の前に座った。そこに現れたのは、賢正だった。そして、麗子も。
「あなたでしたか…」
「突然ごめんなさい。いいワインが手に入ったのでどうかと思って…」
沙羅駆と麗子は映画の話をした。
「好きなんですよね、演じる前にちゃんと研究するのが…」
「わたしは常々、あなたのような方が主演するのがよいと思っていました」
と、沙羅駆。
麗子は主演作をあやめに奪われた過去があった。その後助演の道を歩むことになった。
「悔しくなかったですか?」
と、沙羅駆。
「悔しくはありませんでした。いつかまたチャンスはあると思っていましたから…」
「今度はあなたがあやめさんの代役として主役のチャンスを掴んだ。シーフード、お好きですか?あなたのイメージにぴったりのお店があるんです。ワインもご用意します」
と、沙羅駆は言った。
 
クランクアップ後、沙羅駆は麗子と食事に来ていた。話に花が咲く。
「法門寺さんと一緒だと、時間を忘れてしまうわ…」
と、麗子。
「もし今夜よかったら私のお部屋に遊びにきませんか?」
と誘う麗子。
かかってきた電話に出る麗子は、映画の仕事が決まったと言われた。
忍び寄る怪しげな男の影。
「オレだよ、麗子。前に手紙を送っただろう?なんだよあの男は!!ほかの男のものになるくらいなら俺が殺してやる!!」
「そんなの嘘よ。だってあれは自分で作って自分に送ったものだもん!」
麗子は悲鳴をあげた。
すると、そこに、やめなさい!と賢正が現れて、男ともみ合いになった。そして、沙羅駆が奏子とともに現れた。
 
 
麗しの探偵
「あなたに届いていた脅迫状、全て調べました。ひとつだけ違う成分が含まれていたんです」
「故に若はあなたに本物のストーカーがいることを睨んだ」
と、賢正。
「私とのことも、全部芝居だったの?」
と麗子。
「あなたのお芝居大好きです。あなた自身のことは好きでもなんでもありません…」
「皮肉よね。女優の私が素人のあなたに騙されるなんて!」
と、麗子。
「あなたにとって、あの役はどうしてもやりたい役だった。麗しの探偵を真似するほど
あの役が好きだった」
「ええ、映画を見たときにあの映画の主役になりたいと思ったの!」
「だが、主役は千草あやめになった」
「あの子はあの映画を見たことすらなかった…作品に対する冒涜よ。この作品をやれるのは私だけしかいないって」
「だからって殺人は許されません!!」
「あなたにはわからないでしょうね。若いだけの大根女優を使うより私が演じたほうが作品のためにもずっといいじゃない」
と、麗子。
「しかし、何も考えずに済む若くて美しい時期は短い。あなたは殺人を犯した時点で、未熟なものに屈したということです」
と、沙羅駆。
「あなたに…もっと早くに出会いたかった…」
と、麗子は沙羅駆に言った。
「私もです…」
そこに現れた警察に、麗子は捕まった。
「あの作品は見られないんですね…」
と、奏子。
「私が買い取る!!そうまでしてやりたかった作品だ…見たい…」
と、沙羅駆は言った。
 
 
マリアT
監視カメラをハッキングすれば、手に取るように行動はわかる。マリアTはそれらを使って犯罪者予備軍を探しているということだった。監視カメラに写っていない人間がいる、それは監視カメラを把握しているからだった。マリアTはその周辺にいる、と沙羅駆。
奏子が電話に出ると、森本朋美が確保されたというニュースが飛び込んできた。
「まさか!!」
と、沙羅駆。
第7話の感想はここをクリック
女優同士の争いと、沙羅駆の少しのロマンスを描いた今回、麗子の気持ちも分かるなぁと思いました。女優なのに勉強が足りないと言う箇所にも納得しました。一方で沙羅駆が言っていたように、顔や若さだけの人気というのは長く続かないのに、それに麗子は屈してしまったという言葉にぐっときました。
<見逃し動画>第6話
 
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第6話の公式あらすじ

いつものように屋敷で暇を持て余していた沙羅駆(織田裕二)は奏子(土屋太鳳)が手にしていた新聞に掲載されていた未解決の殺人事件記事に目を留める。それは3週間ほど前に都内のとある橋の下で鈴木守(今野浩喜)という男が他殺体で発見された記事だった。
周囲から人畜無害で殺される理由が見当たらないと評されていた鈴木守が何故殺されたのか・・・。事件に興味を抱いた沙羅駆は奏子、賢正(ディーン・フジオカ)と共に被害者のアパートを調査に訪れる。
 
被害者の鈴木守は工場で真面目に働く地味な男で、人柄も誠実で質素な生活を送っていたようだった。そのため警察では怨恨の可能性が見当たらず、通り魔の犯行として捜査を進めていた。だが、沙羅駆は被害者の部屋に残された高価なフィギュアや株の購入を予定していたと思われる資料などから「この事件は連続する」と推理する。
 
数日後、鈴木守が株購入を相談していた担当者で証券会社勤務の笠原亮次(和田聰宏)が自宅の階段から落下し死亡していたことが判明する。死んだ亮次は返済が滞るほど借金があり、それが原因で別居中の妻・葵(MEGUMI)とは離婚調停中だったが、現場検証では亮次が死ぬ間際、ワインとキャビアを食するほど優雅な生活を送っていたことが判明する。警察が事故死と判断を下そうとする中、いつものように勝手に現場検証に乱入していた沙羅駆は弟の訃報を聞いてやって来たという亮次の兄・壮一(平岳大)に遭遇。壮一の様子を見て興味を抱いた沙羅駆は早速、壮一の自宅を訪ねていく。
 
壮一は画家だったがコンクールなどの賞にもまったく恵まれず、画廊からも声がかからないいわゆる自称画家で、最近まで経済的には決して恵まれていないようだった。ところが亮次の死と時を同じくして高級マンションに引っ越すなど羽振りの良い様子で……。
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

第6話のネタバレはここをクリック
ある殺人
ギャラリーにおいて欲しい絵を持ってきた画家の笠原。画家の笠原は金がなくて、ギャラリーに絵を置けなかった。
 
沙羅駆は何かを読んでいる。台本を読んでいた。映画は芸術的表現にとどまらないと沙羅駆は奏子に言った。
「この映画、投資に値せず!」
と言った。
もうすぐ現れる、と瞳がトランプを使って言った。
「お兄様に何かが…とだけ…」
と、瞳。
「たかが数字の羅列で人間の運命が決まるとは。哀れなやつだ」
と沙羅駆。
沙羅駆は頭に思い浮かんだ数字をカードで当てると言い出す。沙羅駆は全て当てた。
「全てマジックだ」
と言った。
沙羅駆はそのマジックをラスベガスに売った。ちゃんとした本を読んでいる!と奏子。
奏子が読んでいる本まで沙羅駆は当ててしまった。
 
沙羅駆は奏子が読んでいたスポーツ新聞を読み、興味ひかれる事件を見つけた。恨まれることのない人物が殺されていた。
鈴木という人物だった。
 
警察は通り魔として捜査しているようです、と奏子が言った。
沙羅駆たちはその鈴木の家を訪れた。
そこにあったのは、フィギュアだった。
「超レアなフィギュアです」
と、奏子。
「貯金もないのに、どうやって買うつもりだったのかな。これは転売かな」
「コレクターだ。最近になって高価なものを手に入れるようになった。最近になって、金ができたか、金ができる見込みがあったか…」
沙羅駆は、これは連続すると言った。
「醜悪な動機というのは、伝染するものだ」
と沙羅駆。
 
笠原は弟に電話して金の無心をしていたが、断られてしまった。亮次もまた金をせびられていたのだ。
株は生活費でやってはいけないのだ、と亮次はある人に言った。
「宝くじがあたったんです。一等六億円…」
亮次はそのとき鈴木を殺して、金を奪い取ったのだった。
「警察は気づいていないし」
と、亮次。その宝くじを換金しようと思った。亮次は妻である葵ともめていた。もう別れる約束をしていた。それをカメラ越しに見ていたのは、マリアTだった。
 
笠原のもとに大家がやってきて、早く家賃を払うように言った。
「画家、向いていないんじゃない?払ってよ!」
と言った。
「向いてないか……」
と、笠原は発狂する。そこへあのメールが届く。
 
亮次の家にやってきたのは、笠原だった。
「兄貴がわざわざ俺に会いにくるとはな…金なら貸さないよ…」
「一万でいいです」
「前、金の奴隷とか言って馬鹿にしてなかったっけ?」
と、亮次。
「勘違いした自称画家さんが…ふふふふ…でも…金があったって兄貴は幸せになんないよ。才能なんてないんだよ。向いてないの…」
「むいていない、か…かもな…」
笠原は後ろから近づくと、亮次の口を塞いで殺した。ワインがこぼれだした。
「お前こそ!金の亡者じゃないか!馬鹿にしやがって…」
笠原は亮次を運び階段から落としてしまった。そして、宝くじを見つけた。
帰ってきたのは、葵だった。葵を笠原は抱きしめた。
「あたしが宝くじのこを言わなければ…」
と言った。そこにメールが届いた。鮮やかでした、と書かれていた。
 
今市と山田が現場検証を行った。
「ここから誤って足を踏み外し、落下……」
とそこに沙羅駆が寝転んでいた。
「勝手に何をやっている」
「ここの笠原亮次さんを訪ねたのですが、いなくて」
と奏子。
「これは足を踏み外しての落下事故だ」
「事故…事故!?……だから、無能だと言っているんだ」
と、沙羅駆。
「もしこれが落下事故ではなくて、事件だったら、出世に響きますよ」
と奏子は今市と山田を脅した。
 
 
宝くじ
沙羅駆はいろいろ見学して出ていこうとした。
笠原は亮次のところにやってくる。
「亮次は、殺されたんですか?」
「なぜそう思われたんですか?」
と、沙羅駆。
「警察で話を聞くということはそういうことなのかなと…」
「私は法門寺沙羅駆です」
「刑事さん…」
「ただの貴族の末裔です」
と、沙羅駆。
 
妻に殺人の動機があるのかと思ったが、妻にはアリバイがあった。笠原は最近靴と新しい時計を手に入れていた。もうすぐ大金が手に入るのだろうと沙羅駆は予測した。 
 
森村の研究室。
沙羅駆はなぜ死に興味があるのか、と森村に尋ねた。
「死だけがもたらす孤高が好きなんです」
と森村。
沙羅駆とは一晩中でも語っていられそうだと言った。
薬物の検出は見受けられなかった。
沙羅駆は階段から落ちた時の傷を見ていた。
「彼が着ていた服には血痕がない。第三者が着替えさせたんだ…すなわち、これは殺人だ」
と、沙羅駆。
 
沙羅駆は笠原のもとを訪れた。
「あなたの絵を見に来ました」
「僕、画家だと名乗りましたっけ?」
「爪の間に絵の具がこびりついていました」
と、沙羅駆が言った。
「ご存知ですか?隕石にぶつかるのと同じ確率だそうです。宝くじに当たるのが、です。あなたのことも調べさせてもらいました。
わたしは事件だと思っています。あなたは事件の時どこに?」
「……その日は、換金に行っていました。実は宝くじにあたったんです。六億円……他人にむやみに言うなと言われたので黙っていました」
「宝くじはいつどこで買われましたか?ご自分で買ってないからわからないんじゃないですか?」
「いいえ、さいたま市で買いました。10月11日」
と、笠原。
「ではあとひとつだけ。鈴木さんという方をご存じですよね?ほう、ご存知ない。殺す価値のないほど善人なのに殺されてしまった鈴木さんです」
「知りません。もういいですか?」
 
沙羅駆たちは帰っていった。
 
亮次の妻である葵を訪れたのは賢正だった。
歯科衛生士だった。
「あの絵にこめられた思いだけは、よくわかりました。繊細なタッチにあふれる愛情を感じました。おふたりはお付き合いを?」
「10年前のことです。まったく会ってません」
「もしかして離婚の原因は壮一さんかなと…」
「違います!!」
と亮次の妻は言った。
亮次の妻は笠原に連絡をしていたが、もう切るよと言った。
 
沙羅駆は葵のもとを訪れ、靴を回収した。
「どうしてそれだと?」
と、葵。
「これはあなたの夫の亮次さんの携帯です。うん、ぴたりと合う。あなたが携帯を踏んでできた傷です。落とした携帯の傷ではありません」
沙羅駆は推理した。
「おふたりは共犯だと思いますが、違いますか?」
と、沙羅駆は言った。
「庇うのも重い罪になります」
と、奏子は言った。
「証拠は、あるんですか?」
と亮次の妻は言った。
「あなたは殺人など望んでいなかったのではないですか?あなたは壮一さんのそばにいたかった…」
「もう話は終わりました。お引取りください」
と、亮次の妻は言った。
沙羅駆たちは帰っていった。
 
最初の鈴木の事件で、動きがあったと賢正が伝えた。浮浪者同士がもめて殺されてしまったのだと言った。
「一連の事件をつなぐ確固たる証拠が必要ですね」
と、賢正。
沙羅駆は囲碁盤の前に座った。
そこに出現したのは、マリアTの幻だった。
「ほう…」
と、沙羅駆は言った。
 
 
笠原のもとへ沙羅駆が現れた。
画廊だった。
「あなたが当てたという宝くじです。面白いことがわかったんです。殺す価値のない鈴木さんです。彼はなんでもチェックしたものにマークがつくんです。そのマークとおなじものが、ここに…」
と、沙羅駆。鈴木が買って当てたものと言った。
「なんと書いたんですか?」
と沙羅駆が笠原に言った。
「わかるでしょう、あなたが書いたなら…」
「なんなんですか、あなたは…」
と、笠原。
葵さんにも話を聞こうと思っています。彼女の協力なくして、この事件は解決しない、と沙羅駆。
そこに葵から電話がかかってきた。
さらに笠原にメールが送られる。
 
「若、連絡が来ました。二人きりで会いたいそうです」
と、賢正。
 
森村は助手を帰すと、警視庁のデータベースにアクセスした。
 
 
悲しい事実
葵は沙羅駆を呼び出した。
葵は沙羅駆に抱きついたが、笠原によってなぐられた。
「大丈夫だ。警察は事故で処理しようとしている。
法門寺さえ殺せば真実は闇のなかだ!完全犯罪はすぐそこだ」
そう言って、笠原と葵は沙羅駆を運んだ。
そこに現れたのは賢正と奏子だった。
「何をしているんです!」
賢正は戦った。
「法門寺さん!!法門寺さん」
奏子は倒れ込んでいる沙羅駆に声をかけた。
「うあああ!うるさい!この私がむざむざやられると思ったか…
帽子の中に鉄板を入れておいた…」
「ええええ!」
「とは家、ちょっと痛い…」
と、沙羅駆。
沙羅駆は笠原の言葉を録音していた。
13からもらった薬で意識を奪い、階段から突き落とした、と笠原。
「服を着替えさせたのはなぜですか?」
「ワインをこぼしてしまったんです。服を着替えさせました」
と、笠原。
「才能の評価など、金で買ったほうが虚しいことだ。いくら愚かなあなたでも
気づいてたでしょう?六億という金のために肉親である弟を殺した。その弟も金の
亡者で人殺した。ああ、醜い醜い醜い。この犯罪醜悪至極なり…」
と、沙羅駆。
「それからお伝えしたいことがひとつ…」
「ベネチアのコンクールで、あなたの作品が絶賛され入選したという記事です」
「11月17日。弟を殺す前日……」
「そんな通知は……あった……あった……あった……あった」
笠原は泣いた。
「あなたには絵を描く才能はあった。自分の価値を見抜き信じる才能が全くなかった。
皮肉なことです……」
と、沙羅駆。
「警察に連絡は?」
「興味なし。というか、君が警察だろう…」
「はい……」
そして、奏子はそこに置いてあった時限装置に気づく。それはタイマーがついていた。
「これなんでしょう?新手の加湿器?」
「それは私を殺そうとしていたものだ。そっとオケ。そっとだぞ」
奏子がそっとおこうとすると、突然タイマーが早くなり、沙羅駆は奏子のてから
奪って投げ用としたが、何かが噴射され、沙羅駆の顔にかかってしまった。
「若!!」
沙羅駆は顔をおさえて倒れ込んだ、
「早く逃げなさい!!」
と、沙羅駆は倒れながら叫んだ。
賢正は連れていく。
「沙羅駆さん、助けにきましたよ…」
そこに現れたのは、マリアTだった。
その正体は森本だった。
「美しいわ。やはり死こそ、孤高の美…」

第6話の感想はここをクリック
いろんな事件が入り組んだ複雑な事件でした。しかも最後の最後で緊迫感のある展開になりました。マリアTがついに沙羅駆の前に現れたのも驚きでした。

<見逃し動画>第5話
 
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第5話の公式あらすじ

先代の執事・賢丈(寺島進)に頼まれ、とあるアートギャラリーのプレオープニングパーティーにおもむいた沙羅駆(織田裕二)、奏子(土屋太鳳)、賢正(ディーン・フジオカ)はセレモニーの演出を担当する新進気鋭のアーティスト・千代能光一(成宮寛貴)と出会う。
 
千代能は学生時代からの腐れ縁だという番田(矢本悠馬)と共に『バナナ&チョコ』という名のアートユニットを結成。二人の才能を融合し最先端技術などを取り込んだ斬新なアートは巷で人気を博し、オリンピックの開会式の演出候補にも名前が挙がるほど目覚しい活躍を見せていた。
 
会場では、ヘッドセットを付けた招待客が『バナナ&チョコ』が手掛けた最新テクノロジーのAR(=拡張現実)を体感していた。空中に手を伸ばし何かを掴もうとしたり、バランスを失って転んだりと大盛況の中、華やかにオープニングセレモニーが始まり、千代能が挨拶のスピーチを行う。招待客から歓声が上がる中、ヘッドセットを付けた番田が会場の上層に登場するのだが、番田は踊るような不可解な動作を見せた後、足場から落ち、沙羅駆ら招待客の前で転落死する。大切な相棒である番田の予期せぬ転落死に打ちひしがれる千代能。現場検証に立ち会った沙羅駆は番田の転落死事件に興味を抱き、千代能の事務所を訪ねるが……。
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

第5話のネタバレはここをクリック
バナナアンドチョコ
沙羅駆はまた暇を嘆いていた。
屋敷では、奏子と賢丈がVRでサッカーを楽しんでいた。
「実は若様にいっていただきたいあれが…」
と、賢丈。
ギャラリーのチケットを持ってきていた。
バナナアンドチョコという有名なアーティストによるものだった。奏子はよく知っていて、その名前を聞いて浮かれた。
 
バナナアンドチョコの事務所。
千代能が仕事から帰ってきた。千代能は相棒である番田と方向性の違いを感じていた。
「おかしなことをするのが芸術だよ、チョコ」
と、番田は言った。
「アランに会ったのか?なんで?断ったんじゃなかったのか?」
と、千代能。
「あいつと、組むのか?」
「そんなつもりなかったけど、わからなくなった。元々この国の規制の厳しさに嫌気が差しているんだ…」
と、番田。
 
千代能は帰宅して悩んでいた。ネットニュースには番田がアランと組むことがニュースになっていた。
「ばんちゃん…。俺を会社を捨てるのか…」
ふざけるな!!と千代能はイライラする。
そこに、また例のメールが届いた。
完全犯罪の方法、教えます。
 
オリンピックの組織委員会の会長がバナナアンドチョコのギャラリーを訪れている。
そこに現れたのは、沙羅駆たちだった。
奏子はVRのメガネをかけ、穴が現れて驚いてしまった。
「愚かな…」
と、沙羅駆。
沙羅駆はそこに不審な人物を見かけた気がするが、いや…と言った。番田はアランと一緒にいた。
「うまくいってるね!」
と千代能。
「頼むよ。そういえば、アランが来ていたね」
と、千代能。
デザイン事務所の靴の中にハチが入っていた。番田は殺虫スプレーを体中に撒き散らした。
 
 
番田踊る
バナナアンドチョコのセレモニー。
奏子はVRで酔っていた。
「未熟な人間はテクノロジーに反応を起こしやすい…」
と、沙羅駆は言った。奏子は体調不良でソファでぐったりしていた。
「人生に少し彩を与える。僕の相棒は芸術家で皮肉屋で…」
千代能のスピーチ。奏子は上に階にいた番田に気づいたが、番田はゆらゆらと踊る。そしてそのまま転落してしまった。
「おお!!これはすごい!!」
と、沙羅駆は拍手するが、番田は息絶えていた。
「ばんちゃん!!ばんちゃん!!」
と千代能が、血を流す番田に駆けつけた。
 
今市と山田の現場検証。
「確かにサプライズ。驚きました」
と、沙羅駆。
「彼はあそこで何をしようとされていたんですか?」
「この事件の第一発見者は私たちたちです。だから役にたつはずです!たぶん!」
と、奏子。
番田の登場はサプライズだった。
通話履歴は歯医者で、予約が入っていたので自殺は考えられなかった。落ちる直前まで何かを食べていた。
「事故じゃないんですか?」
と千代能。
「お名前は?」
と、沙羅駆。
「千代能です」
「この方は?」
「番田です」
「ちよの…ばんだ…ちよの…バナナアンドチョコ。なるほど」
と、沙羅駆。
 
森本は検死をしていた。
ヘッドセットをしていたから余計に足元が見えなかったのかも、と奏子。
「踊っていた姿を見たんだろう?」
と、沙羅駆は奏子に言った。
「はい」
「見間違いじゃありませんか?ふらふらして…」
と、森本が言う。
「違います。こう!」
と、奏子は踊ってみせた。
「命綱を外した理由は…」
番田は自ら命綱を外していた。あわてて命綱を外したことになる。一度はつけた
命綱を外した理由はなんだ?と沙羅駆。
 
沙羅駆たちは改めて、千代能の事務所を訪れていた。番田の追悼をしていた。
「どこいても変わらぬ食欲!!」
と、喜ぶ奏子を見て賢正。
そこにはなぜかエビチリがなかった。
「本当の中華料理はエビチリがないのは知っています。ただ、エビチリがない中華というのは、ミッキーのいないディズニーランド、サンタさんのいないクリスマス、
除夜の鐘がない…」
と、沙羅駆は嘆いた。
「大げさだっつの!」
と、奏子はツッコミを入れた。
そのとき、千代能は電話対応をしていて、失礼じゃないですか??と言って電話を切った。
「親友の死も、彼らにとっては三面記事にすぎません…」
「こちらの部屋は?」
「番田の部屋でした…」
「お邪魔してよろしいですか?」
沙羅駆は番田の部屋に入り、いろいろなものを見た。
「作品はいつもおふたりで作っていたんですか?しかし…雑誌の表紙はいつもおひとりですね」
「彼は表に出るのを嫌がりますから…」
「では、事故のあった日は特別だったんですね…」
「えっ?」
「バナナさん…。あんなところから挨拶したいなんて、よほどの目立ちたがり屋だと思いました」
「気まぐれ、ですからね」
「さすがアーティストですね」
「法門寺さんでしたね?」
「はい、法門寺沙羅駆です」
「面白いものをご覧にいれましょうか?」
千代能はだまし絵のテクニックを見せて、奏子はぎゃあああ!と驚いた。
 
森本の研究室。
「……あたり。現場の写真です。ズボンのここ……何かに引っ掛けたような。ズボンの下がこれ」
皮膚の小さな痕を見せる森本。
「注射痕です。これを見落としていたなんて」
と、沙羅駆。
 
「なぜ番田さんがあんなところで踊っていたか、ということです」
と、賢正。
「見間違いだったのかな」
と、奏子は不安そうな顔をした。
「奏子さんの目、だけは信用できると若様もおっしゃっておいででした」
と、賢正。奏子は、失礼なと言う。
「幽霊だったのかな」
と、奏子。デザイン事務所では、幽霊の話が出ていた。沙羅駆には話したが、幽霊まで相手にできないと言っていた。沙羅駆はひとりで出かけていた。
 
沙羅駆は事務所を訪れていた。脚立に上り、何かを見つけた。
「警察というのは実に優秀だ」
と沙羅駆は皮肉を言った。そこに現れたのは、千代能だった。
「僕は、長年苦楽をともにした相棒が…最後に見た景色を見ておきたくて…それで…」
「なるほど。友情というのは素晴らしい」
「まだ、番田の死を受け入れられなくて…」
「バナナさんという人は、褒められた性格の方ではなかったようですね。何年も一緒に働いているのに、ねぎらいの言葉もなく」
「彼は、口下手だったんです」
「あの女性…たこさんウインナーのような…」
「ああ、ようこちゃん…」
「特に、彼女は辛辣でしたよ。本番前ハチに刺された彼女を、彼は怒鳴ったそうですね!
普通は心配しますよね」
「あいつは、虫が苦手だった。だからです」
「お気に入りのお菓子じゃない!!と怒鳴ったり!」
「ばんちゃんは、たしかに子供みたいな性格だったけど、決して根が悪いわけじゃない……デリカシーの問題です。あなたに友達はいないようだ…」
と、千代能。
「人間の心理は複雑で、無意識は雄弁だ」
と、沙羅駆。
 
 
拡張現実と蜂蜜
被害者はアナフィラキシー中和剤を注射していたと森本。アナフィラキシーを起こした番田さんは注射をうったんです、と。
「原因はエビですね…」
と、賢正。
「そうです」
「すっごい!!どうしてわかったんですか!?」
「ありませんでしたよね?エビチリ」
と、賢正。
「注射を持ち歩くほど警戒していたのにどうしてえびせんべいを食べてしまったんですかね」
と、奏子。
「袋の中身をすり替えてしまっていたのでは」
「ショック症状は収まったはずなのに、被害者の所見はアナフィラキシーが残っていたのです」
と森本。
 
千代能のマンションに沙羅駆がやってきた。
「あなたがたのアートは錯覚を利用している…」
「拡張現実という技術です」
「バナナさんを騙すことも可能ですか?」
「番田を騙す?何のために?」
「彼を突き落として殺すとか…」
「はい??」
「ああ、すみません」
「趣味の悪い質問ですね」
「彼が踊っていたことをみかけた人間がいましてね」
「踊っていた?」
と、千代能。
「やっぱりあなたを怒らせてしまったようだ」
と、沙羅駆。
「あれははちみつですか?琥珀色だ」
沙羅駆は、キッチンにある蜂蜜の瓶を見ていった。
「マンションの上で蜂蜜がとれるんです。大家さんに譲ってもらって。都心でミツバチを飼うの流行っているみたいですよ」
と、千代能。
「思い出した。おめでとうございます。オリンピックのオープニング演出に選ばれたとか…?」
と沙羅駆は言った。
「まだ選ばれたわけではないです」
 
沙羅駆は碁盤の前に座り、思考を整理した。
 
「若様おやすみになられてはいかがですか?」と、賢正は、こもりきりの沙羅駆を心配した。
「この世に幽霊などいない!!」
と、奏子に、部屋から出てきた沙羅駆は怒鳴った、そして幽霊がいないことを、次から次へと叫び始めた。
「平凡な人間も、ときに天才の脳を刺激する能力がある!」
と、沙羅駆が言った。
 
あくる日。
沙羅駆は奏子をカフェに呼んだ。
「交互になぞなぞを出題するゲームをしよう…」
と沙羅駆。
「完璧なアリバイが証明できる犯罪とはなんでしょうか?」
と沙羅駆は出題する。いろいろ答えても奏子の答えは正解ではなかった。答えはなんですか?と詰め寄る奏子。
「犯人は、殺人を見ていた。この私と一緒にね…」
と、沙羅駆は言った。
そして、バツを受けてもらうよと言って、沙羅駆は銃のようなものをテーブルの下で
奏子につきつけた。
「えっ、これはどういうことですか?」
と戸惑う奏子。
「残念だよ。君とは友達になれそうだったのに…」
沙羅駆は奏子に向かって銃の引き金を引いた。
奏子はたしかに聞こえた銃声に反応して、意識が遠のく。
「成功だな、賢正」
「そのようですね、若様」
と、賢正がやってくる。
「え、でもたしかに銃声が!!」
と、奏子は戸惑った。
「なかなか面白い事件だったよ…」
と、沙羅駆は言った。
 
 
騙し絵
ギャラリー。
捜査が終わったと連絡を受けているのを千代能は聞いていた。
「そうか、終わったのか…」
千代能は、荷物をまとめていた。
すると、業者が撤収するために訪れていた。
「足元危ないから気をつけたほうがいいっすよ!!」
という声に、千代能は振り向いた。
「えっ?足元?」
「どうか、したんですか?」
と、業者。
「今、足元気をつけたほうがいいっていっただろう??」
「誰もなんにも言ってないっすよ」
「えっ……?」
と、千代能は戸惑いながら階段を降りる。すると、ドカンという音が
聞こえて、業者を振り返る。
「おい、今の音何?」
「音??音ってなんですか?」
「今、ものすごい音したろう?」
「なんにもないですけど…」
「どうなってんだよ!!」
と、千代能。
「チョコ!!!あぶない!!!」
という声とガラスが割れる音がして、千代能は屈んだ。
「顔色が悪いですよ…」
と、沙羅駆が現れた。
「まるで、幽霊の声を聞いたように真っ青だ…カバンの中身を見ていいですか?私のものを間違えてそちらにしまわれたようなので」
と、沙羅駆は言った。
賢正は千代能の鞄から装置を取り出す。
「だまし絵の見事な殺人でした」
と、沙羅駆は言った。
超音波のスピーカーで、ある一定の人物にだけ音を聞かせたのだった。それがハチの音だった。
「番田さんは踊っていなかったんです。こうやって、必死にハチを避けようとしていたんです」
と、奏子。
「あなたがすり替えたえびせんべい。それで一度目のアナフィラキシーを引き起こす。彼は再びアナフィラキシーを起こして落ちたんです。この音で」
「音でアナフィラキシーなんて起きない!」
「よくご存知ですね。ですが、アレルゲンが胃にある状態で、ストレスを引き起こされると再びアナフィラキシーを起こすことも……ご存じですよね。彼のアレルゲンを知っていたのは、長年の友人であるあなたですね」
と、沙羅駆。
「女性スタッフの靴にハチを入れたのも、あなたですね」
と、奏子。
「ここにハチがいることを、あなたは印象づけたかった。あなたのマンションにいるハチと、このハチが同じハチかどうか調べてもらいました。完全に一致しました。全てはあなたの筋書き通りに…」
千代能は顔を覆った。
「そこまでお見通しですか…。あいつはハチを怖がっていた。小さい頃ハチノスにいたずらして刺されて、もう一回刺されたらおれは死ぬんだって…」
沙羅駆はアランの名刺を取り出した。
「この…破られた名刺に気付かなかったようだ…」
沙羅駆は破られた名刺を千代能に渡した。
「彼は、変わらずあなたと一緒にやっていこうと決めたんです!あの日、この場所で!
バナナアンドチョコとして!!」
「嘘だ……まさかそんな」
「友達を信じられなかったのは、あなたです…」
「あいつは、オリンピックは拝金主義だ、芸術の道具じゃないって。子供じみたやつ。
もっと身近で楽しくていいって、だから、ばんちゃんは……」
「若様…」
と賢正が近づいた。
「残念です…。開会式の演出はほかの方に決まったようです」
そこに現れたのは、山田と今市だった。
「あ、音の殺人装置。アイデアは悪くなかったです。危うく騙されるところでした」
と、沙羅駆は言った。
「僕じゃない。僕のアイデアじゃない。メールきた。13という人物から…」
そう聞いた沙羅駆は目つきを変えた。
「ああああ!醜い醜い醜い!この事件!醜悪至極なり!!」
と、沙羅駆。
 
沙羅駆のもとへ非通知で連絡が入る。
「マリアDか?」
「いつになったら私に会いにきてくれるの?」
第5話の感想はここをクリック
一定の人にしか聞こえない音を使ったトリックに驚きました。また、番田が本当は千代能とやっていこうと思っていたのに、それが伝わっていなかったことが悲しくなりました。沙羅駆とマリアの関係がだんだんわかるようになるのか気になってきました。
<見逃し動画>第4話
 
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第4話の公式あらすじ

ある日、都内にある地上50階建てタワーマンションの最上階の一室で、大学病院の外科系統括部長を務める医師の土門賢治(金田明夫)の他殺体が発見される。凶器は土門の部屋にあった置物と果物ナイフの二つで、現場状況から土門は読書の最中、不意に背後から置物で頭部を殴られ、その後に果物ナイフで背中を二度刺されていた。
 
土門は半年前に妻と死別しており、子供もおらず一人暮らしだった。警察は、金品などが盗られている状況から強盗殺人だと判断する。だが、犯行時刻とされる時間帯にマンションの十数台ある防犯カメラには不審人物は映っておらず、土門の部屋につながるエレベーターはコンピューター制御で50階に行くには暗証コードが必要なため、マスコミは事件を「天空の密室殺人」だと騒ぎ立てる。
 
事件の情報を嗅ぎ付け賢正(ディーン・フジオカ)や奏子(土屋太鳳)と共に現場に乗り込んできた沙羅駆(織田裕二)は、現場を検分し遺体に掛けられていたメガネと果物皿にあったグレープフルーツ、そしてジャズのCDばかりが並べられている棚の中に1枚だけある未開封のクラシックのCDに着目。それらの物証から沙羅駆は土門の殺人は強盗に見せかけた犯行ではないかと仮説を立て、怨恨の線で犯人を追うべきだと判断する。
 
そして沙羅駆はいくつかの手掛かりを頼りに、土門の部屋に残されていた唯一のクラシックCDの演奏者である女性ピアニスト・二本松由里(国仲涼子)に事情を聞きにいく。
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

第4話のネタバレはここをクリック
医師と女
医師がもめていた。
貴様ごときクズ医者が、などと罵られている。
 
二本松祐里は、その罵倒していた医師と駐車場で会っていた。医師は二本松に金を渡すと、この後ニューヨークに行くのだと言って
車に乗って消えた。二本松のもとへ例のメールが届くのだった。
「完全犯罪の方法、教えます」と書かれていた。
 
沙羅駆の家。瞳がピアノ演奏をしている。
沙羅駆は素晴らしいと喜んだ。
瞳は次の曲を弾こうとするが、それは曲として成り立っていなかった。沙羅駆が書いた曲だった。
「ああ、暇だ暇だ」
と、沙羅駆が嘆く。
 
 
リハーサル発表会の夜
二本松はピアノを教えている。若いときにクラシックのコンクールを受賞していた。
「はい!!みんな!発表会のリハーサル兼試験を行います。命懸けで頑張ってください!!」
と、二本松は突然激をとばした。
 
発表会が始まった。
 
演奏の録音をしている間に、二本松は部屋を出て行った。
出て行く時に静電気がはしり、二本松は顔を歪める。
 
そのまま二本松はマンションへと入っていく。指紋を残さないようにして部屋をたずねる。
二本松は「5分で済むわ」と言った。
部屋にしのびこんだ二本松は医師の後頭部をトロフィーで殴ると、刃物で背中を刺した。
強盗の犯行に見せかけるために、部屋を荒らす二本松。そして医師にメガネをかけさせると、二本松は去った。
 
発表会の会場に戻る。
「みんないい出来だったわ」
とスタジオから、さもずっと聞いていたかのようにアナウンスするのだった。
 
 
土門
現場検証する今市と山田のもとに、また沙羅駆たちがやってきた。
医師の土門が殺されている現場を見る。
土門の部屋にはCDが並べられている。
財布と時計が奪われていた。
沙羅駆は土門の目を見た。メガネをかけて、コンタクトをしている。グレープフルーツが置かれていることも気にした。
ペントハウスには暗証番号を入力しないと入れない仕組みだった。
「密室殺人ということですね」
と、賢正。
二本松のもとにメールが届いた。お手際誠に鮮やかでした、と。
 
警視総監は賢丈と話をしていた。
また北鎌倉の人物が出入りしていると言った。
「また、Mか?」
と警視総監。
「若様の頭脳を今回の事件に」
と賢丈。
 
森本の研究室に沙羅駆がおとずれる。
森本が作った液体を飲むように言われ、渋々奏子は飲む。それは科学的にうまみを合成された汁物だった。
検死結果を森本は解説する。
いつものように、沙羅駆と森本の見解は一致していた。
「被害者は聴覚に何か問題があったのかもしれない」
「重点的に調べます」
と言った。
 
 
沙羅駆vs二本松
奏子はカメラチェックをしていた。
警察の言うとおり、怪しい人物は写っていないと奏子は言った。
10倍速で見た沙羅駆は、途中で止めるように言った。エレベーターに写っている女性について、沙羅駆は奏子に聞いた。
「ああ、なるほど。さすが若様ですね」
「当日は晴れ。なのに、この犬は犬用のレインコートを着ている」
つまり、監視カメラの映像は何者かによってすり替えられていた。奏子はまた豆乳が飲みたいと言われ、嫌な予感を感じるが、賢正に渡された豆乳をなんの疑いもなく飲んで眠ってしまった。
 
「結婚か。わたしは考えられないな」
と二本松は学生と食堂で話をしていた。
すると、そこに土門が殺されたニュースが流れ始めた。
二本松はそのテレビをじっと見た。
そこに現れたのは、沙羅駆だった。
「ごきげんよう。二本松祐里さん」
「…どちらさまですか?」
「わたしは法門寺沙羅駆といいます。お会いできることを楽しみにしておりました」
 
沙羅駆と二本松は外に出る。
「実は、音楽家の方に聞いてみたいのですが、顔がよければ演奏は二の次ですか?熱心なファンの方もいるんですか?スポンサー、タニマチ、愛人関係…」
「?いい加減にしてください」
「わたしは、土門さんともそういうご関係なのかと思っていました。先日タワーマンションで殺された…」
「土門さん…さぁ存じ上げませんけど…」
「あなたは一年ほど前から土門先生の患者さんでしたよね?」
「ああ…お医者さんの土門さん…」
「土門先生はとある女性患者と言い争っている姿を目撃されています」
「それは、私だと断定されていませんよね?」
「はい、まったく」
「それではわたしはレッスンがありますので失礼します」
と、二本松。
沙羅駆はマンションがここからだと見えないと言った。そして、二本松にも、ストレス解消は音楽を聴くことなのかと聞いた。
「音楽を大音量でいい景色で聞いたら爽快だ?あなたもそう思いませんか?」
「さぁ…わたしはヘッドホンで音楽は聞きませんから」
「ほう……。なぜ土門さんがヘッドホンをしていると知っていたんですか?わたしはあの景色の中大音量で音楽を聞くのは爽快だとしか言ってない…」
「一般家庭で音楽を聴くなら、ヘッドフォンをするのが常識でしょう?」
「常識、ですか…」
「とにかく、事件とは関係ありません。失礼します」
 
森本の研究室に沙羅駆が訪れていた。
一度目の傷は浅く、二度目の傷は深い。鈍器でなぐられたのは極めて弱く、子供か年配者、女性の犯行だろうということになった。
また、土門は脳腫瘍を患っており、余命半年。服用している薬はグレープフルーツの
摂取を禁じる薬だった。
「動機を考えていた…」
と、沙羅駆。
「よほどの強い恨みだと思います」
と、森本。
「殺したいほど人を憎んだら、沙羅駆さんならどうしますか?」
「完全犯罪を仕組んで、殺します」
と、沙羅駆が言った。
「ですが、私にいまだにそのような感情を抱かせた人物はいない。たったひとりを
除いては…」
「その方をうらやましいと思ったら不謹慎ですか?」
「いささか…」
と、沙羅駆。
 
二本松が教室に入ると、沙羅駆がピアノを弾いていた。沙羅駆は二本松に作曲した譜面を見せたが、弾くことができなかった。
「お口直しに一曲お願いできませんか?聞いたら帰ります」
「聞いたら帰ってくださいね。約束ですよ」
沙羅駆は演奏を聞きながら、悲しい顔をしていた。
 
沙羅駆は帰りに二本松を呼び止めた。
静電気が起きたが、二本松のCDを渡した。
「あなたがプレゼントしたものなのか教えてください」
「さぁ?ご自分で買ったんじゃないですか?」
「土門さんはジャズばかりを聞いていて、その中にひとつこれがあったんです。しかも封がきられていない。おかしいと思いませんか?」
「誰かにプレゼントされたものなのかもしれませんね。趣味じゃないものをもらって
しまっただけとか」
「とすると、あれもそういうことなのかな。グレープフルーツ」
「あれって?」
「彼はグレープフルーツが食べられないんです。食べもしないものを自分で買うはずがない。なぜかナイフまで用意してあった」
「あなたが事件当日、グレープフルーツを四個お求めになったのもわかっています」
と賢正。
「風邪気味だったので、むしょうにグレープフルーツが食べたくなって買ったんです」
「さぞかし大変だったでしょう」
「先生はグレープフルーツが嫌いで絶対にたべないと生徒さんがおっしゃっていました」
と、賢正が付け加えた。
「そんな大げさな…」
「あなたも小学生の頃は、グレープフルーツを食べていましたよね」
と、沙羅駆。
賢正のもとに電話がかかってきた。
「どうしたんだ?」
「父からです。事件当日、被害者が殺される声を電話で聞いたという人物が現れました。
夜の八時頃だそうです」
「夜の八時で間違いないんだな?」
「あら、その時間、わたしは大勢の生徒たちと食事会でしたわ。生徒に確認してみてください。私への疑いも完全に晴れたでしょう」
「そのようです……では、ごきげんよう…」
と、沙羅駆は去った。
「八時…」
二本松は不思議そうな顔をした。
 
今市と山田は、病院に聞き込みに来て、土門の同僚に話を聞いていた。
「先生とは電話で話していましたが、突然やめろとか言い争う声が聞こえてきて切れたんです」
それは確かに夜の八時だったらしい。土門とは新薬の話をしていたのだと。六時から1時間スタジオにこもっていた。
八時からの食事会は生徒は二本松と一緒にいたと証言していた。突然その日にリハーサルと試験が行われていたと、奏子は説明した。
 
沙羅駆は囲碁盤の前に座り、推理を始めた。
 
 
愛憎の末路
二本松が生徒の今村と話している時に、そこに沙羅駆がやってきた。二本松は沙羅駆を外に連れ出す。
「こんなところまでどういうつもりですか?」
「実は一刻も早く、謝らなければと思いましてね」
と、沙羅駆。
土門の婚約者が重要参考人として聴取を受けていた。
 
婚前契約書の存在があり、遺産は一円も婚約者に渡らないとされていた。さらに、アリバイもなかった。
 
「これでコンタクトレンズさえ見つかれば事件は解決です」
「……コンタクトレンズ?」
「土門さんはメガネをかけていたのに、コンタクトもしていた。コンタクトはなぐられたときに外れたんでしょう」
「あんな小さいもの、すぐに見つかるんですか?」
「聞きたいですか?」
「聞きたいですね」
「静電気です!静電気が発生して、コンタクトがついている犯人の服を躍起になって探しています」
そこに電話がかかってきた。沙羅駆は監察医からの知らせだと言った。
「ああ…、今までさんざん迷惑をおかけしました。ではごきげんよう…」
そう言って、沙羅駆は去った。
 
森本はDNAを抽出していた。頼まれていたと言った。
 
二本松は夜になるとホールに忍び込んで、ピアノを動かした。そして、
そこに隠していた犯行当時の服を取り出す。そこに一気に電気がついた。
「法門寺さん…」
「もしかして、コンタクトをお探しですか?」
と、沙羅駆。
「あれはブラフです…」
と、沙羅駆が言った。
「皆さんお忘れですか?!私のアリバイを」
二本松の怪我は左指がおかしくなり、ストーカーのように土門に近づいていた、
と沙羅駆は言った。
「あなたは彼じゃないとダメだと思い込んでる…。主治医であり、あなたの父親だから…」
「あなたの捨てたストローからDNA鑑定をしました」
 
土門への傷は全て致命傷にはならなかったが、娘の強い自分への憎しみを知った土門は、最後に父親らしいことをしようと、自ら深く包丁を刺した。
「鉄壁のアリバイは、被害者である父親が娘のあなたのために作ったものだ…」
と、沙羅駆は言った。
「土門は…最低の父親でした…。私を身ごもった母を裏切り、出世のために理事長の娘と結婚。それでも母は愛し続けていました。母が病気で亡くなりそうになったときに知らせたけど、見舞いにも来なくて。もみ合いになって、わたしは左手に怪我を……。母も馬鹿だけど私も馬鹿よね。もうすぐ死ぬ人をわざわざ…」
「グレープフルーツはなぜ?」
「父がグレープフルーツすきだったの。グレープフルーツを見てわたしが犯人だと睨んだの?」
「いえ、エレベーターの暗証番号。あれは、お母さんの誕生日でした。まだ心があったようです」
そう言って沙羅駆はCDを出した。
「買ったのに未開封…」
「わかる気がします。ジャケットの中のあなたを汚したくなかった…。ピアノ…素晴らしかった」
「ありがとう…あなたの曲もね。一緒に弾きたかった」
「残念です…」
二本松は連行されていった。
 
「見てるんだろう?闇の中から出てこれない。卑怯者!」
と、沙羅駆が言った。
第4話の感想はここをクリック
娘は父を憎んでいても、父は娘を大切に思っていたという悲しい愛憎の事件でした。また、一連の事件に関係している女マリアの気配が徐々に濃くなってきた気がします。沙羅駆とどういう関係なのか?なぜいつも監視しているのか。謎が深まるばかりです。
<見逃し動画>第3話
 
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第3話の公式あらすじ

沙羅駆(織田裕二)と賢正(ディーン・フジオカ)は、フットマッサージ店で女磨きに励む瞳(新川優愛)と奏子(土屋太鳳)を迎えに行った先で、賢正の高校の同級生・滝乃川美晴(観月ありさ)と再会する。
美晴は近頃カリスマ主婦モデルとして活躍しており、しかも夫は不動産会社を経営するやり手の社長・滝乃川隆文(高木渉)ということで、世間の女性たちがうらやむセレブ生活を送っていた。 写真久々の再会に、お互い感慨深げに喜ぶ賢正と美晴。二人は近いうちにまた会おうと連絡先を交わして互いにその場を後にする。
 
ところが、数日経ったある夜。美晴の夫・隆文が自宅の書斎で刺殺される事件が起こる。犯人は隆文との間で金銭トラブルを起こしていた工場の経営者・下村辰也(岡田浩暉)で、なんと下村も隆文の傍らで頭から血を流して絶命していた。第一発見者である美晴の証言と現場の状況証拠から、事件は隆文を逆恨みした下村が滝乃川家に侵入し、隆文に襲い掛かって刺殺。その際もみ合った拍子に下村も花瓶で頭を殴られて死亡したと判断される。
 
自宅で巻き起こった突然の悲劇により幸せなセレブ生活が一変する美晴の身を案じる賢正。しかし、沙羅駆は美晴の不可解な言動に疑念を抱き始める……。
そんな沙羅駆に対し賢正は美晴を擁護。美晴を巡り、沙羅駆と賢正との間に亀裂が生まれてしまう。
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

第3話のネタバレはここをクリック
美晴
料理研究家の滝乃川美晴。取材を受けている。滝乃川不動産の経営者が夫だった。
 
「憧れちゃうなぁ、セレブでモデルで主婦なんて…」
と、奏子。瞳とともに美晴のエステを訪れていた。ストレスが解消されていると言った。
 
奏子は、沙羅駆と賢正ができているのではないかと勘違いしていた。そこに美晴が通りかかった。
「声をかけていただけて嬉しいわ」
と美晴。そこに現れたのは賢正だ。
「あら、賢正」
「賢正くん?」
「美晴……」
「本当に久しぶり。いま何やってるの?」
「法門寺家で執事をしているんだ…」
と、賢正は言った。
「そうか、結婚したんだね…、ダイヤモンドリリー」
「花言葉は?」
「幸せな思い出……」
「相変わらずだなぁ!詳しいんだから!」
美晴は、賢正に連絡先を渡すと、去っていった。
 
滝乃川不動産。
「工場を取り上げられたらおしまいです!」
と、男が一家心中するしかないと言っていた。美晴はそこを通りかかっていた。
美晴は夫である滝乃川のもとをおとずれる。
「どうしたんだ。君は余計なことを考えないでいいんだよ。美しくいることだけ考えればいいんだよ」
と、滝乃川が言った。
 
美晴は盗聴していた。
「あいつとは近いうちに離婚する。この家も財産も君のものだ…」
という不倫の音声が収録されていた。
 
その頃、沙羅駆は暇を再び嘆いていた。
「どこかにわたしが解くに値する謎はないものか……」
 
 
殺しの道具
美晴のもとに例のメールが届いた。
美晴はある会場に来ていた。
「まもなく殺しの道具になる人物がくる」
と、メールに書かれていて、美晴はあたりを見回す。
「た、滝乃川さんですか?」
それは工場の男だった。
「話は聞いているのよね?」
美晴は工場の男に札束を渡した。
「今夜11時に…」
セキュリティを切っておくから、強盗の仕業に見せかければ足はつかないと言った。成功報酬はその倍、と。
夜。滝乃川を工場の男が襲う。思い切りナイフで腹部を刺した。そして、後ろから工場の男を美晴が花瓶で殴りつけたのだった。
 
「もしもし、美晴…」
「どうしよう…」
美晴は賢正に電話した。
 
今市と山田の現場検証に訪れたのは、沙羅駆だった。かれらを帰そうとするが、美晴は止めた。知り合いです、と。
「二階のベッドルームで先に眠っていましたが、降りてきたら、主人と知らない男が倒れていて…」
と、美晴。
「どのような音がしましたか?」
と、沙羅駆。
「もみあうような音がして、花瓶の音がしました」
セキュリティは動作しなかったという。沙羅駆は男の指について油のつき方や毛玉で、最近仕事をやめた人物と推理した。そして何かを見つけて、ほう、と言った。奏子は、美晴と賢正の関係を感じてはしゃいだ。
 
男は滝乃川に逆恨みしていたのではないか、と今市と山田は美晴に言って、去っていった。美晴は去っていったあとで笑った。笑いが止まらないなか、メールが届く。
「お手際、誠に鮮やかでした。料金の支払いはあとで」
と書かれていた。そこに電話がかかっていた。
「わたしはあなたがしたことを知ってる」
という電話だった。宛先はわからなかった。
 
奏子は張り込みを続けていた。
「何を探せばいいんですか?」
と、奏子は沙羅駆に電話した。
長時間張り込みをしていると、そこに車が止まった。居眠りしていた奏子は起き上がった。
車から男が降りてきて、やってきた賢正ともみ合いになった。
「失礼しました」
と、賢正。賢正は襟を正す。
 
美晴のもとに沙羅駆がやってきた。
「不躾なことを伺うようですが、遺産があるようですね。あなたが相続されるんですか?
そういえば、ご主人は不倫をしていたようですね……ご存知ない?ご主人はお金には
厳しい方だったんですか?」
「いいえ」
「おかしいですね…。なぜご主人は遠くにあった花瓶を選んだんでしょう?」
「わかりません…」
「ところで物音が聞こえたと聞きましたが、どのくらい、どんな、音でしたか?」
「もみあうような音が聞こえて、そのすぐあとに花瓶が割れる音がしました」
「ほう……。あ、この部屋はたぶん盗聴されていると思います」
「えっ、まさか」
「それで盗聴マニアが、勝手に盗聴していたんです。事件当日も盗聴していた。もみあうような音や声は聞こえなかったといいます。男のうめき声から花瓶が割るまで、15秒くらいあったそうです。ご主人は心臓をひとつきされていました。花瓶で殴り返すという余力はなかったんではないかと」
「私にはわかりません。あのときは混乱していましたし、考え違いだったのかもしれません。
暴漢の頭を最初に殴られて、刺したのかもしれません」
と、美晴。
「なるほど、そういう考え方も、ありますか?」
「そろそろいいですか?私疲れてて」
「失礼しました。また伺います」
そう言って、沙羅駆はいなくなった。
美晴は盗聴器を捨てた。
 
 
絶交
「彼女の様子からすると、彼女自身が仕掛けた盗聴器だ」
「若、彼女を疑っているんですか?彼女は被害者なんですよ。控えていただけますか?」
「命令するのか?今から暇をやる。出て行け!!」
と、沙羅駆は叫んだ。
「タンマアアア!」
と、奏子は叫ぶが意味がなかった。
 
葬儀。
「ちょっとよろしいかしら?」
美晴が不倫相手を呼び出した。
「私のほうが愛されていたわ。あの人言ってた。あなたのことなんて愛してないって」
「あなたはもう妻にはなれないのよ!!」
と、叫んだ。
美晴に電話したのは、加害者の下村の妻だった。下村に夫殺しを依頼したのは美晴だと知っていた。
「馬鹿よね。あれだけのお金じゃ、何の割にも合わないわ」
と、下村の妻。美春はお金が目的なの?と聞くがいなくなる。
 
沙羅駆はドーナツを奏子に差し入れ、眠ってしまった。
 
森本の研究室に沙羅駆が訪れた。花瓶を投げる実験をする。
「やはりお気づきでしたか」
と、森本。
賢正の不在を気にしたが、暇をやったのだと言った。
 
 
淡い思い出
美晴は賢正を呼び出していた。
「俺も美晴のこと心配していたんだ。また急にいなくなっちゃうんじゃないかと」
「あのときはごめんなさい」
「実はあの時俺、全力で美晴のこと探して見つけてたんだ。けど」
「そうか、賢正くんは昔の私を知っていたんだね。つらいときはここにいて、賢正くんが高飛びするところを思い出していた。自由になれる気がしたの。賢正くんはお医者さんになって人を助けたいって言ってた。だから意外だったな。執事を継ぐなんて」
「あれからいろいろあってさ。才能がなかったってことだ」
と、賢正。
美晴はそのときに作っていたお守りを賢正に渡した。
 
沙羅駆は碁盤の前で推理する。
 
「あのふたり、決裂しちゃうのかな」
と、奏子は沙羅駆と賢正のことを心配する。
賢正の仕切りを失い、屋敷が落ち着かなくなっていた。賢丈が屋敷の業務が滞っていると聞いてやってきた。
「ここは一刻も早くお世継ぎをもうけて、大人になっていただけなければ」
と。そこに沙羅駆がしれっと出てきた。
奏子は沙羅駆に謝るように言う。
「だって!賢正さん本当にやめちゃっていいんですか?困りますよ!」
「すきにすればいい!!」
「そんな」
と、奏子。
 
 
最終対決
賢正と美晴のもとへ、沙羅駆と奏子がやってきた。
「ごきげんよう」
と、沙羅駆。
 
「何かご用ですか?」
「監察医のところへいってわかったんですがね、指紋でおかしなところがあるんです。ご主人は花瓶をこんな変な形で持っていたことになるんです」
と、沙羅駆は指紋を元にした花瓶の持ち方をした。
「何がおっしゃりたいの?」
沙羅駆は花瓶を犯人に無理やり握らされたのだと言った。指紋をつけるために。花瓶をとっさに掴んだから、じゃないですか?と美晴。
「若、もういい加減にしてください!!」
「私より、こんな女をとるということだね?」
「恋をしたことがないあなたにはわかりませんよ」
と、賢正。
「勝手にしたまえ!!」
と、沙羅駆は去っていく。
 
「賢正くん、ありがとう。賢正くんには本当のことを話すね。下村を花瓶で殴ったのは私なの。主人を襲ってるのを見て、とっさに助けようと思って。私変わっちゃったよね」
「そんなことないよ」
「私このことである人に脅されてるの。味方になって」
賢正は頷いた。
すると、電話がかかってきた。それは下村の妻だった。
 
美晴は下村の妻と会った。
そこに来たのは、賢正だった。賢正はワインを注ぐ。
音声データと金を交換したふたり。
下村の妻はシャンパンを飲み干した。
「ひとつだけ教えて欲しいの。どうしてうちの人を殺したの?」
「信用できなかったから。貧乏人なんていちばん信用できない。
昔の私みたいに。お金持ちと結婚するためならなんでもしたわ。
なのにあの男、ほかに女を作って私を殺そうとしていた」
下村の妻は首を抑えた。
「何か、入れたの??この人殺し」
賢正がそこにやってきて、美晴が抱きついた。
「気づいて欲しかった」
と、賢正。
「今までの様子を全て録音させていただきました」
と、沙羅駆がやってきた。
下村の妻は演技をしていただけだった。
「お金のためにそんなことをするなんて愚かですね」
と沙羅駆。
「お金があっても心が貧しければなんにも意味がないと思います。ああ、醜い醜い!!この事件、醜悪至極なり」
と、沙羅駆。
「美晴、お金では買えないものもあるんだよ」
と、賢正は言った。
「賢正くんだって変わったじゃない!!」
「おれは変わってない」
「ストロベリーフィールド」
テーブルの花を見るふたり。
「あの頃の美春に戻ってくれるかもしれないと思った。この花の花言葉は??」
「滝乃川美晴!!同行してもらおう!」
と、山田がやってきた。
美晴は振り向く。そして微笑んで出て行った。
 
「ていうか最初から騙してたんですか?」
と、奏子。
賢正は一生沙羅駆に寄り添うと決めていた。
ストロベリーフィールドの花言葉は、変わらぬ愛を君に。
第3話の感想はここをクリック
賢正の淡い恋のストーリーも描かれていて面白かったです。たしかに美晴もかわいそうでしたが、下村もかわいそうに思いました。最終的に賢正と沙羅駆の友情というか絆は強靭なものなんだということがわかって安心しました。
<見逃し動画>第2話
 
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第2話の公式あらすじ

若者を中心に流行中の漫画「キルリスト」を真似した連続自殺事件が発生する。
キルリストとは、法では裁けない悪人の名前をそのリストに書くと、悪魔が悪人を自殺に追い込むといった内容で、実際、過去に悪事をしたとおぼしき人たちが裁きを受けており、「殺しのリスト」が実在するのではないかとネットやワイドショーで話題になっていた。
その噂を知った沙羅駆(織田裕二)は、「悪魔が自殺に追いやったわけではない。れっきとした殺人だ」と言い放つ。
 
ちょうどその頃、都内で起きた3件のキルリスト事件の被害者は、過去に子供を虐待死させた容疑者という共通点が浮上。警察は被害状況から自殺だと判断するが、三人の死に興味を抱いた沙羅駆は、刑事の奏子(土屋太鳳)が引き止めるのも聞かず、執事の賢正(ディーン・フジオカ)と共に捜査に足を踏み入れる。
 
独自にキルリスト事件を追い始めた沙羅駆は、死んだ三人の共通点からある人物へとたどりつく。その人物は、塾講師の前川公平(佐藤隆太)。塾生から「前川っち」とニックネームを付けられるほど気さくな人柄の前川だが、実は、十年前に幼い妹を殺害された過去があり……。
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

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塾講師の恨み
沙羅駆は屋敷でレコードを聞いていた。
「ああああ!暇だ」
と、叫んだ。
奏子は警視総監室にやってきていた。
報告書を見て、しっかりと見張っていて欲しいと警視総監は言った。
 
中央ゼミナール。
塾講師の前川が授業をしていた。
ケーキを取り出して、授業の内容がわかったら一緒に食べようと
提案した。快活な先生で生徒からの人気も高そうだった。不審者が生徒に絡んでいるところを、前川は助けた。過去のことを思い出していた。逃げようとする車を追いかける前川だった。前川はアリサを親に引き渡した。
 
帰宅した前川を何者かが監視していた。
前川は写真立ての女子を見つめた。女子の過去の姿が
脳裏に浮かぶ。すると、一通のメールが届いた。
そこには怪しいメールが。
「完全犯罪の方法を教えます」
という内容だった。
前川は教えてくださいと返信していた。
 
あくる日。男は錠剤を飲み込んで泡をふいて息絶えていた。それは黒木という男だった。今市と山田がいつものように現場検証をしていた。同様の事件が数件起きていた。それは子供の虐待死の容疑があった人々だった。いずれも自殺とは考えにくい。
 
 
キルリスト
沙羅駆は、巷で流行っているキルリストについて知らなかった。
「庶民のくだらない知識だ」
と、沙羅駆。そばを打ちながら話した。
「中高生の庶民に人気の漫画よ」
と、瞳。法でさばけない人物の名前をリストに書くと、殺してくれるというリストの漫画だった。最近子供たちを虐待死をさせた人物が、次々に自殺しており、キルリストは本当にあるのではないか?と言われていた。
そんなこと本当にあるのだろうか、と。
「そんなリスト、本当にあるのかな…」
と、奏子が言った。
「古来よりこういう話はたくさんあるんだ」
と、沙羅駆。
「目新しくもなんともない!!」
「もうお兄さまってば…」
と、瞳。
もしキルリストがあるなら誰を殺そうかなと瞳は言った。1人ずつ聞いていこうとした。
「リストを名前に書くということだけでは殺人にならない」
と、沙羅駆。
「だがこれは、悪魔がリストにあったものを殺したわけじゃない!れっきとした殺人だ!!」
と、沙羅駆が言った。
「ようやく面白くなってきた…」
 
賢正は、キルリスト降臨というサイトを沙羅駆に見せた。沙羅駆は出かけると言って、屋敷の外に出た。
「関係ないことに首突っ込まないでください!!」
と、奏子はまた注意した。
 
監察医森本の研究室を訪れた沙羅駆たち。
森本はそばつゆを作っていた。ちょうどそばを打ち始めていると賢正が説明すると、
「私たち相性がぴったり…」
と、森本はうっとりした。
「嬉しくもなんともない…」
「予想通りの冷たい言葉」
と、森本はまたうっとり。
沙羅駆の推理に森本は相変わらず痺れていた。薬物指紋が一緒だったのだ。成分が全て同じだった。奏子は抹茶黒糖味の豆乳を買ってこい、と沙羅駆に指示された。
その隙に、沙羅駆たちは去った。キルリストの殺してほしいランキング1位権藤の部屋に向かうも、もうすでに殺されていた。
今市と山田が現場検証をしていると、そこにやってきたのは、沙羅駆。
「なんでおまえ来たんだよ!」
と、山田。
沙羅駆は早めに出ていく。
 
管理人は、部屋を開けてみたら、もう死んでいたと沙羅駆に語った。その時間は12:45だったと言った。不審な人物は見かけていなかった。
 
前川が教室に入ってきた。
生徒たちがキルリストの話で盛り上がっていた。
 
森本の研究室で、奏子は沙羅駆たちに自分の推理を披露した。
「期待通りの愚かな推理だ…」
と、沙羅駆。
「この男は誰かを監禁しようとしていた。カレンダーに決行日を書いていた。そしてこの死体には、ほかの三人と異なる点がある…」
「どこに…」
「そんなことも、わからないのか…」
と、沙羅駆は言った。
 
警察はリストに載る可能性のある人物の保護を考えていた。
 
「違いって、なんですか?」
と、奏子。
「ここ、かきむしったような跡がある…これはどういうことか…」
「ほかの3人に比べて毒物が少なかったのでしょうか…」
と、賢正。
「権藤に対して強い憎しみを持った人物です」
と。沙羅駆は言った。
「おもしろくなってきた…」
 
 
沙羅駆vs前川
前川は墓の前で、「お手際見事でした」とメールを受け取っていた。そこに沙羅駆がやってきた。
「ご家族のお参りですか?」
「ええ、妹の…」
「妹さんですか。かわいそうに。まだ小学生だったんでしょう?いま話題のキルリスト、ご存知でしょう?権藤という男がいるでしょう。あなたの妹さんの事件の容疑者だった男です」
「……あなた、何者なんですか?」
「これはこれは申し遅れました…。法門寺沙羅駆と申します」
「法門寺さん?探偵かなにか?」
「いえ、暇つぶしです。趣味とでも言っておきましょうか…」
「変わった人のようですね」
「でもよかったですね。妹さんの敵が打たれて…」
「敵??自殺ですよね?」
「ですよね。でも私は殺人だと……」
「殺人…」
「10年前の事件以来、引っ越されたんですね。でもお墓の場所は変わってないだろうと
思って…。ご家族はご健在ですか?」
「以前に相次いで他界しました。それが何か?」
「ああ、いえ。あの和尚さんに伺ったところ、毎年命日にはいらっしゃると」
と、沙羅駆。しかし、花は2週間前にたむけられたもので、今年は早く来ていたのだと沙羅駆。
「それは…違う人ですね」
「おかしいですね。そこの花屋に聞いたら確かにあなただったと…」
「人違いじゃないですかね?そろそろよろしいですか?」
「これは大変失礼しました。ではごゆっくり」
沙羅駆は墓から去っていった。
 
「いい加減捜査をやめて、北鎌倉に帰りましょう!!」
と、奏子。
「君にしかできない仕事があるんだけど、協力してくれるかい?」
と、沙羅駆。
「私にしかできない仕事??……はい」
奏子はすっかり口車にのせられる。
本当はマンションの監視カメラを沙羅駆が観たいがために利用されていたのだった。

権藤はアリサを誘拐しようとした人物だったんだよな?と生徒たちは言った。そこへ沙羅駆と賢正は授業中に乱入した。そして、去っていった。沙羅駆はアリサに話しかけた。
「よかったね、あなたに付きまとってた人物はいなくなった…」
 
授業後、沙羅駆と賢正は前川に近づいた。
「まだいたんですか?片付けがありますので…」
前川は黒板を消していた。
「生徒たちを守ることになったのですから、キルリストに感謝しなければいけませんね…」
と、前川。
たくさんの殺人の中にひとつの殺人を隠したのだ、と沙羅駆。連続殺人事件は4件だけだった。全く同じ毒物で死亡していて、共通点が多く、全て昼間。
「その前の時間は何をされているんですか?」
「何って、それは授業の準備ですよ…。アリバイはないですね…」
「ご正直だ。美しい…」
前川は沙羅駆に自分の生徒じゃなくてよかったと言った。
「部屋も密室だったと聞いています。どうやって殺すんですか?」
と、前川は言った。
「確かに今その謎は解けてない」
と、沙羅駆は言った。
 
賢丈は、沙羅駆に注意した。捜査に乱入しないようにしろと言った。明日にでもウェブサイトの管理者を洗い出すそうだと言った。
 
沙羅駆は今市と山田の取り調べに乱入する。
「あの投票結果は本当ですか?」
と、沙羅駆。
権藤に投票したというのは、決まっていたことなのではないかと。キルリストのオーナーに協力をしてほしいと言われたのだと。
沙羅駆は怪しげな様子で部屋を出ていく。
 
沙羅駆は勝手なことをしないでほしいと奏子にふたたび言われた。
「権藤が死んだとき、110番通報があったのは、12:55だった。しかし、警官が訪れたのは12:45…」
「そんなはずないじゃないですか…となると、管理人が嘘をついている?」
「おろかにも程がある。けた違いの愚か者もいるものだ…」
と、沙羅駆が言った。
沙羅駆は囲碁盤の前に座って神経を集中させた。
 
「若、例の物が届きました」
「透明人間になる道具だ…」
と、沙羅駆。
「それで?なんかわかったんじゃないですか?」
と、奏子。
沙羅駆は奏子に行列しないと食べれないデザートを振舞われる。それを食べているときに奏子は眠ってしまう。
 
 
毒薬
前川は採点をしていると、そこにインターフォンがなる。やってきたのは警官の格好をした賢正だった。
「あなた、こうやって被害者の家に入っていったんですね」
と、沙羅駆。中に押し入って相手を殺し、部屋の鍵を持って鍵をかけて、管理人に通告した。警察官が来たのと、実際の通報時間の差がそれだった。
「あなたは警察だったんですね」
と、沙羅駆は言った。当時立件できなかった事件の容疑者を組み込んだんですね、
と。前川は証拠不十分で釈放されると言った。
 
「僕が犯人である証拠はひとつもありません」
と前川は言った。
「わからないことがひとつだけあるんです。どうやって犯人に毒物を飲ませたんですか??それがわかれば、いま聞いたことは全部警察には言いません…あなたはどうやって薬を…」
「その手には引っかかりませんよ…」
「引っかかりました…」
沙羅駆は写真立ての薬の瓶を見つけた。自然と目線が、と言った。
「もう取引に応じるしかないと…」
と、沙羅駆。
「約束は守ってくださいよ…」
前川はナイフを突きつけながら、薬瓶をふたつ出して、どちらかひとつが毒ですと言っていたのだ。
「ぜひ私とも勝負していただきたいものです!」
と、沙羅駆は言った。沙羅駆は場所を変えましょうと言って、外に出た。
 
沙羅駆は薬瓶を選んだ。
「あなたは高揚していたのではないでしょうか?」
前川はそんなことはない!!と叫んだ。
「ああ!醜い醜い!!この事件醜悪至極なり!!!」
沙羅駆は薬を飲み込んだ。とくに何も起きなかった。
前川は飲まなかった。
「これで全ての謎は溶けた。死ねなかったのは残念だが仕方ない。ではこれで失礼。警察にいうつもりはありません。けじめをつけたいとおっしゃるならご自由に……。ではごきげんよう…」
と、沙羅駆は去っていった。
前川は薬を飲もうとしたが、賢正は取り上げた。立ち向かう前川に、賢正は格闘技で対抗した。ナイフを取り出してきたが、歯が立たなかった。
「あなたは一度死にました。子供達とやり直してみてはいかがですか?と、若様からの伝言です」
 
「前川さんはあれで本当によかったんでしょうか……」
と、賢正。
「私たちは警察ではない!」
「差し出がましいことを言いました…」
「それに、そう遠くないうちに彼は……」
 
メールは続いていた。前川は罪は償うと連絡した。

第2話の感想はここをクリック
悪者を懲らしめるという意味では前川の気持ちもわかると思えるそんな犯罪でした。前川の敵討ちは悲しかったですが、沙羅駆の本当は優しいところも光る回でした。
<見逃し動画>第1話
 
TVerでの無料配信は終了しました
 
第1話の公式あらすじ

北鎌倉に法門寺家という名家がある。やんごとなき人物の末裔で、時の権力者からその存在を隠されてきた。現在もその存在を知るものはごく一部しかいない。そんな法門寺家はありとあらゆる学問を研究してきた、中でも犯罪研究に力を入れてきた学究派の家系だ。さらに長男にはIQ246の頭脳が代々遺伝する。そんな法門寺家の89代目当主・沙羅駆(織田裕二)も例に漏れずIQ246の天才だ。凡人が治める今の世は刺激が少なすぎ、常に暇を持て余していた。
「あー、暇だ暇だ。どこかに私が解くに値する謎はないものか」
そんなある日、警視庁の刑事・和藤奏子(土屋太鳳)は突然捜査一課に配属された。しかし彼女に与えられた任務は凶悪事件の捜査ではなく法門寺家当主の護衛。東京の治安を守る警視庁の刑事がなぜ北鎌倉なのか…。配属された者は皆、一ヶ月以内に辞職するらしい…。様々な謎を抱えたまま、奏子は法門寺家を訪れる。お手伝いさんに案内された奏子は出迎えた男性に着任のあいさつをする。しかしその男は沙羅駆ではなく、代々法門寺家に使える執事の89代目・賢正(ディーン・フジオカ)だった。ド庶民の奏子は執事がいること自体に驚く。
 
暇に耐えかねてタクシーでこっそり家を抜け出した沙羅駆は事件現場に偶然出くわす。女性の他殺体を一目見た沙羅駆は被害者の人となりや犯行の手口などを鮮やかに言い当てるが、無銭乗車の罪で連行されてしまう。しかし、法門寺家自体が国家的な機密事項のため、警視総監命令ですぐに自由の身となる。一方、沙羅駆逮捕の報を聞いた賢正は奏子と共に警視庁を訪れる。何食わぬ顔で現れた沙羅駆は初対面の奏子の生活レベルや心情などをズバリ言い当てた。
 
その頃、変わり者の法医学専門医 監察医・森本朋美(中谷美紀)は運び込まれた遺体を検分し加害者をある程度絞り込むが、沙羅駆が全く同じ見立てをしたと刑事から聞き、まだ見ぬ沙羅駆に心躍らせる。
邸宅に戻った沙羅駆のもとに大金持ち・桜庭家の奥様がやってきた。住み込みで働いていた寿司職人・宮島がいなくなったので探して欲しいというのだ。沙羅駆はイヤイヤながら聞き込みを始めるのだが、厨房で宮島が愛用していた包丁と砥石を見つけた沙羅駆は急に目を輝かせる。そして先ほどまでとは違い嬉々として聞き込みを続ける。
そのまま桜庭家のディナーに同席することになった沙羅駆は主賓のCMプランナー早乙女と知り合う。和気藹々と宴が続く中、早乙女の携帯電話が鳴った。会社に強盗が入り部下が殺されたというのだ。失意の早乙女は会社に戻ると出て行くが、沙羅駆はなぜかその後を追いかけ…。
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

第1話のネタバレはここをクリック
法門寺沙羅駆
北鎌倉にある古びた別荘。
沙羅駆は暇を嘆いていた。そこにインターフォンが鳴る。門の前には奏子がいた。
「警視庁から参りました和藤と申します」
 
和藤奏子には、異動が命じられていた。
「末裔をお守りする任務だ。捜査一課から一名選出されることになっている。北鎌倉だ」
 
奏子が立っていると、そこにメイドが出てきたのだった。土足のまま奏子は別荘にあがる。護衛係の部屋に通された奏子
の前に、男が現れる。
「89代目執事の賢正と申します」
と言った。奏子は賢正の写真を撮った。
「お仕事の内容をご存知ですか?」
「護衛と…」
そこへ手伝いの者がやってきて、主人がいない、と騒いだ。
 
一方、路上で女性が死んでいる事件が発生していた。その頃、沙羅駆はタクシーに乗っていた。事件の匂いを感じて、沙羅駆はタクシーを降りた。被害者はホステスで、ホストとのいざこざで死んだのだろうと、山田と今市が捜査しているところに通りかかる沙羅駆。
「それは違うな」
沙羅駆は、死体を見て、普段指先を使う仕事をしている、と言った。そして、定期的にヒアルロン酸注射をしている。美容整形をしていると沙羅駆は言った。鎖骨下動脈をアイスピック状のもので刺されている。つまり加害者は医師だ。表面上は仲がいい、女性だ、と推理した。沙羅駆はタクシーの代金を払わずに降りたので、タクシーの無線乗車で警察に捕まってしまう。
山田と今市に取り調べを受けている沙羅駆だったが、沙羅駆は次々と山田と今市のことをプロファイリングした。
そして、警視総監からの命令で、沙羅駆は釈放された。
 
 
早乙女
CMディレクターの早乙女が取引先と会っていた。評判がよくてまた早乙女にお願いしたいと言っていた。密着取材も入っていた。
 
沙羅駆はパトカーに乗って帰ってきた。
「和藤奏子と申します」
「新しい護衛係だな……?初めて親元を離れるから不安だ。チワワとコリーを飼っている。北鎌倉で護衛係と言われ、戸惑っている。恋人は絶対いない。見ればわかる」 
と、沙羅駆は推理した。
「若、どうして無賃乗車など?私に一言かけてください」
と、賢正。
「一般常識を教えたほうがいいのでは?」
と、奏子。
「一般常識?そんなものは削除している」
沙羅駆は、人の成果の10倍出している。
「どこかにわたしが解くに値する謎はないものか…」
と、沙羅駆は嘆かわしい様子だ。
 
早乙女のもとへ部下の女がやってきて、どれもこれも私のプランだと言った。
「わたしが独立しても、いいのね?」
早乙女は女を抱き寄せようとする。
「こんなこと!もうやめたいの!奥さんとも別れてくれないし。あなたの涼しい顔が世間に責められて歪むところが見たいのよ」
「せめて半年待ってくれ……」
と早乙女は言った。
「いや!」
と、女は言った。
早乙女の携帯にメールが入る。
「完全犯罪の方法を教えます」
と携帯のメールに書かれていた。返信しなければ直ちに消去される、とも。
 
監察医森本の部屋に、山田と今市がいた。
死体と写真を撮っていた。それは、沙羅駆が先ほど出会った死体だった。
森本の推理と沙羅駆の推理は一致していた。
「法門寺沙羅駆という人です」
 
被害者の千恵子は美容外科医だった。
「全部あの男の言った通りでしたね…」
と、山田。
「何者なの、法門寺沙羅駆…」
と、今市。
 
賢丈は、警視総監に電話がかかっていた。
「警視庁からええと、なんだっけな……お目付役が配属されているはずだ。
そのお目付け役はどうなさっておるのかな?」
と、賢丈が言った。
 
奏子の部屋に沙羅駆の妹の瞳がやってきた。
「年の離れた兄弟だと思ったでしょう?異母兄弟だから。私の周りでは
よくあることよ。奏子さん、おいくつ?」
「25です」
「あら、同い年ね。仲良くしましょう」
瞳は奏子に紅茶を振舞った。
「奏子さんお兄さんのこと、気味が悪いって思ったんじゃない?」
「はい……ああ、いや」
「お兄さんはIQ246があるの」
「IQ246!?」
「時の権力者に疎まれて、この北鎌倉に隠されているのよ。
この話をしたことはお兄様には内緒よ。賢丈に叱られるわ…」
「賢丈……?」
 
沙羅駆のもとへ親戚が訪れて、寿司職人がやめてしまったことを訴えた。
「たまには人に感謝されるようなことをしてみてはいかがですか?そうすれば賢丈も結婚結婚と言わなくなると思いますよ」
と、賢正が言った。
 
奏子と瞳はカステラを食べていたが、賢正とともに出て行ったと聞き、奏子はあわてる。
 
 
事件
沙羅駆は賢正とともに、やってきた。
「宮島さんがいなくなったとき、光るモノを見たんです」と手伝いが言った。あれはUFOだった、と。
「店を持ちたいと言ってましたよ…」
と別の手伝いも言った。
寿司屋のローテーションが変わり困っている、と言った。
沙羅駆が家の中で、床がざらついていることを不審に思う。
「宮島さんがいなくなってから、誰か触りましたか?」
「他人の包丁なんて使うのかよ」
とシェフ。
床に落ちて包丁が折れている、大事な包丁を自ら傷つけるわけがない、砥石をおいていくこともない、寿司職人は誰かに殺されたのかもしれない、と沙羅駆は推理した。 
沙羅駆は植物を眺めていた。それが毒物だと知っていた。
「こちらのオタクには以前から?」
と、花を飾りに来ているスタッフに聞いた。
「彼がいなくなった日は来ていましたか?」
「その日は月曜日ではないのできていません…」
と沙羅駆。容疑者がたくさんいる、と沙羅駆。
「まずは秘書。手のひらに赤いペンのあと…、競馬が趣味。地方競馬も買ってる。ギャンブラーだ。それからメイド。お菓子をくすねている。扶養家族がいる。店の運転資金に困っている。借金しているからだ。みんな金に困ってる。そこの秘書とシェフはできてる」
「宮島さんと花屋だって怪しかったわよ!!」
と、秘書は声を荒らげた。
「ますます面白くなってきたな…」
と、沙羅駆。
 
早乙女は同僚の女を首を絞めて殺した。
「予定通りだ。あとは頼む…」
と、早乙女は公衆電話から電話をかけていた。
 
沙羅駆たちのもとへ早乙女がやってきた。
早乙女はCMの絵コンテの説明をする。
「沙羅駆さんはどれがいいと思いますか?」
「どれも同じじゃないんですか?」
と、沙羅駆は言った。
「いずれも素晴らしいですね」
と、賢正がフォローした。
沙羅駆たちは食事を始めた。タコが食べたい!!とアキラコは繰り返した。
早乙女のもとへ電話がかかってきた。
「ええっ?強盗?それで容態は……わかりました。すぐに会社に戻ります。部下が…殺されたようなんです……」
と、早乙女は言った。
 
 
アリバイ
森本が検死していた。桜庭ウエアのところにいたと言った。森本は沙羅駆を見て、「法門寺……」と呟いた。
沙羅駆は単純な強盗ではないと言った。
「帰りましょう!」
と奏子が言った。
 
「恐れ入ります。法門寺さんですか?」
森本は沙羅駆に言った。
森本は沙羅駆に意見を求めた。
「やっぱりダメ元で現場に来てよかった。こんなに死体の話ができる人がいるなんて……私、あなたの脳細胞のファンになりました」
「それはどうも…」
沙羅駆は出て行けと言われ、奏子とともに出て行った。
 
早乙女は、謎のメールを受け取った。そこへやってきたのは沙羅駆だった。
「非常階段を見てみたかったものですから…」
と沙羅駆。清掃会社の人に聞いたら、ロッカーの掃除をしたらしいのだが、ロッカーの指紋が出なかったと沙羅駆は言った。鈴木がロッカーを触ったなら指紋が出るはず、と沙羅駆。つまり、手袋をした犯人がロッカーからコートを取り出して、コートを着せた、と言った。
「それからですね、もうひとつだけ。犯人の逃げ方も妙なんです。19:30に警備員が来ているのに、それを振り切って逃げています。
ここのルートを知っているからです」
「あなたは桜庭家の寿司職人の事件を調べていたんではないんですか??」
「あなたには虫の知らせがあったようですね。ゆうべ食事をしていたときに、上着から携帯を触っていましたよね。まるで部下が死ぬという知らせが来るのがわかっているかのようだった……」
と、沙羅駆が言った。
 
沙羅駆が出てきたとき、奏子が待っていた。
「ありえないですよ。法門寺さん自身がアリバイの承認じゃないですか!」
沙羅駆は、賢正に調べておいてくれたか?と耳打ちした。
「食事しないか」
と、沙羅駆は賢正と奏子を連れて食事に向かう。
しかし、奏子は車で待機だった。
早乙女は妻とともに食事に来ていた。そこに沙羅駆と賢正もやってきた。被害者の鈴木のマンションに出入りしている男がいたことを、沙羅駆がゆすりをかけた。
 
「おそらく早乙女の会社に入った人間は……弱みを握られている人間だ」
と、沙羅駆。共犯者の事件を目撃したかわりに、共犯にしたと言った。
 
森本の研究室に沙羅駆たちがやってきた。
森本が準備はできていると言った。
 
 
パルメザンリリー
パルメザンリリーという花がありますね、ありますか?と、沙羅駆は花屋にやってきて聞いた。
「この花は桜庭家にはなかったですよね」
「奥様がお好きじゃないんです」
と言った。
早乙女は誰かと共謀して殺したのだと思う、と沙羅駆は言った。それが早乙女の会社に入った強盗のあしあとを調べたら、パルメザンリリーの花粉が出たんです、と言った。
「桜庭さんの家以外で付く可能性もありますよね……」
と、花屋が言った。
「早乙女さんとお花屋さんが共犯ってことですか?」
と、奏子。
 
沙羅駆は囲碁盤の前に座って、推理をまとめていた。
 
 
イベント
イベント当日。
「私…不安で…」
花屋は早乙女に話しかける。
「あくまでもプランどおりです、大丈夫です」
と、早乙女は言った。
映像が流れだした瞬間に早乙女は走りだした。そこにいたのは花をセッティングする花屋。花屋をの首を締める早乙女。そこに現れたのは、賢正だった。
「何してるんです!」
 
「実に素晴らしい出来栄えでしたね!!」
と、沙羅駆は上映後に言った。早乙女は壇上からあなたのことは呼んでないと言った。
「しかし上映中、あなたはここにいなかったようだ。パーティー会場で草野キクエさんの首を絞めていたはずですよ」
その決定的な映像が流れ出す。驚嘆の声があがる場内。
「言いがかりはやめてください。あの覆面の男は私という証拠でも??」
「犯人は水を浴びました。ただの水じゃないんです。あれは特殊な塗料です」
と、沙羅駆は水にブルーライトを照らした。塗料が光った。
花屋の正体は、奏子が身代わりになっていたのだった。
「あの人が鈴木奈津美さんを殺しました!」
と、奏子と現れた草野が言った。
 
「いつからですか?いつから私を疑っていたんですか」
「絵コンテを見た時です。これはあなたの作品じゃないなと思ったんです」
と、沙羅駆。
「あのセリフ、頭の文字をひとつずつつなげると、すずきなつみになってるんですよ」
と、沙羅駆が推理した。
「どれも、同じでしょう?彼女はあなたの作品じゃないというために署名を入れていたんです。…ああ、醜い醜い醜い!!この犯罪、
醜悪至極なり!!!」
と、沙羅駆は言った。
早乙女は逃げた。それを賢正が止めた。
「ひとつだけ聞き忘れていました。目撃したのは偶然ですか?」
「鈴木奈津美を殺そうとした時に、メールが来たんだ。それを指南してくれた」
「数字で13と……」
「13……アアアア!!」
と、沙羅駆が叫んだ。
 
「警察に手柄取られて、悔しいと思ったんですか?」
「そんなことはどうでもいいんだよ。真実というのは時に醜いものだ。それと向き合う覚悟が君にあるのか?やめてもいいんだぞ」
「いえ、続けます。仕事ですから!」
「ああ、退屈だ。どこかに私の溶けない謎はないものなのか」
「いったい誰なんですかね、13って…」
「13は13番目の文字という意味だ…」
13番目のアルファベットはMだった。
第1話の感想はここをクリック
沙羅駆のキャラが濃すぎて笑ってしまいました。しかしキャスト豪華で、上質な推理モノでした。沙羅駆が今後どんなゲスト陣と戦っていくのか今から楽しみです!

IQ246~華麗なる事件簿~の内容

公式サイト

IQ246の天才・法門寺沙羅駆(ほうもんじしゃらく)が難事件を膨大な知識と鮮やかな推理で解決する本格ミステリー
 
<出典>IQ246~華麗なる事件簿~公式

<出演者>

法門寺 沙羅駆:織田裕二
和藤 奏子:土屋太鳳
89代目 賢正:ディーン・フジオカ
森本 朋美:中谷美紀
山田 次郎:宮尾俊太郎
今市 種子:真飛聖
豊臣 英吉:佐伯新
棚田 文六:篠井英介
88代目 賢丈:寺島進
法門寺 瞳:新川優愛
淀:佐藤真弓
寧々:信江勇
足利 尊氏:矢野聖人

<各話の視聴率>

第1話 天才貴族が汚れたクリエイターの完全犯罪を突き崩す 13.1%
第2話 命の心理戦!! 連続自殺の謎を解く 12.4%
第3話 執事の愛 10.1%
第4話 天空の密室に響く殺人協奏曲 11.7%
第5話 錯覚じゃなかった男達の友情 10.1%
第6話 才能買う画家が描く殺しの絵 10.4%
第7話 完全犯罪を名女優は演じきる 10.0%
第8話 真犯人は法門寺沙羅駆。 10.3%
第9話 マリア・T 死後に犯す完全犯罪 9.3%
最終話 絆VS頭脳!! 命を懸けた闘い 7.8%

第1話から最終回まで全話配信中です

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IQ246~華麗なる事件簿~の感想

50代女性

織田裕二主演の事件簿。華麗なるとあるが、鮮やかさに欠ける。「沙羅駆射殺許可命令」という最終回は、何度見ても泣ける。機動隊に囲まれてしまうシーンの現実感というものは、金八先生を超えたと思うのだ。金八先生のように夢ばかりで何をしても悪いと思わない子供を投降する夢から醒めた瞬間とは全く違う。様々な事件の解決に尽力した並外れたIQの持ち主である法門寺家の当主。警視庁から護衛をつけ、様々に活躍したある日の出来事である。名家の当主のIQVS絆という戦いなのだという。夢から覚めても絆を守るためだと言って、機動隊で取り囲んで射殺するために固唾を飲む仲間たち。射殺さえすれば絆で続く世界はまだある。そんな話でしかない。テレビドラマとは言っても、そうした話の流れで機動隊でて囲んで射殺しよう!という話になるのは、かなり怖いものだと思うのだ。射殺許可命令を出してしまう警視庁の動きは、国家や警察を不信や恐怖というものの象徴に変えてしまうのである。射殺を目論む犯人という設定であれば、テレビドラマとして絆というもののために犯人になる者がいるのか!というドラマとなるのであるが。警視庁の射殺許可命令というのは、ちょっと信じがたい恐怖シーンのように思えた。

20代女性

織田裕二 主演「IQ246~華麗なる事件簿~」を観て、「本当の親のような賢丈」と「沙羅駆に勝てない刑事たち」が特に魅力的だと思いました。
まず、本当の親のような賢丈についてです。このドラマでは、裕福な家庭で育ち自身が持つ、圧倒的な知能を持て余している沙羅駆の様子が描かれます。沙羅駆は、両親を早くに亡くし、執事として仕えていた賢丈によって育てられました。成長しても自分勝手な振る舞いを続け、家系のことを微塵も考えない沙羅駆を、事あるごとに心配する賢丈の姿に、面白さを感じつつも、沙羅駆を心から大好きだということが伝わってきて、好感を持ちながら観ていました。
次に、沙羅駆に勝てない刑事たちについてです。沙羅駆は、退屈しのぎに偶然遭遇した事件について推理を始めていきます。刑事たちは、沙羅駆よりも早くから事件現場に行き、捜査を行っていきますが、いつも沙羅駆が先に事件の真相を解き明かしてしまい、悔しさを募らせていきます。刑事たちがどれだけ頑張っても沙羅駆を打ち負かす道筋さえ作れないところに、哀れさを感じながら観ていました。また、何度も遭遇するうちに沙羅駆の推理を頼り初めてしまう刑事たちに、呆れつつも楽しみながら観ていました。

20代女性

ドラマ好きの友人に強くオススメされたため見てみることにしました。キャストには織田裕二、土屋太鳳、ディーンフジオカ、新川優愛、中谷美紀など、実力派俳優・女優が大勢出演していた超豪華なドラマになっていました。これまで何度も主演を務めてきた織田裕二は圧倒的な演技力と存在感を発揮していて非常に良かったです。いつまでたってもかっこよくダンディな彼に見入ってしまいました。ストーリーについては、どの場面でも小ネタとか伏線が上手く使われていて、最初から最後まで純粋に面白いなと感じました。個人的には若と執事の関係がかなり好きで、様々なシーンにおいて2人が掛け合う様子やアイコンタクトをとる様子に釘付けになっていました。色々な出来事が起こりますが、最後にはしっかりと伏線が回収されていて素晴らしかったです。キャスティング、ストーリー構成、終わり方など全てにおいてクオリティーの高かったドラマだったので、また見返したいなと思っています。謎解き系のドラマが好きだという人には、ぜひ一度見てみて欲しいオススメ作品です。キャストが豪華でストーリー内容が面白いので、見始めてすぐにどハマりすること間違いなしです。もしこのドラマの続編やスペシャルがあるならば、絶対に見たいと思います。

50代男性

IQはこれまで180くらいが最高値だと思っていましたが、これ以上の数値になるともはやモンスター級です。IQ246を受け継げるのは長男だけであり沙羅区駆は宿命だったと思います。これと引き換えに暗殺や自殺もあるので嬉しいものではありません。どんな人間でも悩みを抱えていて、能力が高い人は色々なものを抱え込むので自殺に至ることがあります。これだけの知能を持ってしまうと、周りから理解されず孤独を感じてしまう恐れもあります。監察医の森本朋美は、沙羅駆に好意があるように見えましたが、沙羅駆はどう思っていたのかは分かりません。恋愛に興味がないように見えてもおかしくないので多分、己の格闘だった気がします。メール送信者の宛名が13だったのは、アルファベットで13番目のMになります。マリア・Tの正体は森本朋美だったことが明らかになり驚きました。森本朋美のIQは300であり、沙羅駆を上回っています。変人レベルでしかない数値ですが、似た者同士で理解しあえると思っていたはずです。事件は完全犯罪など不可能なことです。科学に頼らなくてもIQの高い刑事なら簡単に見破ることができます。本人は宿命と共に生きていくしかない気がしました。

40代男性

主役のキャラクターが徐々に浸透してくれるドラマであり、ご多分に漏れず調子の良いドラマであると思いました。見終わった後何気にぽっかりと胸の中に空いたような虚無感を感じれるのはそれほどまでに面白かった作品なのだと感じられました。土屋太鳳もディーンフジオカも色の濃いシャラクというキャラクターに対してバランスの取れた演技をしていると思いました。冷たくあしらうのではなくまた距離が近すぎるのでもない、持ちつ持たれつといったような程よい距離感が大変面白く感じられました。織田裕二の輝かしい経歴を知っていればなおのこと今作品の難しさを感じれるのではないか。演技力に定評がある織田裕二のその深みのある演技は、年をとるほどにわかりやすくなってきているのだと思います。明るい陽な分かりやすいような演技ではなく、どちらかと言うと静かな演技ではありましたが、それでも陽の演技と遜色違わぬ存在感を見ることができたのは、やはり彼の演技力の賜物であったのではないか、そういった思いになりました。難しい日本語が下手だという演技、これをこれほどうまう演じ切り、帰国子女の設定をそつなくこなしているのは、すごく織田裕二も発展していると感じられました。

30代女性

織田裕二さんといえば、他のドラマの印象があまりにも強く、どうなんだろう。と冷やかし半分で見始めました。ところが、全く違うキャラ。何一つかぶることなく、全く違う作品と、役柄に引き込まれていきました。到底凡人では考えられない家柄と頭脳で、事件を解決していきます。浮世離れしているにもかかわらず、人の心の揺れ動きや、弱いところ、矛盾しているところを見事に見破っていきます。当の本人の人間味も希薄かと思われましたが、執事や刑事、または犯罪者にまで時に心を寄り添わせていくところが、人間ドラマとしてもおもしろかったです。ドラマは一話完結から次第に繋がりが見えてきます。中谷美紀さんの妖艶でミステリアスな犯罪者役が意外ではあったものの、あっという間に世界観に入ってしまいました。上品で知的なのにサイコパスなところや、敵対しつつも互いの知能に惹かれていく恋模様も見所です。そんなピリピリして空気感のなかで土屋太鳳さんの明るさも大切な要素でした。まっすぐひたむきに正義を貫く姿勢に主人公だけでなく、視聴者も背中を押したくなります。正義とは何か、警察組織とは違った方法で悪に向き合っていく作品が、ミステリアス好きにはたまりませんでした。

40代男性

法門寺沙羅駆は、刑事役など様々な連続ドラマに出演していた織田裕二さんにしては珍しいタイプの役柄だったと感じました。法門寺沙羅駆が貴族という事もあって、織田さんが貴族言葉で話すシーンがたくさんありますが、なかなか沙羅駆の皮肉っぽさが出ていました。基本的に1話完結ですが、話が進むと、その背後に黒幕がいるという定番のパターンでありながら、沙羅駆や和藤刑事などの個性的な登場人物が、少し懐かしいサスペンスドラマの雰囲気を醸し出していました。各話は、時事ネタや流行ネタを織り交ぜつつ、サスペンスドラマとして毎回楽しめる構造になっており、事件の犯人の動機やトリックを推理していく楽しみがあって良かったです。終盤は、沙羅駆と黒幕の因縁の対決が軸になっていき、このドラマの良さである、推理する部分の楽しみはやや薄れてしまっていると思います。沙羅駆が、黒幕が用意していた新種のウイルスに対して、事前にワクチンを用意していた件は都合が良過ぎる感じもします。沙羅駆や黒幕のIQの高さを演出したかったのだと思いますが、こういう演出よりは、黒幕が各話の犯人を操るという流れを最終回の直前まで持っていって、最終回で沙羅駆と黒幕との決着を描いた方がスムーズな流れになったのではないかと思います。

30代女性

やんごとなき身分である沙羅駆を演じる織田裕二さんがいつもとちょっと変わっていて面白かったです。ベースとしては事件解決ものとして楽しめるのですが、貴族の法門寺沙羅駆という存在を見ていると少しコントのようにも感じさせてしまいます。執事賀正を演じるディーンフジオカさんはとてもイメージ通りで渋くてかっこいいです。沙羅駆の護衛をやることになった刑事の奏子役の土屋太鳳さんが自由でマイペースな沙羅駆に毎回振り回されながらも突っ走るところがかわいいです。それぞれの事件も豪華なゲストの皆さんが登場し見ごたえがありました。沙羅駆が暇だ暇だといいながら楽しんで殺人事件の解決をしていくところを楽しむことができました。クライマックスになり、ちょっと地味で個性的だなと思っていた法医学の森本先生がマリア・Tに変わってしまいとても衝撃を受けました。中谷美紀さんの思い切った演じ分けも素晴らしいなと思いました。個人的にはマリア・Tのセクシーな姿がすごく好きでした。最終回での沙羅駆とマリア・Tの最終対決はドキドキしました。ちょっと異次元の2人なやりとりに茫然とするところもありました。結局マリア・Tを殺さなかった沙羅駆には優しさを感じましたし、ちょっと周りには理解できないような2人の愛なのかなと思いました。

40代女性

織田裕二さん演じる主人公がとにかく個性的、あの喋りは一度聴いたら耳から離れません。賛否両論となりそうなキャラクター、自分としては面白くて良かったです。何か事件が起きてそれをIQの高い主人公が解決、単純なるパターンでもっとしばらく続けてほしかったですが残念ながらマリア・Tの登場で最終戦へと向けて進んでいくこととなるのです。中谷美紀さんが本当に不気味で恐ろしく、怪演といった演技でした。一方で土屋太鳳ちゃんは素朴で可愛らしい。警察と悪というだけでなく雰囲気も対極にいるヒロインたちです。恋の要素はまったくといってよいほど無いので、さっぱりした感じがあり逆によかったのかもしれません。どの組み合わせもあり得ないでしょう、皆さん個性派過ぎます。ディーンフジオカさんが正に執事といった感じ、眼鏡姿があんなにもかっこいい人は他にはいません。本気の時には眼鏡をはずすというベタな設定もおもしろい。土屋太鳳ちゃんが歩き疲れてという時に靴を脱がせて足に触れるというシーンがあったのですが、王子様度抜群でキュンキュンしてしまいました。実際には絶対に臭くなっていそうで、おディーンさまに触れられたくはないです。第二弾あること期待しています。

40代男性

法門寺沙羅駆を演じる織田裕二の独特過ぎる喋り方というのが記憶に強く残っています。今までの織田裕二のドラマの中で1番変わった口調の役だったなという印象を持っています。個人的には織田裕二ファンとしてずっと見てきているんですがこのドラマの後に織田裕二の喋り方が沙羅駆に引っ張られているんです。それほどこの役は極端な存在だったんだなと思っています。自分の好きな主人公というのは何もかもを悟っているという存在なんですがそれがまさに沙羅駆でした。沙羅駆が繰り出す流石にそこまではわからないだろうというシャーロック・ホームズ級の推理というのが個人的にはかなり気に入っていました。そして土屋太鳳が演じる和藤奏子がおっちょこちょいのお人好しだったんですが沙羅駆に諭されている場面というのが印象的でした。良いように使われている奏子というのが可哀想ではあるんですが日常的光景に変わっていったなというイメージです。演技派の織田裕二とやりとりするディーン・フジオカの名演というのも目につきました。厳格でいかにも頭の良さそうな喋り方でした。聡明な雰囲気を漂わせるディーン・フジオカの演技というのも本当に素晴らしいなと感じながら見ていました。