レディダヴィンチの診断の無料動画を1話からフル視聴する方法【最終回まで】

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レディダヴィンチの診断の見逃し動画まとめ

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<見逃し動画>最終回(第10話)
 
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最終回(第10話)の公式あらすじ

天才ピアノ少女の藤原ひかり(根岸姫奈)を治療していた志帆(吉田羊)は、ひかりが2年前に起きた爆発事件の被害者で、亡くなった娘の真央(藤澤遥)が自らの命に代えて助けた患者だと気付く。「ひかりちゃんを死なせたら、真央の死が無駄になる」――娘の死後、手術中に幻覚を見てしまうようになってから、これまで一切のオペを断ってきたが、ひかりだけは自分の手で助けたいと執刀を申し出る志帆。ところが手術当日、家を出ようとした志帆は突然の頭痛に襲われ、倒れてしまう。
 
志帆に代わり、モヤモヤ病のひかりの手術を執刀したのは雪野(相武紗季)だった。しかし実際には手の施しようがなく、助けるには手術が可能な病院に転院するか、脳神経外科医として腕の立つ志帆が執刀するしかない。一方で、志帆が脳動脈瘤を患っていることが判明。ついに北畠(高橋克典)は、2年前に志帆の身に起きた出来事を解析診断部のメンバーに打ち明ける。そして雪野もまた、その脳動脈瘤が原因で志帆が亡き娘の幻覚を見ていることを明かす。
 
たとえ幻覚でも愛する娘との生活を続けるため、死の危険がある脳動脈瘤に気付きながら放置していた志帆。解析診断部のメンバーは、そんな志帆の思いに胸を痛めるが、それでも葉子(伊藤蘭)は「オペを執刀するなら脳動脈瘤の摘出が必要」と譲らない。それは、今後真央の幻覚が見られなくなることを意味する。葉子は、ひかりの命を救うか、真央の幻覚を取るか、その選択を志帆に一任する。
 
どちらを選べば良いのか答えが出せない志帆。するとそこに真央の幻覚が現れ、この2年間の奇跡のような日々を語り合う母と娘。その頃、ひかりの容態が急変し、予断を許さない状況に。もはや志帆の決断を待ってはいられないと、葉子がひかりを転院させようとしたそのとき、解析診断部に志帆がやってきて…。はたして、志帆が出した決断とは?解析診断部はひかりの命を救い、志帆は再び笑顔を取り戻すことができるのか!?
 
<出典>フジテレビ公式

最終回(第10話)のネタバレはここをクリック
志帆の過去について
ひかりの手術当日に倒れてしまう志帆。
志帆は病院へと運ばれていた。原因がわからないままだった。ひかりの手術は雪野が代わりに執刀していた。
雪野はひかりについて厄介な手術だと言った。血管が細く、難しい手術になっていた。
 
志帆は病室で目が覚めた。
状況が飲み込めないまま、起き上がる。
 
ひかりは血管が細く脆弱で応急処置しかできない状態だった。
「ほかの病院に移すことも考えないと…」
と、岩倉。
一方、志帆は脳動脈瘤を抱えていた。昨日今日できていたものではなかった。
「おそらく二年前。外傷が原因でしょう…」
カンファレンス時に北畠がやってきてそういった。
「知っていたの!?橘先生が脳動脈瘤を抱えていたことを…」
と、岩倉が言った。
「いえ…」
と、北畠。
「知りませんでした。しかし、それを負ったであろう事件については…。三井運動場爆破事件…」
「まさか…」
「橘先生はその場にいたんです。あの事件が橘先生から真央ちゃんを奪い、人生を大きく変えてしまったのです」
北畠は事件について語り始めた。
「母ひとり子ひとりだったから愛情を傾けて育ててきた。だから勤めていた病院をやめて、外とのつながりを一切たってしまった。自分自身を攻め続けたんだ。半年ほど経ったあとに私に電話がかかってきた。医師として現場に戻りたい、と。橘先生は事件前の姿に戻っていた。私は橘先生を病院に紹介した。半年間海外に行っていたことにしたんだ」
「だから橘先生のことを誰も知らないんですね…」
と、雪野。
「だけど、どうして橘先生は立ち直ったの?」
「それがわからないんだ…。どうして立ち直ったのか…」
北畑はそういった。
「幻覚です。橘先生は真央ちゃんの幻覚を見るようになったんです。本人もはっきり自覚しています」
と、雪野が説明した。
「娘の幻覚をみたことで、精神的に回復したのね。だから医師として復帰もできた…」
「だったら解析診断部に来たとき、なぜオペをしないのが条件だと行っていたのでしょうか…」
と、綾香が言う。
「その幻覚に真央ちゃん以外の何かが見え始めたのではないでしょうか…」
と、岩倉。
「そんな不安を抱えながらひかりちゃんのオペを?」
と、村上。
あの時、ひかりがいたからなのだと雪野は説明をした。
「ひかりちゃんの治療に必死になっていた…」
「橘先生は良くも悪くも幻覚に支配されているのね…」
と、岩倉が言った。
脳動脈瘤のせいで幻覚を見ており、真央の幻覚のために志帆はその治療を行っていなかったのだ。ひかりの手術をするのなら、動脈瘤を摘出する必要がある、と岩倉は説明した。
「今の状況を全て、橘先生に話すしかありませんね…」
と、北畠は言った。
 
岩倉のところへ、綾香と雪野がついてきた。
「なんでついてくるの?」
「橘先生は私にとって師匠みたいなものですから…」
「あら?私は師匠じゃないの?」
「いや……」
「どっちが正解ともいえないですね…」
と、雪野。
「橘先生の選択…」
 
 
選択
志帆の病室。志帆は立ち上がり、退院の準備をしていた。志帆はオペの準備をするように言った。
「だめよ、オペは認めないわ」
と、岩倉は言った。岩倉は脳動脈瘤のことを話した。
「わたしがやるしかないんです」
と志帆は言った。
「真央ちゃん以外の幻覚も見ているんですよね?」
と、雪野は言った。
「制御できないんですよ、幻覚は…」
「脳動脈瘤の摘出が必要よ…」
と、岩倉は言った。
岩倉は志帆とふたりきりになった。
「ここからは、私個人として話すけど、いいわね?私にも子供がいる。だから、子をなくす親の気持ちを思うと、胸が張り裂けそうになる」
と、岩倉は涙をこらえて言った。
「今あなたのそばに真央ちゃんがいて、橘先生が幸せに暮らせているのなら…」
「うん…」
「このままでいいのかもしれない…。二度も子供を失うなんてそんな必要ない。また別れを味わうなんてつらすぎるもの…。ひかりちゃんのことは受け入れてくれる病院を探すわ。だからあなたもよく考えて決めて!」
 
「新田先生はどう思いますか?橘先生がどちらを選ぶか…」
「田丸先生はどう思うの?」
「目の前の患者を救うのが医師ですが、ひとりの人間です」
「ひとりの人間だから前に進む必要があるわ…」
 
そこへひかりの容態は急変していた。麻痺を起こしていた。脳梗塞や脳出血への意向が心配だった。病院探しは難航していた。志帆の決断はまだだった。
 
ひかりの受け入れ先は関西の病院だった。
岩倉は明日まで待つと言った。
 
「だいぶ、悩んでるね」
と、真央。
「来てくれると思った」
「自分で呼んだんでしょう?」
真央は、志帆に寄り添った。
「真央はいつも私のそばにいてくれるね」
と、志帆は言った。
「真央がなくなって、生きる気力をなくしていたときもあなたは私を助けてくれた。半年くらいすぎたある日、真央の借りっぱなしの本を見つけたの。あなたが生きた痕跡を見つけて嬉しくて、本を返そうと思って、外に出たの。そんなときに、図書館で苦しんでいる人をみかけた」
 
「あの人苦しそうだね」
そこに現れたのは真央だった。
「真央!?真央なの?」
「そうだよ、何言ってるの?」
志帆は真央の幻覚に触った。志帆は真央にあの人を助けてあげてと言われ、志帆は助けたのだった。
真央の言葉が志帆の背中を押したのだった。
誰かを救うことで真央が喜んでくれるなら、もう一度医師に戻ろうと思った、と志帆。
志帆は真央のために医師を続けた。
「脳動脈瘤をとって、それでひかりちゃんの手術をして」
と、真央は言った。
志帆は真央とともにひかりのところへ連れて行った。
「私は幻覚。今こうして話していることさえもね。動脈瘤をとってもとらなくても、最初から私は存在していないの」
「わかってるわよ、そんなことは」
「目の前から消えることがそんなに怖いの?私はそばにいるんだよ」
と、真央は説明した。
「苦しんでる人がいるんだよ。助けてあげないと…」
志帆はマオの言葉を聞いて泣いた。
「真央…そうだね…真央がいなくなることなんてないもんね。真央はいつだって私の心の中にいるんだから…」
志帆は深呼吸した。
「脳動脈瘤を、取るわ。ひかりちゃんを助ける…。真央……ありがとう…」
「ママ…ママ、大好きだよ…」
 
 
ずっと一緒
ひかりは麻痺を繰り返していた。もう限界だった。佐々木は京都への搬送準備をすると言った。
「いいんですか?岩倉先生」
と、雪野。
そこへやってきたのは志帆だった。
「橘先生」
と、岩倉。
「脳動脈瘤の摘出をお願いします」
「あなたの出した答えがそれ…。後悔しないのね?」
「はい。新田先生、執刀お願いします」
「いい?脳動脈瘤を摘出後、手術できるようになるまで、絶対ひかりちゃんの命を守るのよ」
と、岩倉。
 
志帆の手術が始まろうとしていた。
雪野は以前志帆の手術を見たことが昔あったことを志帆に話した。
「私は、橘先生のオペを目標に今までやってきました。だからこの病院に来た時に驚きました」
「がっかりさせちゃったわね」
「いえ、オペより大事なものを教わりました」
「気使っちゃって…」
「もう一度メスを握れるように私は最高のオペをします!」
綾香は志帆を見て泣いていた。
「何泣いてんの!?」
「これからは、私のことを娘だと思ってください」
「いや思わないから!…ありがとう、田丸先生」
と、志帆は言った。
 
志帆が目覚めると、そこには岩倉たちがいた。
「手術は成功です」
と、雪野は言った。
ひかりの状態も安定していた。
 
一週間後。志帆の経過は順調だった。ひかりのオペをすることになった。
「橘先生」
ひかりはやってきた志帆を見た。
「ひかりちゃん、明日のオペ、わたしが執刀するからね。頑張ろうね。ねえ、ひかりちゃん。背中の傷って二年前の爆破事件で負ったものよね」
「なんで知ってるんですか?」
「私もその場にいたのよ」
と、志帆は言った。
「あのとき、私を見てくれたのは橘先生?あそこにいたのは橘先生の娘さん?」
「真央っていうの」
「真央ちゃん……真央ちゃんは元気ですか?」
「……元気だよ。だからひかりちゃんも頑張らないとね」
と、志帆は言った。
 
術中、ひかりは夢を見ていた。二年前の爆破事件の夢で、真央が励ましてくれていたのだった。
 
岩倉は北畠とエレベーターで会った。
「藤原ひかりちゃん、無事に退院したんですって?将来のピアニストを救ったわけですよね」
「たまにはボーナス位払いなさいよ」
「どうですか、解析診断部は。必要ないですか?」
「最悪の赤字部門よ。でもいいんじゃない?看板部門だと思っておけば…」
と、岩倉は言った。
「実は私院長をやめようと思ってまして…」
「辞める?」
「解析診断部も軌道にのりましたし。岩倉先生、お願いできませんか?実はもう承認は得ています…」
「お断りよ!!続けなさいよ、あなたが…。あなたの尻拭いなんてごめんです!今度密着取材が入るの」
「てっきり引き受けてくださると思ったのですが…」
と、北畠。
 
解析診断部は今日も原因不明の症例を見ていた。
志帆の胸には真央の声が聞こえてくる。
最終回(第10話)の感想はここをクリック
真央の幻覚と別れた志帆の決断は辛いものだったと思います。真央と最後に語り合うシーンは涙なしには見ることができませんでした。しかし、いつもそばにいるのだという真央の言葉に救われました。ひかりちゃんも助かってよかったです。解析診断部のチームワーク最高でした。また続編を作って欲しいです。
<見逃し動画>第9話
 
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第9話の公式あらすじ

将来を有望視されている天才ピアノ少女・藤原ひかり(根岸姫奈)が、コンクールに出場した直後に意識を失い、けいれんを起こして運ばれてくる。病名が分からず解析診断部で受け入れることになり、ひかりと対面した志帆(吉田羊)は、彼女と以前に会ったことがあるような気がするが、思い出せない。
 
翌日、ひかりが1カ月ほど前から、度々意識を失っていたことを知った志帆。ピアノ講師によると、その頃からフルートの練習を始めたという。そんななか、お茶を飲んでいたひかりが突然胸を押さえて苦しみ出し、その処置中、志帆がひかりの背中に見覚えのある傷痕を発見。目の前にいる少女が背負った運命に気付き、あぜんとする。 
心臓を詳しく調べた結果、ひかりは狭心症を発症していることが判明。意識消失とけいれんもモヤモヤ病によるものだと分かり、どちらの病気も発症のきっかけは過換気だった。狭心症は投薬治療で改善が見込めるものの、モヤモヤ病は脳外科手術が必要。オペの執刀医は雪野(相武紗季)になると誰もが思った瞬間「私がやる」と名乗りをあげたのは、志帆だった。「どうしても私の手で、ひかりちゃんを助けたい」という言葉に葉子(伊藤蘭)は執刀を許可するが、雪野はいつもと違う志帆の様子が気になる。その真意を尋ねる雪野に、志帆は2年前に起きた爆発事件の現場に、自分たち親子とひかりがいたと話し出し…。
 
<出典>フジテレビ公式

第9話のネタバレはここをクリック
悪夢
志帆はマオを連れてお祭りに来ていた。
くまのぬいぐるみを買った志帆。誰かにぶつかられた志帆は、地面に置かれたバッグを不審そうに見つめる。そのバッグが爆発して、目が覚めた。それは夢だった。志帆はマオが大切にしていたクマを見つめ、抱きしめた。
 
ピアノコンクール。
少女がピアノを弾いている。
少女はひかりと言った。
「何やってるの、ひかり。こんなことじゃ一流のピアニストになれないわ!」
とピアノの先生が注意する。24時間ピアノのことだけをかんがえてと言われた。ひかりは楽屋を飛び出していってしまった。そして、ひかりはフルートを吹き始める。
「ひかり!ひかり!!」
と、先生はひかりを探す。ひかりがフルートを吹いていると、ひかりはけいれんを起こして倒れてしまった。
「ひかり、どうしたの、ひかり」
と、先生がひかりを抱き上げた。
 
綾香は温泉まんじゅうを食べていた。そこへ、病名がわからない患者がやってきた。
集中治療室に向かった。それはピアノコンクールの後で倒れたひかりだった。
志帆はひかりのもとへやってきた。
「これからひかりちゃんの診察を、解析診断部でするからね」
と、志帆は言った。志帆はひかりが見つめてくるので、
「どこかで会ったことある?」
と言った。ひかりは首を振った。
「マオと同じくらいだからかな…」
と、志帆。
 
カンファレンス。ひかりには、意識消失と、痙攣があった。その症状が疑われる症例をあげていった。神経系統の症例かもしれない、海馬硬化かもしれない、と村上。
詳しい脳の診察が行われたが、変わったところはなかった。
 
「痙攣と意識消失ならそうだと思ったのに」
ひかりは有名な音楽少女だったらしいと植松が言った。音楽関係者の間で有名らしいと言った。
「だったら絶対直してあげないとね」
と、志帆。
 
ひかりは病室でドラムスティックを叩いていた。
「あれ?ピアニストなんじゃ…」
と、綾香。
「ドラムもやります。バイオリンもやるし、フルートも…」
「すごいなー!音楽の天才なんだね!」
と、綾香。
「少しおはなし聞かせてくれる?こういうことは前にもあった?」
「痙攣は初めてだけど、ひと月前くらいから気を失うのはありました」
と、ひかりが言った。
先生に怒られてばかりで、ストレスを感じていたのではないかと志帆。志帆は綾香にお願いされて、綾香はまた使いっぱしりだと言った。
 
 
急変
綾香のもとへ宮部がやってきた。
「手土産です」
と、宮部は相手に時間をとってもらうのだから手土産を持ってきたのだと言った。
ピアノの先生を訪ねる綾香。
「集中レッスンが始まったので倒れたと聞いて」
「ひかりが倒れたのは私のせいだって言いたいんですか?」
と、先生。先生は、ひと月前からフルートを始めていたと言った。
「あっというまにいろんな楽器をマスターしてしまうんですけど、
ピアノに集中してほしくて。ひかりは世界的にピアニストになれる素質があります。どうか直してやってください」
と、先生は綾香に言った。
 
すると、ひかりが急変していた。飲み物を飲もうとして、息を吹きかけていたときだった。
 
綾香は志帆に報告をした。
「ひと月前からフルートを始めたそうです」
「ひと月前からフルート…」
と、志帆。
 
「お茶を飲んでいたら急に…」
志帆がかけつけると、胸が苦しいと言った。
そこに雪野もやってきた。志帆はその時、ひかりの背中の傷を見た。またフラッシュバックを起こしてしまった。
「橘先生!!」
と、雪野は何回も呼んだ。志帆はひかりの傷を見たせいで精神的に衝撃を受けていて、志帆は呆然としていた。
 
その後北畠が志帆のもとへ来た。
「子供の患者診ているんだって?岩倉先生に聞いてな。小学生の女の子。心配になって、様子見に来たんだ。真央ちゃんのこと思い出してるんじゃないかと思って。大丈夫か??」
「大丈夫ですよ、私は。あれから二年も経つんです。北畠先生も知っているでしょう?わたしが立ち直っているの…」
「ああ、すまんな…」
「まだ仕事が残っているので行きます」
志帆はそう言って去った。
志帆はまだフラッシュバックが起こりそうになっていた。
 
帰宅後、志帆は爆発のことを思い出していた。爆発に巻き込まれた時に、志帆も真央もひかりも一緒にいたのだった。
 
「ひかりちゃんは狭心症を発症していました」
と、志帆。
心筋に十分な血液を送れなくなる病気ですよねと綾香。
両親に確認したものの、既往はなかった。
「最初にひかりちゃんが倒れた病気もわかるかもしれない」
と、志帆。
岩倉は、心臓カテーテル検査をしましょうと指示を出す。雪野は志帆のことを心配した。
 
カテーテルの結果もとくに異常はなかった。
「バセチルコリンを投与して!」
「子供には負担が大きくありませんか?」
と綾香。
「ひかりちゃんを助けないといけないのよ!!」
と、志帆は語気を荒らげた。
「何をそんなに取り乱しているんですか?」
と、雪野。
雪野は志帆の言うことを聞き、それでいいですね?と言った。
「ええ…」
と言って志帆は黙った。
 
意識障害や痙攣の最初の病気の状態が狭心症と結びつかない、と、志帆は分析していた。
 
 
最初のドミノ
「ただいま、マオ」
と、志帆はマオに言った。そしてひかりの話をした。
「マオがひかりちゃんの命を救ったのよ…だから、絶対救いたいと思っているんだけど…」
「原因が、わからないの?」
と、マオが言った。
志帆はこれまでの経緯を話した。
「ドミノが順番に倒れていく前にいろんなことが起きて行ったんだね…」
と、マオ。
「最初のドミノが倒れなければ、こんなことにはならなかった。最初のドミノは何?」
と、マオ。志帆は頭をフル回転させた。
「そういうことね……。ふふ」
志帆は何かが分かって、マオの頭を撫でた。
 
 
志帆の過去
「ひかりちゃんの病気の正体がわかったんですか?」
と、綾香。
志帆はひかりにフルートを聞かせて欲しいと言った。ひかりはフルートを吹き始めた。
すると、ひかりは意識を失った。あわてる雪野と綾香。それを志帆は止めた。
「一過性の意識消失発作よ」
と、志帆。
「これが意識消失が起こったきっかけ…」
と、雪野。
脳血管造影の検査を行うことになるひかり。
雪野が脳血管造影検査を行なっていく。
その結果、モヤモヤ病だったということがわかった。詰まりのせいで脳梗塞を起こしたりする場合がある。それで過換気状態になり、倒れていたのだった。手術が必要だが、志帆はオペをしない条件では?と言うが、
「わたしがするわ」
と、志帆はオペをするとはっきり言った。
「どうしても、私の手でオペしたいから」
「どうして今までオペしなかったんですか?」
と、村上。
「橘先生。本当に、大丈夫なのね?」
と岩倉が言った。
「はい」
と、志帆。
「わかったわ。執刀は橘先生。助手は新田先生で。橘先生を信じます。明日ひかりちゃんのバイパス手術を行いましょう!」
と、岩倉。
 
雪野は志帆を屋上へ呼び出した。
「どういうことですか!?今までオペしなかったのは幻覚を見てしまうからですよね?
前の病院を辞めたのもそれが原因ですよね」
「やらなきゃいけないのよ」
「娘さんに、真央ちゃんに、何か関係があるんですか?ひかりちゃんを最初に診たときから、橘先生様子が変でした…。背中の傷を見たときも……。カテーテル検査のときも、急に取り乱したりして…。動揺してるのが伝わってきました。明らかに今までの橘先生ではありませんでした。
知ってたんですよね?ひかりちゃんのこと…。ひかりちゃんとの間にいったい何があったんですか?」
「代わりなのよ、彼女は。真央は死んだけど、ひかりちゃんは今も生きている…。二年前、三井運動広場で爆破事件があったの覚えてる?あの場所に私と真央はいたの。そしてひかりちゃんも……」
真央は爆破のときに、志帆にひかりを助けるように言ったのだった。
「私たちはあの爆発に巻き込まれた。真央は自分より先にひかりちゃんを診るように私に言った。ひかりちゃんは背中を負傷してて危ない状態だった。真央をその場に残して救急隊のところに連れて行った。二度目の爆発が起きて、真央のところに戻ることもできなくなってしまった。雨の中で、真央が保護されてくるのを待った」
と、志帆は説明した。
「真央はもうなくなっていた…。そしてひかりちゃんは、あの大怪我を乗り越えて生きてる。あのまま真央が先にみてあげてと言わなければ、ひかりちゃんはなくなっていたかもしれない…。真央がつないだひかりちゃんの命、ひかりちゃんが死んでしまえば、真央の死が無駄になってしまう。だからわたしが絶対助けないといけないの!ひかりちゃんのためにも!!」
と志帆は言って去った。
 
雪野は高杉に説明していた。
「そんなことがあったのか…。でも大丈夫なのか。オペをして…」
「このオペは橘先生でなければ成し遂げられない…。わたしがサポートする。必ず成功させる」
と、雪野。
「雪野にとって橘先生は恩人だもんな。今度は雪野が助ける番か」
と、高杉。
 
岩倉は北畠に説明をしていた。佐々木も同席していた。佐々木は志帆がオペをしない理由を尋ねた。
「わかりません…」
と、北畠。
「自分からオペをすると言ったんですよね?でしたら、わたしが責任をとります」
と、北畠が言った。
「私も責任をとるわ。私の、部下ですから」
と、岩倉も言った。
 
志帆は手術当日、マンションの自室で突然倒れてしまった。
志帆が到着していなくて、雪野たちは心配していた。
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志帆の過去がよくわかりました。そしてひかりのことで志帆が意地になり、できないはずのオペを引き受ける決意と、それを支えようとする雪野がカッコ良かったです。最後に志帆がマンションで倒れてしまったのでどうなるんだろう?と不安になりました。
<見逃し動画>第8話
 
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第8話の公式あらすじ

「幻覚を見ているんですよね?」――雪野(相武紗季)が志帆(吉田羊)に尋ねると、志帆は「誰かに迷惑をかけているわけではない」と答え、娘の姿がたとえ幻覚であろうと意に介さない様子。
 
一方、葉子(伊藤蘭)が出演する番組の収録中に、こわもてで売っている大御所俳優・堂島謙三(大和田伸也)が突然倒れる。右腕の痛みを訴えて苦しむ堂島を診察すると、右腕に発赤がみられ、それは時間の経過とともに広がっていく。葉子は、堂島が前日に廃虚でロケをしていたと聞き、そこで人食いバクテリアに感染したのではないかと考える。もしそうだとしたら、発症後24時間以内に患部を切除しなければ命を落とす。しかし、撮影中の映画に支障が出るからと、堂島は治療を拒否。原因も特定できないまま、さらに一部の薬剤にアレルギー反応を起こすという不測の事態も重なり、治療は難航する。
 
命のタイムリミットが近づくなか、休暇中の志帆に連絡がつかず、途方に暮れる綾香(吉岡里帆)。すると、葉子が意外な行動に出る。まるでいつもの志帆のように、綾香に病気の原因追究のための調査を依頼したのだ。早速、綾香は宮部(庄野崎謙)とともに、堂島がロケをしていたという廃虚へ。そして、そこで出会ったケンジ(藤野大輝)という少年から、堂島が敷地内にある井戸を使っていたことを教えられる。綾香がくみ上げて触ってみると、なぜかその水はぬるくて…。
 
<出典>フジテレビ公式

第8話のネタバレはここをクリック
志帆が不在
志帆は草原の中を歩いていた。田舎に帰っていたのだった。
「田舎?」
と、雪野は田舎に帰っていると綾香から聞いた。
「橘先生のプライベートって、謎だらけですよね」
と、綾香は言った。
 
雪野は志帆を問い詰めていたことを思い出した。
「ひょっとして、娘さんですか?」
「そうよ。だから何?幻覚だってわかってる。でも誰かに迷惑かけているわけじゃないでしょう?私にはマオが必要なの。幻覚だろうが、そんなことは関係ない」
 
「自分のこと、あんま話さないよね」
と、植松。
「あくまでも同僚で友達ではないわけですし」
「そういえば、岩倉先生も見かけないですね」
「お助けドクターSOSの撮影よ」
と、植松はテレビをつけた。
 
俳優の堂島とカリンがゲストだった。
そこに現れたのは岩倉だった。村上もいた。
岩倉が病名を導くコーナーだった。堂島は観覧席の子供がスナック菓子を食べている姿を気にした。岩倉は観覧席の女性を診察した。
「わかりました!」
と、岩倉と診断をした。
「お天道様はごまかせても、私のこの目はごまかせない!!」
と例の決めゼリフを言う。
堂島は、観覧席を気にした。子供をほったらかして母親がスマホをいじっているのだった。学校に行きたくない子供の相談コーナーに話は移動していた。
「学校に行きたくねえから、嘘ついてるだけだろ?そんなの病気でもなんでもない。引っ叩いても連れて行けばいいんだ。そんなことでいちいち騒ぐんじゃねえ」
と、堂島は言った。
「いいじゃねえか!!子供なんてものはな、喧嘩するくらいがちょうどいいんだ。やらしとけやらしとけ」
と、観覧席の子供にも言う。
「喧嘩させとけってどういうことですか?」
と、スマホをいじっていた母親が言い返した、
「あんたのほうがうるさいんだよ!!」
と堂島が母親に注意した。そこに岩倉が割って入った。
「お前は何者なんだよ!?おちゃらけやがって。タレント気取りか?」
「なんですって」
「テレビなんて出てないで、患者みろ!」
「最近映画にもドラマにも全然出てないじゃない!!」
と、岩倉が堂島に食ってかかった。
「なんだと!?このやろう!もう一回言ってみろ!!」
堂島はそのまま倒れてしまう。
岩倉と村上は駆けつけて、堂島を診察する。
「どこが具合悪いですか!?」
「寒気がする。腹が…。右腕が!!痛い!!」
と、堂島は痛がった。
「うちの病院に搬送するわよ!!」
と、岩倉は指示を出した。
 
 
人食いバクテリア
堂島が病院に運ばれた。腕に発疹があった。佐々木は堂島が運ばれてきたことを喜ぶ。
佐々木は若い医師に、堂島を知らないことを信じられないと言う。
発疹がひろがっていた。
そこへ、堂島のマネージャーが訪れた。
「堂島が失礼なことを言いまして、先程は申し訳ありませんでした。それで堂島は…」
「入院していただくことになります」
と、岩倉。
「これは本当に病気なんでしょうか?」
「何か心当たりでも……」
「ここだけの話、呪いなのではないかと…」
「なぜ、呪いだと思うんですか?」
「山奥の村に行っておりまして、心霊スポットを回るというものでして…」
と、マネージャーは説明した。
 
村人たちは、呪われるから村から出て行けと言っていた。旅館は一家心中をして、誰も近寄らないのだと説明した。
「どうしましょうか!堂島さん!」
「バカバカしい!!呪いなんてあるわけねえだろ。ここで待ってろ。見てきてやる」
と、堂島。堂島は旅館に入っていった。
堂島はひとりでどんどん旅館に入っていったと。しばらくすると出てきて、幽霊がいたからロケは取りやめようといったのだった。
 
「心霊スポットなんて面白がって行ったらだめよ!」
と里見。
「まさか呪いなんて。信じているわけではないでしょうね」
と雪野。
「感染症よ」
と、岩倉。
「その幽霊屋敷に行く途中で堂島さんは右腕を怪我したのかも…。ちょっとした感染でも症状は出るわ」
と、岩倉は分析した。
「人食いバクテリアね…」
「壊死性筋膜炎を引き起こしてる可能性がある」
と、雪野も言った。
壊死組織の切除と洗浄をしないといけないと雪野が説明した。
「時間がないわね」
と、岩倉。劇症型溶連菌の治療をしましょう!と指示した。
 
堂島には、岩倉が呪いではないことを説明した。
「人食いバクテリアです。症状として、壊死性筋膜炎があれば、このまま他臓器不全となり、死に至ることも…」
と、岩倉は堂島の症状を説明した。
「まずは切開して膿をだします」
と、村上が言った。
「だめだ!!映画の撮影に入っているんだ。今傷つけたら、これまで取ったシーンとつながらない!!」
「何言ってるんですか!!死ぬかも知れないんですよ!?」
と、マネージャー。
「だめだ!おれは今回の映画に賭けているんだ!絶対に切らん!!」
と、堂島が言った。
 
「ご存知のとおり、最近仕事が減っていまして…」
と、マネージャー。
岩倉はマネージャーを説得する。
「あと22時間…なんとか壊死部分を切除しないと……」
と岩倉は独り言を言う。
堂島はマネージャーに明日には退院する!と言った。
 
佐々木は堂島が入院していることを記者会見で言った。担当医は岩倉であると発表した。
 
堂島が治療を拒否していることを、綾香は宮部に説明した。
死ぬかも知れないのに、映画のために治療を拒否していることに宮部は感動していた。
 
 
少年
堂島は屋上でタバコを吸っていた。
「どうした…?元気ないじゃねえか」
と、堂島は入院患者の少年に声をかける。
「話しかけてんだから、返事するのが礼儀だろ」
「なんですか…」
「何、落ち込んでんだ」
「手術が怖くて…」
「手術??」
「うん…」
「そうか。手術か。そりゃ怖いもんな。けどよ、男だったら、逃げるんじゃねえ」
「そんなの無理だよ。怖いもん」
「親に心配かけてもいいのか??男だったらどんなに怖くても、立ち上がる……」
堂島はそのまま倒れてしまう。
「おじさん!!おじさん!!」
 
そのまま堂島は運ばれ、アナフィラキシーを起こしていることがわかる。
 
「まさかあの薬で…」
と、村上。ペニシリン系抗菌薬が使えるかどうかを確認しなくてはならないと、岩倉。
細菌培養は24時間かかる、抗菌薬は使えない、残された時間もない…、と雪野。志帆が不在で、綾香は心細く思うのだった。
 
綾香たちは薬のテストをした。敗血症をいつ起こすかわからない状態の中、抗菌剤を使えなかった。
「アレルギーを起こさないバンコマイシンを使う…」
と、雪野。
「何とかして敗血症を起こさせないようにしないとね…」
 
 
岩倉がエレベーターに乗ると、北畠が乗ってくる。
「で、どうですか、堂島さんの容態は…」
と、北畠。
「あまりよくない。壊死部分の切除を拒否している。抗菌剤も使えない…」
「それは、参りましたね。著名人の患者がなくなったとあれば、うちの評判に傷つきます。岩倉先生の名前にも傷が…」
「名前なんてどうでもいいけど、彼を必ず助けます!」
と、岩倉。
 
堂島のもとへ、先ほどの少年がやってきた。
「坊主…」
「大丈夫?」
堂島はおならが出てしまった。2人で笑った。
「やっぱり、痛いんじゃない?」
「大丈夫だ。どんなにつらくても、周りに心配かけたらいけねえよ。おれは戦ってるぞ。だからお前も戦え!親に心配かけんじゃねえぞ。もうどうすればいいか、わかってるよな?」
「わかったよ!僕手術受けるよ」
「それでこそ、男だ!!男の約束だぞ」
と、堂島。
「俺すげえ映画に出るんだよ。見てくれるよな??」
そこに岩倉が通りかかった。
 
堂島は高熱で敗血症で細菌が全身に回ってしまっていたのだった。岩倉が決死の診察を行う。お手上げの状態だった。壊死部分の切除と洗浄をしないと、と、雪野は言った。
「まだ何か手はあるはずよ」
と、岩倉。
 
綾香は志帆に電話してしまっていた。
「橘先生がいてくれたらなぁ…」
「田丸先生!ちょっといい?」
岩倉に呼ばれる。
「お願いがあるんだけど、いいかしら?探偵さん」
「え??はい!」
 
綾香は宮部のもとへ走った。
「連れて行ってほしいところがあるんですが……」
と宮部を誘った。
 
綾香は宮部とともに温泉に来ていた。
「心霊スポットを巡るロケ中に感染か……」
綾香は廃墟の旅館を訪れていた。
村人たちは、俳優の堂島がきたが、呪われていたと言った。綾香は宮部を連れて、呪われている旅館にやってきた。
そこにいたのは、少年たちだった。
「ねえねえ!君たち」
少年たちに話を聞こうとしたが、ケンジはどうせ取りに来られないと言って、いなくなってしまった。綾香は幽霊屋敷に入っていった。そこで先ほどの少年たちに言われた、ケンジと出会った。そこにはアケビの実がなっていて、それを取ってきてと言われているという。毎日来るという少年は、綾香が堂島の写真を見せたが、目をそらした。
 
堂島の容態は一刻を争う状態になっていた。
 
「ケンジ君、このおじさん、今、病院にいる。体の中にバイキンが入ってしまったかもしれなくて。私は、このおじさんが入院してる病院のお医者さん。おじさん助けるために教えてほしいの」
「男の約束だって言われたから言えないんだ…」
「男の約束。大事だよね。でも、命を守ることも大切なこと…」
「命を守ることが、大切…」
木に登ろうとしたら、堂島が来たのだとケンジは説明し始めた。
そこで何をしてるんだと堂島は言った。
ケンジはアケビをとってこいと言われたのだと説明した。とってこないといじめられるのだと。堂島はそれなら取りにいけと言った。しかし、ケンジは木から落ちてしまう。何度も木から落ちるケンジ。何度落ちても、堂島は見守り、何度目かでアケビを取った拍子に落ちたケンジを受け止めて、右手を痛めた。そして、井戸の水を泥だらけのケンジの頭にかけた。
「おじさん!!ありがとう!」
と、ケンジは言った。堂島はアケビはケンジが自分自身のチカラでとったことにしておくんだと説明した。
 
 
井戸水の正体
「おじさんは、この井戸水で洗ってくれたの?」
と、綾香はケンジに聞いた。汲み上げると、その井戸水はぬるかった。
「ぬるい。温泉…?井戸水と混ざっているのかな…」
と、綾香は推理した。
 
そこへ綾香が岩倉に連絡をして、堂島が井戸水を使っていたことを説明する。
「舐めてみなさい!」
と岩倉が言う。綾香が渋々舐めてみると、それはしょっぱいと言った。
「肝臓疾患の病歴があるか、確認して!!」
と、岩倉は指示した。調べた結果、堂島にはC型慢性肝炎があった。
堂島の感染症を引き起こしたのは、溶連菌ではないと言った。ビブリオバルニフィカスに感染していると岩倉は言い放った。
「しかし、堂島さんは生の魚介類は口にしていないと言っていましたよね!?」
と、村上。
「そう。だから、私たちも一度否定した。しかし山であっても、そういうことはあるわ」
雪野や植松も、持病があれば水が触れればそういうことが起きても不思議ではないと
言った。
 
岩倉はもう大丈夫、と堂島に言った。
「岩倉先生…。助けてくれたんだな」
「わたしが助けたんじゃないんです。あなたが幽霊屋敷で助けた少年が助けてくれたんです」
「あいつか。あのアケビの…」
と、堂島。
「おじさん!」
と、病院で会った少年がおとずれる。
「男の約束守ったよ!」
と少年が言った。
「へえ!!本当の姿はこれですか。子供嫌いの役者の」
と、岩倉。
「子供が嫌いなわけじゃねえよ。昔は雷オヤジがいたもんだ。ところが今じゃみんな、見て見ぬ振りだろ」
「堂島さんって実はいい人なんですね」
と村上。
「やめろよ!!俺のイメージが崩れるじゃねえか!」
と、言って堂島は笑った。
 
志帆は墓を訪れていた。花を持って。
「おめでとう、マオ。十二歳の誕生日ね。あれからもう二年もたったのよ。マオ、私たちはいつも一緒よ。これからもずっと…」
第8話の感想はここをクリック
志帆がいないときにまた症状に謎がある患者が登場してしまい、ハラハラしました。本当は優しいのに、テレビのキャラ的に怖いおじさんでい続ける俳優と少年の友情が微笑ましく、また、人食いバクテリアは恐ろしかったです。
<見逃し動画>第7話
 
TVerでの無料配信は終了しました
 
第7話の公式あらすじ

高杉(小林且弥)の調べで、志帆(吉田羊)の娘がすでに亡くなっていることを知った雪野(相武紗季)。ならば、志帆に見えているのは幻覚ではないか――雪野はますます志帆のことが気になる。
 
街中で突然倒れた男性が運び込まれてきた。男の名前は神田光一郎(田中幸太朗)。対応した藍(白鳥久美子)は低血糖と判断して処置をするが、しばらくすると、神田は激しいけいれんを起こす。血液検査の結果、原因は低ナトリウム血症だと分かるが、志帆は藍と2人で問診に訪れた際、神田が「女医さんが4人も来てくれた」と話していたことが気にかかり……。
 
一方、藍は外資系の金融マンを名乗り、独身で恋人もいないという神田にひそかに恋心を抱いていた。神田もまた、そんな藍に絶大な信頼を寄せている様子。その後、神田が後頭部の痛みを訴え、突如、錯乱状態に陥ったことから、藍は脳炎を疑い、髄液検査を行うが、緊張から救命救急医らしからぬミスをしてしまう。それにより検査は延期となるが、もし脳炎なら、一刻も早く治療をしないと命に関わる事態。すぐに薬が投与され、症状は治まると思われたが、その夜、神田は薬の副作用で腎不全を起こしてしまう。神田から「先生のことが好きです」と告白され、退院後のデートにも誘われた藍は、何とかして神田を助けようと必死になるが、そんな患者と担当医の恋のうわさは、葉子(伊藤蘭)の耳にも入り……。
 
<出典>フジテレビ公式

第7話のネタバレはここをクリック
痙攣
志帆は朝食の用意をし、いないはずのマオを呼んだ。
「はーい」
と、マオが現れて食事をとる。
「もうすぐ誕生日だね、マオ」
と志帆が言った。そこにマオの姿はなかった。
 
解析診断部。
雪野は依然として志帆のことを調べ続けていた。2年前に亡くなっていたという事実を突き止めていた。
 
高杉と北畠がすれ違う。
「北畠院長」
「どうかしましたか」
「新田先生が解析診断部に残るって聞きました。あいつ、変わったんですよ。橘先生と出会って…」
「そうですね。また頼もしい人員がひとり増えましたよ」
「……橘先生っていったいどんな人なんですか?」
「あれ?高杉先生もしかしてファンになっちゃったとか?」
「まぁ、そうとも言えます」
「彼女は優秀ですからね」
「昔から変わらないんですか?」
「ええ、見たまんまの人間ですよ!」
「そうですか、ありがとうございました」
と言って、高杉は去った。
 
ランニングしている男性。帰り道に体の異変を感じ、倒れてしまった。
里見は嬉しそうにうどんを食べていた。
「それそんなに美味しいですか?」
と、綾香。
「いえ…別に」
「なんでそんな嬉しそうなの?」
と、植松。
「解析診断部に来る前は急にいつも患者さんが運ばれてくるから、ゆっくりうどんとか食べられなくなっちゃって…」
と、里見は言った。
救急がいっぱいなので、対応してほしいと言われ、里見はうどんを残して綾香とともに駆けつけた。
「神田さん!神田さん!ここがどこだかわかりますか?」
「…病院です」
「具合はいかがですか?」
「なんだか、フラフラします…」
「お食事をあんまり食べていなかったんじゃないですか?」
と、里見は神田に語りかけた。
「かもしれません」
「低血糖ですね。だから眠くなったりしていたんです。ぶどう糖を点滴しておきましょうね」
そう言って、去っていった。
「おかげで体調が良くなりました。帰ってもだいじょうぶでしょうか?」
すると、神田が突然痙攣を起こした。
「先生!!けいれんを起こしています」
里見は駆けつけた。
 
カンファレンス。
神田は街中で倒れていたところを搬送された。
「低血糖と診断し、ぶどう糖を点滴しましたが、帰る間際にけいれんを起こしました」
脳腫瘍の可能性もなかった。
脳腫瘍の心配もないと聞く。
「血圧が低いね。血圧は上がるはずなんだけど…」
と、志帆。
脱水なら低血圧を説明できるものの、体温も低く、志帆は不思議に思った。
あと、1時間ほどで終わる血液検査の結果を待ちましょうという結論になり、引き続き、里見が患者を診ることとなった。
 
 
4人の女医
里見と志帆は神田の病室をおとずれる。
「女医さんが4人も来てくれて…」
と、神田が言った。神田の言葉に志帆は周囲を確認する。しかし、そこには志帆と里見しかいない。
「今女医が4人って言いました?」
「ええ、二人です。わかってますよ」
と、神田。
「失礼ですよ!」
と、里見が言った。鎮静剤は切れていた。
「霊感、強いほうですか?」
と志帆。
「ええ、まぁ…」
と、神田が言った。里見が、変なことを言わないように志帆をいなす。里見が、これまでに大きな病気をしたことがないかを尋ねると、神田は、したことがないと答えた。
 
 
血液検査の結果を眺める。低ナトリウム血症だったんですね、と綾香。里見は迅速に診断をした。
「よかったですね」
「ねえ、この病院っているのかな…」
と、志帆。
「何がですか?」
「幽霊よ。女医の幽霊」
「やめてくださいよ!」
「もし、神田さんに霊感があって、女医が4人いるって言ったなら説明はつくの…」
「霊感?」
「いつもの、お願いしてもいい?」
と、志帆。
 
綾香は夜の病院で、幽霊について調べさせられていた。
「こういうの苦手なんだけどな!」
と、綾香。すると物音がして、慌てる。
そこに現れたのは宮部だった。
「こんな時間にも会えるなんて嬉しいな!運命ですよ!」
と、宮部。
「この病院に幽霊がいるかどうか調べろって言われて…」
と、綾香。
 
岩倉が考えた新規事業について、佐々木に説明をした。託児所を設置したいと考えていた。
 
 
里見の想い
里見は神田の病室を訪れた。
「低ナトリウム血症でした。水分量が過剰に増えて起こる病気なんです。でも治療すればすぐよくなります」
と、神田は起き上がった。
「一人暮らしなので、疎遠なんです。この年になると、友達づきあいは減る一方で…」
と、神田が言った。
「体力をつけるために運動はしていたのですが」
「外資系の金融マンとかですか?私なんて大したことないんですよ。彼女さんとかいらっしゃるんですよね?」
「なかなかいい出会いがなくて…」
と、神田と里見は見つめ合った。そこに現れたのは志帆だった。
「いつから覗いていたんですか!?」
「結構前から」
「いるならいるって早く行ってくださいよ!」
「邪魔しちゃ悪いかなと思って…」
と志帆はニヤニヤした。
「えっ?邪魔って?」
「なんかすいません…」
「いや、楽しかったですよ。先生と話せて…」
と里見。
「頭が痛いんですか?後頭部ですか?」
と里美は聞いた。
新たに後頭部痛が出ているというのは、脳炎が原因かもしれないと志帆は言った。
「午後にでも髄液検査します」
「なんかいつもより熱心だね。もしかして神田さんのこと好きになっちゃった?そんなわかりやすい?」
と志帆。
 
すると、神田が暴れ始める。錯乱状態になった。
「また錯乱を起こす可能性があります」
「髄液検査はもうしたの?」
「これからする予定でした」
と、里見。
 
「結局この病院に女医の幽霊がいたの?」
と、志帆は綾香に尋ねた。
「いるかいないかなんてわかりませんよ!」
と、綾香。
「ちょっと…、幽霊ってなんなのよ。また何かよからぬこと考えているんでしょう?」
「神田さんが女医が4人っていたんですよ」
「くだらないわよ!この病院に幽霊なんているわけないじゃない。何年この病院に勤めてると思ってんの??」
「なんでもっと早く岩倉先生に聞かなかったの?本でわからないこともあるでしょう。ほら、早く岩倉先生にお礼言わないと!」
「ええっ??あ、ありがとうございました」
と、綾香は訳もわからず岩倉に礼を言った。
「じゃあ、視覚障害があるってことか」
「髄液検査の結果ですぐにわかるわ。橘先生は余計なことをしないように!」
と、岩倉は言った。
 
「先生のこと信じていますから、大丈夫です」
と、神田は言った。
神田の髄液をとるときに、里見は動揺して、ミスをしてしまった。
岩倉と村上から注意をうける里見。アシクロビルの投与を始めた。
「髄液検査の件、本当にすみませんでした」
「いいんですよ、誰にでも失敗はありますから…」
「どうして私にそんなに優しくしてくれるんですか?」
「それは、先生のことが好きだからですよ」
と、神田が言った。その様子を村上が眺めていた。
 
「どうやら里見先生は、神田さんに恋愛感情を抱いていると思います」
と、村上は岩倉に報告した。佐々木はそれはよくないことだから、担当医を変えましょうと提案する。しかし、岩倉はその必要はないと言った。
「なるほど、里見先生を連れてきたのは北畠院長。これで責任問題となれば、北畠院長の責任になる…そうお考えなんですね」
と、佐々木がニヤニヤして言った。
「そういうことでしたら、担当医はそのままにしましょう」
と、村上も賛同した。
「誤解しないで!」
と、岩倉が声を荒らげた。
「私は医者が恋愛をしてもいいと思います。里見先生はそんな医師ではないと信じてるからこそ、担当医を交代させる必要はないといったんです。そんな姑息な手段に頼らなくても、わたしが院長の座に収まってみせます」
と、岩倉は言い放った。
 
神田は発疹が出ており、腎不全になっていた。
「腎臓を守るために、輸液します」
と、里見は指示を出した。里見は神田を治すために、一生懸命勉強をした。副作用が強く出ている。
「血圧もさらに下がっている…」
と、植松。
「神田さんの手足は冷たくない。心臓はよく動いていた」
と、志帆が言った。カンファレンスの結果、神田は一刻を争う容態になっていた。
「先生…私の病気は良くなっているんでしょうか?」
「わたしがついていますから、必ずよくなります」
「退院したら休んでいた分、仕事をしないと…」
「のんびり過ごしてくださいね」
「だったら、私とデートしてください…」
と、神田は言った。
「はい!」
と、里見は返事した。
 
 
嘘つき
志帆はマオに原因がわからないまま容態が悪くなる神田の説明をした。
「なんとかしてあげたいんだけど…」
「その女医さん、恋しちゃってるの?好きな男の人にも嫌いって言っちゃうからね。酔っ払って、そう言ってたでしょう?」
「でも確かにそういうところあるね。女は男に嫌いって嘘つくし、男は女に好きって嘘をつく」
と、志帆は言った。
「そうか…ウソだったんだ…!マオ!!いつもありがとうね。愛してるよ」
「嘘じゃない?」
「嘘じゃないよ」
と、志帆はマオに言った。
 
「神田さん」
と、志帆は神田に話しかける。
「本当のお仕事は、刑事さんですか?」
「なんで、わかったんですか?」
「スーツにランニングシューズを履いている人なんていませんよ。もしかして、先日この病院で女医が亡くなった事故を殺人事件だと
睨んで捜査しているんじゃないですか?そうですよね?」
横で綾香が、何を言ってるんだという顔をする。
「誰にも内緒でお願いします。潜入捜査なんです」
と、神田が言った。
「どうりで誰もお見舞いに来ないわけだ…。人が出入りすると目立っちゃいますもんね?犯人は隣の病室の患者さんでしょう?」
「絶対!誰にも言わないでください。ここで捕まえないと、海外に逃亡しちゃいますからね」
「神田さん、病気の謎はこれで解決しました」
 
志帆と綾香は廊下に出る。
「へぇ〜!神田さんは刑事さんだったんだ…。極秘の潜入捜査、すごいなぁ。いつのまに突き止めたんですか!?隣の病室に犯人がいるんじゃ、先生たちも危ないんじゃ!?」
と、綾香。
「何を言っているの?岩倉先生も言っていたじゃない。女医が死ぬような事件や事故は一回も起きていないって…」
と、志帆。
「え!?じゃあ、いったいどういうことですか?」
「警察なら、神田さんの保険証は違うよね。都合よく本当の病気にかかれる?かかれないでしょう?私は事実と違う答えを言うように、誘導尋問していたのよ。おかげで彼の病気がはっきりわかったわ」
志帆は綾香に投薬を指示した。
志帆の前に現れたのは、里見だった。
 
 
嘘の正体
「ビタミンB1欠乏症?」
と、岩倉。
「はい。すでに血圧は正常化しています。サイアミンが劇的に効いていました」
「神田さんは昼休みにランニングをしていました」
さらに、神田は水ばかり飲んで、低ナトリウム血症になっていた。
「あたしのせいです。ブドウ糖の点滴がいけなかったんですね」
「通常の検査じゃ出ないから、最初の検査じゃ見抜けない。……ここまで発見が遅れた
理由はほかにある。患者さんが、嘘つきだったのよ…」
「うそ…?」
と、里見が言った。
「どういうことですか!?」
「ビタミンB1欠乏による、ウェルニッケ・コルサニコフ症候群」
「時間や場所がわからなくなってしまう状態をさすわ。記憶以外の知識に異常はないから、記憶の穴をうめるために無意識に嘘をついてしまう。だから、里見先生が頭が痛いんですか?と聞くと話を合わせてしまうのよ」
と、志帆が説明した。
「そんな…それじゃ…」
と、里見はいろいろな話を思い出していた。
「神田さんは、そんな人じゃないんです!!神田さん…神田さんは……」
と、里見は病室に走っていってしまった。
「先生、どうもありがとうございました…」
そこに現れたのは、神田の妻だった。
「先生のおかげです。本当にありがとうございました」
と神田の妻はお礼を言った。
「先生?どうかされたんですか!?」
里見は動揺してしまう。
「お大事になさってください……」
と言って里見は病室を後にした。里見は泣いてしまった。
そこに綾香と志帆が通りかかるが、そのままいなくなった。
 
「神田さんっていい男だよね。里見先生に遠慮してたけど、結構みんな気になってたんじゃない?医者も人間だしね」
「勝手に失恋して、勝手に傷ついてたら意味ないですよ」
と、里見は落ち込む。
「そうかな…。自分の気持ちに嘘はつかなかったんでしょう?一生懸命で可愛かったな…」
志帆は里見の肩を抱いて慰めた。お腹が鳴った。
「ご飯も何も食べてなくて…」
「ははは、みんなで一緒にお昼たべない?ご馳走します」
全員のオーダーをとる志帆と綾香。
 
岩倉がエレベーターに乗ろうとすると、北畠に出会う。
「病院内保育所?素晴らしいアイデアじゃないですか!!こんなことまで考えてくれてたなんて!やりましょう!!」
と、北畠は岩倉が落とした資料を見て言った。
「予算なんて考えないでください。厚生労働省から補助金も出るところだったんで!」
と、北畠はその資料を取っていってしまう。
 
志帆とマオは一緒に歩いている。そこに現れたのは雪野だった。
「どうしたの?」
「橘先生も、うそついてることありませんか?私この前お墓に行ってきたんです…橘先生は幻覚を見ているんですよね?」
第7話の感想はここをクリック
里見先生が患者さんに恋をしてしまう回でした。患者さんの予断は許さない状態ではありましたが、一時的にほっこりする内容でした。雪野に最後幻覚と話している姿を見られてしまう志帆のシーンは切なくなりました。
<見逃し動画>第6話
 
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第6話の公式あらすじ

志帆(吉田羊)が姿の見えない相手に話しかけている様子を目撃した雪野(相武紗季)は、その理由を考えるが答えは見つからない。そんななか、北畠(高橋克典)から「誰でもあるでしょ。触れられたくない過去の一つや二つ」と、それとなくくぎをさされた雪野は、1年前、自身に起きた出来事を思い返していた。
 
そこへ、地元選出の国会議員・北村英一郎(飯田基祐)の妻・詩織(高橋かおり)が急性心不全で運ばれてくる。詩織は、1年前に雪野が心臓血管外科を追い出されるきっかけとなった患者で、当時、雪野と高杉(小林且弥)がそれぞれ手術を行うも症状は改善せず、夫の北村は、その原因を雪野の手術が失敗したせいだと考えていた。執刀医の雪野は完璧な手術だったと主張するが、結局、病院側は失敗とみなし、雪野は責任を取る形で解析診断部へ異動させられていた――。
 
やがて、一命を取りとめた詩織を診察することになった解析診断部。ところが、雪野はこの機会に自身の汚名を返上しようと必死で、志帆たちの言葉が耳に入らない。一方の志帆は、詩織がお湯の入ったカップに触れた途端にビクッと反応したことが気になっていたが、その矢先、雪野の処置が原因で詩織が急性呼吸不全を発症。怒りに震える北村から「こんなのは殺人と同じだ!」と怒鳴られた雪野はショックを受ける。
 
さらにこの一件で、葉子(伊藤蘭)も今後の治療から雪野を外すことを決めるが、志帆はそれに反対。一緒に診断をやり直すべきだという志帆の言葉に勇気づけられた雪野は「患者さんを救うためなら何でもします」と決意を新たにして……。
 
<出典>フジテレビ公式

第6話のネタバレはここをクリック
触れられたくない過去
雪野は志帆がひとりで話をしている姿を思い出していた。
「せっかくの美人がそんな顔をしていたらもったいないね」
雪野の隣に北畠が座った。
「橘先生のこと、まだ調べているんですか?」
「わたしが調べてたら何か気になりますか」
雪野はそのまま去ろうとした。
「そっとしておいてあげませんか?誰にでも触れられたくない過去のひとつやふたつあるでしょう?」
と北畠は言った。
 
雪野は以前の失敗の出来事を思い返していた。そこに救急搬送の電話がかかってきた。
 
高杉が佐々木のもとへ駆けつける。
「高杉先生、大変なことになりましたよ」
と、佐々木。
雪野が廊下を走るのを、志帆は眺めていた。
救急救命室に向かっていた。
「なんでこんなことに!ありえないわよ、こんな何度も何度も!!」
と、雪野は叫んだ。
佐々木が付き添っていた患者の娘が倒れた。
「私の声聞こえる?」
と、駆けつけた志帆は娘に言った。
「佐々木事務長!!これはどういうことなんだ!また医療ミスなんじゃないだろうな?」
駆けつけた夫が詰め寄る。
「なんでお前たちがここにいる」
と、雪野と高杉の姿を見て、夫は声を荒げる。
「私は失敗だったとは思っていません」
「お前らにわかるか!あのときから妻はずっと苦しんでいる。最初の手術に失敗しなければこんなことにならなかったんだ!!全部お前のせいだ!」
と、議員は雪野を指さした。
 
 
二度の手術
カンファレンス。
「患者は北村シオリさん。拡張型心筋症で搬送されてきました」
と、綾香が説明する。
「重症の場合、心臓移植が必要です」
と、里見。
「北村さんのケースも、心臓移植が必要ですが、ドナーが現れず、1年前にうちの病院で二度手術を受けています」
と、綾香が説明した。
「二度も?」
と村上。
「二度も手術するなんて聞いたことないわ」
と。
「そう、起こらないことが起こっているの。だからこの患者さんを解析診断部で診ることにした」
と、志帆。
「そんなことをして、大丈夫なんですか?」
「佐々木事務長のお墨付きをもらっているわ」
と、志帆は佐々木を見た。
「患者さんは北村議員の奥さんです。与党の幹部で影響力が多い」
と、佐々木は説明した。
「このままだと持ってあと1週間です」
「時間がないわね」
と岩倉。
「北村議員は1年前の手術が原因だと思い込んでいます」
と、佐々木が言った。雪野がうんざりした顔をする。
「もし医療ミスだと訴えられでもしたら」
と、佐々木。かかってきた電話に出ると、北村議員関連の話だったようで佐々木は慌てて出て行った。
「拡張型心筋症以外の病気ってことか」
と植松。やっぱり、雪野が原因ではないかと村上が言った。
「そういえばさ、新田先生はオペの天才って言われているけど、そうでもないって前に田丸先生が言っていたわよね」
と、志帆が突然言った。
「えっ!?」
と、綾香。
「言ってたじゃない!」
「な、な、何言ってんですか」
「完璧でしたよ、オペは。失敗なんてしていません」
と、雪野は綾香を睨みつけた。
「ほーら!田丸先生!オペは完璧だったってよ。謝って」
「橘先生が言っているだけじゃないですかー!!」
「いいから謝って早く」
「うーーん。すみません!!」
綾香は納得できぬまま謝る。
「皆さん、聞きましたよね?」
「新田先生と高杉先生、高いオペ技術を持ったふたりが揃って失敗するなんて
ありえないわね」
と、岩倉が言った。「そうよね?村上先生」
「岩倉先生のおっしゃる通りです。私はただ一般的な意見を言っただけです」
と、村上。
拡張型心筋症以外の可能性を探ることになる。
「絞り込むの難しいですね」
と、志帆。
「北村さんは以前、手足の痛みを訴えていました」
と、雪野は言った。自分はヘモクロマトーシスを疑うと言った。
「時間がありません」
と、雪野は勝手に立ち上がり、制止を振り切って出て行ってしまった。
「岩倉先生!いいんですか?あんな勝手を許して」
と、植松が言った。岩倉は今はそうせざるを得ないと言った。
 
 
雪野の意地
「そう…、新田先生が独断で治療をね」
と、志帆が北畠に報告した。
「予後不良で再手術が必要になったんだ」
と北畠は言った。
「あのオペは、失敗と言わざるを得なかった。それで新田先生は心臓血管外科を追い出されたんだ。彼女の実力は本物だ。脳外科から心臓血管外科を渡り歩いたのも外科手術を磨きたいという一心でな。ただオペの技術を磨きたいというだけじゃなぁ…。彼女は心臓血管手術の現場に戻りたいからな」
と、北畠。
 
1年前。
「あなたも、わたしが失敗したと思ってるんでしょう?私は自分の力で戻るから」
と、雪野は高杉に言った。
 
「新田先生?」
と、志帆は雪野に話しかけた。雪野は北村シオリを眺めている。
「橘先生…」
「どう?北村さんは」
とにかく鉄を出さないと、と雪野が言った。
「ほかの方法も考えないと…」
と、志帆が言った。
「聞きたくないの?私のアイデア。結構いいと思うけどな…。患者さんを助けたくないの?1年前の汚名を晴らすために、仕事をしてるの?」
「私には私のやり方があります。口だししないでください」
と、雪野は志帆に歯向かった。
 
「あの患者さん、ヘモクラトーシスだと思う。そうすれば、私たちのオペが失敗じゃなかったと、証明できるかもしれないわ」
と、雪野は高杉にそう言った。
「今更それを証明してどうするんだ??オペが必要なかったってだけだろ」
「私には、それが必要なのよ!私の執刀したオペに失敗がなかったということがわかれば。また心臓血管外科にもどれるかもしれない」
「雪野、おまえ…」
と高杉が言った。
 
 
急変
志帆はシオリの話し相手になっていた。
「橘先生!!何やってるんですか?」
と、雪野が不服そうにやってくる。
「政治家の妻って大変なんだって」
「わたしが診るって言いましたよね?」
と、雪野。
シオリはしゃべるのが楽しくて喉がかわいたと訴えた。
先ほどナースが持ってきた飲み物を指さしたので、志帆はそのマグカップを持って、シオリに渡した。すると、受け取れずにそのままこぼしてしまう。あわてて拾った。 
志帆は、不思議そうな顔をする。
 
「余計なことをしないでください!」
「わたしがいると手柄にならないから?…本当に心臓血管外科に戻りたいのね」
「私は二流じゃない!解析診断部なんて、わたしがいるべき場所じゃない」
「そうかな。オペだけが全てじゃないと思うけどな」
「……なんなんですか、橘先生って…」
「え、あたし?」
「有名な脳外科医だったのに、わざわざ解析診断部にやってきて。これまで大勢の患者をオペで助けてきたのに。あなたの考えていることが、全然わからない…。私は医療の最前線でやっていきたいんです。だから邪魔しないでください」
と、雪野は言った。
 
村上と植松は、勝手な雪野について、岩倉に訴えていた。
「プライドが傷つけられるってことは、厄介なものなのよね」
と、岩倉が言った。
 
急に病状が悪化するシオリ。息ができなくなっていた。
「なんとか、持ち直したみたい。よかった」
と、志帆はシオリを見て言った。
「…責めないんですか?ひとりでやるから邪魔するなって散々言ってたのに、これですよ」
と、雪野。
「別に責めないわよ。ヘモクラトーシス以外で有力なほかの候補は出なかったじゃない。
それなら仕方ないわ……。でも。私たちの事情なんて患者さんに関係ないの。目の前の
患者さんを救うのが仕事。患者さんを救う。それ以外に大切なことなんてないでしょう?」
と、志帆が言った。
 
カンファレンス中に、北村議員が乗り込んできた。
「どうなってんだ!」
と、北村議員。
「どうせお前の仕業だろう!!なんで医療ミスを繰り返すような医者に!」
と、北村議員は詰め寄った。「こんなのは殺人と同じだろ!!」
「北村議員、落ち着いてください」
と岩倉が言った。
「ご批判から逃げるつもりはありません。どの医者も奥様を救おうと必死です」
「とくに、新田先生は奥様のオペも執刀しています。助けたいという思いが誰より強いです。新田先生をこれ以上責めないでください!」
と、志帆は言った。助けてくれよ…、と北村議員は言って出て行った。
「ご家族も患者さん同様に戦ってる。なんとしても助けないとね…この先は新田先生には
外れてもらうわ」
と、岩倉。
「待ってください、新田先生を外すことは反対です。新田先生が動いていた間、それ以外の候補を見つけ出せていません。新田先生も一緒に北村さんの診断をやり直すべきです」
と、志帆は岩倉に言った。
「次に何かあったら、かばいきれないわ」
「やらせてください…サポートでも検体運びでもどんなことでもしますから……患者さんを救うためなら…なんでもします…お願いします」
雪野は深々と頭を下げた。
「私からも、お願いします」
と、志帆も言った。
「……わかったわ」
と、岩倉は渋々承知した。
「ありがとうございます」
と、雪野。
 
 
患者を救うこと
雪野も加わり、一丸となって治療にあたる解析診断部の面々。志帆は高杉に、1年前の診療記録を見た。
「どこかにヒントがあるはずなんだけど…」
「もうだめかも…北村さんに残された時間はもうありません。本当の病気を発見する頃にはもう…」
と、雪野。
「ねえ、あれ見て。いちばん苦しんでいるのは患者さんとそのご家族よ。あの姿を見てもまだ言える?」
 
北村シオリが危険な状態にある、と村上。
血液状態でアレルギー反応が見られていて、志帆は熱が出ていることにも気付く。3か月前に摂取した薬が原因となっていた。
HHV6、ヒトヘルペスが原因かも知れないと言われていた。心筋症かもしれなかった。
手術が原因ではなかった。特効薬はなく、対症療法をするしかなく、心臓のドナーを
待つのが必要になっていた。
「やっとたどりついたのに…」
と、綾香。
 
「お疲れだね、どうだったの患者さんは」
と、マオが志帆に話しかけた。
「病気はわかったんだけど、なすすべがないのよ」
「諦めるの?」
「諦めてないよ。でも何にも浮かばないの」
「何かあるはずだよ、思い出してみて」
と、マオ。
HHV6による心筋炎にたどりついた…。
志帆はこれまでのシナリオを話す。
「本当のゴールにたどりつく、脇道があるはず」
志帆はマオからコーヒーを受け取る。
「熱い!!……くない」
「人は先入観で判断してしまいがち…」
と、マオが語りかけた。
 
「夏と冬どっちが好き?」
と、志帆は綾香と宮部に話しかけた。
「夏」
「ハワイ行きたい?」
「行きたいです」
と、志帆は言う。
 
志帆は雪野を連れて行く。
ストーブだらけの空間にワイキキ仕様になっている暑い部屋で、シオリが眠っていた。
そこには暑くてだれている宮部と、状況をのめないまま手伝った綾香がいた。
「こんなことして!どうするんですか!?」
と、雪野。
志帆はシオリの体に触るが汗をかいていなかった。
「これが本当の病気よ」
「そうか!すぐに心筋生検します!!」
と、雪野。
 
 

「北村さんは、ファブリー病だとわかりました。先天代謝異常症です」
と、志帆。拡張型心筋症になるのは稀だった。ファブリー病は難病指定になっていたが、薬が開発されていた。
その投薬を開始することになった。
「お母さん、家に帰れるですか?」
と、娘は喜んだ。
「君には失礼なことを言ってしまった。どうか許して欲しい。すまなかった…」
「頭をお上げください。解析診断部のみんなのおかげです」
と、綾香は言った。
「ミスがなかったことを証明したいと思っていました。自分のプライドのために
治療していました。私の身勝手な行動が皆さんに迷惑をかけていたんです。
私は医師として失格です」
「そんなことないわ…」
と、シオリは雪野の手を握った。
「感じていましたよ、新田先生が私を助けようとしてくれたこと」
と、シオリは言った。
「いつも真剣で、橘先生と喧嘩ばっかりしていたけど、この1年あなたの
ほうこそ大変だったわね…。新田先生、助けてくれてありがとう…」
と、雪野にシオリは言った。
「心臓血管外科に戻っていただこうと思います」
と、北畠が言った。
「いつからでも戻れますよ」
「私…、心臓血管外科には戻りません!」
「はい??」
「解析診断部に戻ります」
「いいんですか?あんなに戻りたがってたのに」
「いいんです。もう少しここで。オペだけが全てじゃないということが
わかったので…」
と、雪野は言った。
 
「そうか…解析診断部に残るのか…」
「戻ってきて欲しかったけどな…」
と、高杉は言った。
「自分に何が必要かわかったから」
「なんかおまえ、出会った時の雰囲気に戻ったきがする」
「なにそれ」
その後、高杉は雪野に志帆の調査結果を渡した。
 
雪野は墓地を訪れていた。そこは橘真央と書かれた墓だった。
「あれってまさか…。橘先生の娘…」
雪野は志帆が幻と話している姿を思い出していた。
第6話の感想はここをクリック
いつもよりもさらに難しい症例でした。そして、雪野がかなり意地になったことで患者の容体が悪くなるという悪循環がありました。しかし、志帆によって雪野が救われたことに感動しました。志帆の過去のこともいつか解決するのかなと心配に思いました。
<見逃し動画>第5話
 
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第5話の公式あらすじ

志帆(吉田羊)の過去が気になる雪野(相武紗季)は、高杉(小林且弥)とともに志帆が以前勤めていた病院を訪ねるが、これといった成果もなく、謎は深まるばかり。そんな雪野の行動を知った北畠(高橋克典)は、1人険しい表情を見せる。
 
ある日、公園の展望台から飛び降りた建築士の奥山賢太郎(桐山漣)が解析診断部に回されてくる。複数の目撃証言から自殺と見られるが、来月子供が産まれることを楽しみにしている奥山は、それを断固否定。だとしたらなぜ、工事中で立ち入り禁止の看板が立っているにも関わらず、自ら危険な場所に足を踏み入れたのか。志帆は、奥山が朝食の左半分だけをきれいに残していることが気になり、奥山に絵を描いてもらう。すると、完成したのは右半分のみ。つまり奥山は左側半分に見えているものを認識できていないことが判明し、その原因は脳梗塞だった。
 
数日後、今度は奥山が突然、左手で周囲のものを投げ始める。看護師の藤本(池岡亮介)と渡辺(五十嵐健人)が何とか押さえようとするが制御できず、奥山はパニックに。自分の意思とは関係なく勝手に手が動き出す『他人の手症候群』という病気と分かり、検査の結果、これも脳梗塞が原因だと判明する。さらに、妻・由美子(前田亜季)の話では最近、一時的にスマホの使い方が分からなくなったといい、志帆は恐らくそれも脳梗塞が原因だと考える。連続して脳梗塞が起きるのはなぜか?解析診断部が理由を探り始めた矢先、奥山の容態が急変して…。
 
<出典>フジテレビ公式

第5話のネタバレはここをクリック
志帆の秘密
「橘先生は、引き止めたんですけど、決意がかたかったんです。辞める直前にもオペを成功させていたし。彼女は天才です。彼女を
超える脳神経外科医は出てこないでしょうね…私なんかよりも、北畠院長に聞いてみたらいかがですか?」
雪野と高杉は前の職場に話を聞きに来ていた。
「雪野の気持ちが少しわかったよ。実に興味深いね」
と、高杉。
 
志帆は、マオのアルバムを眺めていた。子供の成長って早いよねと言った。そこに現れたのは、高杉だった。
「高杉先生。なんで…」
「どれだけ過去を懐かしんでも、あの頃には戻れませんよ」
「マオ…、マオ…マオ!」
「あんたに関わった人間はみんな不幸になる」
高杉はそう言って、幻は消えていた。志帆は頭を抱えた。
 
 
転落
青年が屋上を訪れている。
近くでは工事をしていた。その工事現場へと近づき、景色を眺める青年。周囲のカップルはその様子を気にしていた。青年は屋上から飛び降りてしまうのだった。
 
「昨日運ばれてきた男性です!奥山健太郎さんです。自殺を図ろうとしたようです」
「なんで自殺未遂の患者さんがうちに来るの?」
と、岩倉。
「本人が自殺してないって言っていて…。何人にも見られていたんですけど」
「本人の意志とは裏腹の行動を取る病気かもしれないってことね」
と、志帆。
「まずはコカインなどの薬物中毒ね」
と、村上はにらむ。
「検査済み」
「発作的に睡眠に入ってその行動になることがある」
「一過性脳虚血性発作は…?」
「どれも決め手にかくわね。自殺願望があって、嘘をついているとか…」
と、岩倉が言った。
「心療内科と連携して、治療にあたりましょう!」
と岩倉が率先して言った。
「橘先生も精神疾患が原因だと思いますか?」
と、綾香。
「そうね…でもひとつひっかかるのよ。自殺するのに人に見られるようなところを
選ぶのかしら」
「変ですね!!」
と、綾香は同意した。
 
「景色を見に行っただけなんです。景色に近づいたら落下してしまって…死ぬなんてそんなこと考えたこともないです」
と、奥山は志帆と綾香に語った。奥山の妻が現れる。妻は由美子といった。
「お子さんが?おめでとうございます」
「奥山さん、お仕事、建築事務所なんですね」
と、綾香。
「食欲ないですか?病院の食事は少ないくらいで…」
食事の様子を見て、志帆は不思議に思った。
 
「自殺したいって感じじゃなかったですね」
「私、高所恐怖症なのよね。そういう人って想像力が豊かな人が多いんだって。田丸先生は絶叫マシン、好きなの?」
「はい、大好きです」
「じゃあ高いところ平気だね!」
と、志帆は笑いながら言った。
 
 
見えてない
雪野は北畠院長に志帆のことを聞いていた。
「新田先生は、相変わらず橘先生に興味があるんですね」
「誰ひとり、どこの海外の病院にいたのか知りません。不自然です。なにか隠す必要があるからなんじゃないですか?解析診断部の理由。オペをしないという理由となにか関係が…」
「なんにもありませんよ。視察として回っていたとか。あ、ひょっとして、新田先生も海外に行きたいと思っているんじゃないですか?ボストンの私の友人をご紹介しますよ。あの橘先生も訪ねたほどの名医ですからね」
「本当に橘先生は海外にいたんですか?」
「もちろんです。わたしが嘘をつくメリット、何かあります?」
と、北畠。雪野は院長室を後にした。
 
「橘先生、この間はどうも」
志帆の前に現れたのは高杉だった。志帆は動揺してしまう。
「どうかしました?新田先生から聞いていますよ。僕は彼女が心臓外科にいた頃から仲が良いので。是非一度、ゆっくりおはなし聞かせてもらえませんか?興味があるんですよね」
と、高杉。
 
綾香は宮部と一緒に、健太郎が転落した湾岸シティの展望台にやってきた。奥山が落ちた場所を眺める。
「工事中ですね…」
「あそこだけ柵がない!気がつかないわけがないと思うんだけど…」
 
志帆は綾香に写真を撮影したものを見せた。
「左側じゃない?この看板があったのって……。あ、なるほど、そういうことか!」
と、志帆はひらめいた。
岩倉と村上が奥山の病室を尋ねていた。岩倉の著書を見せた。
「奥山さんは嘘をついていません」
志帆は奥山に、本の裏を紙に見立て、絵を描くように言った。
「この写真の絵を描いてください」
と言った。奥山は写真のイラストを描き始めた。
 
「これが奥山さんが自殺するつもりじゃなかった証明です」
「村上先生!MRIの準備を!」
と、岩倉。
 
「奥山さんの脳のMRI画像です」
「小梗塞が確認できますね」
「立ち入り禁止の看板があったのにも関わらず、落下した」
その写真の絵も見せた。
「どういうことですか」
「立ち入り禁止の看板が見えていなかったのよ」
「認識していなかった。半側空間無視です」
と、志帆が言った。
「まだ24時間経ってないわね。脳保護薬を投与して。アスピリンも開始しましょう」
と、岩倉が指示を出した。
「よかったですね。原因がわかって」
と綾香は言った。最初から志帆は半側空間無視に気がついていたのだった。
 
高杉は雪野に会った。
「橘先生と、何を話していたの?」
「雑談だよ」
「ずいぶん楽しそうだったけど。ねえ、私になにか隠してない?」
「悪いけど、このあとオペなんだ。行くよ」
そう言って高杉はいなくなった。
 
綾香は宮部に食事に誘われていた。
そんなときに、奥山は由美子と病院の庭を訪れているところを見かけるのだった。
「もうすぐ私たちにも子供ができるんだね」
「待ち遠しいな」
そう言って、奥山は子供に風船を膨らませていた。
 
 
エイリアンシンドローム
食事をしているときに奥山が暴れだし、食事を投げつけ始めてしまう。志帆は動揺した由美子に近づいた。
「暴れながら違うんだって答えていたけど。なにか変わった行動はしていなかった?些細なことでもいいの」
「つい最近スマホの使い方がわからなくなったことがありました」
しばらくしたらスマホを使うようにはなっていた。
「一時的に使い方がわからなくなっていた…」
「自分の名前が書けなくなったこともあったと…」
と、奥山。
「別の異常があるはずよ」
植松に指示をして、MRIを見る。
「え!?新しい梗塞!?」
と志帆。
「エイリアンハンドシンドロームね。自分の手が制御できなくなるの」
「こうも続けざまに梗塞ができるなんて…」
と、綾香は言った。
「どうして連続で梗塞ができるのかしら??おかしいじゃない」
と、村上は言った。
「心房細動が原因でもないの?」
と岩倉が言った。そのとき奥山の容態が急変した。心筋梗塞を起こしていた。由美子も切迫早産を起こしそうになっていた。
「娘だけはお願いします!!」
と、由美子に言われた志帆はまたフラッシュバックを起こしてしまう。頭をおさえる志帆。マオ…、と志帆は思った。
「マオを助けてー!」
という声が頭の中で響き渡り、志帆は廊下で座りこんでしまった。
 
雪野はカテーテルを入れる処置をする。造影剤で動向を確認した。
「どう?」
と、雪野。
「奥山さんのほうは?」
「心筋梗塞以外の所見は見当たらなかったわ、あれ、橘先生は?」
「由美子さんを運んでいる途中で急に体調を崩されて…」
と、綾香は説明した。
「体調?」
「娘さんの名前を呼んだりして…」
「橘先生、娘さんがいるんだっけ?」
「10歳の娘さんが。先生はシングルマザーなんですよ」
と、綾香。
 
志帆はマンションで眠っていた。
「ママ、何かあったの?患者さんは?ほったらかして帰ってきたの?」
「昔のことを、思い出しちゃって」
「ひとりでも多くの患者さんを救うんでしょう?話してみて。いつもみたいに…」
志帆はマオを横に座らせた。
「頻発する脳梗塞があって、心臓の心房細動が原因だと思ったんだけど違ったの」
「見せかけに騙されているんじゃない?」
と、マオがヒントを出した。
「ん?」
「枯葉だと思ってたら実は蝶だったり…」
とマオが言った。
「そういうことか…」
志帆はマオを抱きしめた。
 
 
見せかけ
綾香は志帆を心配した。
志帆は由美子に奥山のことで聞きたいことがあると言った。
「あの、ところでご主人なんですけど。他人の手症候群を発症する前に何かありませんでしたか?」
「そんな様子はありませんでした。いつもどおりでした。中庭に行ったんですけど、
男の子相手したりして。風船を膨らませることができなくて、膨らませてあげたんです。
そのあとは戻りました」
「風船を膨らませたんですね?やっぱり…」
と、志帆。
「奥山さんの梗塞の原因は心臓よ。異常がなかったように見えていたのよ。見せかけに騙されていたわ」
と、志帆は言った。
マイクロバブルテストというものを実施した。
「卵円孔開存症は、左右の心房の間の壁に穴があいている症状のこと。胎内にいるあいだに存在し、閉じずに残っている状態のこと。心エコーやCTでも見つけられない。これが見せかけ。だけど、何かの拍子に血流が起こる。静脈が起きて脳梗塞を引き起こしていたの。風船をふくらませたせいで腹圧が起こった。咳き込んだあとに心筋梗塞が起こっていたのもそのためよ」
「治るんですか?」
と、奥山が聞いた。
「脳梗塞が治れば、今までに悩まされたことは起きません」
 
志帆は雪野のことを褒めた。
「さすが!心臓外科ね」
と言った。
「よく橘先生気づきましたね」
と、綾香は言った。
「娘さんも将来医者ですか?」
と、みんながはやし立てた。
そのとき、由美子の赤ちゃんが生まれたと知らされた。
「とりあえずはめでたしめでたしですね」
と、綾香。
雪野は志帆をじっと見ていた。
雪野と奥山は話し合って、志帆という名前に決めたのだと言った。
「本当ですか?」
と、志帆は驚く。
エレベーターで、北畠は岩倉に遭遇する。
 
 
目撃
佐々木のもとへ雪野が現れた。
「橘先生の住所教えてもらえませんか?」
「最近個人情報の管理は難しいんですよね」
「佐々木事務長は、岩倉先生を次期院長に押したいんですよね?もし、橘先生に汚点があれば…どうですか。北畠院長に加湿につながりますよね。引責問題による現院長の更迭。交代もありうるかと…」
「医師名簿はここにありますよ」
と、佐々木。
「わたしがいない間に新田先生が何をしようと知ったことではありません。一時間は戻りません」
と言って、佐々木はいなくなった。
その書類には娘の名前はなかった。
「なんで…?」
と雪野は言った。
 
志帆がひとりで喋っているのを、雪野は帰り際に見かけてしまい、心配そうに見つめていた。志帆はまたフラッシュバックが起きてしまっていた。
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エイリアンシンドロームという病は怖い病だと思いました。一つの病気だけでなく複数の症状が、複合的に患者さんを襲っていて、病気の診断は本当に難しいと勉強になる内容となりました。
<見逃し動画>第4話
 
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第4話の公式あらすじ

ある日、北畠院長(高橋克典)の失脚をもくろむ葉子(伊藤蘭)は、院長就任の前祝いに理事たちと老舗料亭『真田』を訪れる。そこで、病気を理由に隠居した大おかみ・静香(黒田福美)の見舞いに行きたいと申し出るも、おかみの芽依(小西真奈美)に断られてしまう。
 
一方、通勤途中の志帆(吉田羊)は、道端で雑草を食べている初老の女性に遭遇。探しに来た芽依から、この女性は若年性認知症だと教えられるが、保護する際に暴れたり、歩行障害が見られたりするなど様子がおかしいことに気付く。すると偶然にも、解析診断部がその女性が入所している老人ホームへ訪問診療に行くことになり、志帆は綾香(吉岡里帆)に様子を見てくるように頼む。
 
やがて、その初老の女性こそが、葉子が面会を希望していた大おかみの静香だと判明。周囲の話によれば、認知症を患った静香は、以前から仲が悪かった嫁の芽依に厄介払いされたらしい。芽依に静香の診察を断られた志帆は葉子に口利きを頼むが、葉子は「立ち入るべきじゃない」と拒否。実際、芽依には静香との過去に、苦い記憶があったのだ。
 
それでも納得できない志帆は、密かに施設から静香を連れ出し勝手に診察。腕に強い脈を感じ、循環器系の病気を疑うが、次の瞬間、乗り込んできた芽依に頬をたたかれ、葉子にも「あなたは患者さんの病気だけを見て、患者さんの人生がまるで見えていない」と叱責される。しかしその裏で、葉子もまた、静香の症状が気になっていて――。
 
翌朝、静香が暴れた本当の理由に気付いた志帆は、再び静香を連れ出すが、それを知った芽依は警察に通報。志帆は駆けつけた警察官に連行されて――!?
 
<出典>フジテレビ公式

第4話のネタバレはここをクリック
料亭の大女将
解析診断部の評判は上々だった。岩倉が大活躍であると、料亭で理事たちからも話題にのぼっていた。
「これも全て岩倉先生のおかげですね」
と言われ、佐々木も岩倉も上機嫌。
居合わせた料亭の女将も聞きたいと言った。ので、岩倉は名台詞を披露した。
「北畠院長は次の理事会で退任になるだろうね」
と言われていた。女将は大女将のの安否について悠々自適だと言った。
 
「大女将の静香さんにはお世話になったから。体調はどうなの?」
と、帰りがけに岩倉は女将のメイに尋ねた。
「元気にやっています」
「どこの施設にいらっしゃるか、教えてくださらない?」
「お客様には絶対教えて欲しくないと、大女将の意向ですから…」
「そうだったわね…」
と、岩倉は引き下がる。
 
志帆はある日、うずくまっている女性をみかけた。女性は道にある雑草を一心不乱に食べていた。
「そんなもの食べないほうがいいですよ…」
志帆が注意すると、女性は胸を押さえた。
「胸が苦しいんですか?救急車呼びますね」
苦しそうにしながらもなおも食べ続ける女性。そこへバタバタと老人ホームの葉風苑と書かれたジャンパーを羽織ったスタッフたちが駆けつけてきて、志帆に礼を言う。 
「お母さん!忙しいんだから迷惑かけないでよ!!」
そこに現れたのはメイだった。大女将の静香はメイに向かってものを投げ続けた。
「若年性認知症なんです。どうぞお構いなく」
「大丈夫ですよ!戻りましょう」
と、老人ホームの人々が助けようとする。
「助けて!助けて!助けてください!」
と、志帆に静香は呼びかけた。志帆はその場から動けない。
 
「お母さん!なにか気になる?…私のことも気にしてよね…」
志帆は車のヘッドライトのせいで、またフラッシュバックが起きた。そこにいたはずのマオがいなくなっていた。
 
 
老人ホームにて
志帆が病院に来た。そのとき、訪問診療部では人手が足りず、訪問診療部に人が必要だと言う話になっていて、解析診断部から人を斡旋するという話になっていた。
「ほかの部も人をやってるんですか?」
と、雪野。
「いえ、解析診断部だけですよ」
と、岩倉が答えた。
「それって不公平なんじゃないですか?」
「ええ、不公平ですよ」
「外科を渡り歩いてきた新田先生にはわからないんですよ。病院内のヒエラルキーが!」
と、里見。
「この病院は解析診断部を最後の砦とうたっていますが、ワンランク下がっている大赤字部門なんですから、積極的に他部からの協力には応じないと」
と岩倉は説明し、午後に老人ホーム葉風苑に派遣する医師をこの中から二人決めたいと言った。
「葉風苑??」
志帆は、その名前が先ほど道の草を食べていた女性がいる老人ホームであることに気づいた。
「はい!私行きます!!」
と、志帆は挙手した。
「どなたか、行きたいひとはいないの?」
岩倉は無視して他のメンバーに尋ねた。
「だから、ハイ!!ハイ!!」
「あなたはダメよ。トラブルを起こされたら大変だし…」
「そんなことないと思うけど」
「では、田丸先生と植松先生、ふたりで行ってください」
と、岩倉は指示をした。
「ふたりとも期待していますよ」
と言った。
 
「田丸先生!ちょっと資料見せて」
と、志帆は出て行く綾香を呼び止めた。
「ここに静香さんという人が入院しているはずなの。その人の病歴とか家族構成とか調べてきてくれない?」
「なんで、そんなことを?」
「ちょっとね…その人若年性認知症なんだけど、様子がおかしくて。体の具合も悪そうだったし、歩行もおかしかったのよ」
「その人の苗字って…?」
「下の名前しかわかんない」
「お知り合いじゃないんですか!?」
「とにかく調べて!」
「もっと手がかりがないと探せないですよ」
「おお!やる気になったね!探偵くん」
「探偵じゃないです!」
 
「訪問診療から外されたらしいね」
とそこにやって来た北畠が言った。
「老人ホームには高齢者が大勢いるんだから、患者さんがいるほうに行ったほうがいいだろ。訪問診療から外されても、頑張ってもらいたいね」
「なんか響かないな…」
 
葉風苑。
植松は診断を始める。植松は綾香がおらず、老人の長蛇の列に困っていた。
 
真田静香の病室の前。静香はスタッフの制止を振り切って、ものを投げ続けていた。そこにやってきたのは、綾香だった。やめてやめてと言って暴れる静香。お手伝いします!と言って、綾香も止めた。
綾香はスタッフに事情を聞く。
「静香さんの家は、真田っていって、老舗料亭なんです。今の女将さんと大女将さんの静香さんとの関係が悪くて。ここだけの話なんですけど、お嫁さんがお姑さんを厄介払いしたみたいに言われていることも多くて…」
と、語った。
 
綾香は病院に帰ると、志帆にその件を伝えた。
「私がみても、静香さんは若年性認知症を患っているとしか思えませんでした」
そこへ岩倉がやってくる。
「訪問診療、終わりました」
と、綾香は岩倉に声をかけた。
「報告ありがとう。もう上がっていいわよ」
「岩倉先生、私からも報告いいですか」
志帆が岩倉に話しかけた。
「なによ。あなたは行ってないでしょ?」
「この老人ホームに若年性認知症の患者さんがいるんですけど、様子がおかしくて。ただの若年性認知症じゃないと思うんです」
「料亭の大女将だったそうですが、ご家族にも引き取ってもらえないそうです」
と、綾香が捕捉した。
「料亭の、大女将?」
と、岩倉は顔色を変えた。
「その人の名前は?」
「真田静香さんです」
「……彼女だったら、若年性認知症よ」
「お知り合いなんですか?だったら、口をきいてもらえませんか?」
「彼女はね、今のような姿を見せたくないという理由で、一線を退いたのよ。医師だとしても、立ち入ることはできないわ」
と、岩倉は言った。
 
 
女将vs女医
カンファレンス。
「静香さんの病状を整理してみようか。認知症に歩行障害に胸が苦しいに…」
「暴れてたのも症状のひとつかも」
「認知症の症状が出る病はほかにある?」
いろいろな症状を、綾香や雪野や里見も言った。
「お姑さんに毒でも飲ませてるんじゃないの?」
と、雪野。
「他人なら関わらなきゃいいけど、家族ほど殺したくなるんだよ」
と、里見。
「田丸先生、ちょっと付き合ってくれない?毒見よ」
志帆は綾香を付き合わせ、料亭真田に連れて行った。美味しい食事と酒にすっかり大喜びの志帆と綾香。そこへ女将が来た。
「女将の真田メイと申します。お料理はお口にあいましたでしょうか」
「この前はどうも」
と志帆。メイは偶然を驚いた。
「田丸先生があなたに言いたいことがあるっていうから」
「橘先生!」
「お医者さんでいらっしゃるんですか」
「東光大学病院解析診断部で医師をしております」
「まぁ、そうでしたか…。そちらの教授や理事の方々にはご贔屓にしていただいているんですよ」
「田丸先生!ほら、言って楽になっちゃいなさいよ!早く」
と、志帆がけしかける。
「なんで私から言うんですか!?私にふらないでください!」
「しょうがないな、じゃあわたしが田丸先生の思いを代弁しますね」
と、志帆は言った。
「実は、静香さんのご病気が、ただの若年性認知症じゃないんじゃないかと」
と、志帆。
「なら、何の病気だっていうんですか?」
「憎いお姑さんにお嫁さんが毒を持っているんじゃないかっていう、噂があります。その真偽を確かめにきました」
「はは…面白いことをいいますね。こんな面白い人をお医者様にしておくのはもったいないです。うちの芸者さんになっていただきたいわ」
「芸者にするなら、この田丸先生をご自由に。愛想がないですけどね。で、どうなんですか?お姑さんに毒、飲ませたんですか?」
「私は母に毒なんて飲ませていません。当たり前ですが…」
「では、彼女をうちで診察させていただいてもよろしいですね」
「お断りします。ほかのお医者様に、若年性認知症と診断いただいているのに、なぜあなたに家庭の問題を蒸し返されなきゃいけないんですか」
「家庭の問題を蒸し返しているのではありません。病気を見させていただきたいだけです」
「だから、それが同じことなんですよ。なぜわからないんですか?…そろそろお引取りください」
と、メイは言った。
 
「これ以上はもうやめておきませんか?」
と、綾香。
「やめないわよ。もし静香さんの病気が命に関わるものだったとしても、同じこと言えるの?早く病気を突き止めましょう!」
と、志帆は綾香に言った。
 
 
確執
2年前。
「何それ。びしょびしょじゃないの!」
と、静香にメイは窓の拭き方を叱られていた。
「あなたいつになったら一人前の女将になれるの?覚悟ってものが足りないのよ!」
「すみませんでした」
「口ばかりなんだから」
と言った。
静香にメイは母の日に旅行をプレゼントするも、時間がもったいないから行かないとつらくあたられていた。
 
綾香は静香を病院に無断で連れていくことにして、宮部を使って、病院へと検査に連れて行く。
「ご家族に知らせておいたほうがいいんじゃないですか?」
と、老人ホームの職員がこそこそと話した。
 
病院にて、静香は診断を受ける。年齢や今いる場所を聞かれる。
「若年性認知症ね」
と、村上。
「本当にそうなの?」
と、志帆。血液検査も実施することにした。
そこにやってきたのは、血相を変えたメイだった。
「あと少しで本当の病気がわかるんです!」
と、志帆。
家族の許可もなく、病院に連れてきた志帆を、メイは怒った。
「彼女は私に助けを求めたんです!!」
「認知症の人間が言ったことです」
「私は彼女の言葉を信じます!失礼します」
そこにやってきたのは、騒ぎを聞きつけた佐々木や岩倉だった。岩倉の姿を見た車椅子の静香は、ああ!と岩倉に気づいた。
「ああ、これはこれは、岩倉先生。料亭真田にようこそお越しくださいました」
と、静香は車椅子から降りて土下座した。
「何をぼーっとしているの!?本当に気が利かないんだから。あなたには女将という自覚があるんですか!?」
と、静香はメイに言い放つ。
「そんなことしなくていいんです、ここは料亭じゃありませんよ」
と言って、志帆は静香を抱き起こそうとする。すると静香に少しの異変を感じて、志帆は顔色を変えた。
そのとき、メイが立ち上がった志帆を平手打ちにした。
「そんなこととはなんですか!?うちの料亭が笑いものになったでしょう!?」
と怒鳴るメイ。
そして車椅子に乗せて、メイは静香を連れて行ってしまった。
 
「言ったわよね?部外者が立ち入るなって」
と、岩倉は志帆のことを呼び出した。
「私は医者です。困っている人をほうっておくことはできません」
「あなた…患者さんの病気だけを見て、人生がまるで見えてない。望まない診療をしたせいで狂わせてしまうこともあるのよ。責任がとれるの?先方へはわたしが謝罪してきます。あなたはもう関わらないように!!」
と、言われる志帆。
 
 
本当の病
「患者さん救うことが医者の責任だよね」
と、志帆はソファに寝転がって言った。
「私もそう思います」
「静香さんから強い脈を感じたの…ウォーターハンマーパルスかもしれない」
「ウォーターハンマーパルス?血管が急に広がって縮む症状。大動脈の病気かも知れない…」と言った。
 
岩倉と佐々木は料亭真田に謝罪へやってきた。メイの夫が話に答えた。
「お気づきだったとは思いますが、おふくろと妻はうまくいっていなかったものですから」
「聞きづらいことなんですけど、いつ頃から?」
と、岩倉。
「2年くらい前に、妻がおふくろを二人きりの旅行に誘ったんですけど。時間がもったいないからって…断って…」
「それは傷つくな…」
と、佐々木。
「それからは特に…」
「静香さんに認知症の症状が出始めたのは…」
「1年半前くらいです。必死に働いたんです。無理がたたったんでしょうね…」
「その頃のお母様の様子って、なにか気づいたことないですか?」
「2年くらい前に胸が苦しいって言ってたかな…」
 
「女将…」
岩倉は帰りがけにメイに会う。
「先程は感情的になってしまい、すみませんでした」
「無礼があってこちらこそすみませんでした」
「またお越しください」
と言った。
「これで全て解決ですね」
と、佐々木は言った。
「ほんとうにそうかしら……」
と岩倉。
 
「橘先生と一緒ですぐに試したいタチでしたね」
と、北畠は岩倉に声をかけた。
「一緒にしないでください」
「そっくりですよ。自分と同じようなタイプを人は本能的に嫌うようにできていますからね」
 
「認知症、歩行障害、攻撃性の増加、胸が苦しい、ウォーターハンマーパルス……」
と、志帆が言った。
「なんかわかった?」
と、マオ。志帆はマオに抱きついて「わかんない」と言った。
「苦しい!!酔っ払ってるから力加減がおかしいんだよ!」
と、マオが言った。その言葉に志帆がなにか気づいた。
「そっか、暴れていたんじゃない。痛いから触られたくなかったんだ!…マオのおかげだよ!」
とマオに言った。
 
 
警察騒ぎと岩倉の診断
綾香は再度静香を連れ出す。老人ホームのスタッフたちは反抗した。
「静香さん、安心してくださいね」
と、言った。
「髄液検査しましょう!これでわかるわ」
と、志帆。
そこにやってきたのは警察だった。
「もういい加減にしなさいよ」
と、メイがやってきた。警察に連れて行かれる志帆。
「急いで佐々木事務長を探してきてよ!」
と雪野は指示。
 
その頃、葉風苑に診察したい患者がいるので、訪問医療部に行かせてほしいと村上に岩倉が依頼していた。
「橘先生が老人ホームから誘拐した疑いで、警察に連行されそうなんです!!」
と、医師たちがそんな村上と岩倉に伝えた。
岩倉は急いで向かう。
「女将、女将!!」
と、岩倉が到着してメイに対峙する。
「静香さんを診察させてください」
「お断りします。関わらないでください」
志帆はパトカーの中から、岩倉にサインを送っていた。目に指でメガネを作ってサインを送り続けた。目を見ろ、と。
「え?」
岩倉は静香の目を見る。瞳孔が開きっぱなしになっていた。
「この指見てください。そう。見ててくださいね……。!!これ……。静香さんの病気、若年性認知症じゃないわ」
「何言ってるんですか!!」
「橘先生は誘拐犯でも構わないけど、今治療しなかったら、静香さんの命は保証できないわよ。それでもいいの!?警察もです!人の命に関わることなんですよ!!橘先生を開放してください!!」
と言った。すると静香は背中を抑えた。
「今静香さん背中おさえてました」
「緊急手術になるわ!!準備を急いで!!」
と、岩倉が叫んだ。
高杉が手術をして成功した。病名は、大動脈解離だった。出てきた高杉は、志帆に話しかけた。
「西東京病院から来た、橘先生ですよね?初めまして。ようやくお会いできましたね。では…」
と言って高杉は去った。
 
「岩倉先生、どさくさにまぎれて誘拐犯呼ばわりしませんでした?」
と、志帆は岩倉に言った。
「したかしら、全然覚えてない!」
「助けてくれてありがとうございました…」
と、志帆。
 
 
神経梅毒
「神経梅毒だったのよ、旦那さんから感染したのね」
「岩倉先生の見立てがなかったら、手遅れになるところだったわね」
「岩倉先生っていうか、橘先生が支持してなかった?」
「神経梅毒はアーガイルロバートソン瞳孔という特殊な症状が目に出るの。瞳孔の反射だけでわかるから」
「どっちかといえば橘先生の手柄じゃない?」
と、里見。
「どっちでもいいわよ。患者さんが治るなら」
と、志帆は言った。
岩倉はいなかった。病気以外に治したいものがあるって言ってたよ、と。
「メイさん、大女将のこと許してあげられないですか?」
と、岩倉。
「はっきり申し上げて、許すことはできません。私はお母さんと仲良くなりたかった。
だからこそ、旅行の誘いを時間がもったいないって断られたことが許せなかったんです」
「時間がもったいないって、あなたと旅行なんてしたくないって意味じゃないと思うわ。
胸の痛みを感じてた静香さんは、自分が長くないって思ってたんだと思う。そんな時間があるなら、一人前の女将になって欲しかったんじゃないかしら…」
「そんなことって…」
「私の知ってる静香さんはそういう人よ。粋な人だった。残念なことに静香さんの本音を知ることはもうできない……」
「それはどういう意味ですか?」
と、息子。
「落ち着いて聞いてちょうだい。ほかの症状は治療で改善します。静香さんが失った記憶だけは二度と元には戻りません。神経梅毒による認知症の症状は治療をしてもこのままなんです」
「それでも、構いません…大女将が忘れたことはわたしがずっと覚えてますから。大女将の教えは、わたしが絶対に忘れません」
「今の女将は大女将にそっくりね!」
「本当にありがとうございました」
と、メイ。
「お母さん…、病気治ったら、一緒に帰りましょうね」
とメイは静香に語りかけた。
 
東光大学病院は老人ホームとの提携を発表されていた。岩倉がニュースに登場していた。
北畠と志帆はそれを見ながら微笑んだ。
第4話の感想はここをクリック
若年制認知症以外考えられない病気を、志帆はまたしても見抜きました。今回のラストでの岩倉との連携は見ていて清々しかったです。
<見逃し動画>第3話
 
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第3話の公式あらすじ

ハロウィーンの夜、仮装した女子高生の集団がカラオケ店を出た直後に次々と倒れ、志帆(吉田羊)が務める東光大学病院に救急で運ばれてくる。けいれんや嘔吐などの症状から食中毒と判断されるが、運ばれてきた6人のうち、なぜか岡野朋美(唐田えりか)だけは全く症状が出ていない。一方、長瀬理恵(久保田紗友)は処置中に突然体にじんましんが出て、呼吸困難に陥ってしまう。幸い、雪野(相武紗季)の適切な処置で大事には至らなかったが、6人全員が別の疾患を抱えている可能性も浮上し、解析診断部のメンバーは食中毒以外の感染症や薬物中毒も視野に入れて診断を始める。
 
翌日、唯一何の症状も出なかった朋美に話を聞きに行った志帆は「みんなを助けて下さい」と懇願する朋美の様子にどこか違和感を覚えていた。一方で、理恵以外の4人は今回の騒動が朋美の仕業だと疑い始めて……。
 
事態が進展しないことから、志帆は搬送直後に呼吸困難を起こした理恵に、チャレンジテストを行うことを提案する。呼吸困難の原因がアナフィラキシーショックではないかと考えたのだ。カラオケ店で食べたものをもう一度食べさせ、アレルギー反応を確かめれば、すべての謎が解けるかもしれない。しかし、あまりにリスクが高いことから葉子(伊藤蘭)と佐々木(戸次重幸)は猛反対。結局、北畠(高橋克典)が機転をきかせ、志帆たちは何とかチャレンジテストに踏み切るが――!?
 
<出典>フジテレビ公式

第3話のネタバレはここをクリック
ハロウィンの悲劇
ハロウィンパーティー。女子たちはコスプレパーティーをしていた。その後、店を出て写真を撮る女子たち。すると次々と体調不良を訴えて倒れる。倒れたのは、トモミ以外の女子たちだった。
 
女子たちは病院に運ばれる。状況を見るに、食中毒だった。
「ひとりだけ症状が全く出ていない子がいます」
雪野はひとりだけ…と言った。
 
気道が閉鎖している女子もいた。そこへ女子たちの親がやってきた。今日中に退院できるのかを聞いていた。
「それは無理ですね。これはただの食中毒じゃありません」
と、雪野。
 
「新しい病院にはもう慣れた?」
マオに話しかけられる志帆。するとフラッシュバックが襲う。バイクにひかれそうになったマオを守った志帆。
「また幻覚?」
と、マオが心配そうに聞いた。
 
 
不可解な事象
患者の一人に別の症状があったために、解析診断部に女子たちの案件がまわってきた。ひとりがじんましんを起こしていた。その患者はリエといった。
「同じタイミングで5人の人間が倒れました」
と、里見。
「一人だけなっていない子がいました」
「薬物中毒じゃないですか?」
と、村上は訝しげだ。
「確かに」
「でも、高校生ですよ…」
と、綾香は言う。しかし、脱法ハーブなど最近の若い子たちは悪いことをする可能性があり、その線でいきましょうと岩倉。
「最近の子が悪いって決め付けるのはよくないんじゃないですか?」
と、綾香は言い返した。
「橘先生!どう思うんですか?」
「症状がばらばらすぎて、まだわからないわね」
「新田先生は?」
「薬物検査の結果待ちね」
と、雪野は言って去った。
 
志帆はまず何の症状もないトモミから話を聞くことにした。ハロウィンの日の行動を教えて欲しいとトモミに事情を聞く。学校が終わってから駅前のゲーセンに集まり、カラオケに行ったとのこと。夜になるまでの暇つぶし。衣装に着替えたり、食事をしたりしたと。
「途中で抜け出した子は?」
「ありません…あの、みんな、どうなっちゃうんですか?私たち仲良くていつも一緒だから…。お願いします、みんなを助けてください」
と、トモミ。志帆は頷いた。
 
「いい子ですね!トモミちゃんって」
と、綾香は嬉しそうにした。
「自分も感染してるかもしれないのに」
と、里見。
「そっちは、任せるわ」
と、志帆は言った。綾香は驚いてしまう。
「田丸先生!!」
と、綾香は走ってきた宮部に捕まってしまった。
 
 
女子たちは元気になっていた。昨日の治療が効いたらしい。しかし、1人はまだじんましんが出ていた。
「橘先生はどう思いますか?人とは違う発想するじゃないですか」
と、雪野。
雪野は先日見かけてしまった、様子のおかしい志帆を思い出していた。
 
「橘先生、6人も女子高生が運ばれてきたって?解析診断部の見立ては?」
「岩倉先生は薬物中毒、里見先生は感染症…」
「橘先生は?」
「まだ決めかねています」
「いいじゃない。それが解析診断部だ。いつもみたいに勝手に進むか」
「私そんなにわがままじゃないですが」
そう言って、志帆はいなくなった。
 
綾香は宮部を連れて、カラオケに向かった。
「いつも田丸先生を思い浮かべてラブソング歌っています」
「これは調査です」
と、綾香は嬉しそうな宮部に言った。
ハロウィンの夜と同じ部屋に来ていた。
同じ量の食事を用意する。
「恐ろしいな、若い子の食欲…」
「宮部さん、食べてください!」
 
薬物検査の結果は、陰性だった。
「里見先生が言うように感染症なのか…」
と、村上。
 
北畠は岩倉とエレベーター前で遭遇する。
「乗らないんですか?」
と北畠。
「乗るわよ!」
「どうした?薬物検査の結果は…」
「あなたには関係ないでしょ」
「私一応院長なので」
「陰性だったわよ」
「じゃあ診断のやり直しですね」
「わかってるわよ!」
と、岩倉。
北畠は会合で解析診断部の評判は上々だと言った。
「橘先生もいるし、心配していませんが…あ、もちろん!大黒柱の岩倉先生がいるから安心なんですよ。よかったら車でお送りしますよ」
「結構です。あなたといるところを誰にも見られたくないの!」
と、岩倉は断った。
 
 
疑惑
その夜。雪野はやってきた車に乗り込んでいた。そこにいたのは高杉だった。
「なにか話したいこと?相談?橘先生のこと?」
「どうして…」
「ずっと気にしてるから」
「理由が知りたいの。有名な脳外科医だったのに、なぜうちの部にきたのか…」
「なんでそう思うの…まぁいいか…」
雪野は、志帆が過去に勤めていた病院に後輩がいるという高杉に、志帆のことを聞くように頼んだのだった。
「なぁ、俺たちもう一回…」
「ごめん」
雪野は車をすぐに出た。
 
「やぁやぁやぁ、調子よさそうね」
と、志帆は女子たちに話を聞きに来た。ハロウィンのメイクの写メを見た。志帆は、クオリティが高いわねと感心した。
「絶対カラオケ屋のご飯だよ」
と、女子の1人が言った。
「あのサラダ、絶対傷んでたよね」
「トモミちゃんは、なってないわよ」
と、志帆。
「トモミ!トモミがなんかしたんじゃないの?」
「そんなわけないじゃないの!トモミちゃんみんなこととても心配していたわよ」
「心配??あいつが心配なんかするわけがないじゃん」
と、女子の1人。
「みんな、仲良いんじゃないの?」
と志帆が言うと、みんな黙った。
「もちろん!みんな仲良いよね??」
と、女子たち。
 
トモミはリエの部屋を訪れていた。
「レナたちは?同じ部屋?」
と、リエ。志帆は治りが早いとトモミたちに報告をしに来た。
「だから、トモミちゃんたちもレナちゃんたちと同じ部屋にしてあげようと思って!みんな一緒の方が楽しいよね?」
明らかにトモミの表情が曇った。
「あれ?どうしたの?ひょっとして同じ部屋いや?」
「あのぅ、先生、私どこも悪くないんですよね?退院できますか?今日の午後にでも」
「確かに何も症状は出てないけど…やっぱりだめ。病気の可能性があるから…」
と、志帆。遠くから雪野が見ていた。
志帆がエレベーターに乗り込んだ。そこに雪野がいた。
「ゲーセンもカラオケもとくに何もなかったみたいですね」
「感染症も薬物も可能性が消えたってことね」
「ええ」
「残ってるのは食中毒の可能性だけど、それだとリエちゃんの呼吸困難の説明がつかない。そうなると、残っているのはやっぱり…」
「アレルギー??感染症でも薬物でもない…、」
「アナフィラキシーショック…」
「リエちゃんが何を食べたのかを突き止めれば…」
「その方法が…」
「あるわよ、バッチリ突き止める方法」
 
 
チャレンジテスト
「チャレンジテストですか!?」
と、綾香。
「危険じゃありませんか!?」
と里見。
やるしかないわ、と志帆が言った。
 
「岩倉先生!大変です!!橘先生がチャレンジテストするって言ってます!」
と、慌てて植松がやってきた。そこには岩倉と村上。
「チャレンジテストなんて独断ですることじゃないわ!」
と、村上。
「佐々木事務長に報告よ…」
と岩倉は静かに言う。
 
志帆がチャレンジテストをしようとするのを事務長の佐々木たちが止めに来た。
「逆に原因を突き止めるチャンスです」
と、志帆。
「何言ってもだめ!認めるわけにいかないわ」
と岩倉。
「血液検査でも何も出てきません」
と、志帆。
「橘先生!私が部長よ。部長のいうことが聞けないの?」
と、岩倉が詰め寄った。
「患者さんを救うためなら」
「こうなったら院長に聞くしかないですね」
と、佐々木。
「橘先生と岩倉先生、どちらの言うことを聞くか…」
と、佐々木が言った。
佐々木は、たとえ北畠が許可をしたとしても、それでなにか起きれば北畠を追求できるので、どちらに転んでも損はしないのだと岩倉にこっそりと説明した。
「チャレンジテストですか…」
と、悩む北畠。
「アナフィラキシーショックしか考えられません」
と、志帆。
「北畠院長…」
「弱りましたねぇ…。解析診断部の部長は岩倉先生です。そうですよね?橘先生」
「はい」
「岩倉先生がだめだとおっしゃってるんです。岩倉先生がいるのだから、独断で進めることはできません。もう一度言いますよ?岩倉先生がいる以上は、独断で進めることはできません。ところで岩倉先生、今夜のご予定は…?」
と、北畠。北畠は岩倉を誘った。
 
綾香はカラオケで出てきた食べ物を、リエの前に並べた。
「本当に大丈夫なんですか?」
と、綾香が言う。
「院長がダメって言ったのにやるんですか?」
「だからやるのよ」
志帆はひとつずつリエに食べ物を食べさせた。しかし、マンゴープリンで少し口の中が痒くなった程度だった。
「食べ物じゃないとすると…何が原因なんでしょう」
と、綾香は悩む。
 
カラオケに志帆はマオと来ていた。
「ハロウィンというのは、元はケルト人のお祭りで、日本で言うとお盆みたいなものなのなの。悪霊と一緒に魔女を追い払うのがきっかけなんだって」
と、志帆。
「食中毒のはずが、薬物中毒でもアレルギーでもなかった。候補になったものがことごとく外れるのよね」
「それって、病気なの?」
とマオが言った。
「マンゴーか…」
志帆はマンゴープリンを食べた。
「マンゴー、蕁麻疹、人間関係…」
志帆はため息を吐いた。
 
「病気じゃないって、どういうことですか?」
と、綾香。
「ひとつの病気から症状がこれだけ割れることはないわ。みんな一緒にいたから同じ病気なんだって、先入観があるのよ」
「病気以外の原因ってことですか?それって…いったい…」
と、綾香は言いよどんだ。
 
 
本当の原因
その頃、屋上では女子たちがトモミに詰め寄っていた。
「トモミがなにかしたんでしょう?!一人だけ何もなってないなんて」
「ずっとあたしたちに仕返しするチャンス狙ってたんでしょう?嘘つかないでよ!あたしらのこと馬鹿にしてんの!?」
「テスト前にノートが見たいから仲間に入れてあげてるだけだから」
「何やってんの!?」
と、そこへ志帆たちがやってきた。
「よってたかって、いじめてるの!?」
と雪野が詰め寄った。
トモミはその隙に走っていなくなってしまう。
「別にいじめてないよ。なんでトモミだけ無事なんだって、聞いていただけ」
「そうそう。聞こえたけど、トモミちゃんは優秀みたいね」
「勉強しか能がないの」
「トモミちゃんとリエちゃんって、何部?」
と、志帆が聞いた。
「科学クラブよ。実験とかよくしてたよね…」
「科学クラブねぇ……」
と、志帆。
 
「橘先生の言っていた通りでしたね。仲良しグループだと思ってたのにそうではなかった」
と、綾香。
「見えてるのは、ほんの一部だったってことね」
と、雪野が言った。
「これで、全貌が見えたわ」
と、志帆が得意げに言った。
「私、全然見えてないんですけど」
「田丸先生、お願いがあるんだけど…」
「あ、いつものやつ…」
 
 
トモミとリエ
科学室に調べにやってきた綾香。
科学コンテストにも入賞していると、教師が説明した。
「彼女たちは科学クラブですから、鍵はわりとほかの生徒よりかは自由に…」
と教師は語った。
綾香は科学室の棚から目当ての薬品を探し、写真を撮影した。
「橘先生の病気以外の可能性っていうのは、毒物ということ…」
と、雪野は志帆に話した。
「薬物、人間関係…、そして動機。科学クラブに所属していたとすれば、犯人はおのずと見えてくるわ」
と、志帆は言った。
 
志帆はリエの病室を訪ねた。
「科学クラブに入っているんだってね、これ知ってる?アジ化ナトリウム。強い毒性のある物質。人が摂取すると嘔吐、呼吸不全などの症状が出る。血糊、リエちゃんが準備したんだってね。この血糊…。あなたはアジ化ナトリウムをカプセルに入れて、レナちゃんたちに配り、自分とトモミちゃんには無害な血糊を配った」
「何、言ってるんですか?」
「まぁ、そう言うわよね!状況証拠だけだからね。ここまでは。リエちゃん、自分がなぜレナちゃんたちと同じように倒れたか、わかる?わからないよね。あれら想定外だったから。チャレンジテストで唯一アレルギー反応があったのは…」
「マンゴー」
「マンゴーアレルギーがある人はほかのあるものにもアレルギーが出るの。ラテックスフルーツ症候群というものがあるのよ。ラテックスにもアレルギーがある場合があるの。リエちゃんが倒れたのは、アナフィラキシーショックが原因よ。科学部で使っているのはラテックスの手袋。あなたは血のりを用意するときにラテックスの手袋を使った。医師もラテックスの手袋を使ってる。ラテックスアレルギーを起こしたことがアジ化ナトリウムを使った、紛れもない証拠なのよ。ねぇ、よかったら教えてくれない?なぜこんなことしたのか」
「……仕方なかったんです。いじめられたくなかったから。人気があるグループに入ればいじめられなくて済むから」
「人気者のグループに入れば…?」
「まだマシだから。トモミだけが本当の友達でした。だから私はトモミをいじめるレナたちをゆるせなくなって…」
と、リエ。
「トモミちゃんを守ってあげたかったのね。ほんの少し懲らしめるつもりで…」
「こんなにおおごとになるとは思わなくて。
ちょっとお腹痛くなる程度だと思ってて」
「軽い気持ちだったのね?一歩間違えればレナちゃんたちは死んでいた。あなたにそんなつもりがなかったとしても、これは許されることじゃないのよ…」
「私…、気持ちのどこかで仕返しができるって喜んでいたんだと思う。初めていじめてる人たちに反抗ができるって。でもそれって、イジメる側になるってことですよね…。レナたちと同じになるってことですよね。私警察に行きます。警察で全部、話します」
「きっとそれがいいと思う。リエちゃんのトモミちゃんに対する気持ちはちゃんと伝わっていると思う。やり直せるよ!きっと」
と、志帆。
「がんばれ…」
リエはその言葉を聞いて泣いた。
 
 
真相
「まさか、アジ化ナトリウム中毒だったなんて…」と、植松は言った。
「橘先生がラテックスアレルギーに気づかなければたどりつけなかったですね!」
と、綾香が言った。
「ん?マンゴープリンの口腔内アレルギーからラテックスアレルギーに気づいたっていったわね?」
と、村上は言った。
「そ、そうですけど…」
と、綾香が答えた。
「まさか!ちょっとあなたたち、チャレンジテストやったってことじゃない!?」
「どうなのそれ!!問題よ!?」
「無視したなら絶対許さないから!!でも…知らないわけだから何もいいようがないわね…」
と、岩倉はいって出て行った。
「傷つけられたほうの痛みは消えないわ」
と、雪野。
「やり直して欲しいですね、レナちゃんたち」
と、綾香が言った。
 
「北畠先生のおかげです。岩倉先生を連れ出してくれて…、だいぶあのサインは気づけませんでしたが。岩倉先生がいないなら好きにやれってことなんですよね」
と志帆。
「たまには熟女と飲むのもいいもんだ」
と、北畠。
 
「橘先生のこと聞いてきたよ。オペ成功率100%。海外の病院を回っていたらしい」
と、高杉。
「海外?」
「海外のどこにいたのかは書かれていない。書かない理由があるのか…それとも…」
「隠す理由があるのか…」
と、雪野。
 
志帆はマオと待ち合わせをしていた。
第3話の感想はここをクリック
原因不明の体調不良が、科学的なことと、さらにアレルギーの併発という複雑な要因の絡み合いでとても面白かったです。興味深い内容で勉強になりました。マンゴーアレルギーを持っている場合に、ラテックスにもアレルギーがあるというのは特にびっくりでした。
<見逃し動画>第2話
 
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第2話の公式あらすじ

4年後に東京で開催される世界大会でメダルを期待される注目の水泳選手・南野和己(浅香航大)が、東光大学病院に極秘で検査入院することに。全身の倦怠感と筋力低下に悩んでいた南野は、とある病院でALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されたのだが、ALSは進行を遅らせることはできるものの、根本的な治療法がないとされる病。メダルどころか、いずれ命を落とす危険性もあることから、南野はセカンドオピニオンを求めてやって来たのだ。
 
志帆(吉田羊)は、葉子(伊藤蘭)からくれぐれも口を出さないようくぎを刺されるが、大量に水を飲む南野の様子が気にかかり、早速、綾香(吉岡里帆)と練習施設のプールで聞き込みを開始。雪野(相武紗季)らとALS以外の病気の可能性を探るが、検査の結果は南野がALSであることを裏付けるものばかりだった。そんななか、南野の入院がマスコミにかぎつけられ、一部で重病説も飛び交う事態に発展し…。
 
南野のコーチから入手したタイム表の数字が気になっていた志帆は、綾香を使って南野の練習を再現してみることに。さらに、南野が以前に自転車で転んで頭を強打していたことを知り、病はその時の外傷が原因ではないかと考える。それならば外科手術で治療ができるかもしれないと、いちるの望みを抱いたその矢先、今度は突然、南野が全身の痛みを訴えて…。
 
<出典>フジテレビ公式

第2話のネタバレはここをクリック
水泳選手南野
志帆は自分が搬送される夢を見て目覚めた。
その後、東京オリンピックを目指す水泳選手の南野のニュースを見る。
 
岩倉と村上が南野のもとを訪れていた。チームドクターに入る予定になっていた。
「お助けドクターSOS知りませんか?お天道様は…」
「あ、俺練習あるんで…」
と、南野はいなくなる。
 
南野は念のため検査入院をすることになる。
「テレビでよく見るわね」
「私ファンなんです」
と、植松は言った。父親はおらず、新聞配達で家計を助けて、母親を助けていたという過去があると言った。
「全身の倦怠感と筋力低下。思うように体を動かせないことがあるらしいわ。セカンドオピニオンが必要だと思ったのよ」
と、岩倉は言った。
「ALS」
と、岩倉は最初の診断を言った。
「3年から5年で呼吸ができなくなる…」
と、綾香。
「このあたしに診て欲しいと言ってきたのよ」
と、岩倉は、南野の診察に行こうとする志帆を止めた。
「橘先生って、熱心ですよね」
と、雪野が話しかけてきた。そこへ綾香がやってくる。
「じゃあ新田先生、また…」
と、志帆と綾香は去った。
南野の診断書には不備はない、と綾香。
「診断の決め手は筋繊維性収縮ね…」
と、志帆。
「さっき手を出すなって言われたばかりじゃないですか!」
と、綾香は南野に関わろうとする志帆を制する。
 
 
もうひとつの可能性
「あんたら医者だろ!?なんとかしてくれよ」
南野はALSという診断に納得していなかった。
「じゃあ、ALSではない病気を探しましょう」
南野は膨大な水分を摂取していて、それを志帆は気にした。志帆はALS以外の症状について考えていた。里見は、ギランバレー症候群ではないか、と推理した。重症筋無力症の筋もあると。
「この程度なら岩倉先生たちも行き着くはずね。私たちには行くべきところがあるわ」
と、志帆が言い放った。
「行くべきところ?」
と、綾香。
 
南野を取り巻く環境が原因かもしれない、と志帆は言った。練習のプールにやってきた。
「中学時代はね、バショウカジキって呼ばれてたのよ」
と、志帆は水泳の腕前を綾香にアピールした。
「一般の方はここ入れませんよ」
と、南野のコーチに叱られてしまう。
「田丸先生、謝って」
と、志帆は綾香に言った。
「すみません…」
綾香はわけもわからず謝る。志帆と綾香は、病院から南野の健康状態を確認してくれと言われているとコーチに説明した。
「田舎のお母さんの体調が悪いとかでお休みですよ。才能もあるし、努力も惜しまない」
と、コーチ。
「そういえば、さっきノートに書いていたのはなんですか?」
と、志帆はコーチのノートを気にした。
「タイム表です」
それは選手のタイム表だった。
棚の上にあるトロフィーを、志帆は気にするふりをして、志帆は、綾香にそのタイム表の写メを取るように指示した。
「意外でしたよね、南野さんが繊細だなんて。ストレスが原因かも」
と、綾香。
 
 
失踪
岩倉は、南野を救えば名声が手に入ると村上に言われた。
すると、植松のもとに連絡があり、南野が失踪したという連絡だった。
「いなくなったってどういうこと?」
と、植松。
「手分けして探すのよ!」
と岩倉が慌てて叫んだ。
 
「新田先生」
と、北畠が雪野に近づいた。
「どうですか?橘先生は」
「なぜあの人をヘッドハンティングしたんですか?脳外科にいてこそ、じゃないですか」
と、雪野。
「新田先生は橘先生に思い入れがあるんですね。確かに、似ているのかもな」
「腕が良くてもオペができなければ意味がありません。橘先生も私と同じように組織から追い出されたんですか?」
「組織に戻りたいんですか?」
「戻してもらえるんですか?」
「新田先生のような優秀な医師が、うちの部には必要です…」
と、北畠。
そこへ、高杉がやってきた。
「高杉先生…」
と、雪野。
「おれが戻してやろうか。どこにいくんだ」
去ろうとする雪野に高杉は話しかけた。
「解析診断部」
「そういえば、患者がいなくなったって騒いでいたぞ」
 
志帆と綾香が戻ると、南野が疾走したことで話題がもちきりだった。いろいろな場所を探して、庭園にやってきた志帆たち。
「あんなにメダルに執着しているのに、自殺なんかしないわよ」
「誰の邪魔もされずにトレーニング出来る場所、ここか屋上しかないでしょう」
と、現れた雪野。
 
「うまく体が動かない?検査さぼってまで練習?」
屋上にいた南野に、志帆たちは近づいた。南野は筋トレをしていた。
「何がトレーニングですか!」
と、綾香は語気を強めた。
「仕方ないだろう」
「怖けりゃ怖いっていえば?確定診断されるのは、怖いもんね」
と、志帆は煽った。
「そんなわけねえだろ」
「それぞれ仕事があるんだから。いい迷惑だと思わない?」
「今、戻ろうと思ってたんだよ」
「じゃあそこ座って」
と、志帆。南野は面倒くさそうに座った。
「足、組んで」
と、志帆。南野の膝を叩いて、反射を見た。反射は見られない。
「病院は、トレーニング禁止よ。水も食事の時以外禁止。検査結果に影響するからね」
と、志帆。南野は頭ごなしにいわれて、イライラしてその場を去った。
「ひどいじゃないですか!ほかに言い方あるんじゃないですか」
と、綾香。
「ALSじゃない可能性がある…」
と、反射がなかったことを思って雪野が言った。
 
 
救いたい
南野を追って、綾香が来た。
「私わかる気がするんです。私も小さいときに親を亡くしました。施設で育ちました。奨学金で医大に進んで…」
「水泳と一緒にすんなよ…でも夢を叶えたんだな」
「まだ研修医ですけど。いつも不安になります。いい医者になれるのかなって。帰る場所なんてないから進むしかないんです。橘先生たち、南野さんを救いたいって真剣に思ってるんです。だから私たちのことを信じてください!」
と、綾香。
「まさか、あんたが連れ回してたんじゃないでしょうね?」
と、そこへ植松がやってきた。
「研修医ごときがいても足手まといなので…」
と、植松が南野を連れ出した。
 
岩倉は、南野の筋肉が痙攣するのを見た。
 
「ALSじゃなければ助かりますよね?」
と、綾香。
「筋繊維収縮も確認したし、間違いなくALSね」
と岩倉が言った。反射が見られなかったことを雪野が告げた。
岩倉は改めて自分がやると言った。
「説明してくれよ!」
と、南野は苛立って叫んだ。
「髄液検査の結果、ALSの可能性が…」
と、綾香が言った。
南野は「もういいって!ほっといてくれよ!!」
と言った。
南野はそのまま転んだ。
南野は大勢から写メを撮られてしまった。そのままストレッチャーで運ばれる。
「ゆっくり、休んでくださいね」
と、綾香は力なく言った。
事務長の佐々木はSNSで拡散されたことを怒っていた。マスコミが騒ぎ出していた。通常業務に差し障ると佐々木が言った。
北畠は岩倉を賞賛した。
「注目を集めるということはどういうことなのか、当然わかってますよね?下手したら、岩倉先生にもバッシングが…。しかし全面的に信用していますからね」
と、北畠。
 
 
志帆の実験
「田丸先生、ちょっとお願いがあるんだけど。ランチご馳走するから」
と、志帆。
タイムが試合翌日に落ち込んでいることを志帆は指摘した。綾香に泳ぐように指示した。
「50メートルを10本!」
と、志帆。
綾香は50メートルを泳ぎ始めた。
「橘先生!こんなことで本当にわかるんですか!?」
と、コーチが入ってきた。
「南野選手、怪我したことありますか?」
「左手首を骨折したことがあります。たしか頭を打ったって言ってますけど、ヘルメットしてたし、なんともないはずです」
 
 
間違ったピース
岩倉は、翌日カンファレンスを始めた。
志帆と、綾香はALSではない可能性があります、と言った。
「過去に頭を強打したことがあります」
と、志帆。
「首の病変を疑わなかったのね」
と岩倉。
「全てはMRIの結果次第です」
と、綾香は南野に説明をした。南野は突然体が痛くなった。出血も見られた。血尿が出ていた。
「何が原因なのでしょうか…」
と、綾香。
「また考えてるの?」
と、娘が声をかけてくる。
「ALSの可能性はなくなった。試合後のタイムの悪さ、頚椎でもなく、揃ってるのにつながらない…そうなの、おかしいの」
「材料に間違ったものが入ってるんじゃない?関係ないピースが入ってるとか」
「間違ったピース…」
と、志帆は言った。
志帆はプールに潜りながら、ヒントを探った。
 
「まだ生きているみたいだな…次から次に…なんで俺ばかりこんな目に…」
「時間がかかってもきちんと治療すれば」
「東京オリンピックでメダル取らなきゃ意味ねえんだよ。恩返しできねえ。今までの努力が全部水の泡だ。なんで俺ばかり…」
今度は、南野が痙攣を起こした。心室細動。
 
「検体を取り違えたりしたことはありませんか?」
と、志帆が聞いた。すると、医師が追いかけてきた。
「あの日採血した検体は僕が運んだんです。ちょうど、シフト交代時間と重なって、処理に時間がかかったとか…」
と説明をした。
 
「今は落ち着いているけど…」
と、雪野が言った。
低カリウム血症だったことがわかった。初期症状はALSだった。
「血液検体が早く処理されなかったの」
「人為ミス?」
「利尿薬ね」
「カリウムまで排出させたのね」
「反射はどうなんですか?」
「最初に検査したときには出なかったの」
「これで南野さん助かります」
と、志帆。
「南野が利尿薬をなぜ常用しているか…その理由はひとつ…」
と、志帆。
 
 
真実
南野のもとを志帆と綾香がおとずれる。
「この調子だと世界新記録が出るわ。サンズの川だけど…。金メダルと
命、どっちが大切でしょうか。あなたの体はドーピングのせいでぼろぼろよ。利尿薬で早く排出させるためよ」
「証拠を見せてくれよ、ないんだろそんなもん」
「あるんだな、これが。ないって言うって思った?証拠はあなたのタイム表よ。正確に細かく記録されている」
「ただのタイムじゃないか!これのどこが証拠なんだ?」
「どちらも試合の次の日よ」
「疲れが出ただけだろ」
「疲れ?試合のほうが楽でしょう。実験したのよ」
と、志帆が言った。
「おれは!ドーピングしてるんだ!!結果が全てだ!おれはメダルをとるだけを目標にしてやってきたんだよ!」
と、南野は叫んだ。
「しょうがないわね。もう諦めよう」
と志帆。
「だって、言えることは言ったもん。結局本人次第なんだから。あなたの気持ちはわからない。でもあなたの母親の気持ちはわかる。母親にとっては子供が金メダルなの。世界で
いちばん大切なもの。そんな大切なものが自分より先に死ぬなんて耐えられない。
どんな親でも。ドーピングしたのだって、お母さんに恩返ししたかったからなんでしょう?純粋だった」
と、志帆は言って去った。
「南野さん。何度でもやり直せます。夢があれば…」
そう言って、綾香も去った。
「おかえり…」
「ただいま、マオ」
と、志帆。
「絵、書いてたの?」
志帆はそう娘に語りかけた。
 
南野はドーピングしたことを会見で発表した。
「これでよかったのよね」
「はい…」
 
「ショック。南野くんがドーピングだなんて…」
と、植松。
岩倉のチームドクターの話はなくなった。
 
そのとき、志帆はまたフラッシュバックしてしまう。
「本当にこれでよかったのかね」
「え」
「あの水泳選手再起出来ると思うのか?お前はあの男から夢を奪った。お前と関わった人間はみんな不幸になる」
その志帆の姿を、雪野が見つめていた。
「橘先生!」
と、綾香がやってきた。
「何にしようかなー」
と綾香。
第2話の感想はここをクリック
志帆の推理や努力のおかげで南野の病気を明らかにすることができました。志帆がフラッシュバックしてしまうのが気になります。それを雪野が気にしているのも気になっています。
<見逃し動画>第1話
 
TVerでの無料配信は終了しました
 
第1話の公式あらすじ

脳神経外科医の橘志帆(吉田羊)は、どんな難しい手術も成功させるゴッドハンドの持ち主。ある日、手術中に幻覚を見たことから医師を辞めようと決意するが、恩師の北畠昌幸(高橋克典)から、オペをしないことを条件に、解析診断部の診断医として自分が院長を務める東光大学病院に来ないかと言われ、その誘いを受けることに。しかし、病院では北畠の失脚を望む医師たちも多く、院長の座を狙う解析診断部のチーフで内科医の岩倉葉子(伊藤蘭)や事務長の佐々木進也(戸次重幸)が北畠を更迭させようともくろんでいた。
 
勤務初日、通勤途中の志帆は腹痛を訴え吐血した保育園児の増山宏太(五十嵐陽向)に遭遇。東光大学病院に搬送すると、胃の中に釘が入っていることが判明する。志帆は、その場にいた研修医の田丸綾香(吉岡里帆)や救命救急医の里見藍(白鳥久美子)、外科医の新田雪野(相武紗季)らにテキパキと指示を出すが、志帆の配属を聞かされていなかった岩倉は怒り心頭。北畠への怒りをあらわにする。
 
処置が終わり、病理医の植松結衣(滝沢沙織)と神経内科医の村上夏海(笛木優子)が事情を聞きに行くが、宏太は何も答えない。一方、志帆は宏太の母親で料理研究家の美希(堀内敬子)の元へ向かい、今回の状況からは虐待も考えられると話し、わざと美希を怒らせる。その荒っぽいやり方に戸惑う綾香は、看護師の藤本修二(池岡亮介)や渡辺弘(五十嵐健人)にグチをこぼすが、そんなことお構いなしの志帆は、手術で宏太の胃の中から出てきたある物について、詳細を調べるよう綾香に指示する。やがて、自分に好意を抱く製薬会社のMR・宮部航平(庄野崎謙)に協力を依頼した綾香は、志帆に指示されて病室の宏太を監視。すると、驚くべき光景を目の当たりにし、その結果、病名も明らかになる。しかし、しばらくすると宏太の容態が再び悪化し、今度はなぜか美希も同じ症状を発症して…。
 
一方、部内で唯一、志帆の実力を知る雪野は、なぜ志帆がメスを握らないのか疑問に感じていた。そんな雪野の様子を、心臓血管外科医の高杉祐樹(小林且弥)は物珍しそうに見ていて……。
 
<出典>フジテレビ公式

第1話のネタバレはここをクリック
解析診断部
手術室。
志帆が手術していた。術式を変えたとき、志帆はフラッシュバックしてしまう。気が付くと、患者は急変していた。
「血圧さげて!」
と、志帆。
「脳が腫れてきています…」
脈は戻らなかった。志帆の体調も悪くなってしまった。そこへやってきたのは、さらなる急変の患者。
「なんで…」
志帆は自身の体調が悪化し、意識が朦朧とするのを感じる。
「橘先生?どうしましたか?」
それは、幻想だった。
手術は無事に終わり、同僚から神業と言われた。

「幻覚?また見たの?」
と、自宅にて娘が語りかける。
「オペ中では初めて」
「あのときのことは思い出した?」
「………」
「そっか…」
机の上には退職届が出されていた。
 
辞める準備を整えた志帆は、かつての教育係の北畠と偶然会う。
「もしかして、あの事件の後遺症?」
「わかりません…」
「俺さ、院長になったのよ。どうしてもって担ぎ出されてさ。それで、解析診断部ってのも作った。招待不明の病を特定し。診断する部署。総合診療科が治療の第一歩だとすると、解析診断部は最後の砦」
「最後の砦…」
「ああ。腕のいい医師は揃ってるんだが、あとワンピース足りなくてね。情熱のある医師。橘先生みたいに。最後まで命に執着する医師がね」
「ひょっとして、あたしを誘いにきたんですか?」
「オペをしなければいい。診断専門だ」
「相変わらず強引だなぁ…」
と、志帆。
 
北畠に誘われ、志帆は解析診断部に入局した。
 
志帆が入局する日、ある園児がお腹を押さえて倒れてしまう。そこに志帆が通りかかる。その前に、同じ病院で働くこととなる雪野とぶつかり、雪野は持っていたコーヒーを落としてしまった。
「誰か!!救急車!」
と、志帆は叫ぶ。
「360円」
そこへ通りかかったのは、さっきぶつかった雪野だった。
 
 
仲間たち
倒れた園児であるコウタが運ばれる。それは志帆が働くことになる東光大学病院だった。
志帆は、岩倉や村上にぶつかりながら、急いで走った。
 
「なんでうちで診なきゃいけないのよ!こっちだって暇じゃないのよ」
と、岩倉。どうして運んだの?と岩倉が聞くと、そこへ志帆がやってくる。
「橘志帆です。今日からここにお世話になる…。ヘッドハンティングされた橘志帆です」
志帆はIDを見せる。
「あの番組、欠かさず見てます」
と、岩倉に話しかける志帆。
「お助けドクターSOS…、見てくれてるの?」
「お天道さまはごまかせても……なんでしたっけ、えーっと…ちょっと待ってくださいね」
そんなことを言いながら、コウタのレントゲンを見る志帆。ほかのメンバーは異物混入したパンを食べたのではないか?と言った。
「本人に確認すればいいんじゃないかな」
と、岩倉。
「じゃあ、本人に確認するのは岩倉さん、お願いします」
と、志帆。
「わたしが?」
「テレビにも出てますし、表舞台に立たれる医師がみたほうが患者さんも安心かと…」
異物の除去についても、手術は市内条件で入っているので、私は手術はしない、と志帆は言った。
「なにそれ」
「外科医は新田先生でしょう?先程はどうも。異物の摘出、お願いできますか?」
「嫌です。内視鏡で簡単にできる仕事わたしがやる必要ない」
「あははは、プライドってやつですか」
「わたしがやります!」
と、里見が手を上げた。
「もちろん、岩倉先生の許可を得たあとに…」
 
岩倉は、志帆について面白くないと思っていた。
「ちなみに、あの橘先生、脳外科では有名ですよ」
と、雪野が岩倉に言い放った。
 
事務長の佐々木は、会議中、北畠に「退いていただきたい」と言った。
「いろいろな医療機器を注文したばかりなんですよ」
「そんなの聞いてないですよ」
「あ、こんなところに…」
と、注文書を見つける北畠。
そこへやってきたのは岩倉だった。
「なんなのよ!あの女。あなたがヘッドハンティングしてきたっていう…」
「すみません、言い忘れてました。コスパ、いいんですよ」
「勝手に患者連れてきたりして、めちゃくちゃよ!あんなの認めない!!」
 
 
異物
「ねえ、10月11日って何の日か知ってる?紅茶の日」
と、志帆。
「あの、橘先生。こんなところで紅茶なんて飲んでていいんですか?」
同僚の綾香は志帆と紅茶を飲んでいた。
「いいのよ」
「岩倉先生に楯突いたのまずかったですよ」
「知ってる」
「じゃあ、なんで?」
志帆と綾香は、コウタの母を見つけて話を聞いていた。
「増山美紀さんですか?ファンなんです!」
と、志帆。増山美紀はメディアでも引っ張りだこの、有名な料理研究家だった。志帆は美紀に話を聞いていた。
「それで、コウタの容態は…」
と、美紀が気にした。
「胃にあんなものが入ってたなんて…」
「あんなもの?」
「釘が入っていたんですよ」
「釘!?」
志帆は、美紀が作った料理の中に釘が入っていたのではと思った。
「虐待とか…?」
と、志帆。
「カルテの名前、お母さんの名前でした。お父さんの名前普通は書きますよね」
と、志帆は言った。
「私を疑っているんですか?いっていいことと悪いことがありますよ」
と、美紀は顔色を変えた。
「あくまで可能性の話をしています」
「名誉毀損で訴えますよ」
そう言って、美紀はいなくなった。志帆は、あの態度から虐待ではないことが証明されたと言った。
「お願いがあるわ、田丸先生」
と、志帆は綾香を見た。
 
美紀はコウタに会いにきていたが、すぐに帰ろうとする。
「もう、行っちゃうの?」
と、コウタ。
その様子を志帆が見つめていた。
 
コウタのオペに雪野が見に来ていた。雪野が興味を持っていることに驚く志帆。
「釘のほかにも何かあるわ…」
と、雪野が画面を覗き込んだ。
 
綾香が園児のところに話を聞きに来ていた。
「ヘンテコおばさん!!」
と子供たちは叫んだ。
「このガキどもおおお!!」
と言って、綾香は追いかけっこした。
 
「橘先生、なぜご自分で手術されないんですか?何か理由あるんですか?」
雪野の問いに答えず、かかってきた電話に出る志帆。他の医師から、雪野が立ち話をしているなんて珍しいと言われる。
 
 
異食症
「聞き込みなんて医師のする仕事じゃないですよ!コウタくん、人気者です!いじめなんてないです」
と、綾香は報告した。
「じゃあその公園の土を採取してきて」
と志帆は言った。
 
一方、雪野は画面を見ながら、コウタが相当な量の土を食べていると言った。
 
「で、明日までに胃の中にあった土と同じか分析して」
と、志帆は綾香に依頼した。
 
「土の分析結果出ました!採取した5つのうち、ひとつが一致しました。桜の木の下です」
と、綾香。
「証拠をおさえる!」
「刑事やってるみたいです…」
「いいじゃない!田丸刑事!」
 
志帆はコウタの病室に会いに来た。
「やあ、一緒に食べてもいい?」
志帆はコウタと一緒にご飯を食べ始める。
「お母さん、今日もお仕事?忙しいね。料理研究家ってさ、家でもすごい料理が出てくんの?そんなのいつも食べてたらさ、こんなの美味しくなくない?」
「そんなことないよ。ここなら、みんな来てくれるからさ」
「もうすぐおうちに帰れるよ」
「おうちに帰れるの?」
コウタは複雑な顔をする。
 
綾香のもとへ綾香に思いを寄せている製薬会社の宮部がやってきた。コウタのことを盗撮していたのだった。
「なにか探していますね…」
ティッシュペーパーを食べているコウタを見て、綾香は驚いた。
 
志帆は夜、土をいじっていた。娘が後ろにいて、「土を食べるの?」と聞いていた。なぜ食べなればならなかったのか。教えて、コウタくん。志帆は土を口に含んだ。
「なにか、わかった?」
と、娘が尋ねてきた。
 
 
お母さんのご飯
「今日は特別な朝ごはんを用意したよ」
と、志帆はコウタを食堂に連れて行った。
綾香が持ってきたのは、豪華な朝ごはんだった。
「土や釘、自分で、食べたんだよね?」
と、志帆はコウタに尋ねた。
「うん」
「意外と、いけるよね」
と、志帆。
「本当に食べたの?」
と、コウタは驚いた。
「土を食べるのが当たり前の国の人もいるのよ。でも、そういう国じゃない人が食べるのはどうなのかな。異食症、っていう病気があるの。我慢しすぎて、心が苦しくなった時に起こるのよ。コウタくんは、何かを我慢してたんじゃない?苦しかったんだよね…?お母さん、心配しているよ」
「心配なんて、してないよ。お母さんは僕よりも仕事のほうが大事だから」
と、コウタ。
「おうちでごはん食べてるときも…」
コウタはいつだってお母さんはいないから、ハンバーグを捨てた。
「本当はそばにいてほしかったんだね…。ずっと我慢して寂しくてどうしようもなくて、だから…」
「お母さんは、僕なんてどうでもいいんだ」
「コウタくんはお母さんの料理、嫌い?そのおにぎりね、お母さんが作ったんだよ。それ全部お母さんが作ったんだよ」
「コウタ……。ごめんね、コウタの気持ちに全然気づけなくて…」
と、コウタの母親がやってきて、言った。
「テレビで出てくるハンバーグと、このハンバーグは全然違うんだよ。このハンバーグにはね、お野菜がたくさん入ってるの。コウタくんが少しでもお野菜食べられるように、丈夫なからだになるようにって。どうでもいいなんて思ってない。お母さんはコウタくんのことがとっても大切なんだよ」
「コウタ…」
美紀はコウタを抱きしめた。
「お母さん…」
「コウタくん、たまにはわがままいっていいんだよ。お母さんも嬉しいと思う。
心の不安がなくなれば、異色症は治ります」
と志帆は言った。
 
「橘先生、いつから気づいてたんですか?」
と、綾香。
「さぁ、いつからだろう。コウタくんスプーン爪だったんだよね。偏った食事、異物…」
と、志帆。
岩倉と村上はテレビ収録のため病院にいなかった。植松はいなくなった。
綾香は電話を取る。
コウタの容態が急変したのだった。
 
 
親子の急変
一方、テレビ局で美紀も容態が急変していた。テレビ局に居合わせた岩倉と村上は、倒れた美紀の元に駆けつける。
 
そして、コウタのもとにおとずれる岩倉。
親子で心不全を起こしていた。
「スプーン爪…。鉄欠乏性貧血があるわね。十分な栄養がとれてないせいで、輸液による心臓への負荷で貧血を起こした」
と、岩倉。
「テレビに出てるだけじゃないんですね」
と、志帆が感心して言った。
「ここから先はあなたたちが出る幕じゃない!」
岩倉はそう言い放って、その場を立ち去った。
ふたりの心不全は偶然なのかどうかを志帆たちは話し合っていた。
「あなたたち、血液検査の結果見てないの?」
と、岩倉は強く言った。
「北畠に何て言われたのか知らないけど、ここは私の持ち場よ。わたしが助けてみせる」
と、岩倉は言い放った。
「私たちは私たちの診断をしましょう」
と、志帆。
「手分けしてあたりましょう!新田先生も、手伝ってくれるわよね?」
 
志帆たちは料理教室をあらっていた。
「他人を気にするなんて珍しいわね」
と、里美は、ついてきた雪野に驚いた。
岩倉は、再生不良性貧血が原因ではないかと言った。
「もしそうだとしたら最悪なケースね…」
綾香は、志帆に病院へ戻りましょうと言った。
「まだ細菌とアレルギーの可能性消えてないわ」と言った。
 
 
新たな病
志帆たちは、コウタの保育園を訪れた。保育園の園児たちは皆マスクをしていた。
「そういうことか…」
と、志帆。
「何やっても無駄よ。美紀さんは再生不良性貧血からの心不全。ただの偶然だった」
「助かりますよ、美紀さんとコウタくんは。親子の心不全は偶然じゃなくて必然ですよ」
と、志帆。
 
「美紀さんは骨髄の無形成発作を発病していました。パルボウイルスです。マスクをしてました」
「りんご病…」
「心不全の原因はりんご病だっていうんですか?」
と、村上。
美紀とコウタはふたりとも同じ疾患を持っていた、つまり偶然ではない発症なのだと志帆。
 
「どうですか、橘志帆は」
と、北畠。
「図々しくて態度がでかい。何を考えてるの?」
と、岩倉は答えた。
「全ては理想の医療のためです。いかなる病でも救う。解析診断はその第一歩」
「ただの理想よ。それを実現するためにどれだけの意思が負担をおうと思う?現実が疎かになれば、病院は機能しない。わたしが院長になったら解析診断部なんてすぐに解散よ。覚えておきなさい」
「そうですか…たぶん忘れると思うんで、また言ってもらっていいですか?」
そこへやってきたのは志帆だった。
「何話してたんですか?」
「痴話喧嘩じゃないよ。お試し期間の感想は?」
「悪くないですね」
と、志帆。
「ほらな!!」
「ま、しばらくは厄介になりますよ」
と、志帆は言った。
 
「ふたりとも無事に退院できてよかったですね」
と、綾香。岩倉が美紀を助けたということがニュースになっていた。そして、また志帆はフラッシュバックを起こしてしまうのだった。

第1話の感想はここをクリック
病院モノというだけではなく、何の病気なのかを推理する推理モノのような側面もあり、サスペンスタッチで楽しめるドラマです。志帆の過去も気になります。

レディダヴィンチの診断の内容

公式サイト

患者の命を救う“最後の砦”となるべく集まった女性医師たち。
彼女たちが解き明かすのは、“原因不明の病の謎”。そして、そこに隠された“患者たちの悩み”。
 
医師として、人として、時にぶつかり合いながらも患者に真摯に向き合う彼女たちが、どう真相を掴み、どのように患者に寄り添い、時に辛い現実と対峙する勇気をもたらすのか?
 
観た人々も、人生の様々な局面において前向きに生きるヒントをもらえる、未だかつてない爽快な医療ミステリードラマが誕生!
 
<出典>フジテレビ公式

<出演者>

・吉田羊
・相武紗季
・吉岡里帆
・白鳥久美子(たんぽぽ)
・滝沢沙織
・庄野崎謙
・小林且弥
・池岡亮介
・五十嵐健人
・笛木優子
・戸次重幸
・高橋克典
・伊藤蘭

第1話から最終回まで全話配信中です

今すぐ無料おためし

「FODプレミアム」2週間無料です

無料期間中に解約すれば違約金もなく、ボタン一つで簡単に解約できます

レディダヴィンチの診断の感想

40代男性

たくさんの人が現れて主人公が誰なのかわからなくなる。ようなそんな話であり、一人だけにスポットを当てた話ではなかった。そういったところが話がよりややこしくなっている理由なのだと思う。主軸がしっかりしておらず、話が堂々巡りであっちへ行ったりこっちへ行ったりであった。流れのようなものはなく、登場人物がそれでいて多いためにきちんとした脚本がなされていないと感じられた。言葉が多いセリフが羅列されていて、押し付けがましいところ、専門家が何人も集まって一人の患者にかかりきりになるというところ。全く真実味がなく、あまりにも医療関係者が考えた脚本ではないと一見してわかるドラマなのである。ある程度の監修は必要なのだろう。これほど稚拙な物語になってしまうという結果を招いた。病状の悪化が気が気ではない、そのような状況にも関わらず安静にさせることはなく、もはやギャンブルと言えるような医療行為の数数、吉田羊が唯一無二の脳神経外科という神の手を持つ人だと言いたいのだろうが、ストーリーが題名に負けているような気がする。何とかして人を集めたいがあまりにダ・ヴィンチの名を出したのだろう。ダ・ヴィンチを引き合いにすれば人が多く見てくれると思ったのであろう。しかしそれは回を重ねるごとに脆くも崩れ去る。最終回まで話が進んでいたとしても視聴者を食い止めるには難しかったのではないかと思わざるを得ない。

30代女性

複数の女医にスポットを当てた医療ものとして斬新なドラマだと感じる。特に主人公が外科医であるにも関わらず手術したくないという設定も面白い。彼女とチームを組む女性陣のキャラもいい感じにバラついているのも目を引く。特にテレビ番組に引っ張りだこの医師がでてくるなど、コメディー要素が入っているのもホッとさせてくれる。決め台詞があるのもよかった。また患者が抱える問題をまるで推理ドラマのように推測していくのも印象に残る。だが、絶妙な感じに主人公に感情移入できないのは気にかかる。特にその言動が鼻につく。患者やその関係者と話す先に自分に非があるにも関わらず同僚の女性に謝るように強要するシーンが度々続くのはちょっとツッコミどころを感じる。また主人公が抱える問題の根本がドラマ終盤まで隠されているのもモヤモヤした。それはドラマ当初から主人公が悩まされている幻覚に由来するが、正直この設定がドラマに入り込むのを難しくさせたように感じる。正直、人の治療より自分の事をどうにかした方が良いのではと思ってしまった。むしろ他のメンバーたちの方がまともで新田雪野などが抱えるジレンマの方が共感できた。とはいえ子供と話す場面などはホラーにも見えて展開が予想できず面白かった。

50代男性

橘志帆の口癖は、わたし手術しないので!でした。自慢にはできないセリフですが、解析診断科に異動になり極力、手術しない方法を探し出しています。手術は患者も怖いうえ、体力の問題もあります。過去のことがトラウマになってメスを握れない医師になってしまいましたが、違った方法で患者を助けています。薬だけで完治する病気もあれば、どうしても手術が必要な場面があります。患者は手術はあまり好まないと思います。体に傷を付けたくない失敗だってあるので、それがストレスになります。画像を分析して手術しなくても済むなら、誰もがそちらも選びます。人間が手術するのは人生で数えるくらいなので、その後は薬との付き合いが長くなります。病気と向き合う現実は、なってみないと実感が湧きません。なぜ自分がこんな病に侵されてしまうのかと思っても誰のせいでもありません。誰かのせいにしたくなる自分が悪いわけではないと思っても病魔は待ってくれません。時間は本当に残酷なものに感じます。若くて初々しい姿はそこにはありません。病気になるとなぜか老けてしまうのは体力の衰えです。医学が進歩して助かる人も増えてきましたが、患者を診る医師が少ないのも事実です。

30代男性

自分が病気になったときに診断してくれる医者が本当に信用できるのかと考えた事は皆さんあると思います。
私もその一人で、このドラマの様に解析診断部という空想かもしれないですが、その様な診断の専門家が集まった部署があれば良いなと思いました。
しかし、その7人の医者はそれぞれが曲者ぞろいで一筋縄ではいかない所が逆に面白かったと思います。
それぞれ、問題を抱えており、主演の吉田羊さんの様にトップ外科医医だったのに、幻覚に惑わされて解析の道を選んだというのがなんともいえませんでした。
しかし、全員問題を抱えていましたが、患者の病気を救いたいという気持ちは本物ではないかと思えたので毎回感動する内容でした。
そして、聞いた事もない様な病名を知る事ができて、医療ドラマならでの自分がもしそうなったらどうしようかと思う事も多々ありました。
しかし、最後の砦と言われるだけあって、それぞれの専門知識はずば抜けており、聞いた事も無い様な病名を見つけるのは見事でした。
そして、間違った病名で間違った治療をしたら人はあっさりと死んでしまったり病気を悪化させるという事が良く分かったとも思います。
医者は神様ではなく人間であり、いろんな事を解析しないとわからないと知る事ができたドラマでした。

40代女性

医療モノでありながらミステリードラマ風にになっているのが面白かった『レディ・ダ・ヴィンチの診断』。しかも主演の吉田羊さん演じる志帆がある事情がからオペをしないという設定もなかなか新鮮でした。あと高橋克典さん演じる恩師・北畠の誘いで勤務することになった病院では、院長・北畠の失脚を目論むメンバーがいて見応えがありました。志帆は脳神経外科医なのですが、原因不明の病を診断していくので推理要素もあり面白かったです。またたまに耳にする”アナフィラキシーショック”が原因の症例もあり、詳しく知ることが出来たので良かったです。研修医の綾香を吉岡里帆さんが、救命救急医の藍をお笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんが、外科医の雪野を相武紗季さんが演じておりなかなか豪華なメディカルチームだとも感じました。毎回、内科医で所属するチームのチーフ葉子が何かと反対していましたが、志帆の処置が正しい展開になり爽快感もありました。後半には志帆がオペを辞める原因になった過去の事情が明らかになり見応えがありました。しかも過去の爆発事故の被害者のひかりが患者となって入院し、救うためにオペをする決意をするのですが志帆にも病魔が襲っており、亡き娘の幻聴が手術すると見えなくなるという切ない選択もあったので感動的でした。

30代女性

吉田羊さん大好きです。どんなシーンでも自然体で美しいです。桐山漣さんの演技も素晴らしいです。難しい役どころだったと思いますが、桐山漣さんの演技が本当に素晴らしく感動しました。女性中心のメディカルチームという設定が新しく、解析診断部という原因不明の患者をターゲットに絞ったチームというのも新しいと思いました。我が子が自分より先に旅立つ・・・考えただけでも胸が苦しくなります、それをどう受けとめて生きて行くか・・考えさせられました。高橋克典さんはまり役で良かったです。格好いい!柔らかく素敵なストーリーで、人間ドラマでまったりと見えました。目頭が熱くなり、人として生きる意味を考えさせられ、そしてありえない方法と経験から病気の原因を解読するという見所で面白かったです。蘭ちゃん、相武紗季さん吉岡里帆さんなど魅力的な女優さんばかりで、医療ドラマの中でも1番好きなドラマになりました。年代を超えて見えるこんなドラマは良いと思いました。元気をもらえるドラマでおすすめのドラマです。大きな伏線からの謎が明らかになって驚かされたあとも、その謎はそれで終わりではなく、最終話で主人公の橘先生に大きな決断を迫る要素となっていて深いと思いました。毎回ウルウルしましたが、最終回はもう号泣箇所満載でした。

20代女性

母が主演の吉田羊さんの大ファンなので、ドラマ化を嬉しそうにしていました。私もこのドラマに少しだけ興味があり、一緒に視聴するようになりました。当初、タイトルを目にした時は医療を扱っていて色んな役者が繰り広げる世界観に疑問を抱いていましたが、初回を見ただけで面白そうだな、と確信してしまいました。普段私は映画をよく見るのに対し、連続ドラマだけは視聴する回数が少なかったので、興味を持った自分が何だか恥ずかしさも出てきました。それでも、母は気にしている様子もなく、寧ろ一緒に見ていて大丈夫かどうか聞いてくれたので私も安心して見続けることができました。そして、当作品の視聴を機に今では数多くのジャンルのドラマを視聴しています。時々映画化されないかな、続編が放送されてほしいな、と期待しがちですが見ていて苦でもないし、話題も豊富になってきたので嬉しかったです。友人と話をするのも楽しくなり、母と一緒に会話することも殆どが連続ドラマの話なので、今後も1つのジャンルに拘らずより多くの作品に出会って見続けることができたらいいな、と思います。私を夢中にさせてくれたこと、ドラマの楽しさを教えて下さり、ありがとうございました。

20代女性

キャストには吉田羊、相武紗季、吉岡里帆、池岡亮介、戸次重幸など個人的に大好きな俳優・女優たちが勢揃いしていたドラマだったので豪華に感じました。中でも特に相武紗季の可愛さと美しさには圧倒させられました。昔からずっとテレビドラマで見ていましたが、いつまでも変わらないその美貌に羨ましさと憧れの気持ちでいっぱいになりました。全体的なドラマの内容の感想としては、重すぎず、でもしっかりと医療の現場を再現しているクオリティーの高いドラマのように思いました。一般的なドラマよりももっとディープな内容だなとたまに感じるところがあり、今まで聞いたこともなかったような病気などにも出会うことができました。「名探偵コナン」のような推理要素も含まれていて、より作品の完成度が高まっていたなと思いました。また、毎回のように登場するゲストはいつも非常に豪華な顔ぶれで、演技力が高いことからさらにリアル感が増して医療の世界にのめり込むことができたように感じます。医療ドラマに興味があるという人にはぜひ一度はこの作品を見て欲しいなと思いました。同じジャンルの中でも特に面白くて作品として楽しめるようになっていること間違いなしです。

30代女性

吉田羊さん演じる橘先生と吉岡里帆さん演じる田丸先生のやりとり、橘先生の幻覚の謎を見どころに感じました。作中には所々田丸先生が橘先生に付き合わされるシーンが出てきます。毎回橘先生に無理やり付き合わされている感じで、田丸先生は困惑したような表情になりますが、それがとてもかわいかったです。吉岡さんファンはたまらないでしょう。嫌だけどしょうがないなあという感じがよく出ていて、吉岡さんの熱演が光っていたと思います。研修医の田丸先生が先輩の橘先生に振り回される様子は必見です。さらに作中では橘先生が幻覚に襲われるシーンがよく出てきており、橘先生はどうなってしまうのかが気になりました。どうやら幻覚は脳動脈瘤と関係があったようでした。そして幻覚に娘が出てきていただけに、橘先生は手術をしたら娘と会えなくなると思っていたようです。しかしラストではチームに脳動脈瘤の手術を任せることになります。チームに対して「解析診断部みんなの愛を感じるわ」という橘先生の言葉には心を打たれました。橘先生と田丸先生のやりとりには笑いがあり、解析診断部の絆には感動があったように思います。笑いあり感動ありで観ていて楽しい医療ドラマでした。

50代女性

天才脳外科医として働いていた女性医師・橘志帆(吉田羊)がある日から幻覚を見るようになり医師を辞めようとするものの、恩師の誘いでメスを持たず「画像診断医」としてスカウトされ女性ばかりの医師たちとチームを組んで患者を救うお話です。患者の病気の原因を探るため仲間と軋轢を起こすこともものともせず、時に泥臭く頑張る姿が印象的です。志帆が見ている幻覚は2年前に亡くなった一人娘・真央なのですが、今も一緒に生活しているように真央に語り掛けたり慰めて貰ったりしている様子を見て切なく思いました。医師として仲間と治療方針を話し合うカンファレンスで激論を戦わせる橘医師と、誰もいない空間に向かい一人語りをする様子の落差も哀しかったし、医師としてメスが持てなくなるほどの衝撃がいかに大きかったかを思わせます。ドラマ内で取り上げられる病気もALSや脳梗塞などよく耳にする病名から、その脳梗塞が原因で意思と無関係なまま手が動き出す、『他人の手症候群』など驚くような病名も登場し面白く思いました。最終的に橘医師が幻覚を見る原因は脳動脈瘤を患っていることが原因で、手術で切除しなければ命にかかわりメスが持てなくなってしまう、しかし手術すれば例え幻覚でも娘に逢えなくなってしまうという悲しい決断を迫られますが、幻覚でも良いから娘に逢いたいとの切ない気持ちが伝わってくる内容でした。